14 / 77
第1章 学園編入編。
おやすみ。
しおりを挟む
『・・・こうなるよね・・・。』
お風呂から上がった私は寝室に戻ると、やっぱりと予想通りの光景にため息が出た。
ベッドの淵に大きめのクッションふたつ置いてベッドに頭を預けたまま眠っているディの姿が目に入った。
いや、確かにさっき少し眠たそうな顔していたけれども?
頭乾かせって言ってたのにも関わらず、読書しててそのまま爆睡?
眠たいなら本なんて読まなくてベッドで先に寝てればいいものを。
190cmもある異性を運ぶなんて到底無理なので、物音で起きてくれるのを待ちつつ、髪を乾かし始める。
ついでにディの髪も、乾かそう。それで起きないかな?
さて、何から始めようか・・・。
龍が言っていた第一図書館で調べてみるのもありだけれど、データが残っているかが怪しい。
そもそも学院側が捜査をもみ消しているのであれば、事件に関しての学院新聞の記事が存在するとも思えない。
となると、参謀である達也君にお願いして情報を開示してもらうしかないかな?
でも、そうなるとこちら側も何故その情報が必要か?
だとか、情報は誰にも渡さないとかだったら非常にめんどくさい事この上ない。
そもそも、龍も“警察を信用していない”って言ってたしな~。
警察の真似事で調べるなとか言われそうだよな~・・・。
「・・・ふあぁっ。よし、今日はもう寝よう・・・。頭働かない・・・。」
戸締りを確認してサイドランプをつけて、部屋の電気は消す。
クッションに埋もれるようにして眠っているディに毛布をかけ、ベッドに潜り込む。
髪を乾かす事で起きるかと思ったのに。
明かりを一つ暗くし、まぶたを閉じる。
今日は色々あったなー・・・。
でも、昔馴染みに再会ができて嬉しかった。
うとうとしながら今日の出来事を振り返ってみる。
事件が起きたこと以外は、幸せで嬉しい出来事だ。
何より、制服が着るという嬉しい特典付き。
アメリカでは、制服が無い学校に通っていたから制服というものが新鮮で仕方がない。
ふふっと口元が緩む、それくらい嬉しかった。
ギシリとベッドが軽く沈むと、後ろからディの体温を感じる。
『・・・・何笑ってるんだ・・?』
『・・声出てた・・?』
『ん~、そんなに龍に再会できたのが嬉しかったのか?』
『それだけじゃないけれどね。だって制服があるんだよ?』
『フィーが泣かないなら別にいいけど・・。』
『泣きません。それより、眠り浅い?寝れてない?』
身体をもぞもぞと反転させると、ディの顔を覗き込む。
一瞬ディは身体を後ろに離す。
『・・・なに?』
『・・・いや?環境が変わってるんだからしばらくはまともに寝れないのは覚悟してる。』
『そんな覚悟しないでよ』
『・・・なら、なるべく俺から離れる・・・な・・・。』
しばらくして、規則正しい寝息が聞こえてきた。
これは、予想より少し早い気がする。
うん、やばいかもしれない。身の安全の為にもどうにかしないと!
そういう結論に至った。
お風呂から上がった私は寝室に戻ると、やっぱりと予想通りの光景にため息が出た。
ベッドの淵に大きめのクッションふたつ置いてベッドに頭を預けたまま眠っているディの姿が目に入った。
いや、確かにさっき少し眠たそうな顔していたけれども?
頭乾かせって言ってたのにも関わらず、読書しててそのまま爆睡?
眠たいなら本なんて読まなくてベッドで先に寝てればいいものを。
190cmもある異性を運ぶなんて到底無理なので、物音で起きてくれるのを待ちつつ、髪を乾かし始める。
ついでにディの髪も、乾かそう。それで起きないかな?
さて、何から始めようか・・・。
龍が言っていた第一図書館で調べてみるのもありだけれど、データが残っているかが怪しい。
そもそも学院側が捜査をもみ消しているのであれば、事件に関しての学院新聞の記事が存在するとも思えない。
となると、参謀である達也君にお願いして情報を開示してもらうしかないかな?
でも、そうなるとこちら側も何故その情報が必要か?
だとか、情報は誰にも渡さないとかだったら非常にめんどくさい事この上ない。
そもそも、龍も“警察を信用していない”って言ってたしな~。
警察の真似事で調べるなとか言われそうだよな~・・・。
「・・・ふあぁっ。よし、今日はもう寝よう・・・。頭働かない・・・。」
戸締りを確認してサイドランプをつけて、部屋の電気は消す。
クッションに埋もれるようにして眠っているディに毛布をかけ、ベッドに潜り込む。
髪を乾かす事で起きるかと思ったのに。
明かりを一つ暗くし、まぶたを閉じる。
今日は色々あったなー・・・。
でも、昔馴染みに再会ができて嬉しかった。
うとうとしながら今日の出来事を振り返ってみる。
事件が起きたこと以外は、幸せで嬉しい出来事だ。
何より、制服が着るという嬉しい特典付き。
アメリカでは、制服が無い学校に通っていたから制服というものが新鮮で仕方がない。
ふふっと口元が緩む、それくらい嬉しかった。
ギシリとベッドが軽く沈むと、後ろからディの体温を感じる。
『・・・・何笑ってるんだ・・?』
『・・声出てた・・?』
『ん~、そんなに龍に再会できたのが嬉しかったのか?』
『それだけじゃないけれどね。だって制服があるんだよ?』
『フィーが泣かないなら別にいいけど・・。』
『泣きません。それより、眠り浅い?寝れてない?』
身体をもぞもぞと反転させると、ディの顔を覗き込む。
一瞬ディは身体を後ろに離す。
『・・・なに?』
『・・・いや?環境が変わってるんだからしばらくはまともに寝れないのは覚悟してる。』
『そんな覚悟しないでよ』
『・・・なら、なるべく俺から離れる・・・な・・・。』
しばらくして、規則正しい寝息が聞こえてきた。
これは、予想より少し早い気がする。
うん、やばいかもしれない。身の安全の為にもどうにかしないと!
そういう結論に至った。
0
お気に入りに追加
108
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
【完結】俺のセフレが幼なじみなんですが?
おもち
恋愛
アプリで知り合った女の子。初対面の彼女は予想より断然可愛かった。事前に取り決めていたとおり、2人は恋愛NGの都合の良い関係(セフレ)になる。何回か関係を続け、ある日、彼女の家まで送ると……、その家は、見覚えのある家だった。
『え、ここ、幼馴染の家なんだけど……?』
※他サイトでも投稿しています。2サイト計60万PV作品です。
ミックスド★バス~家のお風呂なら誰にも迷惑をかけずにイチャイチャ?~
taki
恋愛
【R18】恋人同士となった入浴剤開発者の温子と営業部の水川。
お互いの部屋のお風呂で、人目も気にせず……♥
えっちめシーンの話には♥マークを付けています。
ミックスド★バスの第5弾です。
遅咲きの恋の花は深い愛に溺れる
あさの紅茶
恋愛
学生のときにストーカーされたことがトラウマで恋愛に二の足を踏んでいる、橘和花(25)
仕事はできるが恋愛は下手なエリートチーム長、佐伯秀人(32)
職場で気分が悪くなった和花を助けてくれたのは、通りすがりの佐伯だった。
「あの、その、佐伯さんは覚えていらっしゃらないかもしれませんが、その節はお世話になりました」
「……とても驚きましたし心配しましたけど、元気な姿を見ることができてほっとしています」
和花と秀人、恋愛下手な二人の恋はここから始まった。
**********
このお話は他のサイトにも掲載しています
JC💋フェラ
山葵あいす
恋愛
森野 稚菜(もりの わかな)は、中学2年生になる14歳の女の子だ。家では姉夫婦が一緒に暮らしており、稚菜に甘い義兄の真雄(まさお)は、いつも彼女におねだりされるままお小遣いを渡していたのだが……
My Doctor
west forest
恋愛
#病気#医者#喘息#心臓病#高校生
病気系ですので、苦手な方は引き返してください。
初めて書くので読みにくい部分、誤字脱字等あると思いますが、ささやかな目で見ていただけると嬉しいです!
主人公:篠崎 奈々 (しのざき なな)
妹:篠崎 夏愛(しのざき なつめ)
医者:斎藤 拓海 (さいとう たくみ)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる