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異世界の愛され姫は追いかけてきた従兄からも(性的に)ヤンデレ執愛されました

異世界へ追いかけてきた従兄がヤンデレ化しました

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 窓から朝陽が差し込んでくる。亜莉紗ありさはゆっくりと目を覚ました。
 充実した一日の始まりである。

 だが亜莉紗には毎朝、真っ先に確認すべきことがあった。

「……光琉みつる、お兄ちゃん」

 声に出してつぶやき、ベッドから降りて机の上のメモを確認する。そこには光琉の似顔絵と、「葛木かつらぎ光琉」の文字。
 二重に確認して、亜莉紗はようやく胸を撫でおろした。

(よかった。今日もちゃんと覚えてる)

 異世界セフィロトを選んだ亜莉紗だけども、元の世界で自分を誰より愛してくれた光琉のことは絶対に忘れたくなかった。忘れてはいけないと思っている。

「行ってきます、お兄ちゃん」

 身支度を終えた亜莉紗は、そう言って自らの部屋を後にした。




「フェリクス、今日のエスコートありがとう」

 今日の下校時のエスコート役はフェリクスだ。それから、亜莉紗は背伸びをして、フェリクスの耳にささやいた。

「……セックスも、すごく気持ちよかったよ」

 亜莉紗は今日の相手にフェリクスを選んだのだった。そんな亜莉紗をフェリクスは軽く抱き締めて、「私も気持ちよかった。ありがとう」と返してくれた。

 寮のエントランスでフェリクスと別れを告げる。フェリクスの姿が見えなくなってから振り向いた亜莉紗の目に、信じられない光景が飛び込んできた。

「光琉お兄ちゃん!?」

 自分は幻覚を見ているのだろうか。慌てて目を擦ってみるけれど、目の前の光琉は、まったくぼやけることもなくしっかりと亜莉紗の目に映っている。

「おかえり、亜莉紗。今日からここの寮監として就任した、葛木光琉です」
「お兄、ちゃん……? どういうこと?」

 驚く亜莉紗に、光琉は困ったように眉根を寄せた。

「困ったな、迷惑だった?」
「そんなことない。嬉しい、けど……いいの?」

 光琉は亜莉紗のように現実世界に絶望してはいないし、当然未練だってある筈だ。それに彼は、こちらセフィロトへ来る媒介たるジオラマを壊すと言っていなかったか。

「ぼくは亜莉紗をすっぱり諦めて、あちらで生きていくつもりだったんだけどね。だからこそ、けじめをつけるためにジオラマを壊した。……だけど」

 光琉はそう言って、亜莉紗の横髪に触れた。

「だけど、ずっと見えていたセフィロトでの亜莉紗の姿が消えていくとき、思わず手を伸ばしていた。そうしたら、こちらへ来ていたんだよ。
ぼくはやっぱり……亜莉紗の居ない世界は耐えられないみたいだ」
「ジオラマを壊したってことは……」
「ああ。ぼくも亜莉紗も、もうあちらへは決して戻ることはできない」
「……!」

 自分は光琉に、なんという選択をさせてしまったのか。亜莉紗がよほど悲痛な顔をしていたのだろう。光琉は困ったように微笑んで。

「大丈夫、亜莉紗。こちらへ来た以上、亜莉紗とはずっと一緒にいられる。今までの離れていた時間のぶん、いっぱい返してもらうから」
「……返す?」

 何をだろう。そう問いかけた亜莉紗のくちびるに指をあて、光琉は言ったのだ。

「それは、今後のお楽しみだよ」



 亜莉紗はその晩、落ち着かなかった。「返してもらう」「今後のお楽しみ」――その二つの言葉から導き出されるのは、光琉が亜莉紗の部屋を訪ねてくるということではないのか。
 そして、訪ねてきた光琉は亜莉紗を――……

(やだ、わたし。お兄ちゃんなのに……)

 思わず期待してしまう体に戸惑い、亜莉紗は無理やり眠ることにした。毎日騎士のみんなとセックスしていて、まだこんな期待をしてしまうなんて。……しかも、光琉相手に。

 結局、亜莉紗はなかなか寝付くことができず、妄想を振り払うのに苦労したのだった。



 コンコン。ドアをノックする音がする。
 亜莉紗はゆっくりと目を覚ました。

「亜莉紗、もうすぐお昼だよ」

 ドアの外から光琉の声がする。亜莉紗は慌てて身を起こした。

「お兄ちゃん待ってて、今開けるから」
「いや、大丈夫だよ」

 ドアの外で光琉がなにごとか囁いた。するとドアが開けられ、光琉が亜莉紗の部屋へと入ってきたのだ。
 鍵を閉めていた筈ではなかっただろうか。

「お兄ちゃん、鍵持ってるの?」
「寮監だからね」
「そう……なんだ。って学園! 登校しなきゃ!!」

 お昼からになってしまうが、無断欠席では騎士のみんなに心配をかけてしまう。

「大丈夫だよ、亜莉紗。ぼくが学園には連絡しておいた」
「そうなの? ありがとう。でもすぐ行かなきゃ」
「いいや、亜莉紗。亜莉紗は一週間休むって連絡したんだよ」

 光琉はあくまで穏やかに微笑んでそう言う。

「どういうこと? お兄ちゃん」
「返してもらう、って言ったよね。これから一週間、亜莉紗はぼくだけと過ごすんだよ」
「え……」
「――どこへも行かせない」

 その言葉に不穏なものを感じて、亜莉紗は慌ててベッドから降りパジャマのままドアへと駆け寄った。――だが。

「『亜莉紗のぐちょぐちょおまんこ』」
「!!?」

 光琉がドアに向かって信じられない言葉を呟いた。そして。

「何を、したの? お兄ちゃん……!」

 ドアは固くロックされ、どんなにドアノブを回しても開けられないのだった。

「声紋認証だよ、亜莉紗。亜莉紗の部屋のドアは、これからぼくの言葉なしには開けることも閉じることもできない」
「そん、な……」

 声紋認証というハイテク技術など、この世界にありえるのか? そういう疑問が顔に出たのだろう。光琉が亜莉紗の疑問に答えた。

「誰がこの世界をローテクだと決めたのかな? ぼくは創造主だよ。なんだって創れるんだ」

 ーーそれなら、亜莉紗にだって。

「ああ、亜莉紗には無理だよ。絵を描いておおもとの設定を創ったのは亜莉紗だけど、セフィロトの細かい設計はぼくだからね」
「…………!」

 絶望的な目で光琉を見つめる亜莉紗に手を伸ばし、光琉が頬に触れてきた。

「そんなにぼくが嫌? 亜莉紗。昨夜は期待してたくせに」
「……っ」
「知ってるよ、亜莉紗のことは。なにもかもね」

 そのまま抱きしめられ、抱え上げられた。亜莉紗は抵抗していいのかわからずされるがままだった。何しろ自分は、光琉に大きな負い目があるのだ。

 そのまま光琉は亜莉紗をベッドへ降ろすと、パジャマを脱がせ始めた。

「おにい、ちゃ……」
「大丈夫、亜莉紗の気持ちいいとこ、ぼくは全部知ってるから。……力を抜いて、亜莉紗」
「でも、でも……っ」

 光琉の手が素肌を這い廻る。胸の尖りに触れられ、亜莉紗は腰を跳ねさせた。

「――ぼくを亜莉紗でしかたない体にした責任、とってもらうよ」

 そう囁かれて、亜莉紗は思わず体が反応してしまった。そうなんだ、光琉は亜莉紗でしか――そう思うと、女として嬉しいと感じてしまうのはどうしようもない。
 光琉はそんな亜莉紗の様子を目聡く察したようだ。

「今、蜜が溢れたよね? 亜莉紗」

 ふるふると首を振って否定する亜莉紗だったが、光琉にパジャマのズボンを脱がされてしまう。胸の果実にくちづけられていて、抵抗もままならない。

「……嘘つき」

 下着の上から蜜口を押されると、ぐちゅ、といやらしい音がした。

「好きだよ、亜莉紗。いっぱい愛してあげるからね」




「見てごらん、亜莉紗。きみのおまんこがぼくを呑み込んでる姿を」
「あ……アア……」

 光琉の宣言通り、幾度愛されただろう。昼も夜もなく、前から後ろから、光琉はさまざまな体位で亜莉紗を愛した。
 部屋には備え付けのトイレとシャワールームがあり、食事は光琉が外から運んでくる。それ以外の時間、亜莉紗はずっと光琉とセックスをしていた。
 ーーもう、今が何日目だかわからない。昼夜の区別なく、果てるごとに眠りについていたので日付の計算ができなくなっていた。

 今は後ろから光琉に貫かれ、脚を大きく広げさせられている。眼前には全身鏡があり、開脚する亜莉紗の姿がくっきりと映っていた。
 ――もちろん、秘肉をし拡げられて光琉の雄を呑み込む蜜壺の姿も。

「クリトリスも大きく勃起してるね。まるでおちんちんみたいだよ」

 耳元でそんなふうに囁かれて、亜莉紗はさらに蜜があふれてしまうのを感じた。

「ふふ。雌ちんぽ、ピクピクしてるよ?」
「おにぃ、ちゃあん……」
「イこうね、亜莉紗。おまんこと雌ちんぽ、両方でイかせてあげるから」

 光琉が下から亜莉紗をゆるゆると突き上げながら、クリトリスを扱かれる。亜莉紗は快楽に身をくねられた。

「見て、亜莉紗。すごくえっちだよ……。ぼくのが出たり入ったりして……雌ちんぽも気持ちがよさそうだね」
「おに、ちゃ……おかしく、なるぅ……っ」
「なって、亜莉紗。亜莉紗はセックスのことだけ考えてればいいんだよ。セックスが大好きで大好きで――それ以外は何も要らない、それが亜莉紗だよね?」
「あぁ……っ」
「ほら、言って、亜莉紗。セックス以外何も要りません、って」
「あぁんっ、お兄ちゃぁん……っ、亜莉紗は……セックスしか要らない、セックスだけあればいいのぉ……っ!!」

 亜莉紗は叫んだ。この快楽には、そうさせるだけのものがあるのだ。

「いい子だね、えっちな亜莉紗。愛してる……愛してるよ……」

 そう言うと光琉はさらに激しく突き上げ始めた。クリトリスも捏ねるように、弾かれるように、さまざまに愛撫される。

「気持ちイイ、よぉお……、おにぃ、ちゃぁん……っ」
「うん、亜莉紗。亜莉紗は気持ちいいこと大好きだからね。ぼくが、もっとうんと気持ちよくしてあげるよ」
「あんっああん……っ、いいっ、きもち、いひぃいい……っっ!」

 亜莉紗はがり狂った。光琉の蠱惑的な声で囁かれると、快楽が何倍にも増幅する。

「あんっ、ふぁん……っ、おに、ちゃ……っ、イっちゃ、イっちゃうぅうう……っ!!」
「イって、亜莉紗。一緒に気持ちよくなろうね。おまんこ、もっとぐちゃぐちゃにしてあげるから」
「ああ、おにいちゃ、おにちゃ……イく、イっちゃうの! お兄ちゃんのおちんぽでイっちゃうぅううう…………ッッッッ!!!!」

 亜莉紗がびくびくと体を痙攣させ、光琉もうめき声をあげて射精した。亜莉紗の肉胴はさらに光琉を搾り取ろうと、なおも収縮を繰り返す。

「亜莉、紗……ッ、イイよ、亜莉紗のおまんこ、最高だよ……っ」
「おに、ちゃ……」

 やがてくたりとなった亜莉紗を抱きしめ、光琉は言う。

「見てごらん、亜莉紗。鏡に映る、亜莉紗のイったおまんこを。愛液とぼくの精液でどろどろだよ?」
「ああ……ん……っ」

 そんなことを言われると、また反応してしまう。
 亜莉紗の様子を見つめて、光琉が耳に、くびすじにキスを落としてきた。イッたばかりの体にはそんな刺激さえ鮮烈で、亜莉紗はさらに喘いだ。

「もう一回、鏡の前でしようね、亜莉紗」

 耳たぶをまれながらそんなことを言われて、亜莉紗は。

「……うん、お兄ちゃん……」

 素直にそう答えたのだった。



「……ん……」
「おはよう、亜莉紗。今日からは学園に行かせてあげる」
「……!」

 がばり。亜莉紗は思わず身を起こした。

「そんなに待ち遠しかった? ぼくとのセックス、よくなかったかな?」
「そんなことない、けど……」

 むしろ、日々騎士四人とさまざまなプレイを楽しんでいる亜莉紗をして、我を忘れるくらいに熱中させられた――日付が、わからなくなるくらいに。

「ごめんね、亜莉紗。せめて一週間だけでも亜莉紗を独占したかったんだ。これからは、夜以外は訪ねないから」

 そう残念そうに言われて、亜莉紗も思わず寂しく感じてしまった。ーー自分には、愛する騎士たちがいると言うのに。

 光琉は部屋のドアへ近づくと、こう呟いた。

「『亜莉紗のぐちょぐちょおまんこ、イっちゃった』……ーーもうドアは開いたよ、亜莉紗」
「お兄ちゃん……」
「何? 亜莉紗」

 亜莉紗は言い淀んだが、やがてはっきりと告げた。

「わたし、お兄ちゃんが好き。お兄ちゃんとするセックスも大好きだよ」
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