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3.クレアの挑戦!ご主人様を振り向かせる勘違い大作戦!
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朝のやり取りから数時間後、昼食終わってからの午後のティータイムでの一時
私は紅茶を淹れながら、改めて自分の気持ちに正直になった。彼が好きだからこそ彼の為にこの身を捧げるのだと。そう心に誓っていると彼が口を開いた。
「クレアちゃんって本当に頑張り屋だね」
その言葉に思わずドキッとするが平静を保ちながら返答する。少し顔が赤くなった気がするが、そこは心でカバー。
「それ程でもないですよ……ご主人様のことを考えるとつい……」
彼は照れくさそうに頭をかくと私に言った。
「まぁでも、僕は君のそんな所に救われたんだよ。君にはいつも元気づけられている」
ヤッター!!キター!いきなりのチャンス到来!!朝はあんなことを言ってはいてもやっぱり彼は私のことが大好きでたまらないようです。
「私もご主人様のことを大好きです。愛してます」
彼の手を握って真っすぐな目で言うと、彼はやや困惑しながら言う。
「全く、困った娘だなぁ……僕は君の気持ちに応えることはできな……」
そこで私は咄嗟に彼の口を手で塞ぐとこれ以上彼に言わせないようにした。そして真剣な眼差しで彼を見つめ、静かに首を振ることで自分が本気であることを伝えようとするが、それを悟った彼が私の手を優しくつかんで口を開く。
「……わかった、わかったよクレアちゃん。でもね、物事には順序というのがあるということは知っているかい?」
そう言って彼は私の頭を撫でた。その仕草があまりにも優しかったので、思わず彼を見つめたまま固まってしまった。そして数秒後、我に返ると顔が真っ赤になり恥ずかしくて動けなくなってしまうのだった……
「可愛いね、クレアちゃん。ちょっとからかい過ぎたか、ごめんよ」
ご主人様は笑いながら言う。完全に手玉に取られてしまいましたが、彼の気持ちも少しは分かる気がしてきた。確かに好きだという気持ちを伝えても彼には届かないのだ。ならばそれを伝えるよりも、彼のそばにいて少しでも多くの幸せを感じてもらおう、それで私の気持ちにご主人様が慣れてきたら徐々に深く食い込んでいけばいい。なずけて泥沼大作戦だ!!
恋愛の神様、どうか私にチャンスをお与えください!絶対にご主人様を振り向かせて見せますから……!そんな決意を胸に秘めながら私は今日も彼の身の回りのお世話をする。
「でもね、クレアちゃん……君はもう少し慎みを持つべきだ」
何とかご主人様を振り向かせようと決意をしたタイミングで、彼はいきなり口を開いた。
えっ……嘘でしょ?私はあまりにも不意の一撃に口を開くことが精いっぱいで言葉を発することができない。
何とか息を整え恐る恐るご主人様の顔を確認すると真剣な様子なので、重要度が上な感じもする。
「どういうことでしょうか?」
「どうって、今の君の恰好だよ」
私の恰好ですか……特に問題は見受けられない気がしますが、一体何のことを言っているのでしょうか?疑問に思いながらも彼の次の言葉を待った。すると彼は深いため息をついて続ける。
「君のそのメイド服、とても似合っているけど……ちょっと短いかな……」
彼の言いたいことがよくわからないので首を傾げてしまう。一体なんのことを言っているのだろうか?メイド服が短いといわれた気がしますが、気のせいですよね?だってこの服はご主人様を外見から振り向かせるために私が頑張って自分でデザインしたものです。満足させることはあれど困るなんてことはないはず。
「そうですか?私にはこの服がベストだと思うんですけれど……」
そう言ってスカートの裾を持ち上げて見せると彼は目を手で覆いながら言った。
「……ああ、もういいからクレアちゃん、座って」
彼の指示に従って椅子に座ると彼はため息をついた後に言った。
「あのね、女の子がそんな恰好で足を出すのはいけないことだよ」
……はい?今なんと言いましたかこの人!?私がメイド服を着ているのがいけないというのですか!?これが一番可愛いのに?!
「ご主人様、でもこの服、可愛くないですか?私的にはすごく気に入ってるんですけど」
私が問いかけると彼は首を横に振りながら言った。
「いや、可愛いかどうかの問題じゃなくてね……」
彼が言い淀んでいる。もしかしてこれは照れ隠しというやつでしょうか。それなら私が言ってあげないといけませんね。
「大丈夫ですご主人様、私はどんなご主人様も大好きですから」
そう言って彼の手にそっと触れると彼は更に深いため息をついた。なんだか明らかに呆れている様子ですが気のせいですよね。
「……そうか。残念だ、クレアちゃん……実は僕はロングスカートの女性が好みだったんだが……」
ガーン!!なんてことでしょう。ご主人様はロングスカートの女性が好みだったなんて……
ヤバいです……この新人メイドクレア一生の不覚で御座います。
「そ、そうですよね……ええ。もちろん存じ上げています。今日はたまたま他のものを洗濯していましたので残っていたこれを仕方なく履いているだけですから……」
「本当かい?それは良かった」
彼は笑いながら言った。よし、上手く誤魔化せた気がするぞ!そうか、今日これまで怒涛の如く仕掛けていたクレアちゃんの悩殺アタックにご主人様がギリギリかわせていたのは、このスカートが原因だったということですね。
「でも大丈夫です!明日からはロングスカートにしてきますから!」
私の宣言を聞いてご主人様が笑顔で私に言う。
「楽しみにしてるよ、クレアちゃん」
「……はい!!」
よし、今日はとりあえず潔く負けを認めましょう。そして明日はロングスカートのメイド服にして、ご主人様をきっとものにしましょう!!そう決意した私なのでした。
私は紅茶を淹れながら、改めて自分の気持ちに正直になった。彼が好きだからこそ彼の為にこの身を捧げるのだと。そう心に誓っていると彼が口を開いた。
「クレアちゃんって本当に頑張り屋だね」
その言葉に思わずドキッとするが平静を保ちながら返答する。少し顔が赤くなった気がするが、そこは心でカバー。
「それ程でもないですよ……ご主人様のことを考えるとつい……」
彼は照れくさそうに頭をかくと私に言った。
「まぁでも、僕は君のそんな所に救われたんだよ。君にはいつも元気づけられている」
ヤッター!!キター!いきなりのチャンス到来!!朝はあんなことを言ってはいてもやっぱり彼は私のことが大好きでたまらないようです。
「私もご主人様のことを大好きです。愛してます」
彼の手を握って真っすぐな目で言うと、彼はやや困惑しながら言う。
「全く、困った娘だなぁ……僕は君の気持ちに応えることはできな……」
そこで私は咄嗟に彼の口を手で塞ぐとこれ以上彼に言わせないようにした。そして真剣な眼差しで彼を見つめ、静かに首を振ることで自分が本気であることを伝えようとするが、それを悟った彼が私の手を優しくつかんで口を開く。
「……わかった、わかったよクレアちゃん。でもね、物事には順序というのがあるということは知っているかい?」
そう言って彼は私の頭を撫でた。その仕草があまりにも優しかったので、思わず彼を見つめたまま固まってしまった。そして数秒後、我に返ると顔が真っ赤になり恥ずかしくて動けなくなってしまうのだった……
「可愛いね、クレアちゃん。ちょっとからかい過ぎたか、ごめんよ」
ご主人様は笑いながら言う。完全に手玉に取られてしまいましたが、彼の気持ちも少しは分かる気がしてきた。確かに好きだという気持ちを伝えても彼には届かないのだ。ならばそれを伝えるよりも、彼のそばにいて少しでも多くの幸せを感じてもらおう、それで私の気持ちにご主人様が慣れてきたら徐々に深く食い込んでいけばいい。なずけて泥沼大作戦だ!!
恋愛の神様、どうか私にチャンスをお与えください!絶対にご主人様を振り向かせて見せますから……!そんな決意を胸に秘めながら私は今日も彼の身の回りのお世話をする。
「でもね、クレアちゃん……君はもう少し慎みを持つべきだ」
何とかご主人様を振り向かせようと決意をしたタイミングで、彼はいきなり口を開いた。
えっ……嘘でしょ?私はあまりにも不意の一撃に口を開くことが精いっぱいで言葉を発することができない。
何とか息を整え恐る恐るご主人様の顔を確認すると真剣な様子なので、重要度が上な感じもする。
「どういうことでしょうか?」
「どうって、今の君の恰好だよ」
私の恰好ですか……特に問題は見受けられない気がしますが、一体何のことを言っているのでしょうか?疑問に思いながらも彼の次の言葉を待った。すると彼は深いため息をついて続ける。
「君のそのメイド服、とても似合っているけど……ちょっと短いかな……」
彼の言いたいことがよくわからないので首を傾げてしまう。一体なんのことを言っているのだろうか?メイド服が短いといわれた気がしますが、気のせいですよね?だってこの服はご主人様を外見から振り向かせるために私が頑張って自分でデザインしたものです。満足させることはあれど困るなんてことはないはず。
「そうですか?私にはこの服がベストだと思うんですけれど……」
そう言ってスカートの裾を持ち上げて見せると彼は目を手で覆いながら言った。
「……ああ、もういいからクレアちゃん、座って」
彼の指示に従って椅子に座ると彼はため息をついた後に言った。
「あのね、女の子がそんな恰好で足を出すのはいけないことだよ」
……はい?今なんと言いましたかこの人!?私がメイド服を着ているのがいけないというのですか!?これが一番可愛いのに?!
「ご主人様、でもこの服、可愛くないですか?私的にはすごく気に入ってるんですけど」
私が問いかけると彼は首を横に振りながら言った。
「いや、可愛いかどうかの問題じゃなくてね……」
彼が言い淀んでいる。もしかしてこれは照れ隠しというやつでしょうか。それなら私が言ってあげないといけませんね。
「大丈夫ですご主人様、私はどんなご主人様も大好きですから」
そう言って彼の手にそっと触れると彼は更に深いため息をついた。なんだか明らかに呆れている様子ですが気のせいですよね。
「……そうか。残念だ、クレアちゃん……実は僕はロングスカートの女性が好みだったんだが……」
ガーン!!なんてことでしょう。ご主人様はロングスカートの女性が好みだったなんて……
ヤバいです……この新人メイドクレア一生の不覚で御座います。
「そ、そうですよね……ええ。もちろん存じ上げています。今日はたまたま他のものを洗濯していましたので残っていたこれを仕方なく履いているだけですから……」
「本当かい?それは良かった」
彼は笑いながら言った。よし、上手く誤魔化せた気がするぞ!そうか、今日これまで怒涛の如く仕掛けていたクレアちゃんの悩殺アタックにご主人様がギリギリかわせていたのは、このスカートが原因だったということですね。
「でも大丈夫です!明日からはロングスカートにしてきますから!」
私の宣言を聞いてご主人様が笑顔で私に言う。
「楽しみにしてるよ、クレアちゃん」
「……はい!!」
よし、今日はとりあえず潔く負けを認めましょう。そして明日はロングスカートのメイド服にして、ご主人様をきっとものにしましょう!!そう決意した私なのでした。
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