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目を開けるとそこは森だった。
ふと、背中に暖かくてモフモフなものがあることにきづいた、これは撫でるしかないと思い撫でようとした時。
頭の中に誰かが話しかけてきた。
「おきたー?」
びっくりして触ろうとしたものをよく見ると、神様にペットだと紹介された狼だった。
「どうしてここにいるの??」
「神様に頼まれたんだ!」
これは、モフモフしてもいいという事では?
「モフらせてください!」
「いいよ」
「あざーす!」
モフモフ、なでなで、モフモフ…サラサラのモフモフだ!
「グルル」
気持ちよさそうに喉を鳴らす狼さん、そう言えば自己紹介してなかったな。
「俺は桜井 奏(さくらい かなで)て言うんだよろしくね。」
「よろしく!」
「君の名前はなんて言うの?」
「名前ないんだ、なくても困らなかったしね」
んー、俺はないと困るんだよな。特に呼ぶ時とか。
「それなら俺がつけていいかな?」
「うん、いいよ」
んー何がいいかな。エメラルドグリーンの、サラサラ、モフモフの毛皮…
エメグリはなんかなー、なんの略称だよって感じだし…。ウルフ、んー。モフモフのウルフで、モウル。ん、いい感じだ!
「モウル、君の名前はモウルだ、どうかな?」
「いいね!それがいいよ。」
良かった。何かに名前を付けたことがないから少し不安だったんだよな。
「あ、そうだ、ここから近い街ってどこにあるかわかる?」
「うんわかるよ。僕はそのために来たんだから。」
確かに知らない場所に行くんだから道案内がいないと迷うかもしれないな。ありがとう神様!
「それじゃお願いしてもいいかな?」
「もちろん。」
ムクっと立ち上がり、こっちだよと言って俺の前を堂々と歩くモウル。なんだか小さい弟ができた気分だ。
尻尾がユラユラと揺れている。可愛いなー!と思いながら付いていくと大きな壁が見えてきた。
いつの間にか森を抜けていたらしい。尻尾を見つめすぎて気づかなかった。今度からは気おつけないとな。
「あれが街の入口だよ。あそこに並んで身分証を見せるんだけど。奏は持ってないからお金を払わないといけないんだ。身分証は ギルドでつくれるよ。」
周りの人を見ると弓や剣などを持っている人がいた。冒険者だろう。
「ギルドかー。俺でも冒険者になれるかな?」
「神様が色々付けてたから普通の人よりは戦えると思うよ。」
「そっか!街に入ったらまずはギルドに行きたいな。」
「そうだね、先に身分証を作っておいた方がいいからね。」
そんな話をしているとすぐに順番が回ってきた。
「身分証を」
「すみません、身分証を持っていないんです。」
神様の時は忘れちゃってたけど、敬語はちゃんと使わないとね。
「まず、こちらに手をかざしてください。強盗や殺人など悪人を確かめるためです。何も無ければ白く光ります。」
さすが異世界だ。水晶玉のようなものに手をかざすと白く光だした。おー占い師にでもなった気分だな。
「はい、大丈夫そうですね。では銀貨1枚いただきます。」
銀貨1枚をカバンから出そうと手を入れると、銀貨1枚がいつの間にか手のひらにあった。不思議だなと思いながらも銀貨を渡し、門をくぐる。
そこはまるでゲームの世界だった。あえて言うなら七つの大〇にある街だ。わからない人はごめんね。
街の人はみんな髪の色が赤かったり金髪だったりと、俺のいた所ではありえない色ばかりだった。
「ギルドはこっちだよ。」
後を付いていくとすぐにギルドに着いた。
ふと、背中に暖かくてモフモフなものがあることにきづいた、これは撫でるしかないと思い撫でようとした時。
頭の中に誰かが話しかけてきた。
「おきたー?」
びっくりして触ろうとしたものをよく見ると、神様にペットだと紹介された狼だった。
「どうしてここにいるの??」
「神様に頼まれたんだ!」
これは、モフモフしてもいいという事では?
「モフらせてください!」
「いいよ」
「あざーす!」
モフモフ、なでなで、モフモフ…サラサラのモフモフだ!
「グルル」
気持ちよさそうに喉を鳴らす狼さん、そう言えば自己紹介してなかったな。
「俺は桜井 奏(さくらい かなで)て言うんだよろしくね。」
「よろしく!」
「君の名前はなんて言うの?」
「名前ないんだ、なくても困らなかったしね」
んー、俺はないと困るんだよな。特に呼ぶ時とか。
「それなら俺がつけていいかな?」
「うん、いいよ」
んー何がいいかな。エメラルドグリーンの、サラサラ、モフモフの毛皮…
エメグリはなんかなー、なんの略称だよって感じだし…。ウルフ、んー。モフモフのウルフで、モウル。ん、いい感じだ!
「モウル、君の名前はモウルだ、どうかな?」
「いいね!それがいいよ。」
良かった。何かに名前を付けたことがないから少し不安だったんだよな。
「あ、そうだ、ここから近い街ってどこにあるかわかる?」
「うんわかるよ。僕はそのために来たんだから。」
確かに知らない場所に行くんだから道案内がいないと迷うかもしれないな。ありがとう神様!
「それじゃお願いしてもいいかな?」
「もちろん。」
ムクっと立ち上がり、こっちだよと言って俺の前を堂々と歩くモウル。なんだか小さい弟ができた気分だ。
尻尾がユラユラと揺れている。可愛いなー!と思いながら付いていくと大きな壁が見えてきた。
いつの間にか森を抜けていたらしい。尻尾を見つめすぎて気づかなかった。今度からは気おつけないとな。
「あれが街の入口だよ。あそこに並んで身分証を見せるんだけど。奏は持ってないからお金を払わないといけないんだ。身分証は ギルドでつくれるよ。」
周りの人を見ると弓や剣などを持っている人がいた。冒険者だろう。
「ギルドかー。俺でも冒険者になれるかな?」
「神様が色々付けてたから普通の人よりは戦えると思うよ。」
「そっか!街に入ったらまずはギルドに行きたいな。」
「そうだね、先に身分証を作っておいた方がいいからね。」
そんな話をしているとすぐに順番が回ってきた。
「身分証を」
「すみません、身分証を持っていないんです。」
神様の時は忘れちゃってたけど、敬語はちゃんと使わないとね。
「まず、こちらに手をかざしてください。強盗や殺人など悪人を確かめるためです。何も無ければ白く光ります。」
さすが異世界だ。水晶玉のようなものに手をかざすと白く光だした。おー占い師にでもなった気分だな。
「はい、大丈夫そうですね。では銀貨1枚いただきます。」
銀貨1枚をカバンから出そうと手を入れると、銀貨1枚がいつの間にか手のひらにあった。不思議だなと思いながらも銀貨を渡し、門をくぐる。
そこはまるでゲームの世界だった。あえて言うなら七つの大〇にある街だ。わからない人はごめんね。
街の人はみんな髪の色が赤かったり金髪だったりと、俺のいた所ではありえない色ばかりだった。
「ギルドはこっちだよ。」
後を付いていくとすぐにギルドに着いた。
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