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第四章
精霊の時間感覚
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「アーベル、今度『ケルークス』に行ったらこの間買ってきてくれたトーフェのブラックペッパー味がないか聞いてほしいのだけど」
ある日、リビングでリーゼのゲームに付き合っているところに、メラニーが入ってきた。
トーフェ、というのはポテチのようなパフ菓子のような不思議な食感をしたスナック菓子の商品名だ。
もちろん存在界のものだ。精霊界の食べ物にそれほどのバリエーションはないし、精霊界には「商品」というものは存在しない。
「すまない。トーフェは生産中止になったんだ。ポテチのブラックペッパー味じゃダメかな?」
「あ、そうだっけ? 存在界のお菓子って定番じゃないのはあっという間に無くなっちゃうよね、残念。ポテチならのり味がいい」
メラニーが残念そうな顔をしたが、とりあえずポテチで納得してくれそうなのでよかった。
メラニーは「あっという間」と言ったけど、トーフェが生産中止になったのは七、八年前のことだったと思う。
彼女の言う「この間」は七、八年を意味しているのだ。
それまで一〇年くらいは「ケルークス」に在庫があると買ってメラニーへのお土産にしていたのだがら。
「わかります。今やっているゲームのシリーズは七〇年ちょっとで一六作目ですけど、四年ちょっとで次の作品が出るなんてペースが速いですよね……」
視線をゲームの画面に向けたままリーゼがメラニーに同意した。
私も魂霊となって精霊界に移住してからは、感覚はかなり精霊寄りになったと思う。
だが、時間の感覚についてはなかなか慣れない。
「うーん、正直ゲームの方はそんなにペースが速いとは思わないのだが……人間だった頃は『私が死ぬまでに完結するのか?!』と思っていたのだけど……」
とまあ、私などはそう思ってしまう。
結局、私は死ぬ代わりに魂霊となって精霊界に移住した後もこのシリーズを続けてプレイしているのだが……
人間として生きているうちは、こんなことになるとは正直想像もしていなかった。ところでこのシリーズ、どうやって完結させるつもりなのだろうか?
脱線した。人間だった当時は「なかなか次回作出ないな……」と思っていたくらいだ。
精霊界に移住してからはちょうどよいペースくらいに思っているが、リーゼの感覚だと速すぎるらしい。
「うーん、人間には寿命があるからそんなに急ぐのかな? 正直ちょっとついて行けないのだけど……」
メラニーの言う通り、寿命のあるなしの差はかなり大きいと思う。
私が人間だった頃と今とで人間の寿命に大きな差はないだろう。百年を大きく超えることはないはずだ。
一方で精霊には寿命がない。そして、一番若い精霊でも四十億年以上は生きている。
文字通り人間とは生きてきた年数の桁が違うのだ。
「精霊には成長が無いらしいからこの説明が伝わるかわからないけど、例えば二〇年と言うと生まれてから大人になるまでの期間に近いと思う。この前やった二〇年祭は人間にとってはものすごく間隔が長いのだが……」
二〇年祭りは精霊にとってかなり身近なイベントなので、例として出してみた。
精霊は人間と違って生まれたときから大人であるし、外見や知能は基本的に変化しない。
経験すれば覚えることはあるけど、その分忘れることもあるので記憶や知識の総量はあまり変わらないのだそうだ。
外見も小さな変化はあるけど、人間でいうところの服装や髪型を変えるといった類のもので、本質的には何も変わらない。
「二〇年祭はちょっと顔を見ない精霊と顔を合わせる、ってくらいだけどね」
私の問いかけがよくなかったのだろう、メラニーの答えもあまりはっきりしたものではなかった。
「……アーベルさま。前に読んだ本で夏休みとか冬休みとかの間会っていない人と顔を合わせる、っていうのがありました。それと二〇年祭でしばらく顔を見ていなかった精霊と顔を合わせるという感覚はよく似ている、と思うのです」
存在界の小説やマンガを読んでいるリーゼが上手に説明してくれた。
やはり精霊の二〇年と人間の一ヶ月は似たような感じ、ということになりそうだ。
「『物語のお祭り』だったか? それはどんな感覚なのだろうか?」
今度は二百年に一度の祭りについて聞いてみた。
「あれは楽しみ! 知らない話とか聞けるし、そろそろ新しいネタが欲しいな、と思った頃にやるよね!」
「そうですね。本で読んだのだと、ちょうどいい間隔が思い浮かんでこないのですけど……」
メラニーとリーゼが「物語のお祭り」を楽しみにしていることはわかったが、二百年という時間が精霊にとってどんな感覚なのかはよくわからない。
「そうだ! アーベルさま、千年ごとに長老会議からお酒が振る舞われるのですけど、あれって本で読んだお正月に似ていると思います」
「新しい千年が始まる、って感じだよね」
……リーゼが思わぬところからいいことを言ってくれた。
精霊の千年は人間の一年と同じ感覚、ということなのだろう。
だが、待てよ……
リーゼとメラニーはどちらも「中期の精霊」だ。
ということは少なくとも五〇億歳以上ということになる。
五〇億を千で割ると五〇〇万……
人間の感覚で五〇〇万年といわれると気が遠くなる。
というより五〇〇万年前って、ヒト以前の時代だったような……
ダメだ、精霊と人間とでは歴史が違いすぎて長期的な時間感覚の違いを論じるのには無理がありすぎる。
ならば短期的な時間の感覚についてはどうだろうか?
「すまない、完全に興味本位なのだが私が仕事に行っている時間は長いと思うかい?」
そう、今度は一日の中での時間をどう感じているのか確認してみることにした。
「……お姉ちゃんがお酒を造っている時間と比べると長いです。それにアイリスが『アーベルは働き者だ』と言っていました……」
「私も管理している木の相手をすることはあるけど、アーベルほどは長くないわね……」
……この流れはパートナーたちを放って仕事に逃げていると思われているのか? だとすると彼女たちには申し訳ないな……
「もう少し相談員の仕事を減らした方がいいかい?」
「私はその必要はないと思います。アーベルさまはお仕事に行ってもその日のうちに戻ってきますから」
「そうそう。私だってアーベルと同じかそれより長い時間外に出ていることはあるしね」
私の申し出にリーゼとメラニーが首を横に振った。
「……もしかしてそういう意味じゃなくて、仕事に費やしている時間が長いかも、ってこと? アーベルが相談員の仕事をしたくないなら別だけど、今でもアーベルと過ごす時間は十分あるから」
メラニーが私の質問の意図に気付いたのか、そう付け加えてきた。彼女はそういうところによく気がつく。
「メラニー、ありがとう。でも、相談員の仕事はお茶を引いている時間が長いから、実際に仕事をしている時間は短いんだ」
メラニーやリーゼは私がワーカーホリックだというイメージを持っているみたいなので、そこは一応反論しておいた。
「アーベルさま、お仕事の時間について質問されたのはどうしてですか?」
リーゼが私の質問の意図をつかみかねているようだ。何だか申し訳ない。
「興味本位で申し訳ないのだけど、一日の長さをリーゼやメラニーがどう感じているか知りたかったんだ」
私が興味本位、と言ったのにリーゼとメラニーは真剣な顔で考えだした。
「……そういうことでしたか。ゲームで遊んだり、本を読んだり、アーベルさまや皆とおしゃべりしたりしているとちょっと短く感じることもあります」
「……そうね。一日が短いとか長いとかはあまり考えたことがないけど、アーベルと契約してからは前に比べるとちょっと短く感じるようになったかな?」
少しして二人はこう答えたのだった。
私の意図とはちょっと違っている答えかもしれない。
ただ、私が思ったのは「一日の長さに対する感覚は人間も精霊も大差ないのだろう」ということだった。
不思議な感覚ではあるが、一日の長さは同じように感じても精霊と人間とでは積み上げられる量が違う。
そのあたりが時間に対する感覚の差だろうと勝手に理解した。
「アーベルさま、存在界のお話を読んでいると人間は短い間にものすごくたくさんのことをしているように思います。アーベルさまもそのようにされていたのですか?」
「……言われてみれば、人間だった頃と比べるとしていることの量は減ったような気がするな」
リーゼに指摘されて、人間だった頃の生活を思い出す。
今となっては笑い話くらいにしかならないが、どう考えても私には合わない生き方だったと思う。
「私もアーベルが昔どうしていたか、ってことはあまり知らないのよね……」
メラニーがおねだりをするような目つきで私をじっと見つめている。
私の左腕に抱きついているのだが、抱きつく腕にもぎゅっと力が込められたような気がする。
「……そうだね。そろそろ話してもいいか。面白いかどうかはわからないけどね。不公平にならないようにカーリンとニーナを呼んできて」
「はい、アーベルさま」
「そうこなくっちゃ」
リーゼとメラニーが立ち上がってカーリンとニーナを呼びに行った。
ある日、リビングでリーゼのゲームに付き合っているところに、メラニーが入ってきた。
トーフェ、というのはポテチのようなパフ菓子のような不思議な食感をしたスナック菓子の商品名だ。
もちろん存在界のものだ。精霊界の食べ物にそれほどのバリエーションはないし、精霊界には「商品」というものは存在しない。
「すまない。トーフェは生産中止になったんだ。ポテチのブラックペッパー味じゃダメかな?」
「あ、そうだっけ? 存在界のお菓子って定番じゃないのはあっという間に無くなっちゃうよね、残念。ポテチならのり味がいい」
メラニーが残念そうな顔をしたが、とりあえずポテチで納得してくれそうなのでよかった。
メラニーは「あっという間」と言ったけど、トーフェが生産中止になったのは七、八年前のことだったと思う。
彼女の言う「この間」は七、八年を意味しているのだ。
それまで一〇年くらいは「ケルークス」に在庫があると買ってメラニーへのお土産にしていたのだがら。
「わかります。今やっているゲームのシリーズは七〇年ちょっとで一六作目ですけど、四年ちょっとで次の作品が出るなんてペースが速いですよね……」
視線をゲームの画面に向けたままリーゼがメラニーに同意した。
私も魂霊となって精霊界に移住してからは、感覚はかなり精霊寄りになったと思う。
だが、時間の感覚についてはなかなか慣れない。
「うーん、正直ゲームの方はそんなにペースが速いとは思わないのだが……人間だった頃は『私が死ぬまでに完結するのか?!』と思っていたのだけど……」
とまあ、私などはそう思ってしまう。
結局、私は死ぬ代わりに魂霊となって精霊界に移住した後もこのシリーズを続けてプレイしているのだが……
人間として生きているうちは、こんなことになるとは正直想像もしていなかった。ところでこのシリーズ、どうやって完結させるつもりなのだろうか?
脱線した。人間だった当時は「なかなか次回作出ないな……」と思っていたくらいだ。
精霊界に移住してからはちょうどよいペースくらいに思っているが、リーゼの感覚だと速すぎるらしい。
「うーん、人間には寿命があるからそんなに急ぐのかな? 正直ちょっとついて行けないのだけど……」
メラニーの言う通り、寿命のあるなしの差はかなり大きいと思う。
私が人間だった頃と今とで人間の寿命に大きな差はないだろう。百年を大きく超えることはないはずだ。
一方で精霊には寿命がない。そして、一番若い精霊でも四十億年以上は生きている。
文字通り人間とは生きてきた年数の桁が違うのだ。
「精霊には成長が無いらしいからこの説明が伝わるかわからないけど、例えば二〇年と言うと生まれてから大人になるまでの期間に近いと思う。この前やった二〇年祭は人間にとってはものすごく間隔が長いのだが……」
二〇年祭りは精霊にとってかなり身近なイベントなので、例として出してみた。
精霊は人間と違って生まれたときから大人であるし、外見や知能は基本的に変化しない。
経験すれば覚えることはあるけど、その分忘れることもあるので記憶や知識の総量はあまり変わらないのだそうだ。
外見も小さな変化はあるけど、人間でいうところの服装や髪型を変えるといった類のもので、本質的には何も変わらない。
「二〇年祭はちょっと顔を見ない精霊と顔を合わせる、ってくらいだけどね」
私の問いかけがよくなかったのだろう、メラニーの答えもあまりはっきりしたものではなかった。
「……アーベルさま。前に読んだ本で夏休みとか冬休みとかの間会っていない人と顔を合わせる、っていうのがありました。それと二〇年祭でしばらく顔を見ていなかった精霊と顔を合わせるという感覚はよく似ている、と思うのです」
存在界の小説やマンガを読んでいるリーゼが上手に説明してくれた。
やはり精霊の二〇年と人間の一ヶ月は似たような感じ、ということになりそうだ。
「『物語のお祭り』だったか? それはどんな感覚なのだろうか?」
今度は二百年に一度の祭りについて聞いてみた。
「あれは楽しみ! 知らない話とか聞けるし、そろそろ新しいネタが欲しいな、と思った頃にやるよね!」
「そうですね。本で読んだのだと、ちょうどいい間隔が思い浮かんでこないのですけど……」
メラニーとリーゼが「物語のお祭り」を楽しみにしていることはわかったが、二百年という時間が精霊にとってどんな感覚なのかはよくわからない。
「そうだ! アーベルさま、千年ごとに長老会議からお酒が振る舞われるのですけど、あれって本で読んだお正月に似ていると思います」
「新しい千年が始まる、って感じだよね」
……リーゼが思わぬところからいいことを言ってくれた。
精霊の千年は人間の一年と同じ感覚、ということなのだろう。
だが、待てよ……
リーゼとメラニーはどちらも「中期の精霊」だ。
ということは少なくとも五〇億歳以上ということになる。
五〇億を千で割ると五〇〇万……
人間の感覚で五〇〇万年といわれると気が遠くなる。
というより五〇〇万年前って、ヒト以前の時代だったような……
ダメだ、精霊と人間とでは歴史が違いすぎて長期的な時間感覚の違いを論じるのには無理がありすぎる。
ならば短期的な時間の感覚についてはどうだろうか?
「すまない、完全に興味本位なのだが私が仕事に行っている時間は長いと思うかい?」
そう、今度は一日の中での時間をどう感じているのか確認してみることにした。
「……お姉ちゃんがお酒を造っている時間と比べると長いです。それにアイリスが『アーベルは働き者だ』と言っていました……」
「私も管理している木の相手をすることはあるけど、アーベルほどは長くないわね……」
……この流れはパートナーたちを放って仕事に逃げていると思われているのか? だとすると彼女たちには申し訳ないな……
「もう少し相談員の仕事を減らした方がいいかい?」
「私はその必要はないと思います。アーベルさまはお仕事に行ってもその日のうちに戻ってきますから」
「そうそう。私だってアーベルと同じかそれより長い時間外に出ていることはあるしね」
私の申し出にリーゼとメラニーが首を横に振った。
「……もしかしてそういう意味じゃなくて、仕事に費やしている時間が長いかも、ってこと? アーベルが相談員の仕事をしたくないなら別だけど、今でもアーベルと過ごす時間は十分あるから」
メラニーが私の質問の意図に気付いたのか、そう付け加えてきた。彼女はそういうところによく気がつく。
「メラニー、ありがとう。でも、相談員の仕事はお茶を引いている時間が長いから、実際に仕事をしている時間は短いんだ」
メラニーやリーゼは私がワーカーホリックだというイメージを持っているみたいなので、そこは一応反論しておいた。
「アーベルさま、お仕事の時間について質問されたのはどうしてですか?」
リーゼが私の質問の意図をつかみかねているようだ。何だか申し訳ない。
「興味本位で申し訳ないのだけど、一日の長さをリーゼやメラニーがどう感じているか知りたかったんだ」
私が興味本位、と言ったのにリーゼとメラニーは真剣な顔で考えだした。
「……そういうことでしたか。ゲームで遊んだり、本を読んだり、アーベルさまや皆とおしゃべりしたりしているとちょっと短く感じることもあります」
「……そうね。一日が短いとか長いとかはあまり考えたことがないけど、アーベルと契約してからは前に比べるとちょっと短く感じるようになったかな?」
少しして二人はこう答えたのだった。
私の意図とはちょっと違っている答えかもしれない。
ただ、私が思ったのは「一日の長さに対する感覚は人間も精霊も大差ないのだろう」ということだった。
不思議な感覚ではあるが、一日の長さは同じように感じても精霊と人間とでは積み上げられる量が違う。
そのあたりが時間に対する感覚の差だろうと勝手に理解した。
「アーベルさま、存在界のお話を読んでいると人間は短い間にものすごくたくさんのことをしているように思います。アーベルさまもそのようにされていたのですか?」
「……言われてみれば、人間だった頃と比べるとしていることの量は減ったような気がするな」
リーゼに指摘されて、人間だった頃の生活を思い出す。
今となっては笑い話くらいにしかならないが、どう考えても私には合わない生き方だったと思う。
「私もアーベルが昔どうしていたか、ってことはあまり知らないのよね……」
メラニーがおねだりをするような目つきで私をじっと見つめている。
私の左腕に抱きついているのだが、抱きつく腕にもぎゅっと力が込められたような気がする。
「……そうだね。そろそろ話してもいいか。面白いかどうかはわからないけどね。不公平にならないようにカーリンとニーナを呼んできて」
「はい、アーベルさま」
「そうこなくっちゃ」
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