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第6章 小鳩蒼介編
未完成な未来2。
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「あ、蒼だ。」
と、後から話しかけてきたのはちぃの双子の兄HARUこと、岡崎春樹。
「お疲れさま。丁度よかった春、今日奏は一緒か?」
「おつかれさまです。奏?ちぃに用事?」
「そこでちぃが出てくるあたり、奏へ用事=ちぃなのって思うくらい、自然なんだな」
「いやだって、ちぃが身内以外で一番気を許して懐いてるから。それで、急用?」
「いや、急用じゃないけど、相談。」
「相談か。連絡していいと思うけど。奏も蒼に関しては、ちぃと蒼はそんな感じだと考えてるし、何より相談なら逆にしないとちぃが拗ねるぞ?」
「いや、相談に辺りちぃ借りていい?って確認しようかと思っただけだけど、いいや、ちぃに連絡してみるわ。」
「それがいいよ。ちぃも産休って!ってボヤいてたし」
「ありがとう。」
春と話し後ポケットに入れていたスマホを取り出し、アドレスからちぃを探すと通話ボタンを押す。
しばらくして聞こえてきたちぃの声はいつも通り明るい声だった。
「こんばんわ。ちぃ、今少し時間いいか?」
「こんばんわ。うん、ちょっと待ってて移動するから。」
そう言えば扉を開ける音が聞こえた。
「うん、どうしたの?」
「ちょっと、相談事があってな、実は、ファンの子なんだけど好きな子ができて、」
「ふむ、それで?」
「名前も連絡先も知らないんだけど、どうしたらいいかな?俺」
「ダメじゃん!ファンレターとか、来てないの?あとは、SNSとかのコメント。」
「SNSは、誰でも見れるじゃん?それでもあの子っぽいのはない。」
「なるほどね。どんな子なの?」
「え?外見もろ好み。どストライク。」
「あー、可愛い系だったのね。」
「顔赤らめて“大好きです”だよ?俺ちょっとヤバかった…」
「破壊力やばいね、それ。そっか、んー一先ず手紙来るの待ったら??」
「それしかないよな?」
「後はそれとなくSNSで呟くとか。」
「んー……だよなぁ。」
「まぁ、悩んでも仕方が無い、“大好き”と言ってもらえたのなら、何かしらコンタクトは来るよ。それよりも次のオフいつ?」
「タイミングいい事に明日明後日と二連休。」
「そしたら、明日時間あけて。ちょっと付き合って欲しいところあるんだ。」
「子供は?」
「お母さんたちが見てくれるらしいから、ちょっと息抜きを。奏ちゃんとだとちょっと行きづらいのよ。」
「分かった。じゃあ10時位に明日迎えにいくわ。」
「お願いしまーす。」
電話が終わるころには寮に帰りついた俺は、風呂に入ってそのままベッドへダイブした。
と、後から話しかけてきたのはちぃの双子の兄HARUこと、岡崎春樹。
「お疲れさま。丁度よかった春、今日奏は一緒か?」
「おつかれさまです。奏?ちぃに用事?」
「そこでちぃが出てくるあたり、奏へ用事=ちぃなのって思うくらい、自然なんだな」
「いやだって、ちぃが身内以外で一番気を許して懐いてるから。それで、急用?」
「いや、急用じゃないけど、相談。」
「相談か。連絡していいと思うけど。奏も蒼に関しては、ちぃと蒼はそんな感じだと考えてるし、何より相談なら逆にしないとちぃが拗ねるぞ?」
「いや、相談に辺りちぃ借りていい?って確認しようかと思っただけだけど、いいや、ちぃに連絡してみるわ。」
「それがいいよ。ちぃも産休って!ってボヤいてたし」
「ありがとう。」
春と話し後ポケットに入れていたスマホを取り出し、アドレスからちぃを探すと通話ボタンを押す。
しばらくして聞こえてきたちぃの声はいつも通り明るい声だった。
「こんばんわ。ちぃ、今少し時間いいか?」
「こんばんわ。うん、ちょっと待ってて移動するから。」
そう言えば扉を開ける音が聞こえた。
「うん、どうしたの?」
「ちょっと、相談事があってな、実は、ファンの子なんだけど好きな子ができて、」
「ふむ、それで?」
「名前も連絡先も知らないんだけど、どうしたらいいかな?俺」
「ダメじゃん!ファンレターとか、来てないの?あとは、SNSとかのコメント。」
「SNSは、誰でも見れるじゃん?それでもあの子っぽいのはない。」
「なるほどね。どんな子なの?」
「え?外見もろ好み。どストライク。」
「あー、可愛い系だったのね。」
「顔赤らめて“大好きです”だよ?俺ちょっとヤバかった…」
「破壊力やばいね、それ。そっか、んー一先ず手紙来るの待ったら??」
「それしかないよな?」
「後はそれとなくSNSで呟くとか。」
「んー……だよなぁ。」
「まぁ、悩んでも仕方が無い、“大好き”と言ってもらえたのなら、何かしらコンタクトは来るよ。それよりも次のオフいつ?」
「タイミングいい事に明日明後日と二連休。」
「そしたら、明日時間あけて。ちょっと付き合って欲しいところあるんだ。」
「子供は?」
「お母さんたちが見てくれるらしいから、ちょっと息抜きを。奏ちゃんとだとちょっと行きづらいのよ。」
「分かった。じゃあ10時位に明日迎えにいくわ。」
「お願いしまーす。」
電話が終わるころには寮に帰りついた俺は、風呂に入ってそのままベッドへダイブした。
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