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18「精霊という存在について」
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突然だが、何事にも例外というものが存在する。
え?本当に突然だなって?
まあ、いいから取り敢えずそのまま聞いてくれ。
実は、まだ言っていなかったが、このゲームもといこの世界には『精霊』という実にファンタジーなものが存在する。
前にも説明したと思うが、この世界の人間は皆総じて『魔力』を持っており、それを使う事で『魔法』が当たり前に使える。
基本的に『魔法』は自分が持っている魔力属性のものしか使えない。
しかし、一つだけ誰でも使える例外の『魔法』がある。
それが『精霊召喚魔法』だ。
この魔法は、読んで字の如く自身の『魔力』を使って、己と波長が合う『精霊』を精霊界から『召喚』し『契約』を結ぶというものだ。
通常、召喚できる精霊の数は一人につき一体だが、稀に複数体を召喚できる事もあるという。
その理由はまだ分かっていないらしく、精霊の気まぐれではないかと言われている。
ちなみに、精霊界とは、人間界と対になる位置にある世界の事で。
そこには人型の『上位精霊』、前世でいうところの架空の生き物(例えばユニコーンなど)の『中位精霊』、普通の動物の姿をしている『下位精霊』、そしてその全ての精霊を束ねる『精霊王』がいる。
つまり『精霊』はこの世界の人にとって『良き隣人』であり、契約すれば『パートナー』として一緒に過ごす存在なのである。
だが、一つだけ注意点がある。
先程、俺は『精霊』と『契約』を結び『パートナー』となって貰うと言ったが、ここでいう『精霊』とは大抵『下位精霊』の事である。
『中位精霊』を召喚できれば将来は確約されたも同然だが、そもそも召喚できる可能性は低い。
『上位精霊』は『中位精霊』よりも遥かに低く、今までに召喚できたのは十人にも満たないという難易度だ。
しかも、誰でも『精霊』と契約できるという訳ではなく、『精霊』と契約できるだけの『魔力量』を持つ者だけが契約できるのだ。
もっと言えば、聖カーニア学園はその審査をする機関の一つでもあるため、この学園に入学できた時点で『精霊と契約する権利有り』という事になるのである。
…さて、何故突然ここで『精霊』の話をしたのだと皆さん疑問に思った事だろう。
答えは簡単だ。BなL展開を回避する事ばかり考えていたせいで、『精霊学』の授業を受けるまでこの事を今の今まで綺麗サッパリ忘れていたからである。
え?そんな事あるのかって?
あるんだなぁ、これが。自分でもびっくりしたよ。
あ、そうそう。忘れていたといえば、『精霊学』の授業を聞いて思い出した事がもう一つあったんだった。
それは何かって? 待って。多分、今から先生がその辺の事言うはずだから。
「───そして、九年前に起きた『事件』で『魔物』が初めて確認されました」
はい、聞きましたね。そう、『魔物』の存在である。
「ご存知の通り『魔物』はこの国だけに現れ、その正体は何なのか未だに分かっていません。どうしてこの国だけに出現するのかも、何故人間を襲うのかもです。そして、今も『魔物』は度々出現しています」
何故そんな危険な存在である『魔物』を忘れていたのか。
その理由は、ゲームでは名前はよく出てきたが、実際に主人公が対峙する事になるのはゲーム終盤になるからだ。
「今のところ『魔物』に有効な攻撃は、精霊と契約した者による魔法攻撃のみです。つまり、『魔物』と対峙した時に皆さんを守ってくれるのは契約した精霊なのです。故に、決して敬意と礼節を忘れてはなりません。…明日、皆さんは『精霊召喚の儀』を受けます。どんな精霊と契約できるかはその時にならないと分かりませんが、どんな精霊でもあなた方を守ってくれる大切な存在です。決して、先生が今日言った事を忘れてはいけませんよ」
*****
翌日、『精霊召喚の儀』を行うため、聖カーニア学園の敷地内にある大聖堂に一年生が集められた。
…学園を案内された際に初めてここを訪れた時にも思ったが、相変わらずここは荘厳だな。
なんて事を思いながら、大聖堂に並べられている木製の長椅子に腰掛けて、前を見やる。
すると、大聖堂の祭壇の奥に立つとある像──『精霊王』の像に目が留まった。
この学園…というかこの世界のほとんどの国が『精霊王』を信仰している。
なので、この大聖堂にもとても端正な顔付きをした男性──『精霊王』の像がある。
この像は不思議な事に、ある人には無表情に、またある人には剣呑な雰囲気に見えるというように、見る人によってその表情が違って見えるのだそうだ。
ちなみに、俺にはどことなく微笑んでいるような、アルカイックスマイルをしているように見える。
「一年生諸君、今日は君達に『精霊召喚の儀』を受けて貰うが、その前に注意点をいくつか伝えておこう」
聞き覚えのある声に、精霊王の像から視線をそちらへと向けると、生徒会長もとい燈堂先輩がマイク片手に講壇に立っていた。
…そういえば、ゲームでは精霊召喚イベントの時に初めて浪川先輩以外の攻略対象たちの契約精霊が明かされていた。
同じ一年生である浅黄くんと紫麻くんは当然この場にいるので、残る一人──風紀委員長である野分先輩もどこかに……あ、いたいた。
燈堂先輩がいる講壇の直ぐ傍に控えるように背筋をビシッと伸ばして立っているのを見つける。
「まあ、注意事項はこのくらいで良いだろう。さて、諸君は自分がどんな精霊と契約できるのか、期待している者もいれば、緊張している者もいるだろう。そこで、だ。諸君には『精霊召喚の儀』を受ける前に、一度精霊を見てどのような存在なのか今一度再確認すると良いだろう」
そう言うと、傍に控えていた野分先輩が一歩前へ出て、燈堂先輩の隣に並び立つ。
そして、二人は顔を見合わせるとこくりと頷き合い、同時に空中に手をかざし、同時に口を開いた。
「「我、良き隣人と契約せし者なり。汝の姿を我が前に現し給え」」
二人が言い終わると同時に、二人の手のひらから小さな魔法陣が現れ、眩い光を放った。
その光は最初こそ強かったが、次第に弱まっていき、とある二つの影の輪郭を露にしていく。
「! あれが…」
「すごい、綺麗…」
燈堂先輩は肩に乗っている赤い身体に炎を纏っている精霊を一撫ですると、俺たちに向けて言った。
「この精霊が俺が契約しているサラマンダーの『ヴェルメリオ』だ。そして、」
そこで言葉を区切ると、燈堂先輩は隣に立つ野分先輩へと視線を促した。
そこには、野分先輩の左腕をがっしりと鋭い爪で掴み、堂々とした佇まいでこちらを見据えている緑色の精霊がいた。
「見ての通り、私の契約精霊はウィンドアルゴバードだ。名は『シルフィ』という」
二人の契約精霊の出現に、場は驚きにざわざわとし始めた。
まあ、驚くのも無理はないか。なんせ、あの二人の契約精霊はどちらも『中位精霊』なのだから。
さっきも言った通り、大抵の人は『下位精霊』と契約するのが普通だ。
では、『中位精霊』や『上位精霊』と契約できる確率はどれくらいなのか。
そうだな…分かりやすく言えば、この学園全体で二人いれば良い方だと言えば分かって貰えるだろうか。
ちなみに『下位精霊』でも充分な強さであるが、『中位精霊』はその数倍~数十倍だと言われており、『上位精霊』に至っては数百~数千倍であると言われている。
なので、そんな凄い存在である『中位精霊』と契約できた者が二人、しかも同学年にいるというこの状況は、まさに学園にとってはウハウハな状況という訳だ。
まあ、ネタバレしてしまうと、二年生の浪川先輩も(何の精霊だったかは忘れたが)『中位精霊』と契約している。それに俺と同学年の浅黄くんと紫麻くんも(何の精霊だったかは忘れたが)『中位精霊』と契約する事になっている。
え?じゃあ、俺は一体何を召喚するのかって? それは…
「では一年生の皆さん、これより『精霊召喚の儀』を始めます。名前を呼ばれた生徒は前に出なさい」
…まあ、俺の事は後で分かるので今はいいだろう。
え?本当に突然だなって?
まあ、いいから取り敢えずそのまま聞いてくれ。
実は、まだ言っていなかったが、このゲームもといこの世界には『精霊』という実にファンタジーなものが存在する。
前にも説明したと思うが、この世界の人間は皆総じて『魔力』を持っており、それを使う事で『魔法』が当たり前に使える。
基本的に『魔法』は自分が持っている魔力属性のものしか使えない。
しかし、一つだけ誰でも使える例外の『魔法』がある。
それが『精霊召喚魔法』だ。
この魔法は、読んで字の如く自身の『魔力』を使って、己と波長が合う『精霊』を精霊界から『召喚』し『契約』を結ぶというものだ。
通常、召喚できる精霊の数は一人につき一体だが、稀に複数体を召喚できる事もあるという。
その理由はまだ分かっていないらしく、精霊の気まぐれではないかと言われている。
ちなみに、精霊界とは、人間界と対になる位置にある世界の事で。
そこには人型の『上位精霊』、前世でいうところの架空の生き物(例えばユニコーンなど)の『中位精霊』、普通の動物の姿をしている『下位精霊』、そしてその全ての精霊を束ねる『精霊王』がいる。
つまり『精霊』はこの世界の人にとって『良き隣人』であり、契約すれば『パートナー』として一緒に過ごす存在なのである。
だが、一つだけ注意点がある。
先程、俺は『精霊』と『契約』を結び『パートナー』となって貰うと言ったが、ここでいう『精霊』とは大抵『下位精霊』の事である。
『中位精霊』を召喚できれば将来は確約されたも同然だが、そもそも召喚できる可能性は低い。
『上位精霊』は『中位精霊』よりも遥かに低く、今までに召喚できたのは十人にも満たないという難易度だ。
しかも、誰でも『精霊』と契約できるという訳ではなく、『精霊』と契約できるだけの『魔力量』を持つ者だけが契約できるのだ。
もっと言えば、聖カーニア学園はその審査をする機関の一つでもあるため、この学園に入学できた時点で『精霊と契約する権利有り』という事になるのである。
…さて、何故突然ここで『精霊』の話をしたのだと皆さん疑問に思った事だろう。
答えは簡単だ。BなL展開を回避する事ばかり考えていたせいで、『精霊学』の授業を受けるまでこの事を今の今まで綺麗サッパリ忘れていたからである。
え?そんな事あるのかって?
あるんだなぁ、これが。自分でもびっくりしたよ。
あ、そうそう。忘れていたといえば、『精霊学』の授業を聞いて思い出した事がもう一つあったんだった。
それは何かって? 待って。多分、今から先生がその辺の事言うはずだから。
「───そして、九年前に起きた『事件』で『魔物』が初めて確認されました」
はい、聞きましたね。そう、『魔物』の存在である。
「ご存知の通り『魔物』はこの国だけに現れ、その正体は何なのか未だに分かっていません。どうしてこの国だけに出現するのかも、何故人間を襲うのかもです。そして、今も『魔物』は度々出現しています」
何故そんな危険な存在である『魔物』を忘れていたのか。
その理由は、ゲームでは名前はよく出てきたが、実際に主人公が対峙する事になるのはゲーム終盤になるからだ。
「今のところ『魔物』に有効な攻撃は、精霊と契約した者による魔法攻撃のみです。つまり、『魔物』と対峙した時に皆さんを守ってくれるのは契約した精霊なのです。故に、決して敬意と礼節を忘れてはなりません。…明日、皆さんは『精霊召喚の儀』を受けます。どんな精霊と契約できるかはその時にならないと分かりませんが、どんな精霊でもあなた方を守ってくれる大切な存在です。決して、先生が今日言った事を忘れてはいけませんよ」
*****
翌日、『精霊召喚の儀』を行うため、聖カーニア学園の敷地内にある大聖堂に一年生が集められた。
…学園を案内された際に初めてここを訪れた時にも思ったが、相変わらずここは荘厳だな。
なんて事を思いながら、大聖堂に並べられている木製の長椅子に腰掛けて、前を見やる。
すると、大聖堂の祭壇の奥に立つとある像──『精霊王』の像に目が留まった。
この学園…というかこの世界のほとんどの国が『精霊王』を信仰している。
なので、この大聖堂にもとても端正な顔付きをした男性──『精霊王』の像がある。
この像は不思議な事に、ある人には無表情に、またある人には剣呑な雰囲気に見えるというように、見る人によってその表情が違って見えるのだそうだ。
ちなみに、俺にはどことなく微笑んでいるような、アルカイックスマイルをしているように見える。
「一年生諸君、今日は君達に『精霊召喚の儀』を受けて貰うが、その前に注意点をいくつか伝えておこう」
聞き覚えのある声に、精霊王の像から視線をそちらへと向けると、生徒会長もとい燈堂先輩がマイク片手に講壇に立っていた。
…そういえば、ゲームでは精霊召喚イベントの時に初めて浪川先輩以外の攻略対象たちの契約精霊が明かされていた。
同じ一年生である浅黄くんと紫麻くんは当然この場にいるので、残る一人──風紀委員長である野分先輩もどこかに……あ、いたいた。
燈堂先輩がいる講壇の直ぐ傍に控えるように背筋をビシッと伸ばして立っているのを見つける。
「まあ、注意事項はこのくらいで良いだろう。さて、諸君は自分がどんな精霊と契約できるのか、期待している者もいれば、緊張している者もいるだろう。そこで、だ。諸君には『精霊召喚の儀』を受ける前に、一度精霊を見てどのような存在なのか今一度再確認すると良いだろう」
そう言うと、傍に控えていた野分先輩が一歩前へ出て、燈堂先輩の隣に並び立つ。
そして、二人は顔を見合わせるとこくりと頷き合い、同時に空中に手をかざし、同時に口を開いた。
「「我、良き隣人と契約せし者なり。汝の姿を我が前に現し給え」」
二人が言い終わると同時に、二人の手のひらから小さな魔法陣が現れ、眩い光を放った。
その光は最初こそ強かったが、次第に弱まっていき、とある二つの影の輪郭を露にしていく。
「! あれが…」
「すごい、綺麗…」
燈堂先輩は肩に乗っている赤い身体に炎を纏っている精霊を一撫ですると、俺たちに向けて言った。
「この精霊が俺が契約しているサラマンダーの『ヴェルメリオ』だ。そして、」
そこで言葉を区切ると、燈堂先輩は隣に立つ野分先輩へと視線を促した。
そこには、野分先輩の左腕をがっしりと鋭い爪で掴み、堂々とした佇まいでこちらを見据えている緑色の精霊がいた。
「見ての通り、私の契約精霊はウィンドアルゴバードだ。名は『シルフィ』という」
二人の契約精霊の出現に、場は驚きにざわざわとし始めた。
まあ、驚くのも無理はないか。なんせ、あの二人の契約精霊はどちらも『中位精霊』なのだから。
さっきも言った通り、大抵の人は『下位精霊』と契約するのが普通だ。
では、『中位精霊』や『上位精霊』と契約できる確率はどれくらいなのか。
そうだな…分かりやすく言えば、この学園全体で二人いれば良い方だと言えば分かって貰えるだろうか。
ちなみに『下位精霊』でも充分な強さであるが、『中位精霊』はその数倍~数十倍だと言われており、『上位精霊』に至っては数百~数千倍であると言われている。
なので、そんな凄い存在である『中位精霊』と契約できた者が二人、しかも同学年にいるというこの状況は、まさに学園にとってはウハウハな状況という訳だ。
まあ、ネタバレしてしまうと、二年生の浪川先輩も(何の精霊だったかは忘れたが)『中位精霊』と契約している。それに俺と同学年の浅黄くんと紫麻くんも(何の精霊だったかは忘れたが)『中位精霊』と契約する事になっている。
え?じゃあ、俺は一体何を召喚するのかって? それは…
「では一年生の皆さん、これより『精霊召喚の儀』を始めます。名前を呼ばれた生徒は前に出なさい」
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