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本編
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「この誘い受けてくれて感謝するよ。テイト君。」
馬車に乗り込むと、既に中で待っていた侯爵に声をかけられた。
「こちらこそ、服まで準備していただきありがとうございました。」
「うん、やっぱり似ているから似合っているね。」
「似ている?」
「いや、何でもない。では行こうか。」
そうして馬車は走り出した。
侯爵の自分を見る目に少し落ち着かなさを感じたが、それ以外は問題もなく会場へと到着し、先に降りた侯爵にエスコートされて中へと入る。周りの視線にもだいぶ慣れたものだ。
そして侯爵は俺の腰に手を回し他の参加者たちに挨拶を始めた。側から見れば既に侯爵と婚約したかのような振る舞いだ。
さすがにこの体勢が落ち着かなかった俺はそっと離れようとしたが、それを許さないとでもいうように服を掴み引き寄せられる。
「あの、侯爵様?少し距離が近いのですが・・・」
「私たちはいずれ結婚するのだし、これくらい良いだろう?」
「まだ結婚するかどうかは・・・」
「はは、断れると思っているのかね?」
その言葉に緊張が走る。侯爵の態度は先ほどから変わらない。変わらないのだが・・・何だかその瞳から不穏なものを感じる。
「侯爵様・・・一体どういう・・・」
「もう君は私の物だということだ。ヘンダーソン公爵の守りがない君などどう扱っても誰も気にしないからな。」
「なっ・・・!私はあなたの物などではありません。」
俺は左腕で侯爵の手を振り払う。
「婚約をする前にあなたのことを知れて良かった。私はあなたと婚約はできません。」
侯爵の目を真っ直ぐに見てそう言った後、くるっと後ろを向いてさっさと帰ろうとした。だが後ろから両腕、正確には両袖を掴まれて動けなくなる。
「離してください!」
「ダメだ。君は家族を失望させても良いのか?君のような子を欲しがってくれる人など他に居ないだろうに。」
「っ、だからと言ってあなたと婚約する必要はない。」
「ほう。一生カイン君に世話になるつもりかね?それとも平民にでもなるのか?」
「それは・・・あなたには関係のないことです。」
お父様からも言われた言葉をこんなところでも聞くとは・・・俺は唇を噛み締めて不敬にならないギリギリの返事をする。
「ふむ、聞き分けのない子だな。カイン君とは大違いだ。仕方がない。」
そう言って侯爵は俺の右腕をガッチリと掴んで抱き寄せたかと思うと強引に引っ張り始めた。
「そこの君、休憩できる部屋はあるかな?連れの体調が悪いようでね。」
「な、何をっ!」
侯爵はこの屋敷の使用人に声をかける。使用人は俺を一瞥したが特別何をするでもなく休憩室と思われる部屋を指し示した。
「ありがとう。」
そうして俺はその部屋に無理矢理連れ込まれた。
侯爵はさらに部屋の奥へと突き進んでベッドまで行くと俺を投げ飛ばした。
「君が反抗的なのが悪いんだよ?さっさと既成事実を作って断れないようにしてやろう。」
「それはどういう・・・」
すると侯爵はジャケットを脱いでベッドへ上がり込んできた。俺は流石に状況を理解して慌ててベッドから降りようとする。だが、侯爵はそれを許さなかった。
「こんなことをして許されるとでも!?」
「許されるとも。君を助けてくれる人などいないだろう?」
そう言われて真っ先に頭に思い浮かんだのはザックだ。だが俺は、ザックのためとはいえあいつを裏切った。それなのに助けてくれと言うことなどできない。
「私の家族が黙っては・・・」
「君のご両親は私と君が婚約することを望んでいる。むしろお荷物の君を家から片付けられて喜ぶのでは?」
「それは・・・」
違うとは言い切れなかった。そんな俺の気持ちを察してか侯爵が嫌な笑みを浮かべる。
「ふ、本当は美しいカイン君をずっと手に入れたかったのだが・・・流石に伯爵家の嫡男を妾にするのは無理だろうと諦めていた。でも瓜二つの君が現れた。しかも欠陥のある君は誰からも求められない。」
侯爵は俺の服を力づくで剥ぎ取りながら言葉を続ける。これ以上聞きたくないのに、左腕を抑えられて満足に抵抗することも耳を塞ぐこともできない。
「つまり、君は私のものになるしかないと言うことだ。大人しくしていれば可愛がってあげるさ。」
「っ、嫌だ・・・!」
俺は辛うじて自由な足をジタバタと動かして全力で抵抗する。
「チッ、少しは大人しくしてれば良いものを!」
侯爵は苛立った様子で、左手を押さえつけているのとは逆の手で殴りかかってきた。
「ぐっ!」
「顔はやめておいてあげるよ。せっかくカイン君と瓜二つなんだ。傷ついたら勿体無いからね。」
そうして体中を何度も殴られる。
「ガハッ、やめっ・・・!」
痛くて苦しい。意識が朦朧としてくる。
「そろそろ大人しくなったか?全く手間取らせて・・・」
そうして侯爵は先程の続きを始め、俺の服はほとんど剥ぎ取られた。侯爵の手が俺の体をなぞり始める。ものすごく嫌なのに、体中が痛くてもう抵抗する気力がない。
一向に反応しない俺の体に痺れを切らした侯爵が足を掴んで開かせる。それが恥ずかしくて惨めで思わず涙が出た。
俺はこの人にとってカインの代替品だ。別にそれでも構わなかったが、最初から壊れていた俺は大事にする必要のないおもちゃらしい。
(もう、俺なんて・・・どうにでも・・・・・・)
俺は諦めて目をギュッと閉じた。いっそ完全に壊れてしまおう。そうすればもう傷つくこともない。そう思って来るであろう衝撃に備えた。
だが、突然バタンッ!と大きな音がしたかと思うと上にのしかかっていた重みが消えた。恐る恐る目を開けと横でドカッと大きな音がした。
俺が恐る恐る痛む上体を起こすと、ベッドの横ではザックが侯爵を殴りつけていた。
「このっ!テイトに何を・・・!」
「ざ、ザック!?」
俺は驚きで頭が追いつかずにその光景を見た。
「テイト!!」
俺の声に反応するようにザックがガバッと俺を抱きしめる。床には中途半端にズボンが脱げた侯爵が伸びていた。
「な、何でここに・・・」
「カインから連絡を貰ったんです。テイトが私から離れて侯爵との婚約を受け入れようとしていると・・・それで居ても立っても居られなくて・・・」
いつの間にカインが連絡を取っていたらしい。だがそれよりも・・・
「それで来てくれたのか・・・?俺はお前を裏切ったのに・・・」
「その話は後でゆっくりしましょう。」
ザックは怒っているような悲しそうな顔をしてそう言った。俺の行動を許したわけではないらしい。その事に少しホッとしている自分がいる。
「ああ、わかった・・・ごめんな、ザック・・・」
「・・・まずは怪我を治さないと・・・それにその格好も・・・」
途端に恥ずかしそうな顔を浮かべたザックは、俺に自分の上着を被せた。
「あ・・・」
そう言われて俺は自分が今一糸纏わぬ状態である事を思い出した。本当はザックの優しさを受け取る資格などないのだが、流石に裸でいるわけにもいかずザックの服で体を隠す。
それを見たザックが服の上から魔法をかけてくれる。するとみるみる痛かった箇所が治っていく。
「ありがとう・・・」
ザックは無言で頷くと俺を抱き抱えて歩き出す。
「君、裏門に案内してくれるか?彼を連れて帰る。それから、ホイットリー侯爵が不貞を働いたと主催者に伝えてくれ。」
そうして、驚いた顔で「かしこまりました。」と言った使用人の案内で、俺たちは裏門から公爵家の馬車へと乗り込み会場を去った。
馬車に乗り込むと、既に中で待っていた侯爵に声をかけられた。
「こちらこそ、服まで準備していただきありがとうございました。」
「うん、やっぱり似ているから似合っているね。」
「似ている?」
「いや、何でもない。では行こうか。」
そうして馬車は走り出した。
侯爵の自分を見る目に少し落ち着かなさを感じたが、それ以外は問題もなく会場へと到着し、先に降りた侯爵にエスコートされて中へと入る。周りの視線にもだいぶ慣れたものだ。
そして侯爵は俺の腰に手を回し他の参加者たちに挨拶を始めた。側から見れば既に侯爵と婚約したかのような振る舞いだ。
さすがにこの体勢が落ち着かなかった俺はそっと離れようとしたが、それを許さないとでもいうように服を掴み引き寄せられる。
「あの、侯爵様?少し距離が近いのですが・・・」
「私たちはいずれ結婚するのだし、これくらい良いだろう?」
「まだ結婚するかどうかは・・・」
「はは、断れると思っているのかね?」
その言葉に緊張が走る。侯爵の態度は先ほどから変わらない。変わらないのだが・・・何だかその瞳から不穏なものを感じる。
「侯爵様・・・一体どういう・・・」
「もう君は私の物だということだ。ヘンダーソン公爵の守りがない君などどう扱っても誰も気にしないからな。」
「なっ・・・!私はあなたの物などではありません。」
俺は左腕で侯爵の手を振り払う。
「婚約をする前にあなたのことを知れて良かった。私はあなたと婚約はできません。」
侯爵の目を真っ直ぐに見てそう言った後、くるっと後ろを向いてさっさと帰ろうとした。だが後ろから両腕、正確には両袖を掴まれて動けなくなる。
「離してください!」
「ダメだ。君は家族を失望させても良いのか?君のような子を欲しがってくれる人など他に居ないだろうに。」
「っ、だからと言ってあなたと婚約する必要はない。」
「ほう。一生カイン君に世話になるつもりかね?それとも平民にでもなるのか?」
「それは・・・あなたには関係のないことです。」
お父様からも言われた言葉をこんなところでも聞くとは・・・俺は唇を噛み締めて不敬にならないギリギリの返事をする。
「ふむ、聞き分けのない子だな。カイン君とは大違いだ。仕方がない。」
そう言って侯爵は俺の右腕をガッチリと掴んで抱き寄せたかと思うと強引に引っ張り始めた。
「そこの君、休憩できる部屋はあるかな?連れの体調が悪いようでね。」
「な、何をっ!」
侯爵はこの屋敷の使用人に声をかける。使用人は俺を一瞥したが特別何をするでもなく休憩室と思われる部屋を指し示した。
「ありがとう。」
そうして俺はその部屋に無理矢理連れ込まれた。
侯爵はさらに部屋の奥へと突き進んでベッドまで行くと俺を投げ飛ばした。
「君が反抗的なのが悪いんだよ?さっさと既成事実を作って断れないようにしてやろう。」
「それはどういう・・・」
すると侯爵はジャケットを脱いでベッドへ上がり込んできた。俺は流石に状況を理解して慌ててベッドから降りようとする。だが、侯爵はそれを許さなかった。
「こんなことをして許されるとでも!?」
「許されるとも。君を助けてくれる人などいないだろう?」
そう言われて真っ先に頭に思い浮かんだのはザックだ。だが俺は、ザックのためとはいえあいつを裏切った。それなのに助けてくれと言うことなどできない。
「私の家族が黙っては・・・」
「君のご両親は私と君が婚約することを望んでいる。むしろお荷物の君を家から片付けられて喜ぶのでは?」
「それは・・・」
違うとは言い切れなかった。そんな俺の気持ちを察してか侯爵が嫌な笑みを浮かべる。
「ふ、本当は美しいカイン君をずっと手に入れたかったのだが・・・流石に伯爵家の嫡男を妾にするのは無理だろうと諦めていた。でも瓜二つの君が現れた。しかも欠陥のある君は誰からも求められない。」
侯爵は俺の服を力づくで剥ぎ取りながら言葉を続ける。これ以上聞きたくないのに、左腕を抑えられて満足に抵抗することも耳を塞ぐこともできない。
「つまり、君は私のものになるしかないと言うことだ。大人しくしていれば可愛がってあげるさ。」
「っ、嫌だ・・・!」
俺は辛うじて自由な足をジタバタと動かして全力で抵抗する。
「チッ、少しは大人しくしてれば良いものを!」
侯爵は苛立った様子で、左手を押さえつけているのとは逆の手で殴りかかってきた。
「ぐっ!」
「顔はやめておいてあげるよ。せっかくカイン君と瓜二つなんだ。傷ついたら勿体無いからね。」
そうして体中を何度も殴られる。
「ガハッ、やめっ・・・!」
痛くて苦しい。意識が朦朧としてくる。
「そろそろ大人しくなったか?全く手間取らせて・・・」
そうして侯爵は先程の続きを始め、俺の服はほとんど剥ぎ取られた。侯爵の手が俺の体をなぞり始める。ものすごく嫌なのに、体中が痛くてもう抵抗する気力がない。
一向に反応しない俺の体に痺れを切らした侯爵が足を掴んで開かせる。それが恥ずかしくて惨めで思わず涙が出た。
俺はこの人にとってカインの代替品だ。別にそれでも構わなかったが、最初から壊れていた俺は大事にする必要のないおもちゃらしい。
(もう、俺なんて・・・どうにでも・・・・・・)
俺は諦めて目をギュッと閉じた。いっそ完全に壊れてしまおう。そうすればもう傷つくこともない。そう思って来るであろう衝撃に備えた。
だが、突然バタンッ!と大きな音がしたかと思うと上にのしかかっていた重みが消えた。恐る恐る目を開けと横でドカッと大きな音がした。
俺が恐る恐る痛む上体を起こすと、ベッドの横ではザックが侯爵を殴りつけていた。
「このっ!テイトに何を・・・!」
「ざ、ザック!?」
俺は驚きで頭が追いつかずにその光景を見た。
「テイト!!」
俺の声に反応するようにザックがガバッと俺を抱きしめる。床には中途半端にズボンが脱げた侯爵が伸びていた。
「な、何でここに・・・」
「カインから連絡を貰ったんです。テイトが私から離れて侯爵との婚約を受け入れようとしていると・・・それで居ても立っても居られなくて・・・」
いつの間にカインが連絡を取っていたらしい。だがそれよりも・・・
「それで来てくれたのか・・・?俺はお前を裏切ったのに・・・」
「その話は後でゆっくりしましょう。」
ザックは怒っているような悲しそうな顔をしてそう言った。俺の行動を許したわけではないらしい。その事に少しホッとしている自分がいる。
「ああ、わかった・・・ごめんな、ザック・・・」
「・・・まずは怪我を治さないと・・・それにその格好も・・・」
途端に恥ずかしそうな顔を浮かべたザックは、俺に自分の上着を被せた。
「あ・・・」
そう言われて俺は自分が今一糸纏わぬ状態である事を思い出した。本当はザックの優しさを受け取る資格などないのだが、流石に裸でいるわけにもいかずザックの服で体を隠す。
それを見たザックが服の上から魔法をかけてくれる。するとみるみる痛かった箇所が治っていく。
「ありがとう・・・」
ザックは無言で頷くと俺を抱き抱えて歩き出す。
「君、裏門に案内してくれるか?彼を連れて帰る。それから、ホイットリー侯爵が不貞を働いたと主催者に伝えてくれ。」
そうして、驚いた顔で「かしこまりました。」と言った使用人の案内で、俺たちは裏門から公爵家の馬車へと乗り込み会場を去った。
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