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第1章 学園編入編。
交換留学生2。
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案の定HRが終わった後、私たち二人は囲まれた。
ディの周りには男子が、そして私の周りには女子が。
アメリカではまずあり得なかった光景に驚きはするものの、仕方ないかと割り切りクラスメイト達と交流をしてゆく。
「スチュアートさんは、日本語上手だね。」
「あぁ、私のお母さん日本人だからかな~」
「そうなの?!」
「そうよ?こんな外見だけれど一応ハーフなの。」
私の告白にクラスメイト達は驚きの声をあげる。
そこへ、プリントの束をもってやってきたのは、肩まであるストレートの髪をハーフアップにして、メガネをかけた女子生徒だった。
「はじめまして、クラス委員をしています。小川 加奈子っていうの。よろしくね?スチュアートさん。」
「こちらこそよろしく~。それよりそのプリントは何?」
小川が手にしていたプリントについて質問をすると、私の机に広げる。
「パウロ学院がどうだったかわからないのだけど、カリトゥス学院では必須授業以外選択なの。だからスチュアートさんとウィリアムくんに授業を選んでもらいたいのだけど。今日これからは自習だから、その間に決めてもらえると助かるわ。」
「そうなのね、なんだか大学みたい。」
プリントに視線を落としながら私は、自分が受けたい授業を記入してゆく。
半年しかこっちの学校にいないから、選ぶ教科も限られてくる。
スポーツをメインに興味のある教科をまとめてみた。
ふとディの方に視線を向ければ小川さんが、男子の壁に中々ディの元へたどり着けてないようだった。
『ディ!授業何を選択する??私はもう選び終わったよ。』
『フィーと同じものでいい。バスケ以外のスポーツはお断りだけど』
『了解~。』
簡単に話しを付けると私は小川さんの元へとゆき、ディの分のプリントを受け取ると先程記入した授業とほぼ同じものを記入した。
「はい、小川さん。」
「ありがとう。助かったわ」
ほっとした様な表情をした小川に私も釣られて笑顔になった。
それよりも男子が群がるのってすこぶる邪魔。
そう思いながら自分の席へと戻った。
一限目はクラスの女子たちと、学校の簡単な設備やクラスについて、今まで留学してきた生徒について教えてくれた。
「そうそう高等部の生徒会は"brillio"って呼ばれているの。」
「ブリリオってイタリア語で“輝き”だよね?」
「そうだよ。で、高等部特有の呼び方で会長を“皇帝”って呼んでるの。皇帝っていうより王子って外見なんだけどね~。独自に学校の運営をしてくれてるの。基本生徒のいざこざに先生たちは出てこないんだよ。全部生徒達に解決させるの。」
「へ~。それで、現皇帝陛下は三年生なの?それとも世代交代したの?」
頬を赤らめながら説明してくれるクラスメイトに相槌を入れつつ、生徒会について詳しく聞くことにした。
と、その時教室の入口の方が騒がしくなった。
入口に立っていたのは、癖のある明るい茶色の髪を無造作にセットした少し小柄な生徒と、黒い髪を短く揃えてメガネをかけた生徒そして中央にあと一人背の高い生徒が立っていた。
彼らが登場したことにより、女子のテンションが一気に上がったのは明らかだった。
ディの周りには男子が、そして私の周りには女子が。
アメリカではまずあり得なかった光景に驚きはするものの、仕方ないかと割り切りクラスメイト達と交流をしてゆく。
「スチュアートさんは、日本語上手だね。」
「あぁ、私のお母さん日本人だからかな~」
「そうなの?!」
「そうよ?こんな外見だけれど一応ハーフなの。」
私の告白にクラスメイト達は驚きの声をあげる。
そこへ、プリントの束をもってやってきたのは、肩まであるストレートの髪をハーフアップにして、メガネをかけた女子生徒だった。
「はじめまして、クラス委員をしています。小川 加奈子っていうの。よろしくね?スチュアートさん。」
「こちらこそよろしく~。それよりそのプリントは何?」
小川が手にしていたプリントについて質問をすると、私の机に広げる。
「パウロ学院がどうだったかわからないのだけど、カリトゥス学院では必須授業以外選択なの。だからスチュアートさんとウィリアムくんに授業を選んでもらいたいのだけど。今日これからは自習だから、その間に決めてもらえると助かるわ。」
「そうなのね、なんだか大学みたい。」
プリントに視線を落としながら私は、自分が受けたい授業を記入してゆく。
半年しかこっちの学校にいないから、選ぶ教科も限られてくる。
スポーツをメインに興味のある教科をまとめてみた。
ふとディの方に視線を向ければ小川さんが、男子の壁に中々ディの元へたどり着けてないようだった。
『ディ!授業何を選択する??私はもう選び終わったよ。』
『フィーと同じものでいい。バスケ以外のスポーツはお断りだけど』
『了解~。』
簡単に話しを付けると私は小川さんの元へとゆき、ディの分のプリントを受け取ると先程記入した授業とほぼ同じものを記入した。
「はい、小川さん。」
「ありがとう。助かったわ」
ほっとした様な表情をした小川に私も釣られて笑顔になった。
それよりも男子が群がるのってすこぶる邪魔。
そう思いながら自分の席へと戻った。
一限目はクラスの女子たちと、学校の簡単な設備やクラスについて、今まで留学してきた生徒について教えてくれた。
「そうそう高等部の生徒会は"brillio"って呼ばれているの。」
「ブリリオってイタリア語で“輝き”だよね?」
「そうだよ。で、高等部特有の呼び方で会長を“皇帝”って呼んでるの。皇帝っていうより王子って外見なんだけどね~。独自に学校の運営をしてくれてるの。基本生徒のいざこざに先生たちは出てこないんだよ。全部生徒達に解決させるの。」
「へ~。それで、現皇帝陛下は三年生なの?それとも世代交代したの?」
頬を赤らめながら説明してくれるクラスメイトに相槌を入れつつ、生徒会について詳しく聞くことにした。
と、その時教室の入口の方が騒がしくなった。
入口に立っていたのは、癖のある明るい茶色の髪を無造作にセットした少し小柄な生徒と、黒い髪を短く揃えてメガネをかけた生徒そして中央にあと一人背の高い生徒が立っていた。
彼らが登場したことにより、女子のテンションが一気に上がったのは明らかだった。
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