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冒険の旅
合流
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‐MkⅢ‐
ん~、昨日MkⅣのヘルプに行った時のあのスタンピードがこっちに移ったんじゃねぇかっつー位にやけに強めの魔物が出るんだが?
「師匠~~! こいつ強すぎにゃぁ~!
ヤベェっス~!」
テンパってキャラぶれちゃってんじゃんか、オーブってば・・・
「大丈夫だ、追い込まれたらお前にだってちゃんと身体強化位使えるから!」
「それどうやったら発動するのにゃ~! 師匠それマジで知りてぇっス~!」
「お前そんなキャラじゃねぇだろ~、ってか女の子がそんな言葉使いしたらダメでしょ~。」
「そんなどころじゃにゃいにゃぁ~!」
「ったく~、私が出ていったらあんたの修行に成らないでしょ~?」
「お手本だけでも~。」
「手本も何もあんたに出来ない事したって手本にならんっちゅうねん!」
「一回だけおなしゃ~すにゃ~!」
「しょうがねぇな、今回だけな?」
猫が手こずってたのはあの巨大鹿だ。
瞬歩で鹿の顎の真下迄一瞬で移動した私は、邑雅で居合一閃、飛び上がりながら一瞬で首を刎ねて終了。
「ほら、手本には成んねぇだろ?」
「うう、師匠強すぎてそんなの真似できにゃいにゃぁ。」
「オーブがまだまだ過ぎるってだけだと思うけどな?」
と言いつつ、シッカリとストレージに鹿を確保。
毎度の通り、肉と毛皮と角と骨に分けて保管、このシカはさぁ、しっかり血抜きが出来る私のストレージで収納がてら完全血抜きが出来る為に、内臓も全部食べられるんだよね、脳はちょっとアレだけどさ。
以前に狩った時、MkⅡに大半のお肉を持って行かれた時、鹿モツが残ってたからさぁ、もつ焼きにして見たら無茶苦茶美味かったんだ。
塩でいける程でさぁ、牛モツよりずっと美味しいと思っちゃったんだよ。
なので、今では内臓の方が鹿のお肉よりも好きな物の順位が上。
って事でお昼ご飯はもつ焼きだねっ!
「MkⅢ師匠はその刀もちょっとズルいにゃ。」
「そう言うけどな、この刀は腕が無いと斬れないぞ?」
「一応元将軍職だったのにゃ。」
何か言い出したので、それじゃあやって見ろっつー事で、巻藁を用意して見る。
「ほらオーブ、刀貸してやるからこいつ斬って見な?」
「こんにゃ藁の束にゃんて簡単にゃ。」
受け取った邑雅を抜こうとするが、オーブには抜く事さえできなかった。
「にゃにゃ!にゃんで抜けにゃいにゃ!」
「あんた、完全に嫌われたわね、こいつは本当にうまく扱える人にしか抜けないんだ。」
巻藁に向き合って、腰に差した邑雅の鯉口を切るそして、一息に抜いて巻藁に斬り付け、ゆっくりと邑雅を鞘に戻して行く。
「師匠だって切れてにゃいにゃんか~。」
鯉口を合わせ、パチンと音がする。
すると、スゥっと巻藁が斜めにズレて、上部が落ちた。
「切れてるぞ?」
「にゃ? どう言う事にゃ?」
「切り口が綺麗過ぎて斬られた事に巻藁が気が付いて無かったって事よ?」
「そんにゃばかにゃぁっ!」
「実際に見たでしょうに、あんた。」
「にゃんかのトリックにゃ!」
「どうしても信用しない気ね? んじゃ鯉口切っといてあげるから斬って見なさいな、この巻藁。」
「今度こそ~。」
オーブが斬り付けるも、巻藁の芯に使った角材に刃が食い込み、刃が止まってしまう。
「うう~・・・」
「ほぉら駄目じゃない、今度は居合じゃ無くて普通に切ってあげるわよ。」
そう言って抜身の邑雅を受け取り、そのまま巻藁を切る。
すると何の抵抗も無く、巻藁は真っ二つに斬られる。
「ほらね、こうやって使うのよ、刀は難しいんだから。」
「うう~・・・」
耳をペッタンと倒してしょんぼりするオーブが少し可愛かった。
頭を撫でつつ、「あんたにはあんたの戦い方が有るでしょう?私にはこの邑雅が有るように、あんたには手刀って言うもんが有るでしょうに。」
そう言って、巻藁をもう一つ用意。
「良い?オーブ、素手で戦って居るからって一撃必殺が無い訳じゃ無いの、手刀だって、極めればこんな芸当が出来るようになるんだから、あんたの目指すのはここだと憶えておきなさい。」
そう言って、手刀で巻藁をぶった切ってみせる。
流石に刀のような綺麗な切り口には成らないけれど、それでも見事に、折れたのでは無く切れたのだと判る切り口だ。
オーブは、目をチパチパと瞬いて、ぽかんと口を半開きにしたまま、呟いた。
「し・・・しゅごい。」
くるっと私に向き直ったオーブが、突然飛びついて来た。
「師匠~~~!!!!やっぱ師匠はすげーのにゃぁ~!!!」
「判ったっつーの!抱き着くな離れろ、暑苦しい!」
秋っつったって抱き着かれたら暑いわ!
「さ、判ったらトレーニングルームで技を磨いて来なさい!」
「判ったにゃ! 頑張るのにゃぁっ!」
お、珍しくやる気になってんじゃん、オーブってば。
さ、オーブも引っ込んだ事だし、玉藻ちゃんもフラフラになりつつ戻って来たし、京都に向けて走り出すべ~。
ちなみに玉藻ちゃんは、さっきの鹿の周囲に居たムササビ型の魔物を狩って居たのでした。
その素材もしっかり回収し、スパイダーを走らせて行くと、レーダーに反応。
お? 何であいつらこんな所に未だいるのよ?
その先には、ジ・アースの面々が、雷獣と呼ばれる獣、鵺と対峙して居たのだった。
「おいお前ら、何してんだ?」
ん~、昨日MkⅣのヘルプに行った時のあのスタンピードがこっちに移ったんじゃねぇかっつー位にやけに強めの魔物が出るんだが?
「師匠~~! こいつ強すぎにゃぁ~!
ヤベェっス~!」
テンパってキャラぶれちゃってんじゃんか、オーブってば・・・
「大丈夫だ、追い込まれたらお前にだってちゃんと身体強化位使えるから!」
「それどうやったら発動するのにゃ~! 師匠それマジで知りてぇっス~!」
「お前そんなキャラじゃねぇだろ~、ってか女の子がそんな言葉使いしたらダメでしょ~。」
「そんなどころじゃにゃいにゃぁ~!」
「ったく~、私が出ていったらあんたの修行に成らないでしょ~?」
「お手本だけでも~。」
「手本も何もあんたに出来ない事したって手本にならんっちゅうねん!」
「一回だけおなしゃ~すにゃ~!」
「しょうがねぇな、今回だけな?」
猫が手こずってたのはあの巨大鹿だ。
瞬歩で鹿の顎の真下迄一瞬で移動した私は、邑雅で居合一閃、飛び上がりながら一瞬で首を刎ねて終了。
「ほら、手本には成んねぇだろ?」
「うう、師匠強すぎてそんなの真似できにゃいにゃぁ。」
「オーブがまだまだ過ぎるってだけだと思うけどな?」
と言いつつ、シッカリとストレージに鹿を確保。
毎度の通り、肉と毛皮と角と骨に分けて保管、このシカはさぁ、しっかり血抜きが出来る私のストレージで収納がてら完全血抜きが出来る為に、内臓も全部食べられるんだよね、脳はちょっとアレだけどさ。
以前に狩った時、MkⅡに大半のお肉を持って行かれた時、鹿モツが残ってたからさぁ、もつ焼きにして見たら無茶苦茶美味かったんだ。
塩でいける程でさぁ、牛モツよりずっと美味しいと思っちゃったんだよ。
なので、今では内臓の方が鹿のお肉よりも好きな物の順位が上。
って事でお昼ご飯はもつ焼きだねっ!
「MkⅢ師匠はその刀もちょっとズルいにゃ。」
「そう言うけどな、この刀は腕が無いと斬れないぞ?」
「一応元将軍職だったのにゃ。」
何か言い出したので、それじゃあやって見ろっつー事で、巻藁を用意して見る。
「ほらオーブ、刀貸してやるからこいつ斬って見な?」
「こんにゃ藁の束にゃんて簡単にゃ。」
受け取った邑雅を抜こうとするが、オーブには抜く事さえできなかった。
「にゃにゃ!にゃんで抜けにゃいにゃ!」
「あんた、完全に嫌われたわね、こいつは本当にうまく扱える人にしか抜けないんだ。」
巻藁に向き合って、腰に差した邑雅の鯉口を切るそして、一息に抜いて巻藁に斬り付け、ゆっくりと邑雅を鞘に戻して行く。
「師匠だって切れてにゃいにゃんか~。」
鯉口を合わせ、パチンと音がする。
すると、スゥっと巻藁が斜めにズレて、上部が落ちた。
「切れてるぞ?」
「にゃ? どう言う事にゃ?」
「切り口が綺麗過ぎて斬られた事に巻藁が気が付いて無かったって事よ?」
「そんにゃばかにゃぁっ!」
「実際に見たでしょうに、あんた。」
「にゃんかのトリックにゃ!」
「どうしても信用しない気ね? んじゃ鯉口切っといてあげるから斬って見なさいな、この巻藁。」
「今度こそ~。」
オーブが斬り付けるも、巻藁の芯に使った角材に刃が食い込み、刃が止まってしまう。
「うう~・・・」
「ほぉら駄目じゃない、今度は居合じゃ無くて普通に切ってあげるわよ。」
そう言って抜身の邑雅を受け取り、そのまま巻藁を切る。
すると何の抵抗も無く、巻藁は真っ二つに斬られる。
「ほらね、こうやって使うのよ、刀は難しいんだから。」
「うう~・・・」
耳をペッタンと倒してしょんぼりするオーブが少し可愛かった。
頭を撫でつつ、「あんたにはあんたの戦い方が有るでしょう?私にはこの邑雅が有るように、あんたには手刀って言うもんが有るでしょうに。」
そう言って、巻藁をもう一つ用意。
「良い?オーブ、素手で戦って居るからって一撃必殺が無い訳じゃ無いの、手刀だって、極めればこんな芸当が出来るようになるんだから、あんたの目指すのはここだと憶えておきなさい。」
そう言って、手刀で巻藁をぶった切ってみせる。
流石に刀のような綺麗な切り口には成らないけれど、それでも見事に、折れたのでは無く切れたのだと判る切り口だ。
オーブは、目をチパチパと瞬いて、ぽかんと口を半開きにしたまま、呟いた。
「し・・・しゅごい。」
くるっと私に向き直ったオーブが、突然飛びついて来た。
「師匠~~~!!!!やっぱ師匠はすげーのにゃぁ~!!!」
「判ったっつーの!抱き着くな離れろ、暑苦しい!」
秋っつったって抱き着かれたら暑いわ!
「さ、判ったらトレーニングルームで技を磨いて来なさい!」
「判ったにゃ! 頑張るのにゃぁっ!」
お、珍しくやる気になってんじゃん、オーブってば。
さ、オーブも引っ込んだ事だし、玉藻ちゃんもフラフラになりつつ戻って来たし、京都に向けて走り出すべ~。
ちなみに玉藻ちゃんは、さっきの鹿の周囲に居たムササビ型の魔物を狩って居たのでした。
その素材もしっかり回収し、スパイダーを走らせて行くと、レーダーに反応。
お? 何であいつらこんな所に未だいるのよ?
その先には、ジ・アースの面々が、雷獣と呼ばれる獣、鵺と対峙して居たのだった。
「おいお前ら、何してんだ?」
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