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『兄の部屋で電マ使ってるの見られちゃいました。』
もっと気持ち良いこと (若干拘束あり) ※
しおりを挟む「っ!あっ、アッ!…イクっ、イッちゃう……。っあぁ、やあぁああああ!!!」
パンツを濡らすだけじゃなく、布地からも白濁が漏れ出ているのが見えた。中も外もぐちょぐちょだ。
全力疾走したような疲れで、はぁあ、はぁあっと肩を上下させながら息をする。
「……はぁ、はぁ。」
もう、身体は動かせそうになくて、くったりとショウ兄の胸に凭れかかった。
ショウ兄は、チュッとオレの右頬にキスをすると、ベッドサイドに置いてあったテイッシュで汚れた身体を拭いてくれる。
オレは身体が気怠くて、ショウ兄にされるがままだった。
「……なぁ、皐月。もっと気持ち良いことしないか……?」
ショウ兄は、右の耳元で色っぽく誘うように囁いた。そのまま、耳たぶを唇で食んでくる。
柔らかな唇に耳を食まれて、絶頂の余韻に浸って全身が敏感になっているオレは、もう身体がビクビクするのを止められない。
心なしか、ショウ兄の息づかいも荒い気がする。
「…っん!……もっと、気持ち…よく……?」
これ以上に気持ち良いことなんて、あるのだろうか……。
ふわふわした思考で、ショウ兄に問い返す。
「…そう。…俺も、このままじゃ辛い……。」
そう言うと、ショウ兄は下から上へと腰を動かした。
オレの尻あたりに、何か硬いものが当たっている。
うそ……。ショウ兄の勃ってる……。
硬くなったショウ兄のモノに驚きを隠せない。
エッチな道具使ったから、興奮したのかな……。
こんなに張りつめていると、苦しくて辛いよな。
その状況がいかに生理的にキツイか、男のオレは良く知っている。
そうだよな……。
オレだけ気持ち良くなってちゃだめだよな……。
これは、ショウ兄のためだから……。
「……痛くない?」
さすがに痛いのは嫌だから、前もって聞いておく。
「痛くなんかしない。」
強い眼差しで射抜かれて、きっぱりと答えられた。
「……皐月…。」
右耳を食んでいた唇が離れ、ショウ兄がオレの肩に顔を乗せた。
甘えるように頭を肩にグリグリしてくる。
ショウ兄の柔らかな猫っ毛が頬を擽る。
ショウ兄が甘える姿なんて珍しい。
それくらい、下半身辛いのかな……。
何気に失礼なことを考えてしまった。
グリグリしていた頭が肩から離れていくのを感じた。振り返ってみると、こちらを窺う空色の瞳と目が合う。
「一緒に、気持ちよくなろ?」
ねっ、て言いながら、ショウ兄が小首を傾げて、目を細めて微笑んだ。
美形の甘えた微笑をもろに喰らったオレは、また顔に熱が上がった。
ショウ兄の甘えた顔、可愛すぎか……。
でも、なんだろう……。
笑顔は甘いのに、なんか追いつめられてるみたいに感じる。
甘い雰囲気を醸し出しているのに、空色の瞳の奥が黒く揺らめいている。
欲情を奥に秘めている目は、微笑んでいても獲物を捕らえて射貫いていた。
こんな雄の顔のショウ兄、初めて見た……。
ショウ兄の色気と何気なく感じる威圧感に、ゴクリと喉が鳴った。
抵抗できない気がして、恐る恐る頷く。
俺が頷いたのを見て、ショウ兄は小さくクスっと笑みを零した。その目はオレを捕らえて離さない。
「でも、お仕置きだからな……。いいこと思いついた。」
ショウ兄がそっとオレを抱え上げて、ベッドに仰向けに寝かせた。
もう、身体に力は入らないから素直に従う。
オレを寝かせたショウ兄は、顔を近づけて唇に触れるだけの啄むようなキスを、何度も繰り返した。両手は絡め取られ、軽く握られる。
柔らかい唇の感触と、触れ合うだけの優しいキスが気持ちいい。
ふわふわした気分でぼんやりとしていたら、シュルっと布が擦れあう音が微かに聞こえた。
視界の端に赤いリボンのような、艶のある柔らかな布が映った気がした。
何の音か分からないが、ショウ兄のキスが気持ち良すぎて、すぐにどうでもよくなる。
重なり合っていた唇が離れていった。
「……よし。」
おもむろにショウ兄が呟いた。
?
何が『よし』なんだ?
不思議に思っていると、着ていたTシャツの裾を胸まで一気にまくり上げられた。
「っ!ちょっ!」
服の裾を抑えようと、オレは両腕を下に向けようとする。
ギシっ、ギギギ
「……ふえっ?」
ショウ兄の服を捲る手を抑えようとしたのに、両腕が全く動かない。ぎしっとベッドが軋む音が聞こえる。
何度も腕を動かそうとしても叶わず、ギシギシと軋む音だけが聞こえてくる。
もしかして、これ……。
腕、縛られてる???
いつのまに??
「ショウ兄!」
キスの余韻に浸っていたオレは、慌ててショウ兄を呼んだ。
ぼんやりとしていた意識が、驚きの状況で覚醒した。
ていうか、オレ、気が付くの遅くないか?
それもこれも、ショウ兄のキスが気持ちいいのが悪いんだ!
「……ただ気持ちよくなるだけじゃ、お仕置きじゃないだろ?」
ニヤリとした笑みを浮かべたショウ兄の、その欲情を湛えた表情にドキリっと心臓が跳ねた。今日は一段と大人の魅力が増してクラクラする。
確かに縛られてはいるけど、柔らかい生地なのだろうか、食い込むような痛さはない。
何をするのか分からないけれど、ショウ兄は俺が本当に嫌がることはしないだろう。
「……優しくしてね?」
目の前の整った顔立ちを、窺うように見上げてお願いした。
一瞬、ショウ兄が目を見開いて、息を呑む音が聞こえた。
「…あー。もう。くっそ可愛い……。」
不意にオレに覆い被さってきたショウ兄が、首元に顔を埋めてぼそっと呟いた。
あまりにも小さな声だったので、何を言っているのか分からなかった。
「っん!」
いきなり右胸の突起をピンっと指で弾かれて、反射的に身体が跳ねた。ショウ兄はそのまま、指の腹で乳首をつんつんっと押してくる。
「じゃあ、続きな?」
自分ではほとんど意識したことのない、小さな胸の突起。
最初はくすぐったい感じがしたけど、乳輪を焦らす様に触られた後、不意に頂部分を触られてピンっと弾かれる。
何度かそれを繰り返されるうちに、熱がそこから燻るのを感じた。胸の突起で感じているのが、無性に恥ずかしい。
オレ、女の子じゃないのに、乳首で感じちゃってる……。
「ん…あっ、…ン。…ひあっ!」
湿った舌に、左側の乳首をねっとりと舐めとられる。
右は指の腹で潰されるように捏ねられ、左は舌で舐められる。時折チュウっと音を立てて吸われる。
舌先でも突起の先端をツンツンと虐められた。
左右で違う快感を与えられて、頭は混乱しているのに、また全身に熱がじんわりと広がっていく。
しばらく、チュパっ、チュパっと乳首を吸っていた唇が、そのまま胸を辿って鎖骨にたどり着く。
擽ったくて身をすくめると、チュッと音がした後にチクリと小さな痛みが走った。
ショウ兄の唇は、鎖骨、胸、脇腹と移動し、何度もチュッと音を立てていく。
音がするたびに、チクリとした刺激がもどかしく、呼吸がまた熱く悩ましくなっていく。
肌に感じるショウ兄の吐息が熱っぽい。
ショウ兄の顔が不意に身体から離れていった。オレは、熱に浮かされてぼーとしている。
パカッとプラスチックの蓋が開く音が聞こえた。
ショウ兄は器用にチューブから、何やら粘性の液体を片手に出している。
液体を出し終わると、両手で暖め出した。
あれって、ローションだよな?
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