世界はどこへ行くのだろう？～いくつかの国、ひとのキモチ～

zcd

シャワールームは、使われていなかったので

至って清潔感のあるステンレスの輝きに包まれていた。


「でも、人によっては共同シャワーって嫌かしら」と、フランスの女神は、人間の心理を思う。

裸体になって、直接触れるものが
他人と共用は、気分的に好ましくない。



それそのものも、人間が動物なので
排他性を持っている、つまり


自分が生き延びるようにプログラムされていたから

当然の事だろう、と、女神は理解する。





「あの、鉄道青年の母親もそうなのね」と


遠い過去の彼が受けた、心の傷を思う。




性は快楽になるようにプログラムされている。

ただ、子供を産むのは女だから


どうしてもストレスがある。




それでも、赤ちゃんが小さいうちは


匂いや、形などで


赤ちゃんを守ろうと言うプログラムが
基本的にはある。




でも、それは人間が猿だった頃からの
本質だから

猿より育児期間が長い人間は、赤ちゃんで
無くなっても、まだ育児が必要で



それは、母親にとって邪魔っ気だったりするのは（笑）


母親も排他性を持っているからである。



それに、母親の自己顕示欲もある。



他の個体より優位でありたい、と思う
生物的プログラムだ。




そういう場合、往々にして
男の子だが


母親は、息子を支配しようとする。



そんな時、息子は

心理的に、絶望してしまう。

自分にも自己顕示欲はあるのに、母親に
指示されてしまうからだ。



そうして、母親の目の届かないところで
自己顕示をする。


コンピュータウィルスを作って、世間にばらまいたり。




そういう悲惨な例も、あったりする。



母親がストレスを感じない社会があると
いいのだが


その例では、母親自体が好戦的なので
精神病質である、と
言わざるを得ない。








「健康で、平和に生きていければそれだけで
いいのに」と


フランスの女神は、そう思う。