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第2章 ブライダルフェア編
奏汰の気持ち。
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バレンタインの日相変わらず俺はスケジュールが詰まっていて、スタジオでの撮影が終わり事務所のラウンジでインタビューを受けていた。
今年もちぃから、チョコを貰えるだろうかと、どこかソワソワしているのに気がついた。
毎年はるたちにあげるチョコと違うものをちぃはくれる。
今年はどんなのだろうと考えると、自然と口元が緩む。
今日インタビューしてくるのは、結構プライベート部分まで突っ込んでくる編集者。
正直俺は苦手だ。
休憩に入り、予想外な人物の登場に俺は驚いた。
ちぃが事務所に顔を出すこと自体珍しい。
去年の夏以来だ。
駆け寄ろうとするよりも早く、はるが抱き付いていた。
はるのこの行動は妹溺愛が表面部分だろうけど、本質は違うところにあると思う。
牽制も含まれている。
案の定、嫌味を言ってきた編集者にはるがいち早く反論した。
ちぃはと言えば苦笑していた。
社長が来たことにより、自分の部門に顔を出しに行った後は実家に帰ると聞いて、早めに仕事終わらそうと言うことになった。
俺は他の2人より早く終わり、先に行っててくれと言われた。
ちぃがまだ事務所にいるかもしれないと思い声優部門に行けば、蒼と帰ったと言われ寮へと向かう。
寮の手前、ちぃ達の家の前で蒼と話しているちぃ達を見つけた。
一瞬蒼と目が合い、目が弧を描く笑を浮かべたかと思ったらちぃの顔と重なった。
じゃれ合いでキスしてるのを見たことはあるけれど、ちぃの反応見る限りでは唇にしたと本能的に思ってしまった。
ドロッとした黒いものが心に溜まる。
隙がありすぎなんだと、だからキスされるんだと言ってしまいたい。
ちぃにわざと蒼と何をしていたかを聞けば、素直な反応が返ってくる。
気に入らない。
そんな表情を他の男に見せたくない。
蒼が現れるまで、ちぃが親兄弟以外の異性にチョコをあげるのは俺だけだったのに。
気づけば、ちぃを抱き寄せ深くキスをしていた。
後悔よりも、幸せだと心が穏やかになる。
ねぇ、ちぃは蒼が好きの?
俺の方がずっと傍に居たのに?なんで?
今更他の男になんか渡さない。
意識してないなら、意識する様してあげる。
だから、ねぇ、俺の傍に彼女になって?
今年もちぃから、チョコを貰えるだろうかと、どこかソワソワしているのに気がついた。
毎年はるたちにあげるチョコと違うものをちぃはくれる。
今年はどんなのだろうと考えると、自然と口元が緩む。
今日インタビューしてくるのは、結構プライベート部分まで突っ込んでくる編集者。
正直俺は苦手だ。
休憩に入り、予想外な人物の登場に俺は驚いた。
ちぃが事務所に顔を出すこと自体珍しい。
去年の夏以来だ。
駆け寄ろうとするよりも早く、はるが抱き付いていた。
はるのこの行動は妹溺愛が表面部分だろうけど、本質は違うところにあると思う。
牽制も含まれている。
案の定、嫌味を言ってきた編集者にはるがいち早く反論した。
ちぃはと言えば苦笑していた。
社長が来たことにより、自分の部門に顔を出しに行った後は実家に帰ると聞いて、早めに仕事終わらそうと言うことになった。
俺は他の2人より早く終わり、先に行っててくれと言われた。
ちぃがまだ事務所にいるかもしれないと思い声優部門に行けば、蒼と帰ったと言われ寮へと向かう。
寮の手前、ちぃ達の家の前で蒼と話しているちぃ達を見つけた。
一瞬蒼と目が合い、目が弧を描く笑を浮かべたかと思ったらちぃの顔と重なった。
じゃれ合いでキスしてるのを見たことはあるけれど、ちぃの反応見る限りでは唇にしたと本能的に思ってしまった。
ドロッとした黒いものが心に溜まる。
隙がありすぎなんだと、だからキスされるんだと言ってしまいたい。
ちぃにわざと蒼と何をしていたかを聞けば、素直な反応が返ってくる。
気に入らない。
そんな表情を他の男に見せたくない。
蒼が現れるまで、ちぃが親兄弟以外の異性にチョコをあげるのは俺だけだったのに。
気づけば、ちぃを抱き寄せ深くキスをしていた。
後悔よりも、幸せだと心が穏やかになる。
ねぇ、ちぃは蒼が好きの?
俺の方がずっと傍に居たのに?なんで?
今更他の男になんか渡さない。
意識してないなら、意識する様してあげる。
だから、ねぇ、俺の傍に彼女になって?
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