74 / 85
番外編
ロックな男 1
しおりを挟む※※※
ヘザーの従兄ファーガスは、ヒューイのことが気に入らないようだ。
つまらない男を選んだものだと、ファーガスは言うけれど……そんなことないもん!という話。
※※※
その日ヒューイは昼過ぎに仕事をあがった。
ヘザーに会わなくてはいけない用事が出来たからだ。
ほかのクラスに比べて自分のところの授業がちょっと進み過ぎていたこともあって、早退しづらいわけでもなかった。研修生たちには自習を言い渡し、ヒューイは王城を後にしたのだった。
ヘザーの住まいを訪ねると、いつも通りアイリーンが応対に出る。アイリーンは淑女に仕えるメイドの役割を心得ていて、ヒューイを応接室に案内した。
しかし、淑女の役割を心得ていない者がいた。
「きゃ~、ヒュ~イ~! 来てくれたの? 嬉しいっ」
ヒューイが応接室に辿り着く前に気配を察知し、ヘザーが駆け足でやってきたのである。さらにウィルクス夫人の声も続く。
「ヘザーお嬢様! お行儀が悪いですよ!」
まずは応対に出た使用人が訪問者を応接間に通し、それから威厳を持ってお上品に登場するのがレディなのだ。夫人はヘザーに向かってこんこんと説いている。
「ご、ごめんなさあい。今日はヒューイに会えると思ってなかったから、嬉しくて、つい」
「んまっ……ヘザーお嬢様! 結婚前の娘の、そのような赤裸々な態度は感心しませんよ……!」
ヘザーの素直であけすけ過ぎる答えもレディとしてどうかと思うが、ヒューイとしては悪い気はしなかった。
「ウィルクス夫人。事前連絡なく訪ねた僕にも責任があります。今後は気をつけますので、どうかその辺で勘弁してやってください」
夫人を尊重しつつ、ヘザーがこれ以上責められることのないような模範的な回答を用意し、その場は事なきを得たのだった。
ヒューイはまず、ヘザーと夫人、それからアイリーンを一緒に呼んで、懐から出した紙を三人に見せた。
「先日、王都周辺を荒らしまわっていた窃盗団が捕まった。だが、まだ逃げている者たちが複数いるらしい」
彼女らに見せた紙は、注意喚起と、手配書を兼ねたチラシである。
新人指導という現在の職務上、ヒューイはこういった捕り物劇に直接かかわる機会はないが、こうして周囲の人間に注意するよう伝えて回るのも騎士の仕事だ。
「逃亡犯が民家に逃げ込み、住人を脅して金品を得るケースも考えられる。犯人が捕まるまではじゅうぶんに気をつけてくれたまえ。それからヘザー、」
そう言って、ヘザーを見た。
ここからが、本日のメインの用事である。
「うん?」
「出かける準備をしたまえ。銀行へ向かうぞ」
「銀行って、あの、お金があるとこ? なんで銀行?」
「ヘザー……君は退職する時に小切手を受け取ったはずだが」
「ああ、あの封筒のこと?」
「そうだ。あれをまだ持っているか? ここに持って来たまえ」
ヒューイは頷いた。というか、ヘザーに小切手の入った封筒を手渡したのはこの自分である。
彼女は自室へ向かった。しばらくの間「ガチャン」とか「ゴトン」とか聞こえてきていたが、ヒューイが思っていたよりは早く戻ってきた。
だが「はい」と差し出されたぐしゃぐしゃの封筒を見て目をむいた。
なんと、封筒は開封された形跡がなかったのだ。
「ヘザー!」
「えっ? なに?」
「君の退職金……換金された気配がないというから、僕は、僕は……」
経理の人間からそう言われて、ヒューイは「ヘザーのことだから、小切手の期限を失念しているのだろう」と考えていた。まさか、封筒を開けてすらいないとは。
「ヘザァアア!」
「えっ。な、なに?」
「すぐに準備をしたまえ! 明日までに換金せねば、その小切手は効力を失うぞ!」
「えっ? これって、そういう縛りがあるの!?」
「し、知らなかったのか? ……とにかく、急ぎたまえ」
騎士時代のヘザーへの給料はいつも手渡しであった。彼女は銀行口座を持っていなかったからだ。ただ、退職金のほうは──ヘザーにしてみれば、おそらく──それなりの大金になるので、ヒューイは気を利かせて小切手を利用した。だが、それがよくなかったようだ。
明日いっぱいで小切手の期限は切れてしまう。再発行には面倒な手続きが必要になるので、ヒューイはヘザーを伴って銀行へ出かけることにしたのだった。
ちなみに、行先がお堅い場所なので、ウィルクス夫人は二人で出かけることを許可してくれた。
「ご、ごめんねえ。小切手のこと、全然知らなくて……」
銀行から戻る馬車の中で、ヘザーは落ち込んだ感じで謝ってくる。
「お金に換えちゃうと使っちゃうかもしれないから、もしもの時のために、取っておこうと思ってて……」
「いや、僕も説明不足だったが……取っておこうと思ったにしても、開封して中身の確認くらいはしたまえ……」
それに、いまのヘザーのセリフはちょっと聞き捨てならない。
このヒューイ・バークレイの妻になる以上、「もしもの時」がやってくることは考えられないからだ。
「ヘザー。僕の妻になる以上は、不自由ない平穏な暮らしを約束する。とくに金銭面で君がなにかを不安に思う必要はない」
「う、うん」
「金銭管理は僕がやるが、君にも毎月決まった額を渡すことにする。もちろん大きな買い物をする際には相談してほしいが……まずは、与えられた金額内で、君の判断でやりくりしてみたまえ」
大きな買い物……家や土地などをヘザーが独断で買うわけがないし、庶民出身の彼女は貴金属やドレスも好き勝手に買うのは躊躇するだろう。その点は信用しているが、逆に、あまりにけち臭い金の使い方をされても困る。
夫婦になったあとに、一緒に生活しながら感覚をすり合わせていけたらいいと、ヒューイは考えている。
「私が自由にできるお金が……貰えるの?」
「ああ。服や小物を揃えてもいいし、よその婦人たちと食事や買い物に出かけることもあるだろう。そういうことに、使う金だ」
「……ライブのチケットとか、買ってもいいの?」
「う、うむ……」
ヒューイはヘザーの好む騒がしい音楽がどうしても好きになれないのだが、好きに使っていいと言ってしまった手前、頷くしかない。
「ヒューイのぶんも、買ってもいい?」
「う、うむ……」
「そしたら、一緒に行ってくれる?」
「う、う、む……」
ヒューイは躊躇いつつ、頷くしかなかった。
騒がしい音楽を聴くのは、ヘザーにとってはどうやらライフワークになるらしい。けれども彼女の熱狂と興奮を、ヒューイは共有してやることができないのである。だがヘザーを一人で騒がしい場所に行かせるわけにはいかないし、行かないのにチケットを購入したら無駄遣いでしかない。
それに、ヒューイと一緒になるために、ヘザーだって自分に合わせてくれている。
「それはそうとしてだがな。来週……歌劇を観に行かないか」
「歌劇?」
「うむ。三日間に渡ってフェルビア王立歌劇場で行われる公演だ。最終日のチケットを購入してあるのだが」
「うん、わかった。来週ね。夜?」
「ああ。仕事が終わったら君を迎えに来る」
ヘザーは騒がしい音楽は大好きだが、歌劇となるとそうでもないらしい。しかし大きな催し物に二人そろって顔を出すことで、ヒューイとヘザーは婚約しているのだということを周知させる必要がある。もちろん、人脈作りも兼ねていた。
ヒューイからすれば歌劇は「エンターテインメントの一つ」に分類されるが、ヘザーは「義務の一つ」として捉えており、彼女にとってはお堅い催し物でしかないのだろう。
「途中で眠っちゃわないように、頑張る」
「ああ。だが、飽きさせない構成になっているらしいぞ」
フェルビア語の歌劇なのに、異国での公演は大成功を収めたと聞いている。言葉が通じなくても、歌と演技でその内容を伝えることができる……そういうことなのだろう。
「へえー。ちょっと楽しみになってきた!」
「ああ、僕も楽しみだ」
「うん。でもね、ヒューイと一緒にお出かけできるのがいちばん楽しみ」
ヘザーが寄り添ってきたので、その肩に手を回すと、彼女はますますくっついてくる。
馬車はヘザーの住まいの門をくぐったところだったが、軽い口づけを交わす時間くらいはあるだろう。
「ヘザー」
「う~ん」
彼女の肩を抱いた手に少し力を込めると、なんともねっとりした声が返ってきた。彼女はすでにイチャイチャモードに切り替わってしまったようだ。
これは……顔を近づけた途端に吸い付かれて押し倒されるパターンなのでは?
ヒューイがたじろいでいる隙に、ヘザーは目を閉じて唇を突き出してくる。
「ねえ、ねえ~ん」
「う、う、む……」
ヘザーがのしかかろうとしてきた時のために、ヒューイは彼女の両肩に手を置いた。婚約者と挨拶のキスを交わすのにどうしてここまで警戒しなくてはいけないのだろうと不思議に思いながら、ヘザーに顔を寄せていく。
すると、
「けど、間違ってないんだろ? ここに住んでるんだよな? 中で待たしてもらっちゃダメなのか?」
「待ってください。でも、お客様が来るとは聞いておりませんので……」
「えー、中で待たしてもらえないの?」
ヘザーの住まいの入り口──共同の入り口部分──の方から、アイリーンと男の声が聞こえてくる。
「申し訳ありませんが、男性のお客様を中へ招き入れるのは、禁じられております」
「ええー。じゃ、出直すしかねえの?」
「も、申し訳ありませんが、そうしていただくしか……」
困惑したようなアイリーンの声に、さすがにヘザーも目を開けた。
「あれって、アイリーンの声だよね。何かあったのかな」
「男と揉めているようだな」
客人の応対はアイリーンの仕事である。たしかにヒューイは、男性客を女性だけの住まいに招き入れてはならないと彼女に命じていた。さらに男の口調は紳士的とは言い難いので心配になった。
ヘザーが「なんかあの男の人の声、聞き覚えあるな……」と呟いたのが気になったが、ヒューイは馬車が停まると同時に自分でその扉を開けた。
「アイリーン。何かあったのかね」
「ヒューイ様!」
共同玄関部分には、思ったとおりアイリーンと、大きめのカバンを背負った、見知らぬ背の高い男がいる。男はヒューイの声に振り向いた。
「アイリーン、大丈夫?」
そして続いて現れたヘザーの姿を目に入れて、男はぱっと表情を変えた。
「おおお! ヘザァアア!」
なんと、彼は両手を広げて、のしのしとヘザーに向かって歩き出したのである。
「わあああ! ファーガスゥウウ!!」
ヘザーもまた、嬉しそうに答えて両手を広げた。
そしてふたりはヒューイとアイリーンの目の前で、ひしと抱き合ったのだった。
「なんでここに? いつ来たの?」
「おっちゃんから住所聞いたんだよ! それよりよお、お前、結婚すんだって?」
「そうそう、そうなのー! ね、ね、ファーガスは旅行で来たの? いつまで王都(こっち)にいるの? 伯父さんは一緒?」
「いや、ちょっとこっちに用事があってさ。俺一人で来たんだ」
ヒューイ・バークレイは、自分の婚約者がほかの男と抱き合い、嬉しそうに喋っているのを黙って見ているような甲斐性なしではない。
だが、「ファーガス」と呼ばれた男は、ヘザーとそっくりな色合いの赤毛の持ち主で、背が高すぎると表現していいくらいの長身。そして今の気安い会話。
ヒューイがふたりを黙って見ていたのは、どうみても「ファーガス」はヘザーの血縁者だったからだ。
「あ! ごめーん。紹介するね」
突然ヘザーがこちらを見る。
「この人、ヒューイ・バークレイ。私、ヒューイと結婚するの! それからヒューイ、この人はファーガス・キャシディ。父さんの、お兄さんの、息子なの。歳は私のいっこ上!」
「……君の、従兄と言うことか?」
「そうだよ~」
ヘザーの両親のことは知っているが、ほかの親類のことは知らなかった。伯父がいるのも従兄がいるのも初めて聞いたし、また、自分から訊ねたこともそういえばなかったのだ。
今までのヒューイであれば、そういうこと──結婚相手の身辺に関して──は、真っ先に調査していたはずである。
ヒューイはヘザーだけがいればそれでいいと思っていたし、調べていくうちに、ヘザーの母親マグダリーナのような、性質の悪い人物が湧いて出てきたらまずいとも思っていた。マグダリーナのような人間は、結婚の障害になり得るからだ。
要は「なんか埃が出てきそうだから敢えて目を背けていた」ということである。
しかしファーガスは、ノリがヘザーやヴァルデスとそっくりだ。ヘザーが彼を慕っているのもわかる。ちょっと荒っぽいだけで、犯罪や借金とは無縁の、まっとうな人間なのだろう。
「どうも。ヒューイ・バークレイです」
そう言って握手を求めようとしたとき、ウィルクス夫人のキンキン声が響き渡ってきた。
「ヘザーお嬢様! あなたの大騒ぎする声がお部屋まで聞こえてきていますよ! もっとレディらしく振る舞えないのですか!?」
ウィルクス夫人の大声も、ヘザーとわりといい勝負であった。
「あっ、ごめんなさあい」
「おまっ、『ヘザーお嬢様』だってよ~」
「もう~、笑わないでよう」
ファーガスは「お嬢様ってガラかよ」といって、お腹を押さえて笑い出した。まあ、ヘザーは「お嬢様」と呼べるようなガラでも年齢でもないのだが、ウィルクス夫人の教え子はそう呼ばれる決まりなのだから仕方がない。
「ヘザーお嬢様? その殿方は……?」
玄関ホールまでやってきたウィルクス夫人は、ちょっとヘザーと似た空気を纏った男を見て、目をパチパチさせている。
ヒューイも、不思議な気持ちでヘザーとファーガスを見つめた。
他人ではないけれど、親兄弟ほど近くもない肉親。ヒューイにとってのロイドやグレンがそうだ。同じように、ヘザーにもいとこが存在していたのである。
それから、ファーガスとは結局握手をしていなかったなと思った。
0
お気に入りに追加
206
あなたにおすすめの小説
大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました
扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!?
*こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。
――
ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。
そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。
その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。
結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。
が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。
彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。
しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。
どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。
そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。
――もしかして、これは嫌がらせ?
メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。
「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」
どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……?
*WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。
そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。
相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。
トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。
あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。
ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。
そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが…
追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。
今更ですが、閲覧の際はご注意ください。
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
美貌の騎士団長は逃げ出した妻を甘い執愛で絡め取る
束原ミヤコ
恋愛
旧題:夫の邪魔になりたくないと家から逃げたら連れ戻されてひたすら愛されるようになりました
ラティス・オルゲンシュタットは、王国の七番目の姫である。
幻獣種の血が流れている幻獣人である、王国騎士団団長シアン・ウェルゼリアに、王を守った褒章として十五で嫁ぎ、三年。
シアンは隣国との戦争に出かけてしまい、嫁いでから話すこともなければ初夜もまだだった。
そんなある日、シアンの恋人という女性があらわれる。
ラティスが邪魔で、シアンは家に戻らない。シアンはずっとその女性の家にいるらしい。
そう告げられて、ラティスは家を出ることにした。
邪魔なのなら、いなくなろうと思った。
そんなラティスを追いかけ捕まえて、シアンは家に連れ戻す。
そして、二度と逃げないようにと、監禁して調教をはじめた。
無知な姫を全力で可愛がる差別種半人外の騎士団長の話。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
この度、双子の妹が私になりすまして旦那様と初夜を済ませてしまったので、 私は妹として生きる事になりました
秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
*レンタル配信されました。
レンタルだけの番外編ssもあるので、お読み頂けたら嬉しいです。
【伯爵令嬢のアンネリーゼは侯爵令息のオスカーと結婚をした。籍を入れたその夜、初夜を迎える筈だったが急激な睡魔に襲われて意識を手放してしまった。そして、朝目を覚ますと双子の妹であるアンナマリーが自分になり代わり旦那のオスカーと初夜を済ませてしまっていた。しかも両親は「見た目は同じなんだし、済ませてしまったなら仕方ないわ。アンネリーゼ、貴女は今日からアンナマリーとして過ごしなさい」と告げた。
そして妹として過ごす事になったアンネリーゼは妹の代わりに学院に通う事となり……更にそこで最悪な事態に見舞われて……?】
孕まされて捨てられた悪役令嬢ですが、ヤンデレ王子様に溺愛されてます!?
季邑 えり
恋愛
前世で楽しんでいた十八禁乙女ゲームの世界に悪役令嬢として転生したティーリア。婚約者の王子アーヴィンは物語だと悪役令嬢を凌辱した上で破滅させるヤンデレ男のため、ティーリアは彼が爽やかな好青年になるよう必死に誘導する。その甲斐あってか物語とは違った成長をしてヒロインにも無関心なアーヴィンながら、その分ティーリアに対してはとんでもない執着&溺愛ぶりを見せるように。そんなある日、突然敵国との戦争が起きて彼も戦地へ向かうことになってしまう。しかも後日、彼が囚われて敵国の姫と結婚するかもしれないという知らせを受けたティーリアは彼の子を妊娠していると気がついて……
過去1ヶ月以内にノーチェの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、ノーチェのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にノーチェの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、ノーチェのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。