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資本革命

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あらゆる物質の輸送や移動が
低コストで行われ、電力も無料に近くなる。

砂漠で太陽光発電を行い、水を電気分解し
水素を作る。

2(H2O)=2(H2)+O2

である。それによって
水素燃料電池自動車を動かしてもいいし、
レンジエクステンション水素エンジンを動かしてもいい。


元手が無料なので、あらゆるものが
安く手に入る。



その時点で、様々な争いは無くなった。


元々、動物はむやみに争うのは嫌いである。
自分の領域があり、餌が十分にあれば
別に争う動物はいない。


争いの原因が外から齎されなければ。



めぐたちのように、平和な共和国に住んでいると


特に防御の必要もないから、のびのびと
好きな事を言っていられるけれど



ななのように、いつも防御をしていないと
危険な国に住んでいると

装甲のようにメークをしたりして、誰だか
解らないような顔にしたり
話ひとつするにしても、自分の立場を
気にしたりするような、そんな違いに
よく似ている。




加藤たちが、特に製品作りを
秘密にしなかったせいで


超伝導は、あたりまえになった。


電気自動車は、少ない電池で走れるから
とても軽量になり、高性能になった。




次に、加藤たちの研究所は


重力エンジンを実用化した。


さきの、反物質融合を応用し

質量を規則的に増減する制御プログラムを
実用化した。



その座標を、ピストンや釣り合い錘に設定する
事で

回転式のエンジンのエネルギー源にする事が
できた。



焼き玉式エンジンのような、単純な作りで
往復運動機関が動く。



気体圧縮も出来るので、冷凍機を電気のない
ところでも動かす事ができる。



砂漠の真ん中や、赤道直下でも
冷凍機が動作するし


エネルギー源にすれば、自家発電ができる。






面白いのは、あらゆるものが安価に、いつでも
入手できるようになると


富に執着する意味がなくなること、だった。

その頃、加藤と研究所は

光粒子エンジンの開発を進めていた。


常温超電動で、電磁石のようなギャップを
作ると

そこには光も磁界も侵入できないのは
ピンチ効果より明らかだが


反物質超電動なら、急に
超電動/通常電動の状態が変化可能だ。



その都度、光粒子が飛ばされるので


その、規則的な変化を動力源として

発電所を興したり、ジェットエンジン、ロケットエンジンの代用になる、と言う発想である。




開発は難航したが、その間に


世界では変化が起きていた。




いつでもどこでも、エネルギーが手に入るので


エネルギー源同士を通貨のように交換しあう事が


経済を動かし始めた。



もともと無尽蔵のエネルギー源なので
絶対値である。




誰でも、それを資本の代わりにして
産業を興せる。




発想と、実現力。


報酬もないので、あくまで知的な楽しみである。





貧富の差もなくなったし、金持ちだからと言って
貧乏人を差別する事もできない。



知的でなくても、エネルギー源は
無尽蔵であるから
裕福に暮らせる。


(実は、今現在でも太陽エネルギー源で同じ事が出来るが、売って儲けようとしなければ)。


不当な差別や、争いはなくなっていく。




人々は、自分達のフィールドで
平和に生きて行けるようになる。



日本は、弥生時代以前のように
日本人だけの平和なフィールドに戻る。





それでも、加藤のような人々の研究は続く。


それが好き、だからである(笑)。



加藤の仕事は、高く評価された。
それまでの世界なら、例えばエネルギー源を高く売っている
業界から疎んじられたりするところだったが

経済そのものが、貨幣流通から
エネルギー源そのものの物々交換的やり取り(データだが)に変わってしまったし


無尽蔵なエネルギーを、水や空気のように豊富に使える事で


エネルギー売買企業なども、存在の価値が無くなった。



世界中で、働く必要が無くなった。


例えて言うなら、野生生物のように

エネルギー源を採集して生きて行けるようになったので



最早、人間として争う必要は全く無くなった。




ただ、恋愛の悩みだけは残る(笑)が
それも、以前のように
収入の不安、生活不安などは何もない。


エネルギー源が、例えばどの家の庭にも
当然に存在し、それを流通する事が出来るなら


それほど困る事もない。




それまでの経済が、貨幣の流れだけで
成立していた代わりに

エネルギーの流れを置いただけ、である。





特に社会で、嫌な事をしなくても生きていける人々は



安らかに暮らせる事から、基本的に
村の中から出なくなった。



つまり、争う種も減る訳だ。

家族の在り方も、変わった。
それまでの家督相続とは、私財を受け継ぐためのものだったが

いつでもどこでも、簡単にエネルギーが得られ
無尽蔵に源があるとなると

人々が老後を心配する必要もなくなったし
相続しなくても、いつまでも利益は
自然に発生する。


無理して家族を運営しなくてもいいし
子供を育てる必要もない。

家族、なんて言う狭いフィールドで
子供を囲う必要がなくなったし


恋愛のふりをして、働きたくない悪い女が
結婚を身売りの如く行う行為も、できなくなった。





加藤が、結婚や恋愛に疎遠なのも、実はそれだった。



騙された振りをして、婚姻させられたら
それで一生縛られる、なんてのは面倒だったし


とかく感情的な、女子供に関わると
トラブルの素(笑)なので
近寄りたくない、そう思っているのが
本音だった。


なので、ななについても
出来るなら、いなくなってくれると嬉しい、
そんな感じだったりもする。



もちろん、愛したいような人がいれば
愛そうとは思う。




けれども、ここ数十年
日本は、文化が混乱していて
人間にとって、大切なものが何か、と
言う事が

経済混乱によって、蔑ろにされていた。



その元凶が、市場論理で
貨幣価値が変化する、つまり
地味な労働も、市場相場で水泡に帰す事、だった。



加藤は、それは科学の力で破壊したのだった。



エネルギーコストが下がる事は、それほどの意味を持っている。




国家も、租税で運営する必要もなくなるし
そもそも国家自体が不要になった。


地球全体で、エネルギー流通の
ルートメンテナンスをするには

インターネットのように、国家はせいぜいドメイン、くらいの意味で充分だった。



そんな中、本当に恋愛、家族と言うものが
シンプルに人間に問われる事、となった。



なぜなら、霊長類ひと科の隣人たちと違う
人間の特色として
発情期がない事が挙げられるが

その発情期は、食物の安定供給、つまり

コレステロールの貯蔵で起こるのであるから


つまり、社会がひとに与えた変化への適応。




いま、加藤たちは新たな変化を齎す。



家族を持って群れを作る必然を、環境から崩したのである。



みみっちい家族単位の争いや、
醜い排他と関係なく育つように


子供は、社会資本として育てる事も
もちろん可能となった。



エネルギー源は潤沢で、尽きる事がないからである。




好きで家族を持ってもいいし、そうでなくても死ぬ瞬間まで、人々は
収入が得られるのだから


年金も、健康保険も不要になる。



個人用エネルギー源が、ひとりにひとつあればいいだけだ。




そういう環境で、恋愛は、婚姻は
どのような意味を持つのだろう?



(いま、、それに近い現状だが(笑)

 
加藤が研究に没頭して、ななは暇(笑)だ。


「神様、加賀さんは科学と結婚したんですね」と、可愛らしく不満を言う。

かわいいうちはいいが、かわいくなくなると
鬱陶しい(笑)と、神様は思って
笑顔になったりするが


それも人間の生き方だろう。



「ななちゃん、加賀と言うのは彼のペンネームでね。本当は加藤、と言うんだよ」と、神様。



ななは、少し考えて「何か、理由があるんでしょうね」


神様は頷き「加藤くんはね、ちょっと有名な人だった。正義感のために、大きな国営企業を
ひっくり返してしまったり」と。




ななは、ふーん、と
特に気にしていない感じ。



それも、若い娘らしいと
神様は思う。



危険なくらいの個性は、ななも気づいていたのだろう。




「それで、女の子に興味を持たないのかしら
ななは、悪い子じゃないのに」と
少し幼めに言葉をつなぐなな。


「うむ。しばらくわしの知り合いの
修道院にでも」と、神様が言うので


ななは「どこの国ですか?」











めぐたちは、夢のような旅の日々から
電車に乗って現実に戻って。



ここは、めぐたちの高校。ミッション系で、
先生の多くがクリスチャンだったり。


「あー、まあ、事情は様々だから」と、教頭先生の言葉を


予想通りに受け止め。



あまりに予想そっくりだったので
笑いをこらえるのに必死の4人。



校長室。



「では、戻ってよろしい。」と、教頭先生の声。



それと、担任の、ベテランで穏やかそうな
女性教員。
ふんわりと太って、穏やかそう。
白髪に眼鏡。



いかにも修道僧っぽい。



「あ、皆さん、隣の修道院で体験入院(?)をしているので、今度の日曜日にどうぞ」




学校をずる休み(笑)した罰、だろうか。



進学上、記録しない代わりに指導、とか(笑)。



世の中、取引である。




えー?と言いたくなっためぐだったが



取り合えず敬謙そうに(笑)。


ありがとうございます。と、一礼。




礼節も大切だ。(笑)。



校長室は1階で、玄関のそば。

たいていどこの学校でもそうなのは、お客様が
よく来るから、それと
校長先生は大抵ご老体(笑)なので
階段が辛いとか
そんな理由もあったりもする。



でもめぐたちは元気元気。


ふるーい、木造の廊下、擦り減って
つるつるの床を

白い上履きで歩きながら、担任の先生に


「先生、あの、学園祭でね、あたしたち、バンドしたいんです」と、めぐ。



先生は、穏やかに「受験勉強は大丈夫?....あ、めぐさんは図書館か。naomiさんは郵便局、リサさんは国鉄、特待生でしたね。れいみさんは、あ、そうか。大丈夫ね」
先生は、それぞれしっかり覚えてる。

それと言うのも、もともと進路の事で
リサが出奔したんだから(笑)。



「バンド、いいですね。楽しくやりましょうね。」と、先生がにっこり言うので、れーみぃは
呆気。



「反対するかと思った。」



「皆さん、もう受験は終わったようなものだし。それならいいんじゃないかしら。音楽は先生も好きです。」と、先生は、太ったお腹を膨らまして、何が歌いそう。



R&Bですね、きっと(笑)。





その週の土曜、めぐとれーみぃは、お買い物に出た。


路面電車に乗って、坂道の駅前へ。


「体験入院かーぁ。なんか、病院と間違えちゃうよぉ」と、めぐ。



「やっぱ罰ゲームなんじゃない?」と、れーみぃ。





「そっかぁ。だって、学校サボりだもんなぁ
内申書に書かれちゃうよ」と、れーみぃ。




「ところで、れーみぃはさ、どこ受けるの?」と、めぐ。




「あのね、」と、れーみぃは耳打ち。






「えーーーー!ハイウエーパトロール!!」と
めぐが大きな声だしたので、路面電車の運転手さんはびっくりして
電車が揺れた(笑)。




「すみません」と、ふたりで謝り、車内はにこやか。



「若いっていいわね」と、初老のご婦人。


ふくよかに、のんびりと。





路面電車を駅前で下りると、めぐの携帯へメール。



from:kamisama@god.com;


あー、わしじゃ。
こないだ、ルーフィー君に会った時
東京駅から一緒じゃった旅人がな、シスター志望なんじゃと。


それで、ちょっと連れて行くから
よろしく 







相変わらず音声でメールを書いているらしい。





「なにこれ?」と、めぐは呆気(笑)。







そのうちにも、路面電車は図書館前を過ぎ、駅前へ。

図書館のアルバイトは、きょうは
クリスタさんが行っている。


天使さんだけど、やっぱり
自由になるお小遣もほしいだろうし(笑)とか
言って


めぐは、見た目がそっくりな事をいい理由にして

クリスタさんを、バイトの代役にしている。




「きょう、バイトはー?」れーみぃが聞くと



「クリスタさんが」と、めぐ。




「いいの?お小遣なくなっちゃうよー」と、れーみぃは


路面電車の吊り革にぶら下がるふり。



ニス塗りの電車の中は、いい匂いがする。


床油も、しっかり塗られていて。


緑色のシート、人影はまばら。




駅前について、めぐはとことこ、と
電車を下りる。




れーみぃも続いて。




駅前は賑やか。まるで、極東で起こっている
エネルギー革命なんて関係ないみたいだ。



ヨーロッパの北の外れ、ここは
フランスの隣。
共和国だから、元々
経済競争には縁が遠い。



いろいろな国から、のんびり暮らしたい
ひとたちが、移民してくる国。


だから、争いもそんなにはない。




お金はそんなに持っていなくても
信用で買えるから、必要なものは
べつに、お小遣でなくてもだいじょうぶ。


でも、クリスタさんは天使さんだから
国籍不明(笑)なので
銀行口座が作れないから、お小遣がいる。






「さーてぇ、どこいこか」と、めぐ。



「お買い物、お買い物。とりあえずはお菓子かな」と、れーみぃ。




「だめぇ、修道院って持ち込み禁止なんだって」と、めぐ。



「えー?死んじゃうよ。そんなの。」と、れーみぃ。






そんなふたりの背後から、山高帽子にえんび服、ステッキのおじいちゃん。


神様の変装だ(笑)。




「あー、もしもし、お嬢様?」と。

いつものユーモアである。



びっくりして振り替えるめぐ、と、れーみぃ。




神様といっしょに、
なな。
小柄だし、日本の女の子は
随分幼げに見える。




「あ、ああ、神様か」と、めぐ。

「神様?」と、れーみぃ(笑)。



「ああぁ、あのねぇれーみぃ。劇団のひと。」と、めぐは適当(笑)。



「ああ、図書館のね」と、れーみぃが誤解したので助かる(笑)。


図書館にはシアターもあるから。



それには構わず、神様はのんびり。
「おお、これが、ななじゃ。ななちゃん、こっちがめぐ。」と、適当な紹介(笑)。


「はじめまして。」と、なな。


ななの方が小柄なので、ヨーロッパの
女の子たちは見上げる感じ。


でも、めぐの方がかなり年下。




「ああ、はじめまして。ななさんね。あたしはめぐ。ホントの名前はマーガレットだけど
みんなそう呼ぶわ。こっちはれーみぃ。ホントの名前はれいみ。」と、にこにこ。


「はい。わたしは、ほんとの名前もななね。
。」と、にっこり。

でも、ぎこちない。



日本だと、互いの上下とか、所属とか

そういうもので気をつかうけど
それがわからないので、おどおど。

言葉がたどたどしいのもある(笑)。
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