世界はどこへ行くのだろう？～いくつかの国、ひとのキモチ～

quote

なぜ、サンライズエクスプレスだけが
変わらずに線路を走っているかと言うと
それは、作者の都合である（笑）。


山陰本線は、アメリカンの神様のいたずらのせいで
国鉄の分割／民営化が行われなかった。



従って、ローカル線らしい風情のまま（笑今でもそうだが）



近代化がなされず、大社駅もそのままである（笑）



終着駅についた、サンライズエクスプレス出雲編成から


降り立った、旅客はまばら。



（笑それは、現在もそうだが）




改札口へと、重い荷物を抱えて歩いて行く。



改札口の横にある［出雲そば］の店は
変わらずにあり



それは、近代化とは無縁のものらしい。




「まあ、名物の出雲そばと、穴子でも」と
ドイツの神様は、和風である（笑）。



「辛口の酒が合うらしいね」と、アメリカンの神様。




構内から漂う、石炭火力タービン機関車の煙の
香ばしい匂いに微笑みながら。




「讃岐うどん食べに行った神様は、どこにいるのかしら」と、フランスの女神は

笑顔で空を仰いだ。


蒸気機関車の時代のように、石炭の煙が
ふわふわと漂う駅は、それはそれで
旅情がある。



そう、石油でなくても汽車は走るのだ。