炎のように

碧月 晶

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233.一人悶える

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翌日
AM7:00
すっかり習慣化した時刻に目が覚めた。

「んっ……はぁ」

身体を起こして、軽く伸びをする。
実はこれが若干気持ち良くて好きだったりする。

俺は朝は食べない派だ。
理由は何となく食べる気がしないから。

それから部屋着のままで、新聞を呼んだり、今日やる事の確認・整理をしたりしていれば8:30を過ぎていた。


そろそろ連絡するか…


部屋に備え付けられている内線とは別の電話を手にとる。
かける先はアズライト。
用件は先日の報告をするための呼び出し。


今日の仕事は…確か休みだったな
なら、俺の部屋で良いか


そう思って、受話器を取り、連絡先を押そうとした時
ふと、その動きを止めた。


…部屋
アズライトを、俺の部屋に
呼ぶ…



『寝ないと、キス、しますよ?』



「! ~~~~~~~っ」

不意に先日の、寝室での事が頭をよぎった。
あの時のアズライトの声を思い出してしまい、一気に顔が熱くなった。

普段の飄々(ひょうひょう)とした雰囲気とは違う
低く、腰に響くような声
耳元で囁くように吐息と共に吹き込まれて………………

「って、何を考えてるんだ俺は!!」


何で赤くなってるんだ!
馬鹿か俺!落ち着け俺!
これはアレだ!
ちょっといつもと違ったから珍しかっただけだ!!


「い゙っ…!」

わーわーと1人脳内で叫んで、意味もなく部屋中を歩き回っていたら
テーブルの角に足の小指をぶつけてしまった。

「~~~~~~!!」

しゃがみこんでその場にうずくまる。


じ、地味に痛い…


「…はぁ、何やってんだ俺は…」

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