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ななの気持ち
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ななは、直接
ルーフィたちの世界に行ったから
いま、いる世界とは
似て非なる時空間だと気づいていない。
まあ、それはそれでいいんだけど。
「じゃ、夕方に修道院ね」れーみぃは
支度してくる、って言って
ケーブルカーで、坂道を昇っていった。
「じゃ、あたしたちも夕方まで支度ね。
と言っても、何もする事ないか」と、めぐは
にっこり。
ななも、素顔でにっこり。
そうすると、めぐよりも幼く見える事もある。
「いつも、メークするの大変でしょ。」と、めぐは言う。
「うん、でも、日本じゃそうなの。」
「めんどくさいね、日本って」と、めぐは率直だ。
「こっちはそんな事ないの?」と、なな。
「うん。修道院は特にそうだよね」
「修道院は日本でもそうだよ」と、ななは笑う。
そっか、とめぐも笑った。
「じゃ、加藤さんの好みになりたい、って。
ひたむきだなぁ、ほんと」と、めぐは
意外に、恋に純粋な、ななに親近感を持つ。
「好みになりたい、って言うか、自分が
知らないうちに汚れてたみたいな気がして。
日本にいると、そうなの。
みんな悪い子だし」と、ななは思い出すように。
「なんか、わからないよ」と、めぐ。
わたしも、中にいるとわからないけど、と
ななは前置きして
「こっちに来ると、清々しいの。これが
ふつうの暮らしだって思う。周りを
気にして合わさなくてもいいし。
それが普通なんだよね、ほんとは」と
ななは、柔らかい笑顔で。
ルーフィたちの世界に行ったから
いま、いる世界とは
似て非なる時空間だと気づいていない。
まあ、それはそれでいいんだけど。
「じゃ、夕方に修道院ね」れーみぃは
支度してくる、って言って
ケーブルカーで、坂道を昇っていった。
「じゃ、あたしたちも夕方まで支度ね。
と言っても、何もする事ないか」と、めぐは
にっこり。
ななも、素顔でにっこり。
そうすると、めぐよりも幼く見える事もある。
「いつも、メークするの大変でしょ。」と、めぐは言う。
「うん、でも、日本じゃそうなの。」
「めんどくさいね、日本って」と、めぐは率直だ。
「こっちはそんな事ないの?」と、なな。
「うん。修道院は特にそうだよね」
「修道院は日本でもそうだよ」と、ななは笑う。
そっか、とめぐも笑った。
「じゃ、加藤さんの好みになりたい、って。
ひたむきだなぁ、ほんと」と、めぐは
意外に、恋に純粋な、ななに親近感を持つ。
「好みになりたい、って言うか、自分が
知らないうちに汚れてたみたいな気がして。
日本にいると、そうなの。
みんな悪い子だし」と、ななは思い出すように。
「なんか、わからないよ」と、めぐ。
わたしも、中にいるとわからないけど、と
ななは前置きして
「こっちに来ると、清々しいの。これが
ふつうの暮らしだって思う。周りを
気にして合わさなくてもいいし。
それが普通なんだよね、ほんとは」と
ななは、柔らかい笑顔で。
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