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18.初めての王妃教育!それから…幸せ…
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初めての王妃教育が終わったのだけど…。お兄様とアーサーが優秀すぎて怖い。って言うか、知らないうちに王妃教育やらされてたってどうなのよ!
マナーの時間。これは小さい頃のリアルおままごとでやったことだったわ。道理で設定が細かいはずだわ。お兄様が王妃役になりきっていたあれよね。アーサーは隣国の王子役だったわね。他の設定もあったわね。
ダンスの時間。こんなの五歳の時にはもう踊っていたわよ。まさか正式な隣国のダンスだったなんて。私とアーサーが踊るんだけど、お兄様が先生役だったから、てっきり、お兄様の作ったダンスかと思っていたわ。
貴族と国の歴史。これは最近お兄様が挨拶代わりに私に出してきたクイズよね…。当たるとクッキーくれるから頑張ったわよ。
どうするのよ…。ものすごく褒められて、完全に目立っちゃたじゃない。仕方なく早めの休憩というか、今日はもう終了になって…。
目の前に、めちゃくちゃ美形で微笑んでいる王太子殿下がいる。
はぁー、早く帰りたいんですけど、あなたとは昨日も会いましたよね。
もしかしてこれも王妃教育の一環ですか?それなら仕方ないけど。
「ねぇマリー嬢何を考えているの?」
「えっ」
言えるわけないじゃない、早く帰りたいと思っていましたなんて。
「これは、王妃教育の一環ですか?」
「違うよ、僕が個人的にマリー嬢と話がしたかったんだ。あと、とても王妃教育を頑張っていると聞いたからね。そのご褒美だよ。」
ご褒美なんていらないわ。そう思うなら、早く帰してよ。
「ご褒美なんて気にしていただかなくて大丈夫です。それではこれで失礼します。」
「分かったよ。次からは用意はしないから、今回はもうシェフにイチゴムースを用意させてしまったから、是非食べて行ってくれないかい。」
えっ、もう用意しちゃったの?イチゴムース、それは食べないと失礼よね。
「わかりましたわ。では、今回だけ、食べたら帰ります。」
「そう言えば、昨日さかな取りの前にカエって聞こえた気がしたんだけど、本当はなんて言おうとしたの?」
まぁー王太子殿下は細かいことが気になるタイプだったのね。
「ああ、それは、カエルです。でもとっさにご令嬢が怖がると思って、さかなに変えたんです。でもさかなも捕まえるのは得意なので嘘ではないですよ。」
「ふっ、ふふ、くくく、もう無理だ……ははははは。」
一人で色々なバリエーションで笑い出したけど大丈夫かしら?
「あーおかしい。久しぶりに心の底から笑ったよ。綺麗な顔してカエルとか、お前みたいな令嬢初めてだよ。」
「えっ?」
どうしましょう。王太子殿下が壊れた?!
「おまえのことが気に入った。これが俺の素さ。シルバーとレッドは知ってるぞ。ほら、もう一個イチゴムース食べろよ。好きなんだろ。食べさせてやるからさ。」
「い、いりません。それと、気に入っていただかなくて結構です。」
「はっ?!俺が気に入ったって言ってるんだぞ。」
「そんなの知りませんよ。」
「…嬉しくないのか……。」
「なんで嬉しいと思うんですか?意味が分かりません。失礼します!!!」
私はぷりぷりと怒って、王太子が呆けている間に王宮を後にした。あれ?私かなりまずいわよね。王太子殿下に逆らっちゃったけど、悪役令嬢ぽいのかな。公爵家大丈夫よね…。もう訳が分からなくなってきたわ。早くアーサーに会いたい…。
やっと、ブラックリリー公爵家に帰ってきた私は、アーサーにむぎゅっとしがみついた。やっと少し安心できた。そして、王宮であったことをものすごいスピードで話した。
王妃教育が幼児レベルに感じたこと。皇太子殿下が急に壊れてしまったこと。私が不敬なことを王太子殿下に言ってしまったこと等々。
「マリーは王太子殿下のこと、カッコいいって思わないの?」
「一般的には整ってる顔だと思うわよ。イケメンよね。それは私にも分かるわよ。」
「そうじゃなくて、カッコよくてどきどきするとか。」
「そういうのは全くないの。どちらかというと、自信過剰で嫌だわって思ったくらいよ。」
「アーサーは綺麗な令嬢見たらどきどきするの?」
どうしよう…涙が出そうになってきちゃった。
「僕は昔からマリーだけだよ。本当は他の令嬢とは挨拶もしたくないんだ。他の令嬢なんて、誰とも関わりたくないんだ。」
「それはちょっと困るけど…。」
困るって言いながら、嬉しいって思っちゃった…。私の顔真っ赤よね。
アーサーもきっと恥ずかしいのに頑張って、勇気を出して自分の気持ちを伝えてくれたんだよね…。私も勇気を出して、自分の気持ちを大好きな人に伝えたい。勇気をだすのよ。マリー!
「アーサーあのね。アーサーのこと兄弟とか護衛騎士とか友達とかそういう大切じゃないの。」
「えっ?!」
「私もアーサーが一番なの、前世のゲームの中のアーサー様よりも大好きよ。私のこと好きになってくれてありがとう。」
い、言えた。
「マリーほんと……。嬉しいよ。嬉しすぎてどうにかなりそうだよ。どうしよう魔力暴走起こしそう……。」
「それは絶対に嫌。」
アーサーのおかげで冷静になれたわ。私は、二歳のアーサーの魔力暴走を知っているのよ…今のレベルでやったらみんな死ぬでしょ。
「……いや…。マリーに嫌われる…。魔力暴走一気に静まったよ。嬉しすぎてマリーの悩みに答えるの忘れるところだったね、ごめんね、マリーの嫌がることは絶対にしない自信があるから安心してね。それと、王太子殿下に対しては不敬にならないよ。マリーはちゃんと王妃教育をしたし、個人的なお茶会だからね。安心して。」
「よかった。公爵家潰れるかと思った。」
「マリー…、僕たち恋人になれたんだよね。まだ信じられないよ……マリーが僕の恋人……」
アーサーの笑顔がやばい。心臓が、早すぎて痛いわ。
「でも内緒にしないといけないんだよね。」
「えっ?内緒?」
「だってマリーは一応王太子殿下の婚約者候補でしょ。」
「そうだったわね。」
「それにマルクに言うとすぐに広まっちゃうよ。マルクは隠し事できないじゃないか。」
「そうでした…。それこそ、公爵家が潰れるじゃない。アーサーどうしよう。」
「だから内緒の恋人でしょ?」
その微笑みもやばいんだって。
「世間では僕のことを、マリーの兄みたいなものだと思っているだろうから、よっぽど大丈夫だと思うよ。マルクは勝手に友達って誤解してくれているからそのままにしておこう。」
「そうね、わかったわ。公爵家の為だもんね。」
私はこうしてアーサーと内緒の恋人?!になれました。
王宮から帰ってきた時は明日からの学園生活が不安でしかなかったけど、今は明日からの学園生活も楽しみに思えるわ。すべてアーサーのおかげね。
マナーの時間。これは小さい頃のリアルおままごとでやったことだったわ。道理で設定が細かいはずだわ。お兄様が王妃役になりきっていたあれよね。アーサーは隣国の王子役だったわね。他の設定もあったわね。
ダンスの時間。こんなの五歳の時にはもう踊っていたわよ。まさか正式な隣国のダンスだったなんて。私とアーサーが踊るんだけど、お兄様が先生役だったから、てっきり、お兄様の作ったダンスかと思っていたわ。
貴族と国の歴史。これは最近お兄様が挨拶代わりに私に出してきたクイズよね…。当たるとクッキーくれるから頑張ったわよ。
どうするのよ…。ものすごく褒められて、完全に目立っちゃたじゃない。仕方なく早めの休憩というか、今日はもう終了になって…。
目の前に、めちゃくちゃ美形で微笑んでいる王太子殿下がいる。
はぁー、早く帰りたいんですけど、あなたとは昨日も会いましたよね。
もしかしてこれも王妃教育の一環ですか?それなら仕方ないけど。
「ねぇマリー嬢何を考えているの?」
「えっ」
言えるわけないじゃない、早く帰りたいと思っていましたなんて。
「これは、王妃教育の一環ですか?」
「違うよ、僕が個人的にマリー嬢と話がしたかったんだ。あと、とても王妃教育を頑張っていると聞いたからね。そのご褒美だよ。」
ご褒美なんていらないわ。そう思うなら、早く帰してよ。
「ご褒美なんて気にしていただかなくて大丈夫です。それではこれで失礼します。」
「分かったよ。次からは用意はしないから、今回はもうシェフにイチゴムースを用意させてしまったから、是非食べて行ってくれないかい。」
えっ、もう用意しちゃったの?イチゴムース、それは食べないと失礼よね。
「わかりましたわ。では、今回だけ、食べたら帰ります。」
「そう言えば、昨日さかな取りの前にカエって聞こえた気がしたんだけど、本当はなんて言おうとしたの?」
まぁー王太子殿下は細かいことが気になるタイプだったのね。
「ああ、それは、カエルです。でもとっさにご令嬢が怖がると思って、さかなに変えたんです。でもさかなも捕まえるのは得意なので嘘ではないですよ。」
「ふっ、ふふ、くくく、もう無理だ……ははははは。」
一人で色々なバリエーションで笑い出したけど大丈夫かしら?
「あーおかしい。久しぶりに心の底から笑ったよ。綺麗な顔してカエルとか、お前みたいな令嬢初めてだよ。」
「えっ?」
どうしましょう。王太子殿下が壊れた?!
「おまえのことが気に入った。これが俺の素さ。シルバーとレッドは知ってるぞ。ほら、もう一個イチゴムース食べろよ。好きなんだろ。食べさせてやるからさ。」
「い、いりません。それと、気に入っていただかなくて結構です。」
「はっ?!俺が気に入ったって言ってるんだぞ。」
「そんなの知りませんよ。」
「…嬉しくないのか……。」
「なんで嬉しいと思うんですか?意味が分かりません。失礼します!!!」
私はぷりぷりと怒って、王太子が呆けている間に王宮を後にした。あれ?私かなりまずいわよね。王太子殿下に逆らっちゃったけど、悪役令嬢ぽいのかな。公爵家大丈夫よね…。もう訳が分からなくなってきたわ。早くアーサーに会いたい…。
やっと、ブラックリリー公爵家に帰ってきた私は、アーサーにむぎゅっとしがみついた。やっと少し安心できた。そして、王宮であったことをものすごいスピードで話した。
王妃教育が幼児レベルに感じたこと。皇太子殿下が急に壊れてしまったこと。私が不敬なことを王太子殿下に言ってしまったこと等々。
「マリーは王太子殿下のこと、カッコいいって思わないの?」
「一般的には整ってる顔だと思うわよ。イケメンよね。それは私にも分かるわよ。」
「そうじゃなくて、カッコよくてどきどきするとか。」
「そういうのは全くないの。どちらかというと、自信過剰で嫌だわって思ったくらいよ。」
「アーサーは綺麗な令嬢見たらどきどきするの?」
どうしよう…涙が出そうになってきちゃった。
「僕は昔からマリーだけだよ。本当は他の令嬢とは挨拶もしたくないんだ。他の令嬢なんて、誰とも関わりたくないんだ。」
「それはちょっと困るけど…。」
困るって言いながら、嬉しいって思っちゃった…。私の顔真っ赤よね。
アーサーもきっと恥ずかしいのに頑張って、勇気を出して自分の気持ちを伝えてくれたんだよね…。私も勇気を出して、自分の気持ちを大好きな人に伝えたい。勇気をだすのよ。マリー!
「アーサーあのね。アーサーのこと兄弟とか護衛騎士とか友達とかそういう大切じゃないの。」
「えっ?!」
「私もアーサーが一番なの、前世のゲームの中のアーサー様よりも大好きよ。私のこと好きになってくれてありがとう。」
い、言えた。
「マリーほんと……。嬉しいよ。嬉しすぎてどうにかなりそうだよ。どうしよう魔力暴走起こしそう……。」
「それは絶対に嫌。」
アーサーのおかげで冷静になれたわ。私は、二歳のアーサーの魔力暴走を知っているのよ…今のレベルでやったらみんな死ぬでしょ。
「……いや…。マリーに嫌われる…。魔力暴走一気に静まったよ。嬉しすぎてマリーの悩みに答えるの忘れるところだったね、ごめんね、マリーの嫌がることは絶対にしない自信があるから安心してね。それと、王太子殿下に対しては不敬にならないよ。マリーはちゃんと王妃教育をしたし、個人的なお茶会だからね。安心して。」
「よかった。公爵家潰れるかと思った。」
「マリー…、僕たち恋人になれたんだよね。まだ信じられないよ……マリーが僕の恋人……」
アーサーの笑顔がやばい。心臓が、早すぎて痛いわ。
「でも内緒にしないといけないんだよね。」
「えっ?内緒?」
「だってマリーは一応王太子殿下の婚約者候補でしょ。」
「そうだったわね。」
「それにマルクに言うとすぐに広まっちゃうよ。マルクは隠し事できないじゃないか。」
「そうでした…。それこそ、公爵家が潰れるじゃない。アーサーどうしよう。」
「だから内緒の恋人でしょ?」
その微笑みもやばいんだって。
「世間では僕のことを、マリーの兄みたいなものだと思っているだろうから、よっぽど大丈夫だと思うよ。マルクは勝手に友達って誤解してくれているからそのままにしておこう。」
「そうね、わかったわ。公爵家の為だもんね。」
私はこうしてアーサーと内緒の恋人?!になれました。
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