21 / 246
冒険、捜索、情報収集
聖女の教会訪問3
しおりを挟む
そうこうしてるうちに、商業ギルドにポーションを鑑定して貰いに行ってたシスターが帰って来た。
「たたたたたいへんですぅ~~~! ほほほほほほ本物の神の祝福を受けた神薬に違いありません!」
神の祝福の神薬だぁ?そんな大それたもんじゃぁ・・・
あ、でも神父がこれから作るのだとしたらその位の強い気持ちで作って貰わないとダメなのか。
マナを注いで貰わなきゃいけないんだしね。
「信用して頂けたようですね、では、そろそろ神父様にも私の祝福(笑)が馴染んで来てるはずなので、作り方をお教えしましょう。」
そう言って裏にあるこの教会の子供達の食糧確保に使われて居る畑に、根を傷つけないように抜いて来たナズナを一本植えて見せると。
「こ、これは雑草ではないか・・・」
神父が怪訝そうな顔でボソッとつぶやく。
「そうです、これはナズナと言う何処にでも生えている雑草、ですが、祝福を与えると・・・。」
と言って少しだけ魔素を集めてやると、この世界でこれまで薬草と呼ばれて居る物に変化する。
「こ、これは・・・。」
「そうです、これは薬草と呼ばれていますよね、さらに・・・」
もう一度魔素を集めてやると、ナズナは根をしっかりと畑に根付かせ、又変化を始める、根治草と呼ばれるものに。
「な!これは!」
「ええ、根治草と呼ばれて居る物です、痛み止めになる薬草ですね、ですがさらに・・・」
もう一度魔素を集める前に、しっかりと水やりをしてやる。
「いきますよ。」
魔素が高濃度に集まって、元ナズナであったそれに吸収されて行く、そして、ついにその変化は起こった。
淡く青白く輝き始めた。
「こ、これはどう言う・・・」
「鑑定をすると、これは祝福の薬草となります。
これがポーションの材料です、これを抜いて根ごと刻み、十分な水に投入し、煮出せば完成です。
水分量が少なすぎると飲み難くはなると思いますが、効果の高い物になります、ですが煮出さないとポーションにはならないので、しっかりと煮出して下さい。
目を離して焦がしてはいけませんよ。
この後の作業は、神父様、実際にやってみて下さい。」
「わ、わかりました。」
そして、手順通りに煮出した液体は、ポーションとなった、水分量が少し多かったようで品質は少し劣るようだったけどまぁ始めはこんな感じで良いんじゃ無いかな?
私の場合はこの工程ゴッソリ省いていきなりポーションになるわ瓶も錬成されて勝手に瓶詰めまでされて出て来るので多分こうだろうなって言う勘で作り方教えたんだけどさぁ、当たってたね。
ん?人に教える作り方をやっても見ずに勘で教えるなって?
もう煩いなぁ、出来たんだから良いじゃん。
そして瓶には、私の出したポーションの瓶底についてた紋章みたいのを彫り込んで置く、あれは劣化防止の魔法陣になってる、そう鑑定出来るので疑いようも無い。
ので、それは同じ物を取り入れるべきだ。
ちなみにこの世界には私の知っている素材は全てある上に、金属等もそれ以上の性能を発揮出来る物も多くあり、タングステンよりも固い金属なんてのも存在して居る為に、ガラスの瓶にこの程度の文様を彫るにもあまり力を要しないでも彫れる工具なんてのが存在して居たのでそんな道具を自作して置いたのである。
あれ?まて?
劣化防止の魔法陣になってるって言う鑑定が出来るって事はだ、既に瓶自体が魔道具になるって事かな?
私もしかして無意識的に魔道具作ってるんかな・・・
まぁ良し!
って事で、瓶底に魔法陣を彫るところも教えて、瓶に詰めて完成。
「あの、この文様はどうして彫るのでしょう?」
「ええ、これはこの瓶に劣化防止の加護を付与する為の紋章です。」
「これをしないとどうなりますか?」
「おそらく3日程度で劣化して只の水になってしまうと思いますよ?試されますか?」
「いえ、ではその文様を覚えておきます、此方の羊皮紙に記していただけると助かります。」
「判りました、では。」
魔法陣の文様をサラッと書いて羊皮紙を差し出すと、神父は大事そうに抱えて、子供達にナズナを集めて来るようにと命じ、根を大事に抜いて来なさいとも指示していた。
シスター達は大急ぎで瓶を買いに職人の元へと走って行ったようだ。
「聖女様、本当にありがとうございます。」
「私に礼は要りません、これからはもっと神を信仰して下さい、私に課せられた使命は信仰心を育む事ですから。」
「はい、聖職者たる私めが率先して信仰せずにはなりませんね、これからはもっと精進致す所存です。」
上手く行ったみたいだねぇ。
「今回、急ごしらえの必要性から、バルデウス様の神力をお借りして強引に育ててしまいましたが、畑でじっくり育てて頂いた方が品質も安定しますし、水分も不足する事は無い筈なのでそのようにして下さい。
ちなみに畑で育てる時ですが、幾日か賭けて少しづつ、じっくり育てて下さいね。」
この注意事項を言わないと、神父がマナ切れ起こしてダウンしちゃうと大変だ。
「それでは、私は次の教会のある地へ行かねばなりません、これで失礼いたします。」
と言って踵を返すと。
「あ、聖女様、お送りします。
義父うさん、ちょっと聖女様を送りに行ってきます。」
キース君とクリスちゃん、そしてザインちゃんが私に続くようにして教会を後にしたのだった。
あぁ~・・・むっちゃ疲れたぁ~。
「たたたたたいへんですぅ~~~! ほほほほほほ本物の神の祝福を受けた神薬に違いありません!」
神の祝福の神薬だぁ?そんな大それたもんじゃぁ・・・
あ、でも神父がこれから作るのだとしたらその位の強い気持ちで作って貰わないとダメなのか。
マナを注いで貰わなきゃいけないんだしね。
「信用して頂けたようですね、では、そろそろ神父様にも私の祝福(笑)が馴染んで来てるはずなので、作り方をお教えしましょう。」
そう言って裏にあるこの教会の子供達の食糧確保に使われて居る畑に、根を傷つけないように抜いて来たナズナを一本植えて見せると。
「こ、これは雑草ではないか・・・」
神父が怪訝そうな顔でボソッとつぶやく。
「そうです、これはナズナと言う何処にでも生えている雑草、ですが、祝福を与えると・・・。」
と言って少しだけ魔素を集めてやると、この世界でこれまで薬草と呼ばれて居る物に変化する。
「こ、これは・・・。」
「そうです、これは薬草と呼ばれていますよね、さらに・・・」
もう一度魔素を集めてやると、ナズナは根をしっかりと畑に根付かせ、又変化を始める、根治草と呼ばれるものに。
「な!これは!」
「ええ、根治草と呼ばれて居る物です、痛み止めになる薬草ですね、ですがさらに・・・」
もう一度魔素を集める前に、しっかりと水やりをしてやる。
「いきますよ。」
魔素が高濃度に集まって、元ナズナであったそれに吸収されて行く、そして、ついにその変化は起こった。
淡く青白く輝き始めた。
「こ、これはどう言う・・・」
「鑑定をすると、これは祝福の薬草となります。
これがポーションの材料です、これを抜いて根ごと刻み、十分な水に投入し、煮出せば完成です。
水分量が少なすぎると飲み難くはなると思いますが、効果の高い物になります、ですが煮出さないとポーションにはならないので、しっかりと煮出して下さい。
目を離して焦がしてはいけませんよ。
この後の作業は、神父様、実際にやってみて下さい。」
「わ、わかりました。」
そして、手順通りに煮出した液体は、ポーションとなった、水分量が少し多かったようで品質は少し劣るようだったけどまぁ始めはこんな感じで良いんじゃ無いかな?
私の場合はこの工程ゴッソリ省いていきなりポーションになるわ瓶も錬成されて勝手に瓶詰めまでされて出て来るので多分こうだろうなって言う勘で作り方教えたんだけどさぁ、当たってたね。
ん?人に教える作り方をやっても見ずに勘で教えるなって?
もう煩いなぁ、出来たんだから良いじゃん。
そして瓶には、私の出したポーションの瓶底についてた紋章みたいのを彫り込んで置く、あれは劣化防止の魔法陣になってる、そう鑑定出来るので疑いようも無い。
ので、それは同じ物を取り入れるべきだ。
ちなみにこの世界には私の知っている素材は全てある上に、金属等もそれ以上の性能を発揮出来る物も多くあり、タングステンよりも固い金属なんてのも存在して居る為に、ガラスの瓶にこの程度の文様を彫るにもあまり力を要しないでも彫れる工具なんてのが存在して居たのでそんな道具を自作して置いたのである。
あれ?まて?
劣化防止の魔法陣になってるって言う鑑定が出来るって事はだ、既に瓶自体が魔道具になるって事かな?
私もしかして無意識的に魔道具作ってるんかな・・・
まぁ良し!
って事で、瓶底に魔法陣を彫るところも教えて、瓶に詰めて完成。
「あの、この文様はどうして彫るのでしょう?」
「ええ、これはこの瓶に劣化防止の加護を付与する為の紋章です。」
「これをしないとどうなりますか?」
「おそらく3日程度で劣化して只の水になってしまうと思いますよ?試されますか?」
「いえ、ではその文様を覚えておきます、此方の羊皮紙に記していただけると助かります。」
「判りました、では。」
魔法陣の文様をサラッと書いて羊皮紙を差し出すと、神父は大事そうに抱えて、子供達にナズナを集めて来るようにと命じ、根を大事に抜いて来なさいとも指示していた。
シスター達は大急ぎで瓶を買いに職人の元へと走って行ったようだ。
「聖女様、本当にありがとうございます。」
「私に礼は要りません、これからはもっと神を信仰して下さい、私に課せられた使命は信仰心を育む事ですから。」
「はい、聖職者たる私めが率先して信仰せずにはなりませんね、これからはもっと精進致す所存です。」
上手く行ったみたいだねぇ。
「今回、急ごしらえの必要性から、バルデウス様の神力をお借りして強引に育ててしまいましたが、畑でじっくり育てて頂いた方が品質も安定しますし、水分も不足する事は無い筈なのでそのようにして下さい。
ちなみに畑で育てる時ですが、幾日か賭けて少しづつ、じっくり育てて下さいね。」
この注意事項を言わないと、神父がマナ切れ起こしてダウンしちゃうと大変だ。
「それでは、私は次の教会のある地へ行かねばなりません、これで失礼いたします。」
と言って踵を返すと。
「あ、聖女様、お送りします。
義父うさん、ちょっと聖女様を送りに行ってきます。」
キース君とクリスちゃん、そしてザインちゃんが私に続くようにして教会を後にしたのだった。
あぁ~・・・むっちゃ疲れたぁ~。
10
お気に入りに追加
118
あなたにおすすめの小説
間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎
って、何故こんなにハイテンションかと言うとただ今絶賛大パニック中だからです!
何故こうなった…
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
そして死亡する原因には不可解な点が…
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのかのんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
伯爵令嬢アンマリアのダイエット大作戦
未羊
ファンタジー
気が付くとまん丸と太った少女だった?!
痩せたいのに食事を制限しても運動をしても太っていってしまう。
一体私が何をしたというのよーっ!
驚愕の異世界転生、始まり始まり。
前世で家族に恵まれなかった俺、今世では優しい家族に囲まれる 俺だけが使える氷魔法で異世界無双
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
家族や恋人もいなく、孤独に過ごしていた俺は、ある日自宅で倒れ、気がつくと異世界転生をしていた。
神からの定番の啓示などもなく、戸惑いながらも優しい家族の元で過ごせたのは良かったが……。
どうやら、食料事情がよくないらしい。
俺自身が美味しいものを食べたいし、大事な家族のために何とかしないと!
そう思ったアレスは、あの手この手を使って行動を開始するのだった。
これは孤独だった者が家族のために奮闘したり、時に冒険に出たり、飯テロしたり、もふもふしたりと……ある意味で好き勝手に生きる物語。
しかし、それが意味するところは……。
領地育成ゲームの弱小貴族 ~底辺から前世の知識で国強くしてたらハーレムできてた~
黒おーじ
ファンタジー
16歳で弱小領地を継いだ俺には前世の記憶があった。ここは剣と魔法の領地育成系シュミレーションゲームに似た世界。700人の領民へ『ジョブ』を与え、掘削や建設の指令を出し、魔境や隣の領土を攻めたり、王都警護の女騎士やエルフの長を妻にしたりと領地繁栄に努めた。成長していく産業、兵力、魔法、資源……やがて弱小とバカにされていた辺境ダダリは王国の一大勢力へと上り詰めていく。
※ハーレム要素は無自覚とかヌルいことせずにガチ。
私を追い出すのはいいですけど、この家の薬作ったの全部私ですよ?
火野村志紀
恋愛
【現在書籍板1~3巻発売中】
貧乏男爵家の娘に生まれたレイフェルは、自作の薬を売ることでどうにか家計を支えていた。
妹を溺愛してばかりの両親と、我慢や勉強が嫌いな妹のために苦労を重ねていた彼女にも春かやって来る。
薬師としての腕を認められ、レオル伯アーロンの婚約者になったのだ。
アーロンのため、幸せな将来のため彼が経営する薬屋の仕事を毎日頑張っていたレイフェルだったが、「仕事ばかりの冷たい女」と屋敷の使用人からは冷遇されていた。
さらにアーロンからも一方的に婚約破棄を言い渡され、なんと妹が新しい婚約者になった。
実家からも逃げ出し、孤独の身となったレイフェルだったが……
クラスで馬鹿にされてた俺、実は最強の暗殺者、異世界で見事に無双してしまう~今更命乞いしても遅い、虐められてたのはただのフリだったんだからな~
空地大乃
ファンタジー
「殺すと決めたら殺す。容赦なく殺す」
クラスで酷いいじめを受けていた猟牙はある日クラスメート共々異世界に召喚されてしまう。異世界の姫に助けを求められクラスメート達に特別なスキルが与えられる中、猟牙にはスキルが一切なく、無能として召喚した姫や王からも蔑まされクラスメートから馬鹿にされる。
しかし実は猟牙には暗殺者としての力が隠されており次々とクラスメートをその手にかけていく。猟牙の強さを知り命乞いすらしてくる生徒にも一切耳を傾けることなく首を刎ね、心臓を握り潰し、頭を砕きついには召喚した姫や王も含め殺し尽くし全てが終わり血の海が広がる中で猟牙は考える。
「そうだ普通に生きていこう」と――だが猟牙がやってきた異世界は過酷な世界でもあった。Fランク冒険者が行う薬草採取ですら命がけな程であり冒険者として10年生きられる物が一割もいないほど、な筈なのだが猟牙の暗殺者の力は凄まじく周りと驚かせることになり猟牙の望む普通の暮らしは別な意味で輝かしいものになっていく――
転生したから思いっきりモノ作りしたいしたい!
ももがぶ
ファンタジー
猫たちと布団に入ったはずが、気がつけば異世界転生!
せっかくの異世界。好き放題に思いつくままモノ作りを極めたい!
魔法アリなら色んなことが出来るよね。
無自覚に好き勝手にモノを作り続けるお話です。
第一巻 2022年9月発売
第二巻 2023年4月下旬発売
第三巻 2023年9月下旬発売
※※※スピンオフ作品始めました※※※
おもちゃ作りが楽しすぎて!!! ~転生したから思いっきりモノ作りしたいしたい! 外伝~
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる