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第三章
こういう相談も……あるのです。精霊による事件 後編
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「ルースは貴女の彼を守るために木の中に匿っている。いますぐどうってことはないけど、外に出してしまうと衰弱してしまう可能性があるわ……」
「ど、どうすれば助けられるのですか?!」
ゴトウさんが必死の形相でメラニーに尋ねた。
「それは……アイリス。溢壊しているインキュバスに心当たりはない?」
「インキュバスだったか……ちょっと厄介ね。私には心当たりがないけど、上の方に手を回して調べてもらっているわ」
メラニーがルースに念話で聞いたところ、次のような状況だということがわかった。
ルースはゴトウさんの家の近所に住んで活動をしているのだが、最近になって精霊界から流れてくる「波」に違和感を覚えるようになったらしい。
「波」というのは表現が難しいが、精霊と存在界の何かとのつながりのことのようだ。
精霊とつながっている何かのことを「精霊が司るもの」と表現するのが精霊界では一般的だ。
精霊が溢壊したり揺らぎが大きくなった場合は、この波に乱れが生じる。
すると「司るもの」が本来とは異なる働きをするようになる。
「司るもの」が強大な力を持っている場合などは大変だ。その場合は存在界にいる精霊たちがいったん精霊界に戻ることもある。
現に多くの自然災害や人による凶悪事件などもこうした原因で発生しているのだ。
そして、ルースの目の前を違和感を覚えた波とつながっている相手が通りかかった。
それがゴトウさんの彼氏だったという訳だ。
この時点でゴトウさんの彼氏には危険な兆候が出始めていたようで、ルースは危険と判断して近くの木にゴトウさんの彼を取り込んだようだ。
ルースは今も木の中でゴトウさんの彼氏の様子を見守っている。
「……そのインキュバスのイッカイで、どうして彼があんな目に遭うのですかっ?!」
ゴトウさんはインキュバスが溢壊したことと、彼氏が木に閉じ込められたこととの関係が理解できず、混乱している。
無理もない、私だってインキュバスのことを知らなければ同じように思っただろうから。
「ゴトウさん、インキュバスは……」
「知っていますよ! 女の人に悪魔の子を生ませるって淫魔でしょ! 危ないのは女の人じゃないんですか?」
「それは、かなり誤解があるわね……」
アイリスが頭を抱えたが、私としてはゴトウさんが存在界のファンタジーものの知識を持っていることの方に驚いた。
ただ、存在界に広まっているファンタジーものの知識って、精霊界の実態とかなり違うものが少なくない。
今回もこのケースに当てはまるわけで……
「ゴトウさん、インキュバスって男性からのコミュニケーションを司る精霊なのよ」
「男性のコミュニケーションを司る??」
ゴトウさんが表情に困ったような顔をしている。
「ええっと……司るって、管理するとか担当するってことですよね? 男の人のコミュニケーションを担当しているのですか?」
「簡単に言えばその通りよ。精霊にとってのコミュニケーションで一番重要なのが人間でいうところの生殖行為、ってワケ」
「……」
「ちなみにサキュバスは女性からのコミュニケーションを司る精霊なのだけどね」
アイリスがふふんと鼻を鳴らした。
その答えにゴトウさんがはあ、とため息をついた。
それから少し考え込んではっと目を見開いた。何かに気付いたのだろうか?
「あの……インキュバスが彼から他の人へのコミュニケーションを担当していた、と?」
「そうなるわね。精霊の『揺らぎ』が大きくなったり溢壊したりすると、司っているものがおかしくなるの。貴女の彼もその影響を受けている状態なの」
「……それは……そのままだとどういった問題があるのですか?」
ゴトウさんがアイリスに食らいつくようにして尋ねている。
「自分の身体や精神状態に関係ないコミュニケーションを強要されている状態だから……身体か心かどっちが先になるかわからないけどパンクしちゃうわ。さすがに見過ごせない」
「そう……ですよね。彼がそうならないようにはしてほしいです……」
更に一時間ほどして、原因となったインキュバスが特定できたと連絡があった。
このインキュバスは住処にまるで引きこもりの様に閉じこもっていたそうで、最寄りの「精霊界移住相談所」 (うちではない)で一時的に身柄を預かることになった。
幸か不幸かインキュバスは「揺らぎ」が大きい状態であり、溢壊には達していなかった。
そのため、他の精霊と話や食事などをして気を紛らわすことで「揺らぎ」の拡大を抑えることになったようだ。
これでゴトウさんの彼氏の異常は当分の間防止できるという。
ただ、根本的な解決のためには、このインキュバスに契約相手を見つけてやることが必要になる。
「何だかいろいろありすぎて、まだ混乱していますけど……彼が無事に戻ってくるってわかって安心しました。ありがとうございます」
彼が戻ってくる目途が立ったところでゴトウさんは自宅に戻ることになった。彼女は二度とここを訪れることはないだろう。
「儂が彼女を自宅まで送るし、閉じ込められた彼とやらが出てくるのも見届ける。安心してくれ」
ゴトウさんを連れてきたトロールのウーゴが彼女に同行する。
ウーゴに任せておけばとりあえずは安心のはずだ。
「それにしても厄介な話だったわね。私もどこまで手を出していいか迷ったわよ」
ゴトウさんとウーゴを送り出した後、アイリス、私、メラニーは「ケルークス」へと移動してお茶を飲んで休んでいた。
今回の件は「精霊界移住相談所」本来の業務ではないので、手を出してよいかどうかは判断が分かれるところなのだそうだ。
うちはこの手の案件をよく引き受けている方だと思うのだけど。
「個人的にはゴトウさんのメンタルが心配です」
「あら? アーベル。もしかして彼女みたいなのが好みなの?」
アイリスがニタリと笑った。
「彼女、存在界のファンタジーものに興味があるような感じだったのですよ。それが今回の話を聞いたら……色々ぶち壊しじゃないですか」
私も人間時代にゲームなどでファンタジーものをかじったことはある。
そこで得られた知識と精霊界の現実が著しく乖離しているケースはよくある。
アイリスはインキュバスとサキュバスについて、ゴトウさんに精霊界での実態をぶっちゃけていた。
人間をよく知らないメラニーならともかく、相談員として多くの人間に接しているアイリスは、わざとそうやったと私は確信している。
前科はいくらでもあるのだ。
「まあ、事実は事実だしね。存在界に精霊の誤った情報が広まっているのも問題なのよ」
そう言われてしまうと私にも返す言葉がない。移住を推進する立場としては、精霊界の正しい姿を知ってもらう必要があるというのもわかる。
ただ、個人的に納得できないのは、ファンタジー世界のイメージをいろいろと、それも完膚なきまでにぶち壊してくれることが少なくないことだ。
存在界のゲームや本が好きなリーゼなどは、そうした誤解を見つけると面白がるのだけど。
「アイリス、例のインキュバスはどうするの? 五年や十年は大丈夫だと思うけど、このままだとまた何か起きてしまうわよ」
「うちでも契約するパートナー候補を探してみるわ。男性型のパートナーを求めていて流れのある風属性が合う移住者は……」
アイリスがノートパソコンを引っ張り出してきて、インキュバスの契約相手候補を探し始めた。
「メラニー、お疲れ様。何か頼みたいものはあるかい?」
メラニーは今日の功労者だ。何か出してあげるべきだろうと私は考えた。
「いいの? ならこのレモンスカッシュというのと、ポップコーンが欲しい!」
メラニーが子犬のような目で訴えてきた。
彼女は四体のパートナーの中では年長に見える外見なのだが、感情がストレートに現れるので相手をしていて飽きない。
※※
「はーっ、レモンスカッシュっていいね! モヤモヤしていたのがスーッとしたよ!」
メラニーがご満悦の様子で、レモンスカッシュの最後の一口を飲み干した。
既にポップコーンの皿は空だ。
私はテーブルの上のタイマーに目をやった。
もうすぐ来店から八時間だ。そろそろ出てもいい頃合いだ。
「メラニー、楽しめたかい?」
「うん! 満足したっ!」
メラニーが満面の笑みを浮かべてうなずいた。
「そろそろいい時間だから今日は家に戻ろうか」
「了解っ! みんな待っているよね!」
そう、家では他の三体のパートナーたちがメラニーや私の帰りを待っている。そろそろ仕事は終わりにしよう。
件のインキュバスはというと、一ヶ月後、アイリスからパートナーが決まったという報告を受けた。
うちに所属している相談員のコレットに話をしたら、食いついてきたという。
その後はトントン拍子で契約を結ぶことが決まったそうだ。
これからは件のインキュバスによる問題に悩まされることはないだろう。
めでたしめでたし……なのだろうか?
「ど、どうすれば助けられるのですか?!」
ゴトウさんが必死の形相でメラニーに尋ねた。
「それは……アイリス。溢壊しているインキュバスに心当たりはない?」
「インキュバスだったか……ちょっと厄介ね。私には心当たりがないけど、上の方に手を回して調べてもらっているわ」
メラニーがルースに念話で聞いたところ、次のような状況だということがわかった。
ルースはゴトウさんの家の近所に住んで活動をしているのだが、最近になって精霊界から流れてくる「波」に違和感を覚えるようになったらしい。
「波」というのは表現が難しいが、精霊と存在界の何かとのつながりのことのようだ。
精霊とつながっている何かのことを「精霊が司るもの」と表現するのが精霊界では一般的だ。
精霊が溢壊したり揺らぎが大きくなった場合は、この波に乱れが生じる。
すると「司るもの」が本来とは異なる働きをするようになる。
「司るもの」が強大な力を持っている場合などは大変だ。その場合は存在界にいる精霊たちがいったん精霊界に戻ることもある。
現に多くの自然災害や人による凶悪事件などもこうした原因で発生しているのだ。
そして、ルースの目の前を違和感を覚えた波とつながっている相手が通りかかった。
それがゴトウさんの彼氏だったという訳だ。
この時点でゴトウさんの彼氏には危険な兆候が出始めていたようで、ルースは危険と判断して近くの木にゴトウさんの彼を取り込んだようだ。
ルースは今も木の中でゴトウさんの彼氏の様子を見守っている。
「……そのインキュバスのイッカイで、どうして彼があんな目に遭うのですかっ?!」
ゴトウさんはインキュバスが溢壊したことと、彼氏が木に閉じ込められたこととの関係が理解できず、混乱している。
無理もない、私だってインキュバスのことを知らなければ同じように思っただろうから。
「ゴトウさん、インキュバスは……」
「知っていますよ! 女の人に悪魔の子を生ませるって淫魔でしょ! 危ないのは女の人じゃないんですか?」
「それは、かなり誤解があるわね……」
アイリスが頭を抱えたが、私としてはゴトウさんが存在界のファンタジーものの知識を持っていることの方に驚いた。
ただ、存在界に広まっているファンタジーものの知識って、精霊界の実態とかなり違うものが少なくない。
今回もこのケースに当てはまるわけで……
「ゴトウさん、インキュバスって男性からのコミュニケーションを司る精霊なのよ」
「男性のコミュニケーションを司る??」
ゴトウさんが表情に困ったような顔をしている。
「ええっと……司るって、管理するとか担当するってことですよね? 男の人のコミュニケーションを担当しているのですか?」
「簡単に言えばその通りよ。精霊にとってのコミュニケーションで一番重要なのが人間でいうところの生殖行為、ってワケ」
「……」
「ちなみにサキュバスは女性からのコミュニケーションを司る精霊なのだけどね」
アイリスがふふんと鼻を鳴らした。
その答えにゴトウさんがはあ、とため息をついた。
それから少し考え込んではっと目を見開いた。何かに気付いたのだろうか?
「あの……インキュバスが彼から他の人へのコミュニケーションを担当していた、と?」
「そうなるわね。精霊の『揺らぎ』が大きくなったり溢壊したりすると、司っているものがおかしくなるの。貴女の彼もその影響を受けている状態なの」
「……それは……そのままだとどういった問題があるのですか?」
ゴトウさんがアイリスに食らいつくようにして尋ねている。
「自分の身体や精神状態に関係ないコミュニケーションを強要されている状態だから……身体か心かどっちが先になるかわからないけどパンクしちゃうわ。さすがに見過ごせない」
「そう……ですよね。彼がそうならないようにはしてほしいです……」
更に一時間ほどして、原因となったインキュバスが特定できたと連絡があった。
このインキュバスは住処にまるで引きこもりの様に閉じこもっていたそうで、最寄りの「精霊界移住相談所」 (うちではない)で一時的に身柄を預かることになった。
幸か不幸かインキュバスは「揺らぎ」が大きい状態であり、溢壊には達していなかった。
そのため、他の精霊と話や食事などをして気を紛らわすことで「揺らぎ」の拡大を抑えることになったようだ。
これでゴトウさんの彼氏の異常は当分の間防止できるという。
ただ、根本的な解決のためには、このインキュバスに契約相手を見つけてやることが必要になる。
「何だかいろいろありすぎて、まだ混乱していますけど……彼が無事に戻ってくるってわかって安心しました。ありがとうございます」
彼が戻ってくる目途が立ったところでゴトウさんは自宅に戻ることになった。彼女は二度とここを訪れることはないだろう。
「儂が彼女を自宅まで送るし、閉じ込められた彼とやらが出てくるのも見届ける。安心してくれ」
ゴトウさんを連れてきたトロールのウーゴが彼女に同行する。
ウーゴに任せておけばとりあえずは安心のはずだ。
「それにしても厄介な話だったわね。私もどこまで手を出していいか迷ったわよ」
ゴトウさんとウーゴを送り出した後、アイリス、私、メラニーは「ケルークス」へと移動してお茶を飲んで休んでいた。
今回の件は「精霊界移住相談所」本来の業務ではないので、手を出してよいかどうかは判断が分かれるところなのだそうだ。
うちはこの手の案件をよく引き受けている方だと思うのだけど。
「個人的にはゴトウさんのメンタルが心配です」
「あら? アーベル。もしかして彼女みたいなのが好みなの?」
アイリスがニタリと笑った。
「彼女、存在界のファンタジーものに興味があるような感じだったのですよ。それが今回の話を聞いたら……色々ぶち壊しじゃないですか」
私も人間時代にゲームなどでファンタジーものをかじったことはある。
そこで得られた知識と精霊界の現実が著しく乖離しているケースはよくある。
アイリスはインキュバスとサキュバスについて、ゴトウさんに精霊界での実態をぶっちゃけていた。
人間をよく知らないメラニーならともかく、相談員として多くの人間に接しているアイリスは、わざとそうやったと私は確信している。
前科はいくらでもあるのだ。
「まあ、事実は事実だしね。存在界に精霊の誤った情報が広まっているのも問題なのよ」
そう言われてしまうと私にも返す言葉がない。移住を推進する立場としては、精霊界の正しい姿を知ってもらう必要があるというのもわかる。
ただ、個人的に納得できないのは、ファンタジー世界のイメージをいろいろと、それも完膚なきまでにぶち壊してくれることが少なくないことだ。
存在界のゲームや本が好きなリーゼなどは、そうした誤解を見つけると面白がるのだけど。
「アイリス、例のインキュバスはどうするの? 五年や十年は大丈夫だと思うけど、このままだとまた何か起きてしまうわよ」
「うちでも契約するパートナー候補を探してみるわ。男性型のパートナーを求めていて流れのある風属性が合う移住者は……」
アイリスがノートパソコンを引っ張り出してきて、インキュバスの契約相手候補を探し始めた。
「メラニー、お疲れ様。何か頼みたいものはあるかい?」
メラニーは今日の功労者だ。何か出してあげるべきだろうと私は考えた。
「いいの? ならこのレモンスカッシュというのと、ポップコーンが欲しい!」
メラニーが子犬のような目で訴えてきた。
彼女は四体のパートナーの中では年長に見える外見なのだが、感情がストレートに現れるので相手をしていて飽きない。
※※
「はーっ、レモンスカッシュっていいね! モヤモヤしていたのがスーッとしたよ!」
メラニーがご満悦の様子で、レモンスカッシュの最後の一口を飲み干した。
既にポップコーンの皿は空だ。
私はテーブルの上のタイマーに目をやった。
もうすぐ来店から八時間だ。そろそろ出てもいい頃合いだ。
「メラニー、楽しめたかい?」
「うん! 満足したっ!」
メラニーが満面の笑みを浮かべてうなずいた。
「そろそろいい時間だから今日は家に戻ろうか」
「了解っ! みんな待っているよね!」
そう、家では他の三体のパートナーたちがメラニーや私の帰りを待っている。そろそろ仕事は終わりにしよう。
件のインキュバスはというと、一ヶ月後、アイリスからパートナーが決まったという報告を受けた。
うちに所属している相談員のコレットに話をしたら、食いついてきたという。
その後はトントン拍子で契約を結ぶことが決まったそうだ。
これからは件のインキュバスによる問題に悩まされることはないだろう。
めでたしめでたし……なのだろうか?
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