Estrella

3-21

さて、うるさいのは放っておくとして。



………ん？



「祭月？」
「……がディスる…！しかもいつもの事っぽいのがまた…！……お互いに分かってる感もイイ…！……ｸﾌﾌ…」


何か…悶えてる？



見ると、何かを耐えるように
何故か小さく机をバンバンと叩いている祭月がいた。

しかも何かブツブツ言っていて正直気持ち悪い。

思わず真琴と顔を見合わせる。


「…おい」
「…ハッ。じゅる。あ、ごめんごめん飛んでた」


何を飛ばしてたんだ何を
あと、その効果音は何の音だ。


「えーと、何だっけ？部活見学の話だっけ。うん、良いよ？」
「──え」



祭月は驚くほどあっさりと承諾した。




群がっていた女子達の中には、同じように学校を案内しようかと言っていた奴がいたが

祭月はそう言ってきた奴全ての申し出を全部断っていた。


だから、てっきり俺もそうされるだろうと思っていたから、その返答に驚いた。