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4.二人のこれから※
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イーヴォの舌と指が、ディートリンデの乳房をこれでもかと愛撫してくる。彼女の心臓の位置に顔を置いて両の柔肉で挟んだり、勃ちあがった乳首を前歯でしごいたり、赤子のように吸ってみたり。
ディートリンデは敏感になった肌の下で、これまでにない快感を拾っていた。胸を触られているのに脚の間がムズムズしてくる。膣の奥が切なくて、太腿をすり合わせた。その白い肌は次第に赤く色づき、口からは甘ったるく重たげな息がこぼれてくる。
「いつまで、そこを……っ、もう、やめて」
「ディーのおっぱいなら、僕一生弄っていられる自信があるよ」
典雅な美貌で幼児が使うような単語を口にされ、ディートリンデは思わず瞬きする。
「やだ、やめて……あなたが、そんな言葉使わないで」
違和感がとてつもなくすごい。そして、なんだかいやらしい。とうのイーヴォはくすっと笑うと、平らな腹にキスをして、縦に伸びた臍を吸い上げた。ディードリンデの腰が、ビクッと揺らめく。
「ディーは、敏感だね」
節のある長い指が目的をもって白い肌をゆっくりと辿り、薄い下生えへと続いた。
「ん……っ」
硬くなった陰核に軽く触られただけで、快楽の泡が弾ける。ディートリンデは鼻から抜けるような切ない声をこぼした。
イーヴォは愛液でしとどに濡れたそこを慎重な手つきながらもぐりぐりと押しまわし、熱い泥濘の入り口をつぅーとなぞる。
「やだ、……そんなに触らないで……っ」
「ディーのここ。僕にいじってほしくて大きくなっているのかな。可愛い」
「まって、そこ……――ひんっ」
右の指は蜜壺の中を行き来して、左の指は陰核を剥き表に出て来たピンクの豆を擦ったり潰したり、ときおり指で弾く。淫靡な水音と彼女のか細い喘ぎ声が、寝台を艶めかしく彩った。彼の器用な指先が、ディートリンデという名の花を咲かせるのだ。絶頂に我を忘れたディートリンデの艶めかしい声が寝台に響いた。
「あ……あああ、あん……っ!」
ふわっと体が浮くような錯覚に襲われ、忘我の海に放り出される。股の奥がピクピクと痙攣して、視界が霞むほど気持ち良いのにどこか切ない。しばらくして、イーヴォの声で我に返った。
「ディーのイッてる顔、すごくエッチだ。僕、ギンギンになっちゃった」
「やだ、……変なこと言わないで……っ」
弾む息を整えながら、顔を隠す。すぐに衣擦れの音が聞こえ、顔をあげればイーヴォが軍服を脱いでいるところだった。細身ながらしっかり筋肉に覆われた上半身が現れ、ディートリンデはどぎまぎしてきた。彼は着痩せする質らしい。広い肩幅に太い上腕、滑らかな胸筋、六つに割れた腹筋。顔は優美で貴族的なのに、その肉体は戦場に出る軍人のものだった。
改めて意識するとともに、八年前の自分たちの別れにちゃんと意味があったのが嬉しい。軍人は怪我や殉職をしかねないが、同時に国を最前線で守る名誉ある職業だ。ディートリンデはイーヴォが誇らしかった。
その彼がズボンを脱ぎ始めたので、彼女は慌てて眼を瞑る。さすがにまじまじと見るのは躊躇われた。
「おまたせ、ディー。準備はいい?」
「も、もちろんよ」
太腿の内側に火傷しそうなほど熱いものが押し付けられて、いよいよとディートリンデが覚悟を決める。だが、イーヴォは脈打つ竿に彼女の愛液を馴染ませてみたり、丸みを帯びた先端を熱く蕩けた膣口に沈みこませてはひっこめたりして、なかなか本懐を遂げない。そのあいだ、彼女はドキドキしっぱなしで、心臓の音がうるさいほどだった。
「挿れるよ」
そう言われたときにはむしろ安心して、返事の代わりに彼をぎゅっと抱きしめる。イーヴォの男根は水音を伴いずぶ、ずぶと押し入ってきた。
――え……っ? もしかして、キツイの?
想っていたより圧迫が強い。膣口をこれでもかと伸ばしてくる気がする。イーヴォは、自身のソレより明らかに狭い穴へ強引にめり込ませるようとしているのではないか? うろたえたディートリンデは逃げを打とうと、寝台に両手を突いた。
「待って、イーヴォ。やっぱり、わたし……」
イーヴォは無言で柳腰を抱え込むと、自分は膝立ちになる。ディートリンデの下半身がずるっと引きずられ持ち上げられた。
「ごめん、さすがにここで止められないや」
「あっ、ああっ、待ってっ、壊れちゃう……あああ、ああ……っ!」
長大なものをいっきに膣奥に納めて、息が詰まりそうになる。かろうじて痛みはないものの想像以上の圧迫感があり、彼女の視界に白い光がチカチカと点滅した。
対するイーヴォは天を仰いで、感無量とばかりに目を細める。
「ああ、……ディーのなか、みっちり締め付けてきて、気持ちいいよ」
「んっ、あ……あああん……っ」
ディートリンデが知っているはずの営みとは、全然違う。痛みや吐き気の代わりに、沸き立つような興奮と全身を貫く気持ちよさがあった。愛おしさが胸から溢れて、言葉はひとりでに生まれる。
「イーヴォ、好きよ。……愛してる」
「ディー、僕も。ずっとディーのことしか考えていなかった」
彼女の蜜奥がきゅっと絞めつける。イーヴォは快楽をこらえるように眼を瞑った。
「動くよ、ディー」
その言葉を合図に、彼は右腕でディートリンデの腰をすくうと、叩きつけるように激しい律動を加えた。
イーヴォの腰の振りようは容赦なかった。彼の恥骨がディートリンデの尻肉に当たり、パンパンっと音を立てる。
膨張して硬化した肉棒でごりごりと劣情をぶつけられその強引さと底知れぬ快感に、ディートリンデの喉から喘ぎ声が出た。
「や……あああ、ああ……っ」
しがみついたまま激しく突かれていると、イーヴォと自分との境目が分からなくなる。
「やん、やぁ……、だめぇ……ぇ」
「ディー、気持ちい?」
快楽の霧に霞みぼうっとしたまま、コクコクと首を縦に振った。
――蕩けそうなくらい気持ちいいわ。営みがこんなに良いものだなんて知らなかった。
夢を見ているよう。自分こそ、天国にいるようだ。
「イーヴォ、……わたしのこと離さないで」
両脚を彼の腰に巻き付けて、振り落とされないようにしがみついた。
最初にイーヴォにお試しと言われたことも忘れて、愛されていることを実感する。父を失いたった一人になって、自分が何を求めていたか、ここにきてようやくわかった。イーヴォの熱が、滑らかな肌が、大きな手が、ディートリンデを包んでくれる。
「もちろんだよ。絶対離さない」
「きゃぁ」
ディートリンデの尻を掴む力が強くなり、何度も激しく男根をストロークされた。膣から愛液が漏れて、ぐちゅぐちゅという音を昼間の寝台に響かせる。やがて、営みは最高潮に達し、イーヴォは彼女の膝裏を掴み、最奥に欲情を叩きこんだ。
「くぅ……っ!」
「あああっ、ああああ……っ」
ディートリンデの脳裏が白く光り、雲の上に浮くような感覚が全身を満たした。ビクビクとお腹の奥で、イーヴォを締め付ける。営みはもう怖くない。満たされて幸せだった。
*
目を開けたら、男性の裸の胸が視界に入った。驚きのあまり叫びかけたけれど、相手がイーヴォだと分かり一転、幸福に浸りきる。懐に潜り込もうと姿勢を変えたら、股間から月の障りのようにトロリと粘液がこぼれてきた。
「ディー、目が覚めた?」
てっきり寝ていると思っていた青年の声がして、頭を上げる。超絶美形のドアップでディートリンデはドキドキした。中身は昔のままのイーヴォなのに、どうしても顔が熱くなってしまう。おまけに先ほどまでしていたことときたら。ぼやんと思いだして、彼女の顔からは今にも火が出そうだった。
「起こしたかしら?」
「寝てないよ。それより微妙な顔してどうしたの?」
「なんでもないわ。……ただ」
「ただ?」
「膣に受けたのは初めてだから、不思議な感じがして」
自分の下腹に手を当てる。気のせいか、お腹の奥が温かった。
こうして幾度も営みを重ねれば、ディートリンデは妊娠するやもしれない。
――イーヴォの子なら、授かりたい。
すぐじゃなくてもいい。
時間はたっぷりある。彼女のこれからは明るく、希望に満ちている。イーヴォの妻に相応しい人間へなりたい。その努力すら楽しいだろう。村にいたときのような暗い気持ちは、いっさい湧かなかった。
「ディーは都に行ったら、何をしたい?」
イーヴォが腕の中に彼女を抱え込みながら、尋ねてくる。こころなしか、先ほどよりもさらに機嫌が良くなっている気もした。
「わたし、勉強したいわ。村の生活以外、何も知らないから」
「いいね。ディーは塾の成績も良かったし、いつも先生に褒められていたよね。僕、全力で応援するよ」
ディートリンデはにこにこするイーヴォの頬を挟んで、唇を合わせる。八年前の拙いキスが、二人の再会を叶えてくれた。今度のキスは、死がふたりを分かつまで共にあることを叶えてくれるだろう。
ディートリンデは敏感になった肌の下で、これまでにない快感を拾っていた。胸を触られているのに脚の間がムズムズしてくる。膣の奥が切なくて、太腿をすり合わせた。その白い肌は次第に赤く色づき、口からは甘ったるく重たげな息がこぼれてくる。
「いつまで、そこを……っ、もう、やめて」
「ディーのおっぱいなら、僕一生弄っていられる自信があるよ」
典雅な美貌で幼児が使うような単語を口にされ、ディートリンデは思わず瞬きする。
「やだ、やめて……あなたが、そんな言葉使わないで」
違和感がとてつもなくすごい。そして、なんだかいやらしい。とうのイーヴォはくすっと笑うと、平らな腹にキスをして、縦に伸びた臍を吸い上げた。ディードリンデの腰が、ビクッと揺らめく。
「ディーは、敏感だね」
節のある長い指が目的をもって白い肌をゆっくりと辿り、薄い下生えへと続いた。
「ん……っ」
硬くなった陰核に軽く触られただけで、快楽の泡が弾ける。ディートリンデは鼻から抜けるような切ない声をこぼした。
イーヴォは愛液でしとどに濡れたそこを慎重な手つきながらもぐりぐりと押しまわし、熱い泥濘の入り口をつぅーとなぞる。
「やだ、……そんなに触らないで……っ」
「ディーのここ。僕にいじってほしくて大きくなっているのかな。可愛い」
「まって、そこ……――ひんっ」
右の指は蜜壺の中を行き来して、左の指は陰核を剥き表に出て来たピンクの豆を擦ったり潰したり、ときおり指で弾く。淫靡な水音と彼女のか細い喘ぎ声が、寝台を艶めかしく彩った。彼の器用な指先が、ディートリンデという名の花を咲かせるのだ。絶頂に我を忘れたディートリンデの艶めかしい声が寝台に響いた。
「あ……あああ、あん……っ!」
ふわっと体が浮くような錯覚に襲われ、忘我の海に放り出される。股の奥がピクピクと痙攣して、視界が霞むほど気持ち良いのにどこか切ない。しばらくして、イーヴォの声で我に返った。
「ディーのイッてる顔、すごくエッチだ。僕、ギンギンになっちゃった」
「やだ、……変なこと言わないで……っ」
弾む息を整えながら、顔を隠す。すぐに衣擦れの音が聞こえ、顔をあげればイーヴォが軍服を脱いでいるところだった。細身ながらしっかり筋肉に覆われた上半身が現れ、ディートリンデはどぎまぎしてきた。彼は着痩せする質らしい。広い肩幅に太い上腕、滑らかな胸筋、六つに割れた腹筋。顔は優美で貴族的なのに、その肉体は戦場に出る軍人のものだった。
改めて意識するとともに、八年前の自分たちの別れにちゃんと意味があったのが嬉しい。軍人は怪我や殉職をしかねないが、同時に国を最前線で守る名誉ある職業だ。ディートリンデはイーヴォが誇らしかった。
その彼がズボンを脱ぎ始めたので、彼女は慌てて眼を瞑る。さすがにまじまじと見るのは躊躇われた。
「おまたせ、ディー。準備はいい?」
「も、もちろんよ」
太腿の内側に火傷しそうなほど熱いものが押し付けられて、いよいよとディートリンデが覚悟を決める。だが、イーヴォは脈打つ竿に彼女の愛液を馴染ませてみたり、丸みを帯びた先端を熱く蕩けた膣口に沈みこませてはひっこめたりして、なかなか本懐を遂げない。そのあいだ、彼女はドキドキしっぱなしで、心臓の音がうるさいほどだった。
「挿れるよ」
そう言われたときにはむしろ安心して、返事の代わりに彼をぎゅっと抱きしめる。イーヴォの男根は水音を伴いずぶ、ずぶと押し入ってきた。
――え……っ? もしかして、キツイの?
想っていたより圧迫が強い。膣口をこれでもかと伸ばしてくる気がする。イーヴォは、自身のソレより明らかに狭い穴へ強引にめり込ませるようとしているのではないか? うろたえたディートリンデは逃げを打とうと、寝台に両手を突いた。
「待って、イーヴォ。やっぱり、わたし……」
イーヴォは無言で柳腰を抱え込むと、自分は膝立ちになる。ディートリンデの下半身がずるっと引きずられ持ち上げられた。
「ごめん、さすがにここで止められないや」
「あっ、ああっ、待ってっ、壊れちゃう……あああ、ああ……っ!」
長大なものをいっきに膣奥に納めて、息が詰まりそうになる。かろうじて痛みはないものの想像以上の圧迫感があり、彼女の視界に白い光がチカチカと点滅した。
対するイーヴォは天を仰いで、感無量とばかりに目を細める。
「ああ、……ディーのなか、みっちり締め付けてきて、気持ちいいよ」
「んっ、あ……あああん……っ」
ディートリンデが知っているはずの営みとは、全然違う。痛みや吐き気の代わりに、沸き立つような興奮と全身を貫く気持ちよさがあった。愛おしさが胸から溢れて、言葉はひとりでに生まれる。
「イーヴォ、好きよ。……愛してる」
「ディー、僕も。ずっとディーのことしか考えていなかった」
彼女の蜜奥がきゅっと絞めつける。イーヴォは快楽をこらえるように眼を瞑った。
「動くよ、ディー」
その言葉を合図に、彼は右腕でディートリンデの腰をすくうと、叩きつけるように激しい律動を加えた。
イーヴォの腰の振りようは容赦なかった。彼の恥骨がディートリンデの尻肉に当たり、パンパンっと音を立てる。
膨張して硬化した肉棒でごりごりと劣情をぶつけられその強引さと底知れぬ快感に、ディートリンデの喉から喘ぎ声が出た。
「や……あああ、ああ……っ」
しがみついたまま激しく突かれていると、イーヴォと自分との境目が分からなくなる。
「やん、やぁ……、だめぇ……ぇ」
「ディー、気持ちい?」
快楽の霧に霞みぼうっとしたまま、コクコクと首を縦に振った。
――蕩けそうなくらい気持ちいいわ。営みがこんなに良いものだなんて知らなかった。
夢を見ているよう。自分こそ、天国にいるようだ。
「イーヴォ、……わたしのこと離さないで」
両脚を彼の腰に巻き付けて、振り落とされないようにしがみついた。
最初にイーヴォにお試しと言われたことも忘れて、愛されていることを実感する。父を失いたった一人になって、自分が何を求めていたか、ここにきてようやくわかった。イーヴォの熱が、滑らかな肌が、大きな手が、ディートリンデを包んでくれる。
「もちろんだよ。絶対離さない」
「きゃぁ」
ディートリンデの尻を掴む力が強くなり、何度も激しく男根をストロークされた。膣から愛液が漏れて、ぐちゅぐちゅという音を昼間の寝台に響かせる。やがて、営みは最高潮に達し、イーヴォは彼女の膝裏を掴み、最奥に欲情を叩きこんだ。
「くぅ……っ!」
「あああっ、ああああ……っ」
ディートリンデの脳裏が白く光り、雲の上に浮くような感覚が全身を満たした。ビクビクとお腹の奥で、イーヴォを締め付ける。営みはもう怖くない。満たされて幸せだった。
*
目を開けたら、男性の裸の胸が視界に入った。驚きのあまり叫びかけたけれど、相手がイーヴォだと分かり一転、幸福に浸りきる。懐に潜り込もうと姿勢を変えたら、股間から月の障りのようにトロリと粘液がこぼれてきた。
「ディー、目が覚めた?」
てっきり寝ていると思っていた青年の声がして、頭を上げる。超絶美形のドアップでディートリンデはドキドキした。中身は昔のままのイーヴォなのに、どうしても顔が熱くなってしまう。おまけに先ほどまでしていたことときたら。ぼやんと思いだして、彼女の顔からは今にも火が出そうだった。
「起こしたかしら?」
「寝てないよ。それより微妙な顔してどうしたの?」
「なんでもないわ。……ただ」
「ただ?」
「膣に受けたのは初めてだから、不思議な感じがして」
自分の下腹に手を当てる。気のせいか、お腹の奥が温かった。
こうして幾度も営みを重ねれば、ディートリンデは妊娠するやもしれない。
――イーヴォの子なら、授かりたい。
すぐじゃなくてもいい。
時間はたっぷりある。彼女のこれからは明るく、希望に満ちている。イーヴォの妻に相応しい人間へなりたい。その努力すら楽しいだろう。村にいたときのような暗い気持ちは、いっさい湧かなかった。
「ディーは都に行ったら、何をしたい?」
イーヴォが腕の中に彼女を抱え込みながら、尋ねてくる。こころなしか、先ほどよりもさらに機嫌が良くなっている気もした。
「わたし、勉強したいわ。村の生活以外、何も知らないから」
「いいね。ディーは塾の成績も良かったし、いつも先生に褒められていたよね。僕、全力で応援するよ」
ディートリンデはにこにこするイーヴォの頬を挟んで、唇を合わせる。八年前の拙いキスが、二人の再会を叶えてくれた。今度のキスは、死がふたりを分かつまで共にあることを叶えてくれるだろう。
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