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第46話 幼馴染への断罪その1
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カレンが大声で俺と昼休みに大事な話しをすると言ったため、クラス中を巻き込んでしまう。
たぶん瑠理が連絡したと思うが、俺のクラスに菜乃まで弁当を持ってやってきた。
そしてカレンは、いつもの調子でみんなを扇動して、男子も女子も味方につけると、席を立って俺に言ったのだ。
「金輪際、このふたりに声をかけないで。学校でも、外でも! 断ったら、誰かが破滅することになるけどねー」
「お、お前!」
カレンは立ったままでつぶやいた。
「もう……私の希望を叶えるしかないと思うけど?」
その声は、今まで聞いたことがないほど低かった。
カレンの言う破滅。
それが何を指すかはすぐに理解した。
Vtuber聖天使ナノンの正体が、姫川菜乃であると、それをバラすぞと脅しているのだ。
バラされればこのSNSの時代だ。
すぐに全国へ広まるだろう。
ナノンのお気に入り登録はすでに20万人に迫ろうとしている。
そんな彼女の正体が現役女子高生だと知られたら、それもこんな超可愛い女性だと知られたら、絶対大騒ぎになると思う。
素顔がアップされれば美人だとばれるだろうし、家だって特定されかねない。
綺麗な容姿に惹かれた奴らから、変な郵便や手紙が届かないとも限らない。
そうなればこの高校へ通うのだって難しくなる。
普通の生活を取り戻すなら、Vtuberを辞めなければならない。
もしVtuberを続けるなら、高校を辞めてどこか遠いところへ引っ越して、姿を隠し続けることになるだろう。
そんなことはダメだ!
大好きな俺の彼女にそんな苦労はさせられない。
カレンに秘密をバラされるくらいなら、彼女たちと距離を置くべきだ。
俺に迷いなど無かった。
「分かったよ、カレン。彼女たちに話しかけない」
言葉を濁さずにハッキリと彼女に伝えた。
カレンは俺の答えに少し不満を見せる。
「彼女たちから話しかけてきても無視するのよ?」
「……ああ、話さないよ」
なぜか、カレンがチッと舌打ちした。
なんだ?
何が気に入らないんだ?
「ねぇー。なんでそんなに素直なのよー。普通なら言い過ぎだとか不満言うでしょ? 抵抗するでしょ? ……あ、分かった! あんた何か企んでるのね?」
「まさか。ただ破滅を避けたいだけだ」
「ふーん。でもそれってさー、それだけこいつが大切ってことだよね?」
「そうだな」
カレンが俺の返事に表情をゆがめた。
立ったまま、自分の机の脚をガンと蹴る。
静まり返った教室に、ガガッと机が動く大きな音が響いて、彼女の机が斜めになった。
「私は大切じゃないの!? 幼馴染みだよ!」
「幼馴染みとして大切だ」
「私が一番大切だと言え!」
「……一番じゃない」
「こいつらか! こいつらがいるから私が一番じゃないんだ!」
「カレン……そんなの……関係ないんだ」
「ウソよ! こいつらがいるからだわ!」
「……」
カレンは自分が先に彼氏を作ったの、忘れたのか?
それで自分はモテるんだと自慢して、彼氏と一緒に帰るから俺とは帰れないと言ったんだぞ!
俺とは距離を置きたいと、おまえの方から言ってきたんだぞ!
それでどの口が「一番大切だと言え!」などと……。
本当に……本当に自分本位なんだな。
事情を知らないクラスメイトたちが騒ぎ立てる。
「普通、まず幼馴染みだろ?」
「なんで一緒にいてやらないんだよ!」
「ハーレムはアニメの中だけにすべきでござる」
「単なる浮気野郎だわ!」
「ガッカリ。中村君ちょっといいって思ってたのに」
「何で一番だって言えないの?」
いつからカレンはこんな風になってしまったのか。
もしかしたら俺か?
俺が彼女を甘やかしたからか?
いや、カレンは幼いころからこんな風で、こうなる前の彼女なんて記憶にないな。
真実を知らないクラスメイトに責められながら、俺は何がいけなかったかを考えていた。
ふいに女性ふたりから話しかけられる。
「ねえ! 中村って何で黙ってんの? 本当のこと」
「中村は優しいねぇ。でも言った方がよくね?」
近くにいたカレンの友達ふたりだ。
彼女たちは、カレンが先に彼氏をつくったと知っているみたいだ。
「ちょ、ちょっと!? 由紀子とメグは黙ってろ!」
カレンが慌てて大声をだした。
ああ、やっぱり自覚あるんだ。
先に彼氏をつくって俺を遠ざけた自分が悪いって。
そうだよな、カレンは頭の回転早いから、相手がどのくらい反論する奴か見極めて上手にマウントとるもんな。
ただ、自分勝手なだけなんだよな。
結局、俺をハッキリ言わない奴だと思ってんだ。
俺がみんなの前で、人を追及して追い込んだりしないって分かってるから。
だから自分が悪くても言われないって思ってんだ。
でも、俺は菜乃の彼氏なんだ!
菜乃を守るために、俺がカレンにハッキリ言ってやらなければ!
言わない俺が間違っていた。
カレンの誤りを、幼馴染みの俺が言わなくて誰が言うんだ!
俺が言わなきゃいけないんだッ!
「カレン!」
「な、何よ!?」
「カレンが先に俺を遠ざけたよな」
「え!? ちょっと」
「1組の三浦を彼氏にしたから、一緒に帰れないって俺に言ったよな」
「え、や、やめてよ。みんながいるでしょ」
「俺と距離を置きたいって言ったよな」
「け、健太! あんた、みんなの前でそんなこと言うの!?」
「だから俺はカレンから距離を置いた。菜乃はその後に優しくしてくれたんだ」
「だ、黙ってよ! みんなが聞いてるでしょー!」
「翌日の朝は前田を連れてきて、俺とは登校できないってハッキリ言ったよな?」
「あ、あれは健太を後悔させようとして……」
カレンが必死に周りを見ている。
みんなは俺の言葉に半信半疑のようだが、またもやカレンの友達ふたりが割って入った。
「あたし聞いたよそれ! 結構前に彼氏ができたって、さんざん自慢されたしー」
「そうそう。私、ホントはモテるんだー、とか言ってたね。だいたいカレン、あんた何様? いつも人のことバカにするしさ。あたしらだって言うときゃ言うんだよ!」
驚くことに仲がいいって思ってた彼女らが、カレンに不利なことを言ったのだ。
俺の言葉だけでは反応の鈍かったクラスメイトたちが、カレンの友達の証言に大きくざわめきだした。
「ちょっと待てよ、事情が違うぞ」
「え? 美崎って中村に一途じゃないの?」
「美崎氏が先に彼氏をつくったのでござるか?」
「何それ? 自分で距離を置くって言ったの?」
「だったら中村君、全然悪くないじゃない!」
「美崎さん、それってあなたが最悪じゃない?」
カレンは黙ってみんなの話を聞いていた。
酷い顔をしていた。
何かを噛み締めるように顔をゆがめていた。
彼女を長い間見てきて、最も醜い表情だった。
「姫川たちに近づくのやめて! 彼女たちと距離を置いて!」
「……分かったよ」
それでも菜乃を守るにはこれしかない。
脅迫されているから。
俺が感情を殺してうなずいたとき、不意に愛しい人の声が聞こえた。
凛としてるのに少し甘くて艶やかに響く声。
そこには確かな意志と強い覚悟が感じられた。
俺が大好きな人、何にも置いて守りたい女性の声だった。
「こんなんじゃ、私は何のために頑張ってるか分からない!」
立ち上がった菜乃は俺を真っすぐに見ていた。
※すみませんが「青春ボカロカップ」の選考を考慮して、この断罪ざまぁ終了でいったんの完結とします。
たぶん瑠理が連絡したと思うが、俺のクラスに菜乃まで弁当を持ってやってきた。
そしてカレンは、いつもの調子でみんなを扇動して、男子も女子も味方につけると、席を立って俺に言ったのだ。
「金輪際、このふたりに声をかけないで。学校でも、外でも! 断ったら、誰かが破滅することになるけどねー」
「お、お前!」
カレンは立ったままでつぶやいた。
「もう……私の希望を叶えるしかないと思うけど?」
その声は、今まで聞いたことがないほど低かった。
カレンの言う破滅。
それが何を指すかはすぐに理解した。
Vtuber聖天使ナノンの正体が、姫川菜乃であると、それをバラすぞと脅しているのだ。
バラされればこのSNSの時代だ。
すぐに全国へ広まるだろう。
ナノンのお気に入り登録はすでに20万人に迫ろうとしている。
そんな彼女の正体が現役女子高生だと知られたら、それもこんな超可愛い女性だと知られたら、絶対大騒ぎになると思う。
素顔がアップされれば美人だとばれるだろうし、家だって特定されかねない。
綺麗な容姿に惹かれた奴らから、変な郵便や手紙が届かないとも限らない。
そうなればこの高校へ通うのだって難しくなる。
普通の生活を取り戻すなら、Vtuberを辞めなければならない。
もしVtuberを続けるなら、高校を辞めてどこか遠いところへ引っ越して、姿を隠し続けることになるだろう。
そんなことはダメだ!
大好きな俺の彼女にそんな苦労はさせられない。
カレンに秘密をバラされるくらいなら、彼女たちと距離を置くべきだ。
俺に迷いなど無かった。
「分かったよ、カレン。彼女たちに話しかけない」
言葉を濁さずにハッキリと彼女に伝えた。
カレンは俺の答えに少し不満を見せる。
「彼女たちから話しかけてきても無視するのよ?」
「……ああ、話さないよ」
なぜか、カレンがチッと舌打ちした。
なんだ?
何が気に入らないんだ?
「ねぇー。なんでそんなに素直なのよー。普通なら言い過ぎだとか不満言うでしょ? 抵抗するでしょ? ……あ、分かった! あんた何か企んでるのね?」
「まさか。ただ破滅を避けたいだけだ」
「ふーん。でもそれってさー、それだけこいつが大切ってことだよね?」
「そうだな」
カレンが俺の返事に表情をゆがめた。
立ったまま、自分の机の脚をガンと蹴る。
静まり返った教室に、ガガッと机が動く大きな音が響いて、彼女の机が斜めになった。
「私は大切じゃないの!? 幼馴染みだよ!」
「幼馴染みとして大切だ」
「私が一番大切だと言え!」
「……一番じゃない」
「こいつらか! こいつらがいるから私が一番じゃないんだ!」
「カレン……そんなの……関係ないんだ」
「ウソよ! こいつらがいるからだわ!」
「……」
カレンは自分が先に彼氏を作ったの、忘れたのか?
それで自分はモテるんだと自慢して、彼氏と一緒に帰るから俺とは帰れないと言ったんだぞ!
俺とは距離を置きたいと、おまえの方から言ってきたんだぞ!
それでどの口が「一番大切だと言え!」などと……。
本当に……本当に自分本位なんだな。
事情を知らないクラスメイトたちが騒ぎ立てる。
「普通、まず幼馴染みだろ?」
「なんで一緒にいてやらないんだよ!」
「ハーレムはアニメの中だけにすべきでござる」
「単なる浮気野郎だわ!」
「ガッカリ。中村君ちょっといいって思ってたのに」
「何で一番だって言えないの?」
いつからカレンはこんな風になってしまったのか。
もしかしたら俺か?
俺が彼女を甘やかしたからか?
いや、カレンは幼いころからこんな風で、こうなる前の彼女なんて記憶にないな。
真実を知らないクラスメイトに責められながら、俺は何がいけなかったかを考えていた。
ふいに女性ふたりから話しかけられる。
「ねえ! 中村って何で黙ってんの? 本当のこと」
「中村は優しいねぇ。でも言った方がよくね?」
近くにいたカレンの友達ふたりだ。
彼女たちは、カレンが先に彼氏をつくったと知っているみたいだ。
「ちょ、ちょっと!? 由紀子とメグは黙ってろ!」
カレンが慌てて大声をだした。
ああ、やっぱり自覚あるんだ。
先に彼氏をつくって俺を遠ざけた自分が悪いって。
そうだよな、カレンは頭の回転早いから、相手がどのくらい反論する奴か見極めて上手にマウントとるもんな。
ただ、自分勝手なだけなんだよな。
結局、俺をハッキリ言わない奴だと思ってんだ。
俺がみんなの前で、人を追及して追い込んだりしないって分かってるから。
だから自分が悪くても言われないって思ってんだ。
でも、俺は菜乃の彼氏なんだ!
菜乃を守るために、俺がカレンにハッキリ言ってやらなければ!
言わない俺が間違っていた。
カレンの誤りを、幼馴染みの俺が言わなくて誰が言うんだ!
俺が言わなきゃいけないんだッ!
「カレン!」
「な、何よ!?」
「カレンが先に俺を遠ざけたよな」
「え!? ちょっと」
「1組の三浦を彼氏にしたから、一緒に帰れないって俺に言ったよな」
「え、や、やめてよ。みんながいるでしょ」
「俺と距離を置きたいって言ったよな」
「け、健太! あんた、みんなの前でそんなこと言うの!?」
「だから俺はカレンから距離を置いた。菜乃はその後に優しくしてくれたんだ」
「だ、黙ってよ! みんなが聞いてるでしょー!」
「翌日の朝は前田を連れてきて、俺とは登校できないってハッキリ言ったよな?」
「あ、あれは健太を後悔させようとして……」
カレンが必死に周りを見ている。
みんなは俺の言葉に半信半疑のようだが、またもやカレンの友達ふたりが割って入った。
「あたし聞いたよそれ! 結構前に彼氏ができたって、さんざん自慢されたしー」
「そうそう。私、ホントはモテるんだー、とか言ってたね。だいたいカレン、あんた何様? いつも人のことバカにするしさ。あたしらだって言うときゃ言うんだよ!」
驚くことに仲がいいって思ってた彼女らが、カレンに不利なことを言ったのだ。
俺の言葉だけでは反応の鈍かったクラスメイトたちが、カレンの友達の証言に大きくざわめきだした。
「ちょっと待てよ、事情が違うぞ」
「え? 美崎って中村に一途じゃないの?」
「美崎氏が先に彼氏をつくったのでござるか?」
「何それ? 自分で距離を置くって言ったの?」
「だったら中村君、全然悪くないじゃない!」
「美崎さん、それってあなたが最悪じゃない?」
カレンは黙ってみんなの話を聞いていた。
酷い顔をしていた。
何かを噛み締めるように顔をゆがめていた。
彼女を長い間見てきて、最も醜い表情だった。
「姫川たちに近づくのやめて! 彼女たちと距離を置いて!」
「……分かったよ」
それでも菜乃を守るにはこれしかない。
脅迫されているから。
俺が感情を殺してうなずいたとき、不意に愛しい人の声が聞こえた。
凛としてるのに少し甘くて艶やかに響く声。
そこには確かな意志と強い覚悟が感じられた。
俺が大好きな人、何にも置いて守りたい女性の声だった。
「こんなんじゃ、私は何のために頑張ってるか分からない!」
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