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いつか、君と
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安っぽいホテルで目が覚める。
隣にはアキラ。俺に抱きつくようにして眠っている。起こさないように引き剥がしてベッドを出ると、シャワーを浴びた。
いろいろ勉強になった。
アキラは本当に時間をかけて教えてくれた。必要なローション、コンドーム。どんなふうに解していくか。自分でやって見せてくれた。
途中からは俺も手伝い、そのまま…。
女がいいのか男がいいのかと聞かれたら、ま、どっちでもいい。あの人でなければ誰でも同じだ。あの日、何も分からずに本能のまま襲いかかった俺を拒絶してくれて良かったのかもしれない。多分、身体を傷つけた…。
「やめろ!俺は好きな奴がいるんだ!…お前じゃない!」
お前じゃない…。
…誰なんだ?あの人の想い人を想像すると、ドス黒い感情が生まれる。男か?女か?今すぐに行ってこの世から抹殺してやりたい。あの人は俺だけのものだ。ずっと見てきたんだ。気づいたら好きになってた。ずっと好きだった。その気持ちをずっと大切にしていたのに。
それなのに俺が俺の気持ちを壊してしまった。
もう、会うことはない…。もう、会えない…。
風呂場の壁を殴る振りをして拳をコツンとつける。シャワーを止め、浴室を出た。
隣にはアキラ。俺に抱きつくようにして眠っている。起こさないように引き剥がしてベッドを出ると、シャワーを浴びた。
いろいろ勉強になった。
アキラは本当に時間をかけて教えてくれた。必要なローション、コンドーム。どんなふうに解していくか。自分でやって見せてくれた。
途中からは俺も手伝い、そのまま…。
女がいいのか男がいいのかと聞かれたら、ま、どっちでもいい。あの人でなければ誰でも同じだ。あの日、何も分からずに本能のまま襲いかかった俺を拒絶してくれて良かったのかもしれない。多分、身体を傷つけた…。
「やめろ!俺は好きな奴がいるんだ!…お前じゃない!」
お前じゃない…。
…誰なんだ?あの人の想い人を想像すると、ドス黒い感情が生まれる。男か?女か?今すぐに行ってこの世から抹殺してやりたい。あの人は俺だけのものだ。ずっと見てきたんだ。気づいたら好きになってた。ずっと好きだった。その気持ちをずっと大切にしていたのに。
それなのに俺が俺の気持ちを壊してしまった。
もう、会うことはない…。もう、会えない…。
風呂場の壁を殴る振りをして拳をコツンとつける。シャワーを止め、浴室を出た。
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