未来も過去も ーコウイチー

もこ

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後悔

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家に帰ると、リビングで父親がコーヒーを飲んでいた。祖父母はいない。どこかへ出かけたんだろう。
「洸、バイト帰りか?遅いな。」
「…」

無視を決め込み、自分の部屋へ引きこもる。アルバムを取ると、ベッドに横になった。あの人がここに来た6回分の写真が納められている。
幼い頃からの写真を眺めていると、中学の頃から疑問に思っていた事がまた蘇った。

『やっぱり歳をとってない。』
初めて出会った時から10年以上経っている。写真を撮るようになってからも10年だ。最初に撮った写真を見ながら記憶を呼び戻す。最後に会った3年前とも何ら変わりない…。シワ一つ増えてない…。

その時、部屋をノックする音が聞こえた。

「洸、話がある。」
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