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第4章 スペシャルドラマ編
伝えたいこと。
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翌日熱が完全に下がり、アフレコとliveのリハを終わらせ携帯をチェックすると、かなちゃんから"久々に会いたい。月曜日会いに行く"と、簡潔なメールが届いていた。
月曜日は1日オフだし、仕事も落ちつく。かなちゃんも仕事がひと段落するのだろうと思い、"分かった"と返事をした。
そして今私が居るのはステージの上。
一回目のMC中だ。
「俺さずっと思ってた訳よ、ちぃ耳見せろ?」
「何故疑問系?なぜ耳?」
「カメラさんアップで!」
サイドの髪をかき揚げ、カメラに見えるように顔を向けられた。
「ちぃ、いつの間に増やした。」
「え?だってはるちゃんがさぁ、"何で俺とお揃いのピアス取るわけ?俺の事嫌い?!せっかくひなともお揃いなのに!!"ってめんどくさい事言って、私は沙葉ちゃんとお揃いがいいって言ったら、"じゃあ、俺と同じで増やそう!"と言われ予備で持ってたピアッサーでガシャーンって。」
「はるは相変わらずだな。」
「私が逃げるから馬乗りですよ?妹をなんだと思ってる。」
「で、はるの結末は?」
「笑顔のママに怒られてた。あれ、聞いてる私も怖かった。」
私が事情を話せば、会場から黄色い声が聞こえる。
"puperのピアスー?"
という質問もくる。
「そう、puperのピアス。正解!可愛いよねー。はるちゃんpurのアクセ良く買ってるよ~」
と、情報も解禁しておく。
本当はpuperのアクセデザインははるちゃんがママに言ってたまにイラスト持っていって、ママがいいと思ったものをpurのスタッフさんと相談してさらに絞るみたいだ。
「じゃあそろそろ次に行きますか!」
「そうだね。」
「次はトップアイドル 蘭ちゃん!!」
「ちょっとその紹介の仕方。」
「事実じゃんね、」
「うん。頑張って!」
次に歌うのは沙葉ちゃん。
私と蒼介は素早くステージからはけた。
live自体は大盛況に終わった。
ネットニュースの速報にもう上がってる。
live後シャワー浴びてスッキリした所で携帯をチェックして帰り支度をする。
ついでにかなちゃんにメールしておこう。
「明日は何時?っと。あとはるちゃんにご飯いらなーい。よし。」
楽屋をでて、沙葉ちゃんと蒼介と合流した所で着信。
名前を見ればはるちゃんだった。
「はい、もしもし。……えー、だから打ち上げです。
…………やだ。嫌!だって沙葉ちゃんと蒼介と帰るもん!……ちゃんと連絡するから!…うん、じゃあね!」
ブチっと電話を切るとため息をつく。
「なに?お兄ちゃん?」
「そう。」
「打ち上げ行かず帰って来いって?」
「"ちぃの分までご飯あるのに!帰り迎えにいくから連絡しろ"って。」
「ちぃは、はるのモノマネ得意だよな。」
「似てるでしょ?」
「うん、似てる。」
「そして過保護だな。」
「もう、シスコンが離れた6年でさらに拗れた。」
「ほら、行こ、スタッフさん待ってるよ、」
沙葉ちゃんの声に促されみんながいるお店まで辿り着くと店内に入った。
月曜日は1日オフだし、仕事も落ちつく。かなちゃんも仕事がひと段落するのだろうと思い、"分かった"と返事をした。
そして今私が居るのはステージの上。
一回目のMC中だ。
「俺さずっと思ってた訳よ、ちぃ耳見せろ?」
「何故疑問系?なぜ耳?」
「カメラさんアップで!」
サイドの髪をかき揚げ、カメラに見えるように顔を向けられた。
「ちぃ、いつの間に増やした。」
「え?だってはるちゃんがさぁ、"何で俺とお揃いのピアス取るわけ?俺の事嫌い?!せっかくひなともお揃いなのに!!"ってめんどくさい事言って、私は沙葉ちゃんとお揃いがいいって言ったら、"じゃあ、俺と同じで増やそう!"と言われ予備で持ってたピアッサーでガシャーンって。」
「はるは相変わらずだな。」
「私が逃げるから馬乗りですよ?妹をなんだと思ってる。」
「で、はるの結末は?」
「笑顔のママに怒られてた。あれ、聞いてる私も怖かった。」
私が事情を話せば、会場から黄色い声が聞こえる。
"puperのピアスー?"
という質問もくる。
「そう、puperのピアス。正解!可愛いよねー。はるちゃんpurのアクセ良く買ってるよ~」
と、情報も解禁しておく。
本当はpuperのアクセデザインははるちゃんがママに言ってたまにイラスト持っていって、ママがいいと思ったものをpurのスタッフさんと相談してさらに絞るみたいだ。
「じゃあそろそろ次に行きますか!」
「そうだね。」
「次はトップアイドル 蘭ちゃん!!」
「ちょっとその紹介の仕方。」
「事実じゃんね、」
「うん。頑張って!」
次に歌うのは沙葉ちゃん。
私と蒼介は素早くステージからはけた。
live自体は大盛況に終わった。
ネットニュースの速報にもう上がってる。
live後シャワー浴びてスッキリした所で携帯をチェックして帰り支度をする。
ついでにかなちゃんにメールしておこう。
「明日は何時?っと。あとはるちゃんにご飯いらなーい。よし。」
楽屋をでて、沙葉ちゃんと蒼介と合流した所で着信。
名前を見ればはるちゃんだった。
「はい、もしもし。……えー、だから打ち上げです。
…………やだ。嫌!だって沙葉ちゃんと蒼介と帰るもん!……ちゃんと連絡するから!…うん、じゃあね!」
ブチっと電話を切るとため息をつく。
「なに?お兄ちゃん?」
「そう。」
「打ち上げ行かず帰って来いって?」
「"ちぃの分までご飯あるのに!帰り迎えにいくから連絡しろ"って。」
「ちぃは、はるのモノマネ得意だよな。」
「似てるでしょ?」
「うん、似てる。」
「そして過保護だな。」
「もう、シスコンが離れた6年でさらに拗れた。」
「ほら、行こ、スタッフさん待ってるよ、」
沙葉ちゃんの声に促されみんながいるお店まで辿り着くと店内に入った。
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