ある時、ある場所で

もこ

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3回目〜5年前〜(悠)

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真人と繋がることは、今までの経験にない充足感を俺にもたらした。指を入れて慰めていただけのソコは俺の雄の侵入を拒みながらも、少しずつ服従していく。慣れてくると中の襞が蠢き、スキン越しに俺のものを奥へ奥へと誘った。
「好きだっ!」
真人がイクたびに声をかけるが、真人には通じているだろうか…。

「あああああっ!」
『真人、いつまでも覚えていて…俺の形を。誰も受け入れないで…真人を俺のもの…俺だけのものにしたいんだ…』
思いを込めて何度も打ち込む。今の時間がずっと続けばいい…。このまま眠って目が覚めて、お互いの姿が5年後だったら…。
「はあっっ!」
俺のモノが劣情を吐き出した途端に、真人な意識を手放した。



目を瞑ると、とても幼く見える。高2だ…当たり前。真人の初めてを奪ってしまった…。後悔はしてないが、罪悪感が残る。またすぐに会いに来れるはずがない。過去に飛ぶのはあと2、3回のはず。月に1度…今年度のスケジュールはそうだと聞いていた。
『俺って…無責任な奴だったんだな…。』
髪をゆっくりと撫でながら、まだ起きそうもない真人の額に、キスを落とした…。



真夜中近くに真人を送って行った。離れ難かった。ずっと手を繋いでいた。「待ってて。」ここまで俺にはそれしか言えなかった。呪文のように唱えれば何とかなる、そんな気がした。
「どこまで送る?」
「さっき会った公園まで。」

タクシーに乗り込んで、運転手に行き先を告げる。スーツ姿の俺とパーカー姿の真人の組み合わせに、怪訝な顔を見せるが無視だ。
「家は…近いの?」
無言で頷く真人の横顔に、それ以上話しかけることが出来なかった。

公園の噴水のそばまで戻る。もう1度真人の身体を抱きしめた。俺の腕の中にすっぽり収まる身体。華奢というほどではないが、俺より線が細い。腰の括れと張り出した臀部が俺の劣情を煽り出す…。でも、ここまでにしないと…。
「絶対に待ってて…。」
我がままな言い分だ。真人のことなど考えちゃいない。分かっていても、言葉で縛るしか術がなかった。思いを込めてキスをする。どうか…忘れないで…待ってて欲しい…。



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