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【番外編】媚薬騒動
3.仲直り
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職場では、グレンとシリルは持ち場が違う。シリルは植物研究室、グレンは絵画チームだから、ゆっくり話が出来るのはまとまった時間があるお昼休憩くらいだ。
――ルイスに教えて貰ったんだから、落ち着いて話し合わなきゃ。
自分に言い聞かせながら、食堂へと向かうと、廊下の端にグレンの姿が見えた。
「グレ……」
だれかと話しているようだ。相手の姿は柱の陰になっていて、こちらからは見えない。――と、グレンが赤い贈り物のような小箱を受け取った。なにか話して、はにかんだ顔をしているのが見えた瞬間、グレンの方向へと歩き出していた。
「あ、シリルさん! じゃ、僕はこれで」
ぺこりと頭を下げて、狸獣人が去って行く。たしかβで、グレンのチームの後輩だったはずだ。屈託もなくシリルに挨拶をするのは、浮気相手らしくない。グレンを見ると、持っていた小箱を背中に隠した。
ルイスとの約束を忘れたわけじゃない。だけど、そんな「隠してます」みたいな動きをされて黙っていられない。
「グレン、その手に持ってるのはなに? 僕、さっきから見てたんだ」
「う……」
家で悶々としていたことが甦ってしまう。ルイスの忠告もどこかへ行ってしまった。背後に回って、グレンの手から箱を引っ張る。なかなか手を開かなかったが、箱が壊れるとおもったのか、抵抗しなくなった。
「昨日から怪しかったのは、これが原因? さっきの後輩からプレゼント貰ったんでしょう。それともだれかから言付けられたとか…...」
明るいところで箱を見てみると、「愛するシリルへ」というメッセージカードが付いていた。
「えっ、僕へのプレゼントだったの……?」
今までの疑問が一気に氷解する。グレンが街に行ってなにも買わなかったのも、帰ってから嬉しそうにしていたのも、プレゼントを渡すときのことを考えていたせいだったのか。
「メッセージは、デニス……さっきの後輩が気を利かせて付けてくれたんだ。感謝しないとな。本当はふたりで使うためのものだ」
「ふたりで……?」
よく分からないのでラッピングされたリボンを外そうと引っ張ると、「待ってくれ、職場で開けるのは勘弁してくれ。恥ずかしい」と止められた。Hな器具なのかと察し、それ以上は開けなかった。
「でも、ホッとした。隠しごとをしてたのはこれだったんだね」
「そうだ。コソコソして悪かった」
「サプライズだったなんて嬉しいよ。それじゃ、今朝どうして先に行ったの?」
「朝に鍵を開ける当番だったからだ」
「あ、そう……か」
そういえば、昨日帰って来たときそんなことを言っていた気がする。もっとも、浮気が気になって忘れてしまったのだが。
「疑ってごめんね。今朝、ルイスに仲直りしてって言われたから、なんとしても話したかったんだ……。帰りにグレンの好きなもの買ってくるからね!」
グレンに箱を渡し、そのフカフカな手を握って約束していると、規則にうるさいことで有名な課長がそばを通った。
「廊下は静かに。夫夫の語らいは食堂か家でやってもらえませんか、シュレンジャーさん」
「ママ、ごめんなさい出来た?」
「うん。僕の勘違いだったから、謝ったよ」
帰宅早々、ルイスに尋ねられた。まだ小さな子供に確認されるなんて情けなさすぎる。だけど、今朝までそのことで頭がいっぱいだったのだ。グレンが好きな鮭の大きな切り身をソテーにしてあげると、目を輝かせていた。旦那の胃袋を掴めとはよく聞くが、こういうことかなと思う。
お腹一杯になったところでルイスを寝かしつける。明日も仕事があるから、夜の営みに早く取りかからないといけない。
夫婦の寝室に入ると、枕元に赤い箱が置いてあった。中身はなんだろう、と開けると同時に、グレンが部屋に入ってきた。
「中身を見たか、シリル」
「な、なにこのえげつない名前……。媚薬って本物なの?」
「気持ちよくなるための効果を大袈裟に謳ったものだ。実際は感度が少し良くなる程度だろう」
「そっか」
とんでもないことになるかと思ったが、強壮剤みたいなものらしい。
「それでも、使えば盛り上がると思う。子供が出来てから、お前は寝台で以前のように乱れなくなった。もっと我を忘れるほど夢中になってほしくて……こういう薬の力を借りれば、前みたいに溺れてくれるかと」
「だ、だってルイスが気付くかもしれないじゃない。まだ三歳のルイスに、変な影響を与えたくないよ。声を抑えようと思ってどれだけ僕が気をつけてると思うの?」
思わず非難する口調になったが、仕方ない。
「声か……。それはネックだな。この薬を使ったら声を出しやすくなるだろうし、そうしたらルイスが気付くだろうし。そうだ、家から少し城のほうへ行ったところに、お屋敷を改造した宿が出来たからそこへ行こう。石造りの頑丈な建物だから思う存分声を出せる」
「えっ、泊まるの? ルイスはどうするの?」
「深夜から夜明けのあいだに帰れば大丈夫だろう。金は心配するな。俺の小遣いから出すから」
ポン、と胸を張る。家計から出すと言いたかったが、今月は家具を新調したのでピンチだったことを思い出し礼を言った。
「じゃあ、音を立てないようにそうっと出かけよう」
お屋敷を改造した宿は、城下町の入り口にあったはずだ。職場との往復で何度か見かけたが、灰色の石で出来たこぢんまりした建物で、庭木なども丁寧に植えられているお伽話に出てくるような瀟洒な宿だった。
城下町に出てみると、あちこち街灯がついていて、何人か買い物帰りのような人々とすれ違う。
「夜でも賑わってるんだね。ここ何年か、夕方になると家で過ごすばかりで気付かなかった」
「そうだな。ほら、着いたぞ」
薄明かりに照らされたホテルは隠れ家のようだ。
「夜だから、看板以外あまり分からないけど、お忍びで来るんだから丁度いいね」
一泊だけ、もしかしたら朝までに帰るかも知れないとフロントで告げると、店主らしい男は残念そうな顔をした。
「先をお急ぎでしょうか、お客様? 朝食は当店自慢のフレンチトーストがありまして、遠くから食べに来る方も多くおすすめなのですが……」
そんなことを聞いて、夜中に帰るわけにはいかない。
「一旦外出して、朝に三歳の子供を連れてきてもいいですか? 子供の朝食代は払います」
「大丈夫ですよ。当ホテルは六歳未満のお子様は無料ですので」
ニコリと微笑まれると同時に、グレンが肩に手を置いた。
「よかったな、朝になったら迎えに行こう」
部屋に案内されるあいだも、ルイスが大喜びでフレンチトーストを食べる姿が頭に浮かんで、笑顔になってしまう。
「いいホテルじゃない、ルイスも呼べるなら寝たまま連れてきても良かったね」
「そうだな、フロントの感じもよかったし。近くだけどまた来てもいいな」
グレンが服を脱ぎはじめ、上衣を脱いでしまうと、ポケットから赤い箱を取り出した。
「これを飲むのを忘れないようにしないとな」
――ルイスに教えて貰ったんだから、落ち着いて話し合わなきゃ。
自分に言い聞かせながら、食堂へと向かうと、廊下の端にグレンの姿が見えた。
「グレ……」
だれかと話しているようだ。相手の姿は柱の陰になっていて、こちらからは見えない。――と、グレンが赤い贈り物のような小箱を受け取った。なにか話して、はにかんだ顔をしているのが見えた瞬間、グレンの方向へと歩き出していた。
「あ、シリルさん! じゃ、僕はこれで」
ぺこりと頭を下げて、狸獣人が去って行く。たしかβで、グレンのチームの後輩だったはずだ。屈託もなくシリルに挨拶をするのは、浮気相手らしくない。グレンを見ると、持っていた小箱を背中に隠した。
ルイスとの約束を忘れたわけじゃない。だけど、そんな「隠してます」みたいな動きをされて黙っていられない。
「グレン、その手に持ってるのはなに? 僕、さっきから見てたんだ」
「う……」
家で悶々としていたことが甦ってしまう。ルイスの忠告もどこかへ行ってしまった。背後に回って、グレンの手から箱を引っ張る。なかなか手を開かなかったが、箱が壊れるとおもったのか、抵抗しなくなった。
「昨日から怪しかったのは、これが原因? さっきの後輩からプレゼント貰ったんでしょう。それともだれかから言付けられたとか…...」
明るいところで箱を見てみると、「愛するシリルへ」というメッセージカードが付いていた。
「えっ、僕へのプレゼントだったの……?」
今までの疑問が一気に氷解する。グレンが街に行ってなにも買わなかったのも、帰ってから嬉しそうにしていたのも、プレゼントを渡すときのことを考えていたせいだったのか。
「メッセージは、デニス……さっきの後輩が気を利かせて付けてくれたんだ。感謝しないとな。本当はふたりで使うためのものだ」
「ふたりで……?」
よく分からないのでラッピングされたリボンを外そうと引っ張ると、「待ってくれ、職場で開けるのは勘弁してくれ。恥ずかしい」と止められた。Hな器具なのかと察し、それ以上は開けなかった。
「でも、ホッとした。隠しごとをしてたのはこれだったんだね」
「そうだ。コソコソして悪かった」
「サプライズだったなんて嬉しいよ。それじゃ、今朝どうして先に行ったの?」
「朝に鍵を開ける当番だったからだ」
「あ、そう……か」
そういえば、昨日帰って来たときそんなことを言っていた気がする。もっとも、浮気が気になって忘れてしまったのだが。
「疑ってごめんね。今朝、ルイスに仲直りしてって言われたから、なんとしても話したかったんだ……。帰りにグレンの好きなもの買ってくるからね!」
グレンに箱を渡し、そのフカフカな手を握って約束していると、規則にうるさいことで有名な課長がそばを通った。
「廊下は静かに。夫夫の語らいは食堂か家でやってもらえませんか、シュレンジャーさん」
「ママ、ごめんなさい出来た?」
「うん。僕の勘違いだったから、謝ったよ」
帰宅早々、ルイスに尋ねられた。まだ小さな子供に確認されるなんて情けなさすぎる。だけど、今朝までそのことで頭がいっぱいだったのだ。グレンが好きな鮭の大きな切り身をソテーにしてあげると、目を輝かせていた。旦那の胃袋を掴めとはよく聞くが、こういうことかなと思う。
お腹一杯になったところでルイスを寝かしつける。明日も仕事があるから、夜の営みに早く取りかからないといけない。
夫婦の寝室に入ると、枕元に赤い箱が置いてあった。中身はなんだろう、と開けると同時に、グレンが部屋に入ってきた。
「中身を見たか、シリル」
「な、なにこのえげつない名前……。媚薬って本物なの?」
「気持ちよくなるための効果を大袈裟に謳ったものだ。実際は感度が少し良くなる程度だろう」
「そっか」
とんでもないことになるかと思ったが、強壮剤みたいなものらしい。
「それでも、使えば盛り上がると思う。子供が出来てから、お前は寝台で以前のように乱れなくなった。もっと我を忘れるほど夢中になってほしくて……こういう薬の力を借りれば、前みたいに溺れてくれるかと」
「だ、だってルイスが気付くかもしれないじゃない。まだ三歳のルイスに、変な影響を与えたくないよ。声を抑えようと思ってどれだけ僕が気をつけてると思うの?」
思わず非難する口調になったが、仕方ない。
「声か……。それはネックだな。この薬を使ったら声を出しやすくなるだろうし、そうしたらルイスが気付くだろうし。そうだ、家から少し城のほうへ行ったところに、お屋敷を改造した宿が出来たからそこへ行こう。石造りの頑丈な建物だから思う存分声を出せる」
「えっ、泊まるの? ルイスはどうするの?」
「深夜から夜明けのあいだに帰れば大丈夫だろう。金は心配するな。俺の小遣いから出すから」
ポン、と胸を張る。家計から出すと言いたかったが、今月は家具を新調したのでピンチだったことを思い出し礼を言った。
「じゃあ、音を立てないようにそうっと出かけよう」
お屋敷を改造した宿は、城下町の入り口にあったはずだ。職場との往復で何度か見かけたが、灰色の石で出来たこぢんまりした建物で、庭木なども丁寧に植えられているお伽話に出てくるような瀟洒な宿だった。
城下町に出てみると、あちこち街灯がついていて、何人か買い物帰りのような人々とすれ違う。
「夜でも賑わってるんだね。ここ何年か、夕方になると家で過ごすばかりで気付かなかった」
「そうだな。ほら、着いたぞ」
薄明かりに照らされたホテルは隠れ家のようだ。
「夜だから、看板以外あまり分からないけど、お忍びで来るんだから丁度いいね」
一泊だけ、もしかしたら朝までに帰るかも知れないとフロントで告げると、店主らしい男は残念そうな顔をした。
「先をお急ぎでしょうか、お客様? 朝食は当店自慢のフレンチトーストがありまして、遠くから食べに来る方も多くおすすめなのですが……」
そんなことを聞いて、夜中に帰るわけにはいかない。
「一旦外出して、朝に三歳の子供を連れてきてもいいですか? 子供の朝食代は払います」
「大丈夫ですよ。当ホテルは六歳未満のお子様は無料ですので」
ニコリと微笑まれると同時に、グレンが肩に手を置いた。
「よかったな、朝になったら迎えに行こう」
部屋に案内されるあいだも、ルイスが大喜びでフレンチトーストを食べる姿が頭に浮かんで、笑顔になってしまう。
「いいホテルじゃない、ルイスも呼べるなら寝たまま連れてきても良かったね」
「そうだな、フロントの感じもよかったし。近くだけどまた来てもいいな」
グレンが服を脱ぎはじめ、上衣を脱いでしまうと、ポケットから赤い箱を取り出した。
「これを飲むのを忘れないようにしないとな」
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