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冒険者 Gクラス

ゴブリンキングをたたけ

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 私たちはゴブリンの巣に入り少ししてから突き進んでいく。まさに快進撃だった。敵という敵があっという間に倒れていく。
進んでいる途中、ポールが立っていて意識誘導するように置かれいても、かつてゴブリン退治の専門家から、こういう時は横穴があるかもしれないか気をつけろいわれたことを思い出して横穴を探して見つける。横穴にはゴブリンが隠れていた。隠れていたゴブリンはなぜかこちらに向けて背中をさらしていた。倒した後、横穴を調べると先へと続いていた。
このまま先へ行くかトーテムが立っていた先へ行くべきか、横穴のほうはもう一つの出口につながっているかかもしれない。元々こちらは掘り進んでいたらつながってしまった結果のようなものだから私たちが来たほうからの警戒はあまりなかったのかもしれない。挟み撃ちを受けたくないので一気に侵攻する。
さらに侵攻した先には大きな部屋にたどり着きそこは火が焚かれたくさんのゴブリンがいた。さらにそこには異様に大きなゴブリンが1体いた。
そのゴブリンは王冠をかぶり、マントを携えほかのゴブリンとは違う王の風格みたいなものを感じられた。
そのゴブリンは間違いなくゴブリンキングといわれる存在だった。
私は頭を抱えた。
夜の襲撃の際にゴブリンキングがいるんじゃないかって考えていたんだった。進んでいくと本当にいた。
さてどうする。ゴブリンキングを倒すには周りの奴ら突破しなければならない。
突破に時間をかけていたら袋叩きにされて終わりだ。
そう考えているとグレンがキルティに声をかけていた。

「なぁ、キルティって目つぶし手出来るか」
「どうやってするの?」
「強烈な光を浴びせてそのすきにゴブリンキングの首取れないか。まぁ、ほとんどリィスだよりなんだけどな」

グレンが言っていたのは前にドラゴンにも聞いた戦法だった。
あの時はドラゴンにまともにダメージを与えられるものがなかったため周りをの人たちを逃すためにやっただけだったが、ゴブリンキングなら一気に距離を詰めて光の刃を使って首をはねることは可能だろう。
今度は倒した後が問題なってくる。あとのことを考えるとどうしたものか。

「ねぇ、少し前に小っちゃい部屋があったよね。そこで迎え撃てないかな」
「リィスから教えてもらったゴブリンの特性だと、あいつら自分たちの巣の中に罠仕掛けられて待ち伏せされることは露とも思わないっていたな」
「リィスにゴブリンキングを倒してもらった後、すぐに戻ってきてもらってそこで迎え撃ちましょう」
「リィス、それでいいか」
「いいけど後ろからくるかもしれないゴブリンはどうする気だ」
「それは魔法で道をふさぐわ」
「あいつらの体格ならロープを張っていれば簡単に転ぶだろう。転んでいるときに攻撃すれば大丈夫だ」

それでも数に押される可能性が大だ。それと逃げ道をふさいではそこで終わりだ。
ここまで来たらここから出られるかわからない。自分から飛び込んで前門の虎後門の狼状態とは笑えない。

「そこでリィスに教えてほしいことがある」
「なんだ?」
「ここに入ってからところどころで魔石を投げてゴブリンを倒している。あの魔石を作ってほしい」

グレンは魔石に魔力込めて臨界寸前まで持って投げる通称“魔石弾”の使用考えていたのか。しかし、あれは臨界寸前状態にした後、すぐに投げないと自爆してしまうため作り置きはできない。
作り置きはできないと教えると、今度は作り方を聞かれた。
現状で魔石弾を作ることができるは私とキルティのみ。
グレンもクリスも魔力操作を覚えれば作れるようになるが、今、魔力操作を教えている余裕はない。
さて、考えろ。今持てる戦力はキルティの残り魔法使用回数は4回、ホブゴブリン戦以降に一度使った。
クリスが持っている矢の残りは15本、グレンはスタミナポーション5本持ってきている。しかし、ゴブリンたちを倒しきる前に体力を使い切るだろう。
私が持つ魔石の残りは親指の爪サイズが10、5cmほどの魔石が10個、それ以上大きくなると室内での使用は危険すぎるため使用できない。
5cmほどの魔石を10個使えば三分の二ほど消せるが今度は私のほうが持たなくゴブリンキングを倒せるかどうか。
あとは油や瓶や紙が・・・、これなら火炎瓶が作れるか。火矢とか作れる。待てよ。ここに人質になるような人はいるか?
中を覗くとゴブリンだけしかいなかった。
そこでちょっとした作戦を思いつきグレンたちに話す。
作戦は、キルティに魔法によって目つぶしをしてもらい。その時に私がゴブリンキングに一気に距離を詰めて倒す。ゴブリンキングを倒した後戻る際に火炎瓶や油を大量に撒いて戻ってくる。その時にクリスに火矢を撃ってもらい油を燃やす。私が完全に戻ったらキルティに魔法で部屋をふさいでもらいゴブリンたち出てこられないようにして蒸し焼きにする。それでもゴブリンたちは出入り口に集まって必死に壁を破って出てくるだろう。そこで前の小さな部屋で待ち伏せし残りを倒す。これが私が考えた作戦だ。

「リィス、オレはクリスとキルティを守るように立てばいいんだな」
「そうだ。それじゃ戻って準備をしよう」

そそくさとゴブリン迎撃ポイントまで戻りゴブリンの巣の出入り口方向の通路をふさぎ、私は火炎瓶を作り始め、グレンは縄を取り出して杭を使って、ゴブリンたちに縄で足を引っかけて転ばせるようにする。
準備が終わるまでの間、クリスは弓の点検をして、キルティはイメージトレーニングに励んでいた。
そして、準備が終わり主撃準備が整った。これまでゴブリンたちに動きはない。よかったと言わざる得ないが、動きがないだけでも不気味としか言えない。このまま作戦通りに行ってほしい。
一抹の不安を覚えつつ私たちはゴブリンキングを倒すために先へ進む。
この戦いで私が持つ首飾りからあんなものが出てくるなんて思いもしなかった。
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