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9.攻略対象者side (デビュタントにて)
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【王太子殿下side】
あいつはいったい何なんだ。さっきまではどいつもこいつも俺に媚を売ってくる令嬢ばかりで、ゴキブリ以下だと思っていたが、国王陛下(父上)にだけ挨拶をして俺と目も合わさないなんて不敬だろう。あの女は何なんだ。
俺は今、十五歳で必ずこの国の貴族ならば参加しないといけない王族主催のデビュタントに国王の隣で、嬉しくもないデビュタントの祝いの言葉をもらい、同じように十五歳でデビュタントに来ている令息や令嬢に祝いの言葉を述べている。
もちろん表向きの王族としての表情は崩すことなく、役目は果たしている。王太子を辞めたいと思ったことはないが、俺が王太子に相応しいかは分からない。なんせこの通り非常に口が悪い、態度も悪い、性格も歪んでいる。
まずは裏があるのではと常に考えているし、マナーだってそつなくこなすが誰もいなければ品良く食べたためしがない。本当の俺のことを知っても好きだと言える令嬢などいるのだろうか?どうせ政略結婚だ。そいつにも仮面の姿を見せておけば良いだけか。令嬢なんて誰でも同じだろう。
そう思っていたのに、さっきの令嬢が気になって仕方がない。ほかに好きな奴でもいるのか?いたとしても俺以上の優良物件などあるはずがない。そう思って見ていると、二人の令息と楽しそうに会話をし腕を組んだ。
令嬢の名前はマリー嬢だ。二人の令息もマルク殿とアーサー殿だ。三人の情報はインプット済み。マルク殿とマリー嬢は兄弟。アーサー殿は魔力量が多くて二歳の時に魔力暴走を起こしてから、ずっと、魔力暴走の心配のいらないブラックリリー公爵家に引き取られていると聞いている。
所詮アーサー殿は三男。家督も継げない男ではないか。魔法の腕は優秀なようだから、仕事には困らないだろうが…。貴族の頂点の公爵家が恋愛結婚など許すだろうか?……ばかばかしい。そんな育て方されている訳がない。そう思って見ていると、なんと、ひな鳥のように、アーサー殿にスプーンで口をつつかれ、素直に食べているではないか。
「可愛い……。」
俺は思わず呟いてしまった。呆けた表情で真っ赤になって食べさせてもらっている姿は愛くるしかった。その後、我に返ったように口いっぱい入れて食べる姿も、令嬢としては最悪なのだろうが俺には好ましく思えた。
たしか、婚約者候補に入っていたな。婚約者候補は全員で三人いたはず、あいつだけ別のクラスにしてもらおう。そうすれば、焦ってあいつから会いに来るだろう。いい気味だ。俺に挨拶しなかった罰だ。でも来たら誰よりも優しくしてやろう。やっぱり俺の心は歪んでいる。
【シルバーside】
僕はこの日をとても楽しみにしていた。なぜなら僕が尊敬している魔道具作りの天才と言われているマルク殿が、妹君のエスコート役として参加することを知っていたからだ。早く会いたい。会って魔道具の話を伺いたい。
やっとさっき、念願叶って話をすることができた。夢のようだった。
僕が一番好きなどくろ型の魔道具を、なんと妹君のマリー嬢がドレスのポケットから出して僕の手の上に置いてくれたのだ。大抵ご令嬢はこのどくろ形を気持ち悪がるのだけど。マリー嬢は平気なんだな。僕はとても嬉しかった。だけどその後、僕はとても驚かされた。
マリー嬢が僕の手の上に魔道具を置いてくれて、僕がその魔道具を握った瞬間、魔道具からマリー嬢のものと思われる優しい優しい魔力が手から伝わってきたからだ。そう、この魔道具のすごいところは、魔力の出し入れができるところだ。だから魔力量の少ない者も普段貯蓄して、必要な時に使用して重宝しているのだ。
僕の魔力は多くない。実は三日前から高熱を出して寝込んでいた。我が家には、ありがたいことに病気によく効くカサブランカの花がある。そのおかげで今日参加することができたのだが正直つらかった。マルク殿に会いたい一心で気合で頑張っている感じだった。
それがどうだろう…。マリー嬢の魔力がゆっくりゆっくりと僕の体の中に入ってきて、さっきまでの辛さが消えていく。
マリー嬢は我がままで、勉強が苦手で、気位の高いご令嬢ではないのか?
全然違ったな…。それどころか、そんなにこの魔道具が気に入ったならシルバー様が使ってください。その方がこの魔道具も幸せでしょう…と、入学式の日にくれる約束をした。うわさなんて、あてにならないな。
【レッドside】
俺はアーサー殿の剣の腕に惚れている。まったく無駄な動きがないんだ。力任せでもない。やみくもに突っ走ることもない。一言でいうとカッコいいんだ。脳筋の俺には無理かもしれないけど、憧れている。アーサー殿も騎士団の朝練に最近まで参加していた。その時一度だけ手合わせをしてもらった。もちろん全然歯が立たなかったけど、君は筋がいいと思うって言ってくれたんだ。すごく嬉しかった。
父上は騎士団長だけど、俺をそのまま大きくしたような人だ。それはそれでカッコいいんだけど。父上や俺に足りないものを、アーサー殿は持っていると本能的に感じるのかもしれない。
そのアーサー殿にデビュタントで会えると聞いて、俺はデビュタントをずっと楽しみにしていた。
情報通り、マリー嬢のエスコート役でアーサー殿も来ていた。嬉しかった。
無事に話すことができて、思わず小さな子供のように沢山話してしまったが、アーサー殿は嫌な顔一つせずに聴いてくれた。そこで、最近の俺の悩みである、素早く相手の動きに反応する訓練がないか聞いてみた。するとすぐに、
「マリーとカエルを捕まえる。」
と言われた。あの時の令嬢の何とも言えない顔が貴族令嬢らしくなくて、なんとなく可笑しかったし、可愛らしく見えた。
しかしあの令嬢…。アーサー殿にあんな強気な態度をとるなんて…。
「アーサー様、そういうことは内緒にしてくださいませ。レッド様がびっくりされているではありませんか。何でも正直に言えばいいってものではないでしょう。たしかに泳いでいるカエルを捕まえるのは大変ですけど、他の方法を教えてあげてくださいませ。」
「ごめんね、マリー…。他の方法…。」
何だかアーサー殿よりマリー嬢の方がカッコよく見えた。俺は絶対にマリー嬢とカエルをいつか捕まえると決めたんだ。
あいつはいったい何なんだ。さっきまではどいつもこいつも俺に媚を売ってくる令嬢ばかりで、ゴキブリ以下だと思っていたが、国王陛下(父上)にだけ挨拶をして俺と目も合わさないなんて不敬だろう。あの女は何なんだ。
俺は今、十五歳で必ずこの国の貴族ならば参加しないといけない王族主催のデビュタントに国王の隣で、嬉しくもないデビュタントの祝いの言葉をもらい、同じように十五歳でデビュタントに来ている令息や令嬢に祝いの言葉を述べている。
もちろん表向きの王族としての表情は崩すことなく、役目は果たしている。王太子を辞めたいと思ったことはないが、俺が王太子に相応しいかは分からない。なんせこの通り非常に口が悪い、態度も悪い、性格も歪んでいる。
まずは裏があるのではと常に考えているし、マナーだってそつなくこなすが誰もいなければ品良く食べたためしがない。本当の俺のことを知っても好きだと言える令嬢などいるのだろうか?どうせ政略結婚だ。そいつにも仮面の姿を見せておけば良いだけか。令嬢なんて誰でも同じだろう。
そう思っていたのに、さっきの令嬢が気になって仕方がない。ほかに好きな奴でもいるのか?いたとしても俺以上の優良物件などあるはずがない。そう思って見ていると、二人の令息と楽しそうに会話をし腕を組んだ。
令嬢の名前はマリー嬢だ。二人の令息もマルク殿とアーサー殿だ。三人の情報はインプット済み。マルク殿とマリー嬢は兄弟。アーサー殿は魔力量が多くて二歳の時に魔力暴走を起こしてから、ずっと、魔力暴走の心配のいらないブラックリリー公爵家に引き取られていると聞いている。
所詮アーサー殿は三男。家督も継げない男ではないか。魔法の腕は優秀なようだから、仕事には困らないだろうが…。貴族の頂点の公爵家が恋愛結婚など許すだろうか?……ばかばかしい。そんな育て方されている訳がない。そう思って見ていると、なんと、ひな鳥のように、アーサー殿にスプーンで口をつつかれ、素直に食べているではないか。
「可愛い……。」
俺は思わず呟いてしまった。呆けた表情で真っ赤になって食べさせてもらっている姿は愛くるしかった。その後、我に返ったように口いっぱい入れて食べる姿も、令嬢としては最悪なのだろうが俺には好ましく思えた。
たしか、婚約者候補に入っていたな。婚約者候補は全員で三人いたはず、あいつだけ別のクラスにしてもらおう。そうすれば、焦ってあいつから会いに来るだろう。いい気味だ。俺に挨拶しなかった罰だ。でも来たら誰よりも優しくしてやろう。やっぱり俺の心は歪んでいる。
【シルバーside】
僕はこの日をとても楽しみにしていた。なぜなら僕が尊敬している魔道具作りの天才と言われているマルク殿が、妹君のエスコート役として参加することを知っていたからだ。早く会いたい。会って魔道具の話を伺いたい。
やっとさっき、念願叶って話をすることができた。夢のようだった。
僕が一番好きなどくろ型の魔道具を、なんと妹君のマリー嬢がドレスのポケットから出して僕の手の上に置いてくれたのだ。大抵ご令嬢はこのどくろ形を気持ち悪がるのだけど。マリー嬢は平気なんだな。僕はとても嬉しかった。だけどその後、僕はとても驚かされた。
マリー嬢が僕の手の上に魔道具を置いてくれて、僕がその魔道具を握った瞬間、魔道具からマリー嬢のものと思われる優しい優しい魔力が手から伝わってきたからだ。そう、この魔道具のすごいところは、魔力の出し入れができるところだ。だから魔力量の少ない者も普段貯蓄して、必要な時に使用して重宝しているのだ。
僕の魔力は多くない。実は三日前から高熱を出して寝込んでいた。我が家には、ありがたいことに病気によく効くカサブランカの花がある。そのおかげで今日参加することができたのだが正直つらかった。マルク殿に会いたい一心で気合で頑張っている感じだった。
それがどうだろう…。マリー嬢の魔力がゆっくりゆっくりと僕の体の中に入ってきて、さっきまでの辛さが消えていく。
マリー嬢は我がままで、勉強が苦手で、気位の高いご令嬢ではないのか?
全然違ったな…。それどころか、そんなにこの魔道具が気に入ったならシルバー様が使ってください。その方がこの魔道具も幸せでしょう…と、入学式の日にくれる約束をした。うわさなんて、あてにならないな。
【レッドside】
俺はアーサー殿の剣の腕に惚れている。まったく無駄な動きがないんだ。力任せでもない。やみくもに突っ走ることもない。一言でいうとカッコいいんだ。脳筋の俺には無理かもしれないけど、憧れている。アーサー殿も騎士団の朝練に最近まで参加していた。その時一度だけ手合わせをしてもらった。もちろん全然歯が立たなかったけど、君は筋がいいと思うって言ってくれたんだ。すごく嬉しかった。
父上は騎士団長だけど、俺をそのまま大きくしたような人だ。それはそれでカッコいいんだけど。父上や俺に足りないものを、アーサー殿は持っていると本能的に感じるのかもしれない。
そのアーサー殿にデビュタントで会えると聞いて、俺はデビュタントをずっと楽しみにしていた。
情報通り、マリー嬢のエスコート役でアーサー殿も来ていた。嬉しかった。
無事に話すことができて、思わず小さな子供のように沢山話してしまったが、アーサー殿は嫌な顔一つせずに聴いてくれた。そこで、最近の俺の悩みである、素早く相手の動きに反応する訓練がないか聞いてみた。するとすぐに、
「マリーとカエルを捕まえる。」
と言われた。あの時の令嬢の何とも言えない顔が貴族令嬢らしくなくて、なんとなく可笑しかったし、可愛らしく見えた。
しかしあの令嬢…。アーサー殿にあんな強気な態度をとるなんて…。
「アーサー様、そういうことは内緒にしてくださいませ。レッド様がびっくりされているではありませんか。何でも正直に言えばいいってものではないでしょう。たしかに泳いでいるカエルを捕まえるのは大変ですけど、他の方法を教えてあげてくださいませ。」
「ごめんね、マリー…。他の方法…。」
何だかアーサー殿よりマリー嬢の方がカッコよく見えた。俺は絶対にマリー嬢とカエルをいつか捕まえると決めたんだ。
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