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第四章
相談員の親睦会
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「……」
「ケルークス」の奥の指定席で、アイリスが難しい顔をしている。
決して不機嫌という訳ではないようなのだが、何となく声をかけにくい。
私が今日「ケルークス」に出勤してから三時間ほどが経過している。
その間相談客は一人だけあり、三〇分ほど前に相談を終えていた。
相談を終えた後、アイリスはしばらく応接室に閉じこもっていたが、さきほど戻ってきた。
戻って来てからずっとこの調子だ。
「ありがとうございましたー」
店内にいた客がユーリに見送られて出ていった。
これで店内には客がいなくなった。
従業員を除くと、店内にはアイリスと私しかいない。
「アーベル、ちょっといい? 意見出してほしいのだけど」
来たか。「意見を出せ」は私とアイリスの間の符丁のようなもので「構ってくれないと揺らぐぞ」という脅しである。
相手は相談所の上司であるし (上司として扱っているか? と指摘されそうだが、一応そうしているつもりだ)、職権乱用は勘弁してほしいものだが。
「何について意見を出せばいいのでしょうか?」
さすがに単純に「意見を出せ」と言われても回答に困る。
今日は出勤していないが、いざとなったら副所長のハーウェックに意見を求めるように言ってみよう、と決めた。
「上から『相談員同士のコミュニケーションが不足しているのではないか?』って指摘されたのよ。何を根拠にそんなことを言っているのか……」
アイリスがはぁ、とため息をついた。
「背景がよくわからないのですが……どうしてそんな話になったのですか?」
「存在界に出張していた精霊から話を聞いたらしいのだけど、『アイリスのところの相談所では相談員のシンムッカイをやったことはあるのか?』って聞かれたのよ。聞いたこともない言葉だったから、それは何ですかと聞いたら、『相談員同士のコミュニケーションが』って言われたのよね」
アイリスは律義に「シンムッカイ」なる言葉を調べたそうなのだが、意味がわかるような情報は一つも見当たらなかったそうだ。
そりゃそうだ。私だってそんな言葉は知らない。そもそも日本語でない可能性もある。
「存在界に出張していた精霊からの情報ということは、日本語じゃない言葉か固有名詞か何かですかね?」
私がそう言った理由は、精霊が言葉を理解するしくみにある。
精霊は人間の言葉そのものを聞いて理解しているのではなく、文字や音となった言葉に込められた意図を直接理解する。
ただ、このしくみにも難点があって、固有名詞や精霊自身にない概念については文字や音のまま伝わってくるのだそうだ。
「そうよね。シンムッカイなんて私は知らないし、音のまま聞こえてきたから固有名詞なのかしら?」
「……待てよ。上の方がよくわかっていないことをそのまま言ってきた可能性がありますね……」
相談員同士のコミュニケーションと聞いて、私が真っ先に頭に思い浮かんだのは「懇親会」だった。
しかし、これではシンムッカイとは結びつかない。
ただ、親という字は「シン」とも読むなと考えて次に浮かんできたのが「親睦会」だ。
「睦」という字は「ムツ」とも読める。
おおかた「親睦会」という文字を読み間違えた出張組の精霊が、よく意味もわからずに上に報告して上がそのままアイリスに伝えたのではないだろうか?
かなり想像が入っているが、私はそう考えたのだ。
「どういうこと?」
アイリスの問いに私は先ほどの想像の内容を伝えた。
「はあ……あり得る話ね。親睦会ならわかるわよ。って、あれ? ハーウェックが来たときにお茶飲んだくらいしかやってない?!」
「確かにそうですね。嫌がるメンバーもいると思うので、やるなら業務としてした方がいいと思います。フランシスとかチェック細かそうですし」
「……そうね。近いうちに計画するから、アーベル、都合のいい日の候補を出しておいて!」
こうして急遽、上の意向? で我が相談所の相談員親睦会が開かれることが決まった。
アイリスと話し合った結果、会場は「ケルークス」、参加するのは相談員のみでパートナーにはご遠慮いただくことになった。
そりゃそうだ。ドナートがパートナーの一部を連れてきただけでも店内に入りきらなくなる。
━━五日後━━
「じゃ、かんぱーい!」
エリシアの音頭で相談員八名がジョッキをぶつけた。
アンケートを取った結果、アルコールありの親睦会にしたい (またはしてもよい)と答えたので、グラネトエールで乾杯している。
比較的相談客が少ない時間帯ということで、親睦会は月曜日の午前十時からになった。
業務扱いなので給料も出るし、飲み食いもタダというのがありがたい。
「コミュニケーションを取ると言われても何の話をすればいいか困りますね。僕があまり出勤していないせいかもしれませんが」
ベネディクトが困惑した様子でポテチの皿に手を伸ばした。
メイヴという嫉妬深いパートナーを持つ彼は、出勤の頻度が少な目だ。
「ベネディクトと顔を合わせるのはハーウェックを紹介されたとき以来だよね~。あんまり顔をみたことないような~」
コレットがチョコレートを頬張りながらベネディクトの方を見た。確かにこの二人が顔を合わせるのは珍しいような気がする。
「というか精霊二体を除くと、大抵顔を合わせるのはフランシスかアーベルだぞ」
そう言ってドナートが苦笑いした。
「きちんと調べた訳じゃないが、アイリスとハーウェックを除けば、私が一番よく顔を合わせるのはフランシスだな。エリシアとドナートが同じくらい。コレットとベネディクトは珍しいかな」
ちょっと言い過ぎたかも知れないが、相談所で顔を合わせる頻度は概ね私が言った通りだ。
「アーベルの言う通りかな。俺はほぼ毎日顔を出しているし、アーベルは一度来ると七、八時間は居座っているからな」
フランシスがうなずいている。
「そうですね。僕はあまり出勤してきませんから、皆さんのことをよく知らないのですよね……」
ベネディクトが申し訳なさそうにしている。
しかし、私はベネディクトの言葉にはっとさせられた。
そういえば私も他の相談員のことをあまり知っているわけではないのだ。
「ちょ、ちょっと待ってくれ。私も言われるほど皆のことを知っているわけではないぞ。フランシスはどうだか知らないが、コレットの生前の職業だって最近知ったばかりだし」
コレットの生前の職業はエステティシャンだったのだが、これは先日の相談対応で偶然知ったことだ。
他の相談員の生前の職業など、ドナートに軍務経験があることくらいしか知らない。
「そんなの俺だって知らないぞ。コレットの仕事を知っている分、アーベルの方が詳しいくらいだ」
皆の視線が集中したためか、フランシスが慌てて手を振った。彼がそうだとすると他は推して知るべし、と言いたいが一人例外がいるな……
「オイラ?! 最近の話には興味あるけど、過去には興味ないね」
次に皆の視線が集まった先はエリシアだった。だが、彼女もきっぱりとそう言い切った。
「嫌じゃなければ今回は昔の仕事を話題にされたらどうですか?」
副所長のハーウェックが提案した。
「そうね。私は大体知っているけど、知らないメンバーが多いなら話のネタとしては悪くないと思うわ」
アイリスが同意した。
「なら、公平を期すためにも、アイリスとハーウェックも相談員になる前に何をしていたか話してもらわないとね」
エリシアがニタリ、と笑った。
「ちっ」
アイリスが舌打ちしたのは、自分のことは話さずに他のメンバーの話だけ聞き出そうとしていたからなのだろう。
さすがにそのようなズルはエリシアも許さない。
「私はエステティシャンだったよ~。オイルマッサージとかピーリングとかやってたよ~」
コレットの生前の職業は前にも聞いていたが、他のメンバーは意外に思ったようだ。
確かに彼女にはあまり仕事をしているイメージがない。「ケルークス」でも半分寝ているようなものだからだ。
「僕は樹脂材料メーカーの営業だったんだ。取り立てて特徴のある仕事ではないかな」
ベネディクトが営業というのは何となくわかる。彼の腰の低さは職業柄もあると思う。
「オイラは農場で働いていただけだね。皆が期待するような面白い仕事はしてないよ」
エリシアは他の相談員と生きていた時代がかなり違う。
職業のバリエーションもそれほど多くなかったのかもしれない。
「俺はプログラマーだったよ。アーベルあたりは面白い仕事をしていたと思うが……」
「フランシス、ハードルを上げないでくれ。私はただの計測器の検査員だ」
フランシスが私をからかったが、私も大して珍しい仕事をしていたわけではない。
「……そうか。俺は軍人だった……一年ちょっとで負傷して軍を辞めたが……」
ドナートが重苦しい口調で言った。
エリシアがしまったといった顔で口に手を当てた。
「なあに、今はこうして平穏に暮らしている。運よく俺は他人を傷つけるような任務に就いたことはないし、負傷したのも不発弾の処理中の事故に巻き込まれただけだからな」
ドナートは気にすることはないとエリシアに言った。
そうは言っても平和なところでぬくぬくと暮らしてきた私には想像もつかないような話ではある。
「ところで所長や副所長は相談所に来る前に何をしていたのか、それを聞きたい」
ドナートの言葉に皆の視線がアイリスとハーウェックに集中した。
「ケルークス」の奥の指定席で、アイリスが難しい顔をしている。
決して不機嫌という訳ではないようなのだが、何となく声をかけにくい。
私が今日「ケルークス」に出勤してから三時間ほどが経過している。
その間相談客は一人だけあり、三〇分ほど前に相談を終えていた。
相談を終えた後、アイリスはしばらく応接室に閉じこもっていたが、さきほど戻ってきた。
戻って来てからずっとこの調子だ。
「ありがとうございましたー」
店内にいた客がユーリに見送られて出ていった。
これで店内には客がいなくなった。
従業員を除くと、店内にはアイリスと私しかいない。
「アーベル、ちょっといい? 意見出してほしいのだけど」
来たか。「意見を出せ」は私とアイリスの間の符丁のようなもので「構ってくれないと揺らぐぞ」という脅しである。
相手は相談所の上司であるし (上司として扱っているか? と指摘されそうだが、一応そうしているつもりだ)、職権乱用は勘弁してほしいものだが。
「何について意見を出せばいいのでしょうか?」
さすがに単純に「意見を出せ」と言われても回答に困る。
今日は出勤していないが、いざとなったら副所長のハーウェックに意見を求めるように言ってみよう、と決めた。
「上から『相談員同士のコミュニケーションが不足しているのではないか?』って指摘されたのよ。何を根拠にそんなことを言っているのか……」
アイリスがはぁ、とため息をついた。
「背景がよくわからないのですが……どうしてそんな話になったのですか?」
「存在界に出張していた精霊から話を聞いたらしいのだけど、『アイリスのところの相談所では相談員のシンムッカイをやったことはあるのか?』って聞かれたのよ。聞いたこともない言葉だったから、それは何ですかと聞いたら、『相談員同士のコミュニケーションが』って言われたのよね」
アイリスは律義に「シンムッカイ」なる言葉を調べたそうなのだが、意味がわかるような情報は一つも見当たらなかったそうだ。
そりゃそうだ。私だってそんな言葉は知らない。そもそも日本語でない可能性もある。
「存在界に出張していた精霊からの情報ということは、日本語じゃない言葉か固有名詞か何かですかね?」
私がそう言った理由は、精霊が言葉を理解するしくみにある。
精霊は人間の言葉そのものを聞いて理解しているのではなく、文字や音となった言葉に込められた意図を直接理解する。
ただ、このしくみにも難点があって、固有名詞や精霊自身にない概念については文字や音のまま伝わってくるのだそうだ。
「そうよね。シンムッカイなんて私は知らないし、音のまま聞こえてきたから固有名詞なのかしら?」
「……待てよ。上の方がよくわかっていないことをそのまま言ってきた可能性がありますね……」
相談員同士のコミュニケーションと聞いて、私が真っ先に頭に思い浮かんだのは「懇親会」だった。
しかし、これではシンムッカイとは結びつかない。
ただ、親という字は「シン」とも読むなと考えて次に浮かんできたのが「親睦会」だ。
「睦」という字は「ムツ」とも読める。
おおかた「親睦会」という文字を読み間違えた出張組の精霊が、よく意味もわからずに上に報告して上がそのままアイリスに伝えたのではないだろうか?
かなり想像が入っているが、私はそう考えたのだ。
「どういうこと?」
アイリスの問いに私は先ほどの想像の内容を伝えた。
「はあ……あり得る話ね。親睦会ならわかるわよ。って、あれ? ハーウェックが来たときにお茶飲んだくらいしかやってない?!」
「確かにそうですね。嫌がるメンバーもいると思うので、やるなら業務としてした方がいいと思います。フランシスとかチェック細かそうですし」
「……そうね。近いうちに計画するから、アーベル、都合のいい日の候補を出しておいて!」
こうして急遽、上の意向? で我が相談所の相談員親睦会が開かれることが決まった。
アイリスと話し合った結果、会場は「ケルークス」、参加するのは相談員のみでパートナーにはご遠慮いただくことになった。
そりゃそうだ。ドナートがパートナーの一部を連れてきただけでも店内に入りきらなくなる。
━━五日後━━
「じゃ、かんぱーい!」
エリシアの音頭で相談員八名がジョッキをぶつけた。
アンケートを取った結果、アルコールありの親睦会にしたい (またはしてもよい)と答えたので、グラネトエールで乾杯している。
比較的相談客が少ない時間帯ということで、親睦会は月曜日の午前十時からになった。
業務扱いなので給料も出るし、飲み食いもタダというのがありがたい。
「コミュニケーションを取ると言われても何の話をすればいいか困りますね。僕があまり出勤していないせいかもしれませんが」
ベネディクトが困惑した様子でポテチの皿に手を伸ばした。
メイヴという嫉妬深いパートナーを持つ彼は、出勤の頻度が少な目だ。
「ベネディクトと顔を合わせるのはハーウェックを紹介されたとき以来だよね~。あんまり顔をみたことないような~」
コレットがチョコレートを頬張りながらベネディクトの方を見た。確かにこの二人が顔を合わせるのは珍しいような気がする。
「というか精霊二体を除くと、大抵顔を合わせるのはフランシスかアーベルだぞ」
そう言ってドナートが苦笑いした。
「きちんと調べた訳じゃないが、アイリスとハーウェックを除けば、私が一番よく顔を合わせるのはフランシスだな。エリシアとドナートが同じくらい。コレットとベネディクトは珍しいかな」
ちょっと言い過ぎたかも知れないが、相談所で顔を合わせる頻度は概ね私が言った通りだ。
「アーベルの言う通りかな。俺はほぼ毎日顔を出しているし、アーベルは一度来ると七、八時間は居座っているからな」
フランシスがうなずいている。
「そうですね。僕はあまり出勤してきませんから、皆さんのことをよく知らないのですよね……」
ベネディクトが申し訳なさそうにしている。
しかし、私はベネディクトの言葉にはっとさせられた。
そういえば私も他の相談員のことをあまり知っているわけではないのだ。
「ちょ、ちょっと待ってくれ。私も言われるほど皆のことを知っているわけではないぞ。フランシスはどうだか知らないが、コレットの生前の職業だって最近知ったばかりだし」
コレットの生前の職業はエステティシャンだったのだが、これは先日の相談対応で偶然知ったことだ。
他の相談員の生前の職業など、ドナートに軍務経験があることくらいしか知らない。
「そんなの俺だって知らないぞ。コレットの仕事を知っている分、アーベルの方が詳しいくらいだ」
皆の視線が集中したためか、フランシスが慌てて手を振った。彼がそうだとすると他は推して知るべし、と言いたいが一人例外がいるな……
「オイラ?! 最近の話には興味あるけど、過去には興味ないね」
次に皆の視線が集まった先はエリシアだった。だが、彼女もきっぱりとそう言い切った。
「嫌じゃなければ今回は昔の仕事を話題にされたらどうですか?」
副所長のハーウェックが提案した。
「そうね。私は大体知っているけど、知らないメンバーが多いなら話のネタとしては悪くないと思うわ」
アイリスが同意した。
「なら、公平を期すためにも、アイリスとハーウェックも相談員になる前に何をしていたか話してもらわないとね」
エリシアがニタリ、と笑った。
「ちっ」
アイリスが舌打ちしたのは、自分のことは話さずに他のメンバーの話だけ聞き出そうとしていたからなのだろう。
さすがにそのようなズルはエリシアも許さない。
「私はエステティシャンだったよ~。オイルマッサージとかピーリングとかやってたよ~」
コレットの生前の職業は前にも聞いていたが、他のメンバーは意外に思ったようだ。
確かに彼女にはあまり仕事をしているイメージがない。「ケルークス」でも半分寝ているようなものだからだ。
「僕は樹脂材料メーカーの営業だったんだ。取り立てて特徴のある仕事ではないかな」
ベネディクトが営業というのは何となくわかる。彼の腰の低さは職業柄もあると思う。
「オイラは農場で働いていただけだね。皆が期待するような面白い仕事はしてないよ」
エリシアは他の相談員と生きていた時代がかなり違う。
職業のバリエーションもそれほど多くなかったのかもしれない。
「俺はプログラマーだったよ。アーベルあたりは面白い仕事をしていたと思うが……」
「フランシス、ハードルを上げないでくれ。私はただの計測器の検査員だ」
フランシスが私をからかったが、私も大して珍しい仕事をしていたわけではない。
「……そうか。俺は軍人だった……一年ちょっとで負傷して軍を辞めたが……」
ドナートが重苦しい口調で言った。
エリシアがしまったといった顔で口に手を当てた。
「なあに、今はこうして平穏に暮らしている。運よく俺は他人を傷つけるような任務に就いたことはないし、負傷したのも不発弾の処理中の事故に巻き込まれただけだからな」
ドナートは気にすることはないとエリシアに言った。
そうは言っても平和なところでぬくぬくと暮らしてきた私には想像もつかないような話ではある。
「ところで所長や副所長は相談所に来る前に何をしていたのか、それを聞きたい」
ドナートの言葉に皆の視線がアイリスとハーウェックに集中した。
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