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第2章 ブライダルフェア編
なっちゃんと打ち合わせ。
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ショッピングモールから帰宅途中、なっちゃんからメールが届いていて、デザイン画どれ位で出来るかと言う確認のメールだった。
今迄暇のある時に書き留めていた分で良いのならと言う事で、翌日私はなっちゃんのお店に今迄書き溜めていたドレスのデザイン画を持ってやって来ていた。
「こんにちは~。11時に約束をしていた岡崎ですが、夏樹さんはいらっしゃいますか?」
受付のそばにいた、ショートヘアの背の高いお姉さんに声をかける。
いつものお姉さんじゃなくてちょっと印象キツめの方だ。
「岡崎様ですね、確認いたしますのでこちらで少々お待ち下さい。」
そう言われ受付近くにある椅子に腰掛けた。
しばらくして、なっちゃんが受付までやって来た。
「ちぃ、お待たせ。昨日の今日で急がせて悪いね。」
「ううん、あれから書き溜めていたから問題ないよ。」
「それは、頼もしいな。早速見せてもらおうかな?」
「なっちゃんのお目に叶うものがあればいいのだけれど。」
スケッチブックをなっちゃんに差し出した。
パラパラと、めくり中を確認するなっちゃんの周りでは女性スタッフがチラチラとこちらの様子を伺っている。
なっちゃんは、私の事を説明してないのだろうか?
その辺りはパパに似てて抜けてるとか?兄弟だから。
双子って行動、仕草とか似るからなぁ~。
「ちぃ、これメンズの方誰かイメージモデルいる?」
「基本、はるちゃんとかカナちゃんかな?時々蒼介とひな。今開いてるページのはパパがイメージかな。」
「見事に身近に居た人達だね。僕のはないの?」
「え?なっちゃん結婚するの?」
「だって桂樹のあるなら、僕のは?って思っただけ。」
「パパのは、次のページのママイメージのドレスとセットだよ。アニバーサリー婚したいーってママが前言ってたからそれ次第用?なっちゃんが結婚する時私デザインするよ?」
「あー、それ桂樹実行しちゃう感じだね。」
「でしょう?」
いくつかのデザイン画に付箋を貼っているのをみてお気に入りのデザインがあってよかったと胸をなでおろす。
「ブライダルフェアは一応3月4日予定で、前日ちぃは卒業式だったよね?」
「うん、1日がはるちゃんで3日が私。パパとママ1週間休み取ったって言ってた。」
「今回のブライダルフェア、このちぃのブランドの発表も含めてファッションショー形式にしようかと思ってるんだ。」
「面白そう!何着作るの?」
「ちぃのアニバーサリー婚したいカップルだっている訳だから、この桂樹達イメージのドレスは作るし、モデル頼んだら喜んでやるんじゃないかな?愛娘がデザインした奴だし。あとは、はーくんあたりを使ってモデル代を浮かせたいところ。」
企画書みたいな用紙にさらさらと書き込んでいく字をおう。
モデル、桂樹、義姉さん、はーくん、ひな、ちぃ。
あ、私はモデルとしても参加するんだ。
「なら、兄弟でカップルとか絶対嫌だから、蒼介と女の子かぁ。あと2人。パパに相談したら?」
「そうだね。よし、大体こんなものかな?生地とかはどうする?イメージある?」
「その辺りはなっちゃんのがセンスあるから任せる。」
「了解。ついでにちぃ採寸して帰ってね。ちぃのから作るから。」
「ありがとう。」
「赤坂さん、ちぃの採寸お願いするよ。」
なっちゃんをみれば、受付で対応してくれたお姉さんに声を掛けていた。
印象きついけど、口調柔らかめでギャップが凄い。
「採寸よろしくお願い致します。」
「こちらこそよろしくお願い致します。失礼ですが
オーナーとのご関係は?」
「聞いていませんか?」
「はい。」
やっぱりパパに似て、抜けてた。
「夏樹さんの姪の岡崎千春です。」
「え?姪ごさんだったんですね。失礼致しました。」
「いいえ。とんでもないです。聞いていただけた方がスッキリしますし、変な誤解も解けますから。」
にっこり笑えば採寸するために仕切られた部屋へとはいり、そのまま採寸をして貰った。
家の男性陣はどこか抜けてるという、再認識。
今迄暇のある時に書き留めていた分で良いのならと言う事で、翌日私はなっちゃんのお店に今迄書き溜めていたドレスのデザイン画を持ってやって来ていた。
「こんにちは~。11時に約束をしていた岡崎ですが、夏樹さんはいらっしゃいますか?」
受付のそばにいた、ショートヘアの背の高いお姉さんに声をかける。
いつものお姉さんじゃなくてちょっと印象キツめの方だ。
「岡崎様ですね、確認いたしますのでこちらで少々お待ち下さい。」
そう言われ受付近くにある椅子に腰掛けた。
しばらくして、なっちゃんが受付までやって来た。
「ちぃ、お待たせ。昨日の今日で急がせて悪いね。」
「ううん、あれから書き溜めていたから問題ないよ。」
「それは、頼もしいな。早速見せてもらおうかな?」
「なっちゃんのお目に叶うものがあればいいのだけれど。」
スケッチブックをなっちゃんに差し出した。
パラパラと、めくり中を確認するなっちゃんの周りでは女性スタッフがチラチラとこちらの様子を伺っている。
なっちゃんは、私の事を説明してないのだろうか?
その辺りはパパに似てて抜けてるとか?兄弟だから。
双子って行動、仕草とか似るからなぁ~。
「ちぃ、これメンズの方誰かイメージモデルいる?」
「基本、はるちゃんとかカナちゃんかな?時々蒼介とひな。今開いてるページのはパパがイメージかな。」
「見事に身近に居た人達だね。僕のはないの?」
「え?なっちゃん結婚するの?」
「だって桂樹のあるなら、僕のは?って思っただけ。」
「パパのは、次のページのママイメージのドレスとセットだよ。アニバーサリー婚したいーってママが前言ってたからそれ次第用?なっちゃんが結婚する時私デザインするよ?」
「あー、それ桂樹実行しちゃう感じだね。」
「でしょう?」
いくつかのデザイン画に付箋を貼っているのをみてお気に入りのデザインがあってよかったと胸をなでおろす。
「ブライダルフェアは一応3月4日予定で、前日ちぃは卒業式だったよね?」
「うん、1日がはるちゃんで3日が私。パパとママ1週間休み取ったって言ってた。」
「今回のブライダルフェア、このちぃのブランドの発表も含めてファッションショー形式にしようかと思ってるんだ。」
「面白そう!何着作るの?」
「ちぃのアニバーサリー婚したいカップルだっている訳だから、この桂樹達イメージのドレスは作るし、モデル頼んだら喜んでやるんじゃないかな?愛娘がデザインした奴だし。あとは、はーくんあたりを使ってモデル代を浮かせたいところ。」
企画書みたいな用紙にさらさらと書き込んでいく字をおう。
モデル、桂樹、義姉さん、はーくん、ひな、ちぃ。
あ、私はモデルとしても参加するんだ。
「なら、兄弟でカップルとか絶対嫌だから、蒼介と女の子かぁ。あと2人。パパに相談したら?」
「そうだね。よし、大体こんなものかな?生地とかはどうする?イメージある?」
「その辺りはなっちゃんのがセンスあるから任せる。」
「了解。ついでにちぃ採寸して帰ってね。ちぃのから作るから。」
「ありがとう。」
「赤坂さん、ちぃの採寸お願いするよ。」
なっちゃんをみれば、受付で対応してくれたお姉さんに声を掛けていた。
印象きついけど、口調柔らかめでギャップが凄い。
「採寸よろしくお願い致します。」
「こちらこそよろしくお願い致します。失礼ですが
オーナーとのご関係は?」
「聞いていませんか?」
「はい。」
やっぱりパパに似て、抜けてた。
「夏樹さんの姪の岡崎千春です。」
「え?姪ごさんだったんですね。失礼致しました。」
「いいえ。とんでもないです。聞いていただけた方がスッキリしますし、変な誤解も解けますから。」
にっこり笑えば採寸するために仕切られた部屋へとはいり、そのまま採寸をして貰った。
家の男性陣はどこか抜けてるという、再認識。
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