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第5章 その後のお話編。
ささやかな日常2。
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「信じらんね!なんであそこでやらかすのかな?!」
「そんなの俺が聞きたい」
「谷川奏空、奏海、千佳の母と岡崎 桜樹、琉愛の父親と叔父です。」
「ちょ、ちぃ俺の紹介は?!」
「職場の同僚です。桜樹の母親の代わりに来てもらいました。」
しんと静まり返った園庭に、首をかしげる。
「あれ?私何か変な事言った?」
「いや?それよりそー達は固まってないでこっち来いよ。先着順で相手が決まるぞ?しかし、レディファースト。リトルプリンセス達が先だからな。」
蒼介の言葉に、千佳と琉愛がそれぞれの父親のところへと向かう。
残った僕達は誰が誰に行くかを決め、それぞれの親の元へともかった。
結果、僕は母の悪友蒼介君、奏海がママで、おうちゃんがひーくんになった。
ヒソヒソと周りの保護者がざわめくのが目に分かる。
しかし、それを気にしない風で話すの僕らの両親だ。
「んで?何を踊るんだ?」
「ちっちゃな王様と王女様!」
「そうか。で、場所は?適当?」
「適当になった瞬間、荒れることに俺一票」
「私も一票。ちゃんとクラスの場所に行こうか。」
「それじゃ各クラスにパパたちを連れていってください!」
手をつないだ僕らは本来居るべきだったクラスメイトの元へと向かった。
周りから聞こえる声は、FRONTIAだよね?とか、ちぃちゃん?!とか蒼くんて本当にちぃちゃんと仲いいよね。
とか、うそ?もう少しましな格好してくればよかったとかである。
あまりのざわつきようで、先生達が困っている。
それに、苦笑を漏らしたのは春おじさんだ。
るーちゃんを片腕に抱き上げたまま、先生のところへ行き、スピーカーを受け取るとにこやかに、笑った。
その笑顔はダメだと思う。
と、パパも春おじさんのところへ向かった。
「お騒がせして申し訳ありま。こばと組琉愛とめぐみ組桜樹の父、春樹です。昨日娘からお願いされたのもありますが、息子がつぶやいた一言で決心がつきました。まぁ俺らは特殊な仕事をしているので、なかなかこういった場にはこれませんし、来たらこうなるのは分かりきっていたのですが・・・。子供たちは可愛いもので。普通の子供達の友達の親と認識してくれれば助かります。」
「こばと組千佳、あい、めぐみ組奏空、奏海の父の奏汰です。俺も同じく、子供たちと楽しく過ごせればいいので、普段通り振舞ってくれればうれしいです。」
照れくさそうに笑う父親達を見れば、蒼介君と隣にいたママがつぶやいた。
「え?なにこれ記者会見?」
「いや、彼奴ら的に落ち着いてもらうようと声かけ?」
「逆効果だと思う。ねー。奏空。」
「うん。それは僕も思う。」
呆れながら二人を見ていたが、先程よりざわめきは収まったので効果はあったようだ。
しかし、これはライブで良く見られる反応でもあるよねと、ママがつぶやいたのを聞き取れた。
そのあと、問題なく親子遊戯を踊り、レクレーションを楽しんだ両親は満足そうに笑っていた。
両親たちが先生たちと話している間、僕らは蒼介くんとひーくんと一緒に待っていた。
「今日は、ママたちこれてよかっただろう?」
「うん。よかったけど、何かあったんじゃないの?」
「あーあれは機材不良と言うなの不可抗力だ。おじさんはNG出してないしな。もちろん」
ちぃも。問題あったのは、父さん達だねー。」
と苦笑しながら、そんな両親達を眺めていた。
”いきなり記者会見を始めた旦那と片割れに驚いた”
と
”そして、あの照れ笑いにやられた乙女は一体・・・。”
とつぶやかれていたと、後日蒼介君に聞いた。
それに、パパ達の事をお友達に話してもいいよと言われたので、兄妹ではしゃいだのは、また別の話だったりする。
「そんなの俺が聞きたい」
「谷川奏空、奏海、千佳の母と岡崎 桜樹、琉愛の父親と叔父です。」
「ちょ、ちぃ俺の紹介は?!」
「職場の同僚です。桜樹の母親の代わりに来てもらいました。」
しんと静まり返った園庭に、首をかしげる。
「あれ?私何か変な事言った?」
「いや?それよりそー達は固まってないでこっち来いよ。先着順で相手が決まるぞ?しかし、レディファースト。リトルプリンセス達が先だからな。」
蒼介の言葉に、千佳と琉愛がそれぞれの父親のところへと向かう。
残った僕達は誰が誰に行くかを決め、それぞれの親の元へともかった。
結果、僕は母の悪友蒼介君、奏海がママで、おうちゃんがひーくんになった。
ヒソヒソと周りの保護者がざわめくのが目に分かる。
しかし、それを気にしない風で話すの僕らの両親だ。
「んで?何を踊るんだ?」
「ちっちゃな王様と王女様!」
「そうか。で、場所は?適当?」
「適当になった瞬間、荒れることに俺一票」
「私も一票。ちゃんとクラスの場所に行こうか。」
「それじゃ各クラスにパパたちを連れていってください!」
手をつないだ僕らは本来居るべきだったクラスメイトの元へと向かった。
周りから聞こえる声は、FRONTIAだよね?とか、ちぃちゃん?!とか蒼くんて本当にちぃちゃんと仲いいよね。
とか、うそ?もう少しましな格好してくればよかったとかである。
あまりのざわつきようで、先生達が困っている。
それに、苦笑を漏らしたのは春おじさんだ。
るーちゃんを片腕に抱き上げたまま、先生のところへ行き、スピーカーを受け取るとにこやかに、笑った。
その笑顔はダメだと思う。
と、パパも春おじさんのところへ向かった。
「お騒がせして申し訳ありま。こばと組琉愛とめぐみ組桜樹の父、春樹です。昨日娘からお願いされたのもありますが、息子がつぶやいた一言で決心がつきました。まぁ俺らは特殊な仕事をしているので、なかなかこういった場にはこれませんし、来たらこうなるのは分かりきっていたのですが・・・。子供たちは可愛いもので。普通の子供達の友達の親と認識してくれれば助かります。」
「こばと組千佳、あい、めぐみ組奏空、奏海の父の奏汰です。俺も同じく、子供たちと楽しく過ごせればいいので、普段通り振舞ってくれればうれしいです。」
照れくさそうに笑う父親達を見れば、蒼介君と隣にいたママがつぶやいた。
「え?なにこれ記者会見?」
「いや、彼奴ら的に落ち着いてもらうようと声かけ?」
「逆効果だと思う。ねー。奏空。」
「うん。それは僕も思う。」
呆れながら二人を見ていたが、先程よりざわめきは収まったので効果はあったようだ。
しかし、これはライブで良く見られる反応でもあるよねと、ママがつぶやいたのを聞き取れた。
そのあと、問題なく親子遊戯を踊り、レクレーションを楽しんだ両親は満足そうに笑っていた。
両親たちが先生たちと話している間、僕らは蒼介くんとひーくんと一緒に待っていた。
「今日は、ママたちこれてよかっただろう?」
「うん。よかったけど、何かあったんじゃないの?」
「あーあれは機材不良と言うなの不可抗力だ。おじさんはNG出してないしな。もちろん」
ちぃも。問題あったのは、父さん達だねー。」
と苦笑しながら、そんな両親達を眺めていた。
”いきなり記者会見を始めた旦那と片割れに驚いた”
と
”そして、あの照れ笑いにやられた乙女は一体・・・。”
とつぶやかれていたと、後日蒼介君に聞いた。
それに、パパ達の事をお友達に話してもいいよと言われたので、兄妹ではしゃいだのは、また別の話だったりする。
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