ある時、ある場所で

もこ

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エピローグ(真人)

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「キッツっ!こら、真人、そんなに締めるなっ。」
ふと気がつくと、悠の分身がゆっくりと出ようとしていた。俺は後ろからのキュウキュウする刺激で、何が何だか分からなくなっていた。

「…んああっ!ゆうっ!ゆう…お、俺どうにかなっちゃうっ…!」
「俺もどうにかなりそうっ!…動くぞっ!」
悠の言葉とともに、硬い分身が勢いよく挿ってきた。全身に電気が走ったような刺激が通り抜ける。本当にこのままじゃ、どうにかなっちゃう。

「……んあああああっ!ま、まってっ……!」
待って欲しいっ。こんな刺激、知らなっ…!
「…無理っ!真人、可愛すぎるっ…!」
俺の言葉を無視して、何度も何度も腰を打ち付けられた。悠の腰骨が感じられると同時に、繁みのザリっとした感じが穴の周りを刺激する…。

「うあああっ!また…またいっちゃうっ!ゆう…ゆう…好きっ!」
未知の領域に達していた俺は、自分でも何を口走ったのか分からなかった。
「今度は一緒にっ…はっ…はっ…イクぞっ!」
「…んああああっ!!」
俺がイッたのを見計らうように、瞬時に出て行った悠の分身から、熱い迸りが背中に放たれた。

「はあっ、はあっ、はあっ…真人…最高だっ!!俺だけのモノだ。俺だけだって言ってっ!!」
後ろからギュッと抱きしめられ、首に悠の熱い唇が押し当てられた。まだ背中にはビクビクしている悠の分身が押し当てられていた。俺は、まだ痺れが取れない身体を反転させると、悠に抱きつき、心を込めてキスをした。

「…悠っ。悠だけだから…。これまでも…これからも…。」
「…真人っ……!!」
目を見開いて固まったと思った悠が、次の瞬間俺の唇に吸い付いてきた。
「俺も…真人だけだから。…愛してる。」
長いこと口づけを交わし、俺たちは体をシャワーで流して手を繋いで浴室を出た。



「暑いっ。真人、お茶飲むか?ジュース?」
「スポーツドリンク残ってる?」
誰もいない事をいいことに、半袖のTシャツとボクサー1枚で2人でキッチンに立っていた。何故か俺は、悠のTシャツを着せられていた。悠曰く、「1度着てもらいたかった。」んだそうだ。同じロゴの入った俺には少しだけ大きい色違いのTシャツ…。まるでペアルックだ…。

「はい、コップ。」
まるで自分の家のように迷いなく食器棚から2つのコップを出した悠からコップを受け取り、椅子に座ってスポーツドリンクを飲んだ。夕飯は店で済ませていたから、後は寝るだけ。

「おいで。歯を磨いたら…ベッドで続きしよ。」
「続きっ!?って…。」
差し出された手を唖然と見つめる。少しずつ冷めてきた身体がだんだんと熱くなってくるのが分かった。顔も熱い…。

「ははっ。真人可愛い…。チューして。」
手を掴まれて立ち上がらされた。ちゅっと唇にキスをして肩に顔を埋める。は、恥ずかしい…。

「まだまだ真人満足してないだろ?もう一度、ベッドで気持ちよくさせてあげるよ。…もうしばらくいいっていうぐらい。着替えはたくさん持ってきたから大丈夫。いくら汚してもいいから。」

大きな旅行用のキャリーバッグとボストンバッグを運んで来た悠を見たときには驚いた。そのまま俺の部屋に置きっぱなしだ。
「いこ。」
今度は差し出された手を素直に握り、2人で歯を磨くべく洗面所に向かって歩いて行った。



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