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一年目 二〇五七年
38:第三八回 一二月八日 日本で見た大一番
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こんにちは、レスコス・テラーサです。
今月はグランド・ファイナル・グランプリに関することを中心にお話しする予定です。
ですが、今回は私レコが日本に行っていたときの大一番に関する思い出などをお話ししたいと思います。
私が日本に行っていたとき、リーラス運営の勉強のため、様々な公営競技 (って言い方があるのですね。読者の方からご指摘いただきました。ありがとうございます!)を見学しておりました。
年末はいつも (といっても二度目に日本にいた期間は三年なので、年末も三回です)、馬の大一番を職場の人と見ていました。
現場、テレビ観戦、いずれも経験しています。
私が日本に住んでいたところからだと千葉県はちょっと遠いというか行きにくいのですが、電車に一時間半くらい揺られていったのも良い思い出です。
多くのラメミリア人の感覚だと歩き以外で一時間半かけて移動したら結構な大旅行です。
日本だと通勤とかでもそのくらいの時間移動する人がいますが、ラメミリアの人にその話をしたらポカンとされるでしょう。
私は小さいころに日本に住んでいたので、日本の感覚もなんとなく理解はできます。
ただ、私も旅行以外で電車に一時間半も続けて乗るという経験は日本でもしていません。
二度目の日本のときも職場は家から歩ける距離だったので、長いこと電車に乗っていることがなかったのです。
公営競技を見に行くのは半分仕事でしたから、日本の人が仕事で大移動するときってこんな感覚なのかな、と思いながら移動していたのを覚えています。
それと、ラメミリアの公共交通機関では、ドラリスとラメーリの間の鉄道以外で立って乗ることはあり得ません。
ドラリスとラメーリの間だけは混みますが、それでも立っている人はまばらです。日本の鉄道の混みっぷりには感心するしかありません。
年末に千葉へ競馬を見に行ったときは、リーラスの「グランド・ファイナル・グランプリ」のときと同じ様な熱気を感じました。
ドラリス・リーラス・アリーナの定員は一万二千ですが、その何倍ものお客さんが集まる姿は圧巻でした。
リーラスと違って、競馬観戦は人の移動が大きいのにも気付かされました。
リーラスには「パドック」がありませんし、投票はネットでやる人が多いのです。
私が日本で競馬観戦をしたときは、自動投票機? で投票をする人が多かったように感じました。
技術的には日本の方がラメミリアより進んでいるのにどうして? と思って職場の人に聞いたところ
・ネット投票の手続きが結構大変
・大きな配当を得たときに税務署から目をつけられないようにするため
というのが大きい理由じゃないか、とのことでした。
前者も厄介ですが、後者もいろいろと問題ですね。
リーラスも国の許可を得て行っている事業ですので、脱法行為を推奨したくはないのですが……
高額な配当金に税金がかかると聞いたときは驚きましたよ。
日本でもラメミリアと同じように投票の時点で税金に相当する部分を引かれているようなものだと思うのですが……
ちなみにラメミリアでは、投票金額の二パーセントを税金として国に納めています。配当金には税金はかかりません。
さて、話を年末の競馬に戻しますと、混雑と熱気の凄さには感動すら覚えました。
リーラスと違って屋外の競技、それも冬の寒い時期なのに、熱気が強烈なせいか汗をかくくらいだったのを覚えています。
投票の方は一度だけ結構な好配当を当てたのですが、職場の人たちにおごったら、少しマイナスになりました。まあ、これもIlasのお裾分けをしたと思えばいい思い出です。
あと、私が日本で所属していた職場は、一二月二八日が仕事納めでした。
仕事納めの翌日、今度は東京の大一番を見に職場の人と海の方まで行くなんてこともありました。
こっちの年末の大一番は二度現地で観戦しています。
テレビCMで見ると垢ぬけた感じのある場所ですが、現地がかなり渋い感じで、そのコントラストが面白かったですね。
リーラスは雰囲気的には千葉寄りかな? でも、ベテラン選手を応援しているお客さんは東京寄りの渋めの方が多いかも。選手のキャラによると思います。
東京の会場は屋外ですが、何となくドラリス・リーラス・アリーナに近いように思いました。
多分、空港が近いからではないかと思います。
モノレールで移動しているときに、職場の人が下を指さして「これ海」と言ったときには、えっ?! と声をあげてしまいました。
海ってもっと広いものだし、川にしか見えないぞ、って思ったのですね。
ドラリス・リーラス・アリーナに接しているのはコルメ湖という湖なのですが、「コルメ湖の方がよっぽど大きいじゃないか!」と。
ちなみにコルメ湖の大きさは一二五三平方キロメートル。日本でいうと沖縄本島とほぼ同じ大きさです。
東京の大一番も盛り上がりが凄かったですね。雰囲気はやはり渋めでしたが。
こっちは現場で的中させたことがなかったので、帰りは会場近くの渋めの居酒屋でも、と思ったのですが職場の人たちのすすめで地元に引き上げてきました。
モノレールじゃない方の鉄道駅の方には結構お店もあるらしいのですが、地元で飲みなおそうという話になったのですよね。
渋めの居酒屋にも興味があったのですが、それは今度日本に行ったときのお楽しみに取っておきます。
とりとめのない話になってしまいましたが、今回はこのへんで。また来週!
今月はグランド・ファイナル・グランプリに関することを中心にお話しする予定です。
ですが、今回は私レコが日本に行っていたときの大一番に関する思い出などをお話ししたいと思います。
私が日本に行っていたとき、リーラス運営の勉強のため、様々な公営競技 (って言い方があるのですね。読者の方からご指摘いただきました。ありがとうございます!)を見学しておりました。
年末はいつも (といっても二度目に日本にいた期間は三年なので、年末も三回です)、馬の大一番を職場の人と見ていました。
現場、テレビ観戦、いずれも経験しています。
私が日本に住んでいたところからだと千葉県はちょっと遠いというか行きにくいのですが、電車に一時間半くらい揺られていったのも良い思い出です。
多くのラメミリア人の感覚だと歩き以外で一時間半かけて移動したら結構な大旅行です。
日本だと通勤とかでもそのくらいの時間移動する人がいますが、ラメミリアの人にその話をしたらポカンとされるでしょう。
私は小さいころに日本に住んでいたので、日本の感覚もなんとなく理解はできます。
ただ、私も旅行以外で電車に一時間半も続けて乗るという経験は日本でもしていません。
二度目の日本のときも職場は家から歩ける距離だったので、長いこと電車に乗っていることがなかったのです。
公営競技を見に行くのは半分仕事でしたから、日本の人が仕事で大移動するときってこんな感覚なのかな、と思いながら移動していたのを覚えています。
それと、ラメミリアの公共交通機関では、ドラリスとラメーリの間の鉄道以外で立って乗ることはあり得ません。
ドラリスとラメーリの間だけは混みますが、それでも立っている人はまばらです。日本の鉄道の混みっぷりには感心するしかありません。
年末に千葉へ競馬を見に行ったときは、リーラスの「グランド・ファイナル・グランプリ」のときと同じ様な熱気を感じました。
ドラリス・リーラス・アリーナの定員は一万二千ですが、その何倍ものお客さんが集まる姿は圧巻でした。
リーラスと違って、競馬観戦は人の移動が大きいのにも気付かされました。
リーラスには「パドック」がありませんし、投票はネットでやる人が多いのです。
私が日本で競馬観戦をしたときは、自動投票機? で投票をする人が多かったように感じました。
技術的には日本の方がラメミリアより進んでいるのにどうして? と思って職場の人に聞いたところ
・ネット投票の手続きが結構大変
・大きな配当を得たときに税務署から目をつけられないようにするため
というのが大きい理由じゃないか、とのことでした。
前者も厄介ですが、後者もいろいろと問題ですね。
リーラスも国の許可を得て行っている事業ですので、脱法行為を推奨したくはないのですが……
高額な配当金に税金がかかると聞いたときは驚きましたよ。
日本でもラメミリアと同じように投票の時点で税金に相当する部分を引かれているようなものだと思うのですが……
ちなみにラメミリアでは、投票金額の二パーセントを税金として国に納めています。配当金には税金はかかりません。
さて、話を年末の競馬に戻しますと、混雑と熱気の凄さには感動すら覚えました。
リーラスと違って屋外の競技、それも冬の寒い時期なのに、熱気が強烈なせいか汗をかくくらいだったのを覚えています。
投票の方は一度だけ結構な好配当を当てたのですが、職場の人たちにおごったら、少しマイナスになりました。まあ、これもIlasのお裾分けをしたと思えばいい思い出です。
あと、私が日本で所属していた職場は、一二月二八日が仕事納めでした。
仕事納めの翌日、今度は東京の大一番を見に職場の人と海の方まで行くなんてこともありました。
こっちの年末の大一番は二度現地で観戦しています。
テレビCMで見ると垢ぬけた感じのある場所ですが、現地がかなり渋い感じで、そのコントラストが面白かったですね。
リーラスは雰囲気的には千葉寄りかな? でも、ベテラン選手を応援しているお客さんは東京寄りの渋めの方が多いかも。選手のキャラによると思います。
東京の会場は屋外ですが、何となくドラリス・リーラス・アリーナに近いように思いました。
多分、空港が近いからではないかと思います。
モノレールで移動しているときに、職場の人が下を指さして「これ海」と言ったときには、えっ?! と声をあげてしまいました。
海ってもっと広いものだし、川にしか見えないぞ、って思ったのですね。
ドラリス・リーラス・アリーナに接しているのはコルメ湖という湖なのですが、「コルメ湖の方がよっぽど大きいじゃないか!」と。
ちなみにコルメ湖の大きさは一二五三平方キロメートル。日本でいうと沖縄本島とほぼ同じ大きさです。
東京の大一番も盛り上がりが凄かったですね。雰囲気はやはり渋めでしたが。
こっちは現場で的中させたことがなかったので、帰りは会場近くの渋めの居酒屋でも、と思ったのですが職場の人たちのすすめで地元に引き上げてきました。
モノレールじゃない方の鉄道駅の方には結構お店もあるらしいのですが、地元で飲みなおそうという話になったのですよね。
渋めの居酒屋にも興味があったのですが、それは今度日本に行ったときのお楽しみに取っておきます。
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