23 / 118
4年前、路地裏で(真人)
6
しおりを挟む
「ただいま。」
店の扉を開けてカウンターに回り込み、母さんに声をかける。オムライスを作っている母さんはフライパンから目を離さずに話しかけてきた。
「早かったわね!お昼は食べたの?」
「うん、みんなで食べてきた。」
店の席は殆どが埋まっている。もう4時前だが、この様子では後1時間ぐらいは忙しいだろう。いつもならば、ここで手伝いを申し出るところだけど、今日はしたくなかった。
「手伝いが欲しい時はメールして。」
そう言い捨てて家に続くドアを開け、自分の部屋に引き籠った。
『裕次郎さん…!』
ベッドに横になって天井を見つめながら、裕次郎さんに会った時のことを思い出す。
『必ずまた会いにくる。絶対に。だから…待ってて…。』
待ってて、裕次郎さんはそう言った。だから待っていたのに…!何で来ないんだ?いつまで待ってればいいんだ?「こういち」という人を見た時、絶対間違いないと思った。やっと会えた…そう思ったのに…。
俺は限界だった。起き上がって押し入れの奥に仕舞い込んだダンボールを取り出す。買った時に一度だけ確認しただけで封印していた中の物を取り出し、カーテンを閉めると服を全部脱ぎ捨てた。
ローションを右手の指につけて中を探る。あの時以来、ローションを使うようになった。滑りが良くなって、今までより奥まで刺激することができる。俺のいい所を押すと、待ちきれなかったようにすぐに俺の分身から蜜が溢れてきた。あの時のように…舐めてほしい。「気持ちいい?」って聞いて…。
「はあっ…裕次郎さんっ!」
左手に持っていたディ・ドを咥える。とても弾力があって硬い。通販で届いてすぐに押し入れの奥に封印した物…。届いた時には買った事を後悔した。浅ましい自分が耐えられなかった。使うつもりはなかったのに…。
『荷物届いているわよ。何買ったの?』
そう母さんに問いかけられた時、何て答えたんだっけ…。あまりにもテンパってて覚えていない。真っ黒なディ・ドにローションを垂らして恐る恐る自分の後ろに入れてみる。やはり、裕次郎さんのモノとは違う。もっと大きかった…。あの時は裕次郎さんのモノをじっくり眺める暇は無く、大きさなんて分からなかった。でも、このぐらいかなと予想を立てて購入した。
ディ・ドのスイッチを入れてみる。俺の中で頭を回したりくねらせたり不規則な動きをし始めた。
『真人…ここだろ?突いてほしい?それとも擦る?』
あの時の声が甦る。
「擦って…。」
あの時のようにおねだりをする。
『真人、好きだっ』
ディ・ドが俺のいい所を刺激するのと同時に、ゆう…の声が聞こえた。
「…ゆう…さん…!!」
俺のモノを無意識に握っていた手の中に精液を飛ばし、脱力した。
「はぁ、はぁ、はぁ…ゆう…早く…来て…。」
俺の中に入っているのはゆうではない。俺がイッても刺激をやめないそれに…涙が流れた。
店の扉を開けてカウンターに回り込み、母さんに声をかける。オムライスを作っている母さんはフライパンから目を離さずに話しかけてきた。
「早かったわね!お昼は食べたの?」
「うん、みんなで食べてきた。」
店の席は殆どが埋まっている。もう4時前だが、この様子では後1時間ぐらいは忙しいだろう。いつもならば、ここで手伝いを申し出るところだけど、今日はしたくなかった。
「手伝いが欲しい時はメールして。」
そう言い捨てて家に続くドアを開け、自分の部屋に引き籠った。
『裕次郎さん…!』
ベッドに横になって天井を見つめながら、裕次郎さんに会った時のことを思い出す。
『必ずまた会いにくる。絶対に。だから…待ってて…。』
待ってて、裕次郎さんはそう言った。だから待っていたのに…!何で来ないんだ?いつまで待ってればいいんだ?「こういち」という人を見た時、絶対間違いないと思った。やっと会えた…そう思ったのに…。
俺は限界だった。起き上がって押し入れの奥に仕舞い込んだダンボールを取り出す。買った時に一度だけ確認しただけで封印していた中の物を取り出し、カーテンを閉めると服を全部脱ぎ捨てた。
ローションを右手の指につけて中を探る。あの時以来、ローションを使うようになった。滑りが良くなって、今までより奥まで刺激することができる。俺のいい所を押すと、待ちきれなかったようにすぐに俺の分身から蜜が溢れてきた。あの時のように…舐めてほしい。「気持ちいい?」って聞いて…。
「はあっ…裕次郎さんっ!」
左手に持っていたディ・ドを咥える。とても弾力があって硬い。通販で届いてすぐに押し入れの奥に封印した物…。届いた時には買った事を後悔した。浅ましい自分が耐えられなかった。使うつもりはなかったのに…。
『荷物届いているわよ。何買ったの?』
そう母さんに問いかけられた時、何て答えたんだっけ…。あまりにもテンパってて覚えていない。真っ黒なディ・ドにローションを垂らして恐る恐る自分の後ろに入れてみる。やはり、裕次郎さんのモノとは違う。もっと大きかった…。あの時は裕次郎さんのモノをじっくり眺める暇は無く、大きさなんて分からなかった。でも、このぐらいかなと予想を立てて購入した。
ディ・ドのスイッチを入れてみる。俺の中で頭を回したりくねらせたり不規則な動きをし始めた。
『真人…ここだろ?突いてほしい?それとも擦る?』
あの時の声が甦る。
「擦って…。」
あの時のようにおねだりをする。
『真人、好きだっ』
ディ・ドが俺のいい所を刺激するのと同時に、ゆう…の声が聞こえた。
「…ゆう…さん…!!」
俺のモノを無意識に握っていた手の中に精液を飛ばし、脱力した。
「はぁ、はぁ、はぁ…ゆう…早く…来て…。」
俺の中に入っているのはゆうではない。俺がイッても刺激をやめないそれに…涙が流れた。
0
お気に入りに追加
47
あなたにおすすめの小説
騎士調教~淫獄に堕ちた無垢の成れ果て~
ビビアン
BL
騎士服を溶かされ、地下牢に繋がれ、淫らな調教を受け続ける――
王の血を引きながらも王位継承権を放棄し、騎士として父や異母兄たちに忠誠を誓った誇り高い青年リオ。しかし革命によって王国は滅びてしまい、リオもまた囚われてしまう。
そんな彼の目の前に現れたのは、黒衣の魔術師アーネスト。
「革命の盟主から、お前についての一切合切を任されている。革命軍がお前に求める贖罪は……『妊娠』だ」
そして、長い雌化調教の日々が始まった。
※1日2回更新
※ほぼ全編エロ
※タグ欄に入りきらなかった特殊プレイ→拘束(分娩台、X字磔、宙吊りなど)、スパンキング(パドル、ハンド)、乳首開発、睡眠姦、ドスケベ衣装、近親相姦など
壁穴奴隷No.19 麻袋の男
猫丸
BL
壁穴奴隷シリーズ・第二弾、壁穴奴隷No.19の男の話。
麻袋で顔を隠して働いていた壁穴奴隷19番、レオが誘拐されてしまった。彼の正体は、実は新王国の第二王子。変態的な性癖を持つ王子を連れ去った犯人の目的は?
シンプルにドS(攻)✕ドM(受※ちょっとビッチ気味)の組合せ。
前編・後編+後日談の全3話
SM系で鞭多めです。ハッピーエンド。
※壁穴奴隷シリーズのNo.18で使えなかった特殊性癖を含む内容です。地雷のある方はキーワードを確認してからお読みください。
※No.18の話と世界観(設定)は一緒で、一部にNo.18の登場人物がでてきますが、No.19からお読みいただいても問題ありません。
【BL】記憶のカケラ
樺純
BL
あらすじ
とある事故により記憶の一部を失ってしまったキイチ。キイチはその事故以来、海辺である男性の後ろ姿を追いかける夢を毎日見るようになり、その男性の顔が見えそうになるといつもその夢から覚めるため、その相手が誰なのか気になりはじめる。
そんなキイチはいつからか惹かれている幼なじみのタカラの家に転がり込み、居候生活を送っているがタカラと幼なじみという関係を壊すのが怖くて告白出来ずにいた。そんな時、毎日見る夢に出てくるあの後ろ姿を街中で見つける。キイチはその人と会えば何故、あの夢を毎日見るのかその理由が分かるかもしれないとその後ろ姿に夢中になるが、結果としてそのキイチのその行動がタカラの心を締め付け過去の傷痕を抉る事となる。
キイチが忘れてしまった記憶とは?
タカラの抱える過去の傷痕とは?
散らばった記憶のカケラが1つになった時…真実が明かされる。
キイチ(男)
中二の時に事故に遭い記憶の一部を失う。幼なじみであり片想いの相手であるタカラの家に居候している。同じ男であることや幼なじみという関係を壊すのが怖く、タカラに告白出来ずにいるがタカラには過保護で尽くしている。
タカラ(男)
過去の出来事が忘れられないままキイチを自分の家に居候させている。タカラの心には過去の出来事により出来てしまった傷痕があり、その傷痕を癒すことができないまま自分の想いに蓋をしキイチと暮らしている。
ノイル(男)
キイチとタカラの幼なじみ。幼なじみ、男女7人組の年長者として2人を落ち着いた目で見守っている。キイチの働くカフェのオーナーでもあり、良き助言者でもあり、ノイルの行動により2人に大きな変化が訪れるキッカケとなる。
ミズキ(男)
幼なじみ7人組の1人でもありタカラの親友でもある。タカラと同じ職場に勤めていて会社ではタカラの執事くんと呼ばれるほどタカラに甘いが、恋人であるヒノハが1番大切なのでここぞと言う時は恋人を優先する。
ユウリ(女)
幼なじみ7人組の1人。ノイルの経営するカフェで一緒に働いていてノイルの彼女。
ヒノハ(女)
幼なじみ7人組の1人。ミズキの彼女。ミズキのことが大好きで冗談半分でタカラにライバル心を抱いてるというネタで場を和ませる。
リヒト(男)
幼なじみ7人組の1人。冷静な目で幼なじみ達が恋人になっていく様子を見守ってきた。
謎の男性
街でキイチが見かけた毎日夢に出てくる後ろ姿にそっくりな男。
ハイスペックストーカーに追われています
たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!!
と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。
完結しました。
身の程なら死ぬ程弁えてますのでどうぞご心配なく
かかし
BL
イジメが原因で卑屈になり過ぎて逆に失礼な平凡顔男子が、そんな平凡顔男子を好き過ぎて溺愛している美形とイチャイチャしたり、幼馴染の執着美形にストーカー(見守り)されたりしながら前向きになっていく話
※イジメや暴力の描写があります
※主人公の性格が、人によっては不快に思われるかもしれません
※少しでも嫌だなと思われましたら直ぐに画面をもどり見なかったことにしてください
pixivにて連載し完結した作品です
2022/08/20よりBOOTHにて加筆修正したものをDL販売行います。
お気に入りや感想、本当にありがとうございます!
感謝してもし尽くせません………!
少年ペット契約
眠りん
BL
※少年売買契約のスピンオフ作品です。
↑上記作品を知らなくても読めます。
小山内文和は貧乏な家庭に育ち、教育上よろしくない環境にいながらも、幸せな生活を送っていた。
趣味は布団でゴロゴロする事。
ある日学校から帰ってくると、部屋はもぬけの殻、両親はいなくなっており、借金取りにやってきたヤクザの組員に人身売買で売られる事になってしまった。
文和を購入したのは堂島雪夜。四十二歳の優しい雰囲気のおじさんだ。
文和は雪夜の養子となり、学校に通ったり、本当の子供のように愛された。
文和同様人身売買で買われて、堂島の元で育ったアラサー家政婦の金井栞も、サバサバした性格だが、文和に親切だ。
三年程を堂島の家で、呑気に雪夜や栞とゴロゴロした生活を送っていたのだが、ある日雪夜が人身売買の罪で逮捕されてしまった。
文和はゴロゴロ生活を守る為、雪夜が出所するまでの間、ペットにしてくれる人を探す事にした。
※前作と違い、エロは最初の頃少しだけで、あとはほぼないです。
※前作がシリアスで暗かったので、今回は明るめでやってます。
当たって砕けていたら彼氏ができました
ちとせあき
BL
毎月24日は覚悟の日だ。
学校で少し浮いてる三倉莉緒は王子様のような同級生、寺田紘に恋をしている。
教室で意図せず公開告白をしてしまって以来、欠かさずしている月に1度の告白だが、19回目の告白でやっと心が砕けた。
諦めようとする莉緒に突っかかってくるのはあれ程告白を拒否してきた紘で…。
寺田絋
自分と同じくらいモテる莉緒がムカついたのでちょっかいをかけたら好かれた残念男子
×
三倉莉緒
クールイケメン男子と思われているただの陰キャ
そういうシーンはありませんが一応R15にしておきました。
お気に入り登録ありがとうございます。なんだか嬉しいので載せるか迷った紘視点を追加で投稿します。ただ紘は残念な子過ぎるので莉緒視点と印象が変わると思います。ご注意ください。
お気に入り登録100ありがとうございます。お付き合いに浮かれている二人の小話投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる