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俺たちの明日は

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「お、お、お帰りっ!味噌汁作ろうかと思って…。」
「シャワー浴びた?」
慌てて立ち上がった俺の首筋に顔を埋めると、洸一が匂いを吸い込み、耳元に低い声で囁いた。
「うん…だっ、だっ、だから……だから……ベッドいこ?」

ようやく言えた…。でも自分の言葉でカアっと顔が熱くなる。そんな俺を見て、洸一はフッと微笑み、俺を抱き上げた。
「待ってた?…だからバスローブ?」
耳元で囁きながら歩き出した洸一はカウンターを見て、
「今日の夕飯はおにぎりだな。」
そう言って俺の唇にキスすると、そのままベッドに落とした。スプリングで身体が跳ねる。それを見ながら、洸一が服を脱ぎ始めた。

「ま、ま、ま…待って。」
俺は起き上がりながら計画を実行に移そうとした。
「ここに来て。」
ベッドをトントン叩く。
「待って。」
洸一が短く言いながら、上半身裸になった。

「お、お、オレがしたい。」
「…奏が?」
洸一が覆いかぶさってきて唇にキスを落とした。
「うん。ここに…寝て。」
ドキドキしながら告げる。過去の数少ない経験でもこんなに緊張しなかった…。

「…いいよ。」
何か考えていた洸一が素直に横になったなった。よしっ。…ここからだ。
洸一のジーンズのジッパーを下げる。もう洸一の分身は、硬くなっていた。黒のボクサーと一緒に全部脱がせる。ブンと分身が飛び出した。もう蜜が出てきている。濃厚な雄の匂いが漂う…。洸一の香り…。

俺は迷うことなく口にした。
「うっ…」
洸一はビクンと体をしならせた後、息を荒くして俺を見下ろした。俺は舌で洸一のカリの部分に触れ、蜜を吸った後、竿の部分に舌を持って行った。全部口の中に入れるのは不可能だ。洸一の繁みから先端まで何度も往復する。

「…んん…」
先端の裏筋の所を掠めると、洸一が声を震わせた。…感じてる。気を良くした俺は、洸一の分身を咥え舌を使って、上目遣いで洸一の顔を見ながら、手を後ろに伸ばして自分のソコの確認をした。少しローション入れておいたけど…。大丈夫かな?指を入れて解し具合を確かめる。…洸一のは大きいから…。

「だめだっ!我慢できないっ!」
いきなり口から洸一の分身が出ていき、俺の身体がひっくり返された。四つん這いにさせられ、後ろから一気に貫かれた。
「あ、あ、ああああっ!」
上下に腰を動かしつつ俺の背中に洸一が覆いかぶさってきた。
「…はぁっ、俺に入れるんじゃないのか?」
耳元で囁かれた。

「ン…なわけない…ンあっ、あっ。」
もうすでに後ろで感じる身体になっていた俺は、もうはちきれそうだった。洸一が起き上がって腰を掴み長いストロークで分身を出し入れする。
「あっ、あっ、イイ…!洸一っ」
「ここだろ?」
洸一が腰を引くと、俺のイイところを何度も擦り出した。
「あっ、あっ、イクっ…洸一っ!」
「イって…」
洸一が俺のモノに手を触れた途端に俺はイってしまった…。自分でもキュウキュウ締め付けているのが分かる。締め付けると同時に快感が何度も打ち寄せた。

「…ンはっ……もう保てない…いくぞ。」
洸一はそう言うと、容赦ない速さで分身を打ち付けてきた。俺の身体が前にふっ飛びそうだ。でも洸一の手が俺の腰を支えてそうはさせなかった。何度も打ち付けられるうちに、何が何だか分からなくなる。頭の中が真っ白になって無意識のうちに大声を上げていた。
「ンああああああああっ!」

「…クッ…!」
俺がまた放つのと一緒に、洸一も俺の中に放った。奥に奥にと腰を揺らしながら、洸一は長くとどまっていた。洸一が分身を引き抜く。同時にローションや洸一の放ったものがドロリと太腿に降りてきた…。



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