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95.皆さんに夢の中の話を報告します
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礼拝堂の転移陣を使って王宮に帰ってきて、いまは再びサーシャやラムルの作戦会議の時のような状態。私にとっては数日前のことだけど、本当は一年以上経っているのよね。不思議な感じだわ。でも、アーサーもお兄様もみんな少しづつ背が高くなっているし、逞しくなっている気がするわ。やっぱりカッコいい…。それに、私が赤ちゃんのように歩けなくなっているから、ずっとアーサーに抱っこされているのもすごく恥ずかしいわ。でも、いまからとても大事な話をしないといけないから恥ずかしがっている場合ではないのよね。ルナを守ってあげないと。
すごく迷ったけど、ここに、ルナとアーサーのお兄様のリック様も学校の先生だから呼んでもらったわ。あとは、いつものメンバーと、シルバーのお父様の宰相様。すごく大勢になっちゃったから緊張するわね。アーサーが私の気持ちに気付いてくれて、小さな声で大丈夫、僕がいるよって言ってくれたわ。アーサーがいるって思うだけでなんでも頑張れる気がするわ。
「国王陛下、夢ですべてを司る神様とブローサ様にお会いしました。信じてもらえますか?」
「もちろんマリー嬢の言うことはすべて信じる。安心して話しなさい。それよりも体調は大丈夫なのかい?」
「ありがとうございます。頑張れば半年後には体は元通りになると神様に言われました。ただ、魔力の道は一年以上かかるようです。でもこちらも徐々に広がると言われたので大丈夫です。それよりもまず確認をしないといけないことが幾つかあります。まずはルナ、私を信じてくれる?」
「えっ?もちろんよ。マリーのことなら信じられるわ。」
「私もルナが優しくて素敵な子だって知っているわ。ブローサ様もそう言っていたから安心して本当のことを答えてね。」
「分かったわ…。」
「ルナはサーシャの妹なの?」
「その通りよ。でも、いまはもう、私は魔女ではないわ。」
「そうね。ブローサ様もそう言っていたから安心してちょうだい。ルナはいい子だって言っていたわ。」
「私はいい子なんかじゃないわ。男爵家のお父様とお母様を殺すとお姉様に脅されて、私は魔力を貯める魔道具をいま作っている所なのよ。」
「つらかったわね。それも、ブローサ様が教えてくれたわ。ルナが苦しんでいるから助けてあげてって教えてもらったのよ。」
「本当に?」
「そうよ。つらかったわね。」
「じゃあ、もう作らなくても、お父様もお母様も大丈夫なの?」
「そうよ。安心して。そうですよね。国王陛下?」
「ああ、もちろんだ。安心しなさい。」
「ありがとうございます。私、お姉様が何に魔道具を使うんだろうって怖くて怖くて、でも言ったらお父様たちが殺されてしまうと思うともっと怖くて、言わなくてすみませんでした…。」
可愛そうに、ルナの涙はしばらく止まりそうにないわね。その間にいまのサーシャの状況から話そうかしら?
「サーシャの魔力の道をブローサ様の魔法の玉でアーサーが狭くしたことはご存じだと思いますが、サーシャの魔力の道はすでにもとに戻ってしまったそうです。」
「なんだと?」
「残念ながら、サーシャに騙された魔族の長老様が虹の薬を渡してしまったそうなのです。サーシャは虹の薬の効能を知っていたようです。」
「それでも、すぐには魔力は貯めれないそうなので安心してください。現れるとしたら私たちの卒業パーティーの時に学園生を人質にしてブロッサの魔力を奪いに来る可能性が高いそうです。」
「どうして、マリー嬢の魔力ではないんだね?」
宰相様も知らないのね。
「魔力の道が狭い者からは魔女でも奪えないそうです。」
「なるほど。」
「私は、大丈夫よ。魔力を取られたりしないわよ。学園生も人質なんかにさせないわ。ルドそうでしょう。」
「ああ、絶対にさせない。マリーが教えてくれたおかげで、あと一年以上あるからな。十分に準備ができるさ。」
「こちらでも、引き続きサーシャを探そう。魔女のルーサ殿にもお願いしておく。一度マリー嬢の状態も診ていただきたいしな。」
「国王陛下ありがとうございます。ところでお父様はどちらにいるのでしょうか?」
「クライムはマリー嬢が公爵邸に帰って来た時に困らないようにと、なにか色々と手配するのに忙しいそうだ…。」
「そうですか。なぜかとても心配ですが教えて下さりありがとうございます。」
「大丈夫だよ。メリー夫人にも伝えてあるから安心しなさい。」
「それなら安心ですね。」
「マリー、私のお姉様のせいでごめんなさい。」
「気にしないで、きっとブロッサがなんとかしてくれるわ。ブロッサはね。可愛いだけじゃないのよ。すごいんだから。」
「どうして、マリーが私のことを、私より自慢するのよ。まぁ、本当のことだからいいけど。ルナ心配しなくても私は完璧だから安心して。」
「ブロッサ嬢ありがとう。本当に優しいのね。」
「ブロッサでいいわよ。同級生なんだから。ただし、サーシャのことは、こてんぱんにさせてもらうわよ。私、めちゃくちゃ怒っているんだから。あなたもお姉様なんて呼ぶのやめなさいよ。」
「ええ、そうね。もう、姉でもなんでもないわ。私の腕を見て。」
「ルナこれは何?」
ルナの腕には恐ろしい蛇の模様が入っていたの。
すごく迷ったけど、ここに、ルナとアーサーのお兄様のリック様も学校の先生だから呼んでもらったわ。あとは、いつものメンバーと、シルバーのお父様の宰相様。すごく大勢になっちゃったから緊張するわね。アーサーが私の気持ちに気付いてくれて、小さな声で大丈夫、僕がいるよって言ってくれたわ。アーサーがいるって思うだけでなんでも頑張れる気がするわ。
「国王陛下、夢ですべてを司る神様とブローサ様にお会いしました。信じてもらえますか?」
「もちろんマリー嬢の言うことはすべて信じる。安心して話しなさい。それよりも体調は大丈夫なのかい?」
「ありがとうございます。頑張れば半年後には体は元通りになると神様に言われました。ただ、魔力の道は一年以上かかるようです。でもこちらも徐々に広がると言われたので大丈夫です。それよりもまず確認をしないといけないことが幾つかあります。まずはルナ、私を信じてくれる?」
「えっ?もちろんよ。マリーのことなら信じられるわ。」
「私もルナが優しくて素敵な子だって知っているわ。ブローサ様もそう言っていたから安心して本当のことを答えてね。」
「分かったわ…。」
「ルナはサーシャの妹なの?」
「その通りよ。でも、いまはもう、私は魔女ではないわ。」
「そうね。ブローサ様もそう言っていたから安心してちょうだい。ルナはいい子だって言っていたわ。」
「私はいい子なんかじゃないわ。男爵家のお父様とお母様を殺すとお姉様に脅されて、私は魔力を貯める魔道具をいま作っている所なのよ。」
「つらかったわね。それも、ブローサ様が教えてくれたわ。ルナが苦しんでいるから助けてあげてって教えてもらったのよ。」
「本当に?」
「そうよ。つらかったわね。」
「じゃあ、もう作らなくても、お父様もお母様も大丈夫なの?」
「そうよ。安心して。そうですよね。国王陛下?」
「ああ、もちろんだ。安心しなさい。」
「ありがとうございます。私、お姉様が何に魔道具を使うんだろうって怖くて怖くて、でも言ったらお父様たちが殺されてしまうと思うともっと怖くて、言わなくてすみませんでした…。」
可愛そうに、ルナの涙はしばらく止まりそうにないわね。その間にいまのサーシャの状況から話そうかしら?
「サーシャの魔力の道をブローサ様の魔法の玉でアーサーが狭くしたことはご存じだと思いますが、サーシャの魔力の道はすでにもとに戻ってしまったそうです。」
「なんだと?」
「残念ながら、サーシャに騙された魔族の長老様が虹の薬を渡してしまったそうなのです。サーシャは虹の薬の効能を知っていたようです。」
「それでも、すぐには魔力は貯めれないそうなので安心してください。現れるとしたら私たちの卒業パーティーの時に学園生を人質にしてブロッサの魔力を奪いに来る可能性が高いそうです。」
「どうして、マリー嬢の魔力ではないんだね?」
宰相様も知らないのね。
「魔力の道が狭い者からは魔女でも奪えないそうです。」
「なるほど。」
「私は、大丈夫よ。魔力を取られたりしないわよ。学園生も人質なんかにさせないわ。ルドそうでしょう。」
「ああ、絶対にさせない。マリーが教えてくれたおかげで、あと一年以上あるからな。十分に準備ができるさ。」
「こちらでも、引き続きサーシャを探そう。魔女のルーサ殿にもお願いしておく。一度マリー嬢の状態も診ていただきたいしな。」
「国王陛下ありがとうございます。ところでお父様はどちらにいるのでしょうか?」
「クライムはマリー嬢が公爵邸に帰って来た時に困らないようにと、なにか色々と手配するのに忙しいそうだ…。」
「そうですか。なぜかとても心配ですが教えて下さりありがとうございます。」
「大丈夫だよ。メリー夫人にも伝えてあるから安心しなさい。」
「それなら安心ですね。」
「マリー、私のお姉様のせいでごめんなさい。」
「気にしないで、きっとブロッサがなんとかしてくれるわ。ブロッサはね。可愛いだけじゃないのよ。すごいんだから。」
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「ブロッサ嬢ありがとう。本当に優しいのね。」
「ブロッサでいいわよ。同級生なんだから。ただし、サーシャのことは、こてんぱんにさせてもらうわよ。私、めちゃくちゃ怒っているんだから。あなたもお姉様なんて呼ぶのやめなさいよ。」
「ええ、そうね。もう、姉でもなんでもないわ。私の腕を見て。」
「ルナこれは何?」
ルナの腕には恐ろしい蛇の模様が入っていたの。
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