非日常 学園

お昼

「戻ってきてくれてありがとう」
「うん」

塩対応すぎたよな、俺。

自分の膝をポンポンしながら、おいでと呟くツバメさん。

「あの、俺もう小さくないから、それは恥ずかしい」

そう言って隣に座ると、残念そうな顔をする。
そんな顔されても困る。

「…元気だった？」
「あはは、元気だよ。はるちゃんも元気だった？」
「うん…」

元気ていったら、元気、かな。

「この学園を選んで良かった。もしも選んでなかったら、はるちゃんに会えなかったもんね」
「俺もここを選んで良たかった」

俺が住んでたところは田舎だから、学校と言ったらここぐらいしか無かったていうのもあるけど、
チカとも一緒にいられるし。良かった。



ツバメさんは俺といない間にこんなことがあったんだよと教えてくれた。
部活動はテニスをしていたとか、音楽の授業が好きとかそんなことを色々話した。


「もうそろそろ、部屋に戻る？」
「うん、お…またね」
「うん、またね」

やべ、眠くてついおやすみとか言いかけたわ。
まだお昼の3時だよ。でも部屋戻ってする事もないし寝ようかな。

ぼんやりとした足取りで、階段を登る。
気が抜けたらか痛みがぶり返してきた。
湿布貼らなきゃな。


自分の部屋に戻り、風呂場に直行する。
5分ほどで入り、タオルを肩に引っ掛けベットへ。

湿布持ってきたはずだけど、どこだっけ。
百均で買った使いやすそうな袋を見つけ中を確認する。

あった、あった。

少し青たんになってしまった場所に湿布をはりつける。んし、寝るか。

念のため夕方の5時にアラームをつけて、ベットに入る。

すぐに睡魔がきて、瞼が落ちた。