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欲しいのは君だけ。
管理人
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「所長、お話があります。」
俺は家ではなく、研究所でわざわざ親父に会いに行った。
「何かな?」
親父も改まって俺を見る。
「俺を管理人にしてください。」
親父は黙って数秒間俺を見つめた後、口を開いた。
「…いいだろう。開発部の者にやってもらおうと声をかけていた所だ。配達員が飛んでいる間は『過去の部屋』から出ることは禁じられている。それでもいいか?」
「はい。」
…何も問題ない。
「そうか…。分かった。手続きをする。秘書の小池さんから連絡を入れてもらおう。…あと、今の仕事も継続してもらうぞ。それでもいいか?」
「はい。」
…どうせ、彼と道が交わる事などないんだ。
「洸一、たまには帰ってじいちゃん、ばあちゃんに顔を見せろよ。」
「はい。」
…もう、どうだっていい…。
俺は親父に一礼し、所長室を後にした。
俺は家ではなく、研究所でわざわざ親父に会いに行った。
「何かな?」
親父も改まって俺を見る。
「俺を管理人にしてください。」
親父は黙って数秒間俺を見つめた後、口を開いた。
「…いいだろう。開発部の者にやってもらおうと声をかけていた所だ。配達員が飛んでいる間は『過去の部屋』から出ることは禁じられている。それでもいいか?」
「はい。」
…何も問題ない。
「そうか…。分かった。手続きをする。秘書の小池さんから連絡を入れてもらおう。…あと、今の仕事も継続してもらうぞ。それでもいいか?」
「はい。」
…どうせ、彼と道が交わる事などないんだ。
「洸一、たまには帰ってじいちゃん、ばあちゃんに顔を見せろよ。」
「はい。」
…もう、どうだっていい…。
俺は親父に一礼し、所長室を後にした。
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