上 下
54 / 61
『同級生に女装コスプレしてたのを見られちゃいました。』

女の子みたいに……※

しおりを挟む



ぐぷぷぷっ……。


「ふぁっ?!…あぁぁあん!!」

熱くて指とは比べ物にならない質量のモノが、入り口から卑猥な音と一緒に入ってきた。
泰我の大きくて熱い楔が、僕を貫こうと奥へと進んでいく。


ぼんやりしていた思考は一気に引き戻されて、溶かされるような熱いモノを内壁が締め付ける。


散々泰我に解されたからか、痛みは感じないけど、凶悪なものが中を広げるのが息苦しい。


「……せめぇ…。」

泰我の顔を見ると、苦し気に眉根を寄せて熱い吐息を吐いている。


僕と目が合った泰我は、目をほんの少し細めて、右手で僕の頭をぽんぽんっと撫でた。いつもされる優しいその仕草に、身体の力が一瞬抜ける。


身体の強張りが抜けると、一気に泰我の楔が僕の中を貫いた。


「はぁ、あんっ!!」

とちゅっと奥の壁に泰我のモノが当たって、中が熱い熱でいっぱいに満たされる。


実は、姉に無理矢理BがLする漫画を読まされていた僕は、こういう事があると知識では知っていた。
でも、自分が現実でするなんて思ってもみなかったんだ。

 
すごく強烈な快感が渦巻いてるけど、
泰我となら不思議と怖くない。


ぴったりと肌が重なり合う感触がして、泰我のモノが全部入ったのだと分かった。
泰我もはぁっと一息つくと、僕の唇にちゅっと触れるだけのキスをしてきた。


「……中、すげぇ熱い……。」

 
美形が荒い息を吐きながら、欲情しきった顔で僕を見下ろして、嬉しそうに笑った。

その笑顔がなんだか少し懐かしいような、でも、こんな大人の泰我は見たことが無くて嬉しいような……。
トクンっと僕の胸が音を出した。

 
頬や目じりに触れるだけのキスの雨が降り注ぐ。柔らかくてくすぐったい。クスッと自然と笑みが溢れた。

両手を絡めと取られて、ぎゅっと握られると、恋人同士みたいで照れてしまう。


「……可愛い、於莵……。」


本当に愛しそうに、僕の名前を呼んでくれる泰我。


……懐かしい。

子供の頃、同じように男の子に言われた気がする。
少し無口で、でも暖かくて、優しくて……。

あの子は誰だったっけ??


「………考え事か?余裕だな。」


とちゅっ。


「っあ!」

僕が思考に耽っていると、泰我が軽く腰を引き抜いて僕の奥へと当てた。

内壁の奥をトンっと押され、僕は一気に現実へと引き戻される。僕の緊張が解けるまで待ってくれていたようで、泰我はゆっくりと腰を動かし始めた。


「ふあっ、あっ!……そ…こ……!」

敏感なしこりを、泰我の凶悪な先っぽでトンっ、トンっと規則的に押される。
さっき泰我に暴かれてしまったしこりは、ぷっくりと腫れて刺激を期待していた。


押される度に強い快感が僕を襲って、甲高い嬌声が出る。


「ここだろ?於莵のいいところ。」

泰我はそう言うと、敏感なしこりをピンポイントに責めてくる。
泰我が腰を動かすたびに、僕のお尻からはひっきりなしに卑猥な水音がして、泰我とエッチなことを自覚させられてしまう。


とちゅっ、とちゅっ、グリグリ

「あっ!あっ!……やぁっ!グリ、グリしな……で!」


腰を引かないまま、泰我の先っぽがグリグリと僕のしこりを押し潰した。
僕の言葉なんてお構いなしに、泰我は抜き差しをしながら、時々ぐりっとしこりを押し潰す。


異なる刺激は、僕をとことん追い詰める。
熱がどんどん昇ってくるのがわかった。


もう、何度目だろう……。
また、イッちゃう……!


ぎゅっ!


「あっ!!」

絶頂が見えていたそのとき、いきなり、泰我の手が僕の前のモノを握りしめる。


あともう少しで絶頂を迎えるはずだったのに、突然塞き止められた熱がぐるぐる渦巻く。


……どうして?何でイかせてくれないの?


「……於莵、男も女みたいになれるって知ってるか?」

「………えっ?」


女の子みたいになれるって、どういうこと?


泰我の言った意味が分からず、僕は首を傾げてしまった。下半身に集まっていた熱を早く出したい……。


「……あんまり出すと、疲れっから…。女みたいにイカせてやるよ。」


僕の勃ち上がったモノを握りしめたまま、泰我は腰を動かし始める。

中は泰我の凶悪なモノでいっぱいにされていて、少し動いただけでも、内壁が擦られて気持ち良い。
段々と早くなっていく律動に僕はチカチカと瞼に火花が飛んだ。


肌のぶつかり合う音が部屋に響いて、グチュグチュと激しく中をかき混ぜられる。


パンっ、パンっ、パンっ!


「ひうっ!……あっ!あっ!」

僕は熱を出したいのに、泰我に僕のモノを握っているせいで白濁を出す快感が得られない。
下腹部に熱はぐるぐると溜まり、爆発してしまいそうだ。


それなのに、泰我は僕のモノを掴んだまま、一番敏感なしこりをトンっと先っぽで押した。


トンっ、トンっ


「…っ!あっ、あっ!…も……だ…したい……!!」


頭の中は白濁を出て、快感を得るということでいっぱいだ。それに、先程から下腹部から怪しい快感の兆ししを感じ取って、何だか怖い。

今までに感じたこともない、快感の予感がする。


僕は全身を渦巻く熱があんまりにも苦しくて、目からポロポロと涙を流していた。


「…んっ!あっ!はな…、して!……たい…が!!」


ふるふると左右に首を降って、身を捩る。そんなことしても、快感の波からは逃れられない。


「……出さないで、イケよ。」


凶悪なモノが、勢いよく、ぐりっとしこりを抉った。


トンっ、トンっ、グリっ


「~~っ!!はぁぁあっ!!」


集まっていた熱が一気に爆発して、僕は絶頂した。びくびくと大きく身体は痙攣して、悲鳴のような嬌声が上がる。


「…っ、くっ!」

絶頂と同時に中はきゅうっと、泰我のモノを嬉しそうに締め上げた。
中に暖かいトロリとしたモノを感じて、泰我も達したのだと気がつく。


自分では確実に絶頂したと分かるのに、泰我に握られていた僕のモノからは何も出ていない。


僕、本当に女の子みたいにイっちゃだたんだ……。


白濁が出ないせいなのか、小さな快感の波が小刻みに続いている。泰我に中に出されただけで身体がぶるりと震えた。


もう、これ以上は身体が持たないよ……。



僕は過ぎる快感にぐったりして、泰我に頭を撫でられながら眠ってしまった。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

鬼ごっこ

ハタセ
BL
年下からのイジメにより精神が摩耗していく年上平凡受けと そんな平凡を歪んだ愛情で追いかける年下攻めのお話です。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

真・身体検査

RIKUTO
BL
とある男子高校生の身体検査。 特別に選出されたS君は保健室でどんな検査を受けるのだろうか?

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

全寮制男子校でモテモテ。親衛隊がいる俺の話

みき
BL
全寮制男子校でモテモテな男の子の話。 BL 総受け 高校生 親衛隊 王道 学園 ヤンデレ 溺愛 完全自己満小説です。 数年前に書いた作品で、めちゃくちゃ中途半端なところ(第4話)で終わります。実験的公開作品

ヤンデレ執着系イケメンのターゲットな訳ですが

街の頑張り屋さん
BL
執着系イケメンのターゲットな僕がなんとか逃げようとするも逃げられない そんなお話です

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

処理中です...