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4回目〜2年前〜(悠)
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自分の首からネックレスを外して、真人の首にかける。通販で届いてから、ずっと着けていた。これを見るたびに俺の体温を思い出してほしい…。箱から新しく取り出したネックレスは自分にかけた。真人の隣に滑り込み、首の下に腕を回した。
『まつ毛が長い。』
額にかかった前髪をかき上げる。額を露わにすると、随分と幼く見える。真人の骨格は確かに男のものなのに、性を感じさせないような不思議な雰囲気を持っていた。
「真人、起きて。」
額に軽くキスをすると、真人の目が開いた。
「目が覚めた?なかなか起きないから心配になってきたとこだった。スポーツドリンク、飲む?」
伸び上がってペットボトルを掴む。真人に向き直ると、俺の首にかかるネックレスを触って見ていた。
「これ?中々いいだろ?ほら…真人も…お揃い。」
真人の視線を自分のものに導くと、真人が驚いた顔を見せる。
「1週間前、誕生日だったろ?二十歳の誕生日おめでとう。これはプレゼント…。たまにつけて…。これで…たまに…俺のこと思い出して…。」
ほんと、たまにでいいから…。束縛はしない。2年後、真人の所に来た時、隣に他の誰かがいても…。その時は、また初めからやり直しさせて?真人の心にどうにかしてまた、入り込むから…。言葉にならない思いを込めてキスをする。
「ありがとう。」
真人から、キスをされた。ひとときだけ満たされる俺がいる。
「真人…好きだよ。もう誰もいらない…真人だけだ…。」
戻った時に真人がいないと洸一さんに言われたら?4月に会いに行って…拒絶されたら?漠然とした不安を隠すように真人とキスをし続けた。
「しまった…。」
洗面所で顔を洗ってコンタクトレンズを入れようと鞄を開けて気がついた。いつも着けている透明のコンタクトだ。昨夜寝る時にカラーコンタクトを外して捨ててしまった。
『ま、しょうがない。』
いつものコンタクトを装着し、鏡で自分の瞳を確認する。こんなのより、真人の瞳を見ていたい。
「真人ー!髭剃りある?これ使ってもいい?」
洗面台に置かれたT字剃刀を手に取って真人に呼びかけた。
「じゃ、また来るから。4月1日に…。」
真人が準備してくれた朝食を食べて、身支度を整えた。出発しようとすると、店側の入り口の対面にある住居の玄関に導かれた。女物のパンプスやシューズと、真人のものだろうか…男物の運動靴が1つ並べられていた。真人は…父親や兄弟はいないのか?昨日から漠然と感じていたことが、確信に変わりつつあった。
「そんな顔しないで…帰れない。」
真人を抱きしめると、一瞬切なそうに顔を歪めて俺の胸に顔を埋めた。真人の頭を抱え込んで告げる。本当に…帰りたくない。また今夜、『ただいま』ってここに戻りたい…。
「じゃあ、行くね。」
また来るから…あと2年。その前に会えるチャンスがあったら絶対にまた…。額に思いを込めてキスをした。しばらく顔を見つめ合った。本当に綺麗な瞳をしている。キラキラと輝いていて、その輝きは宝石も敵わない。離れがたい…でも…。決心が鈍らないうちにと、真人の身体を離して靴を履いた。玄関のとびらをあけ、手を上げて外に一歩踏み出した。
「お…おれ、待ってる…!」
扉が閉まる瞬間、真人の声が聞こえたような気がした。
『まつ毛が長い。』
額にかかった前髪をかき上げる。額を露わにすると、随分と幼く見える。真人の骨格は確かに男のものなのに、性を感じさせないような不思議な雰囲気を持っていた。
「真人、起きて。」
額に軽くキスをすると、真人の目が開いた。
「目が覚めた?なかなか起きないから心配になってきたとこだった。スポーツドリンク、飲む?」
伸び上がってペットボトルを掴む。真人に向き直ると、俺の首にかかるネックレスを触って見ていた。
「これ?中々いいだろ?ほら…真人も…お揃い。」
真人の視線を自分のものに導くと、真人が驚いた顔を見せる。
「1週間前、誕生日だったろ?二十歳の誕生日おめでとう。これはプレゼント…。たまにつけて…。これで…たまに…俺のこと思い出して…。」
ほんと、たまにでいいから…。束縛はしない。2年後、真人の所に来た時、隣に他の誰かがいても…。その時は、また初めからやり直しさせて?真人の心にどうにかしてまた、入り込むから…。言葉にならない思いを込めてキスをする。
「ありがとう。」
真人から、キスをされた。ひとときだけ満たされる俺がいる。
「真人…好きだよ。もう誰もいらない…真人だけだ…。」
戻った時に真人がいないと洸一さんに言われたら?4月に会いに行って…拒絶されたら?漠然とした不安を隠すように真人とキスをし続けた。
「しまった…。」
洗面所で顔を洗ってコンタクトレンズを入れようと鞄を開けて気がついた。いつも着けている透明のコンタクトだ。昨夜寝る時にカラーコンタクトを外して捨ててしまった。
『ま、しょうがない。』
いつものコンタクトを装着し、鏡で自分の瞳を確認する。こんなのより、真人の瞳を見ていたい。
「真人ー!髭剃りある?これ使ってもいい?」
洗面台に置かれたT字剃刀を手に取って真人に呼びかけた。
「じゃ、また来るから。4月1日に…。」
真人が準備してくれた朝食を食べて、身支度を整えた。出発しようとすると、店側の入り口の対面にある住居の玄関に導かれた。女物のパンプスやシューズと、真人のものだろうか…男物の運動靴が1つ並べられていた。真人は…父親や兄弟はいないのか?昨日から漠然と感じていたことが、確信に変わりつつあった。
「そんな顔しないで…帰れない。」
真人を抱きしめると、一瞬切なそうに顔を歪めて俺の胸に顔を埋めた。真人の頭を抱え込んで告げる。本当に…帰りたくない。また今夜、『ただいま』ってここに戻りたい…。
「じゃあ、行くね。」
また来るから…あと2年。その前に会えるチャンスがあったら絶対にまた…。額に思いを込めてキスをした。しばらく顔を見つめ合った。本当に綺麗な瞳をしている。キラキラと輝いていて、その輝きは宝石も敵わない。離れがたい…でも…。決心が鈍らないうちにと、真人の身体を離して靴を履いた。玄関のとびらをあけ、手を上げて外に一歩踏み出した。
「お…おれ、待ってる…!」
扉が閉まる瞬間、真人の声が聞こえたような気がした。
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