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2章 神と魔の悪戯
噂の存在に出くわしました。
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真珠色のテーブルに肘を立てながら、空中を移動するエイのような生き物を不思議そうに眺める。
彼らの背には、私達人間が注文した食事のトレイが乗せられていて、指定のテーブルに辿り着くと愛らしい声で一つ鳴き声を上げ、給仕に勤しんでいた。
私の前にも海色のエイがひらひらと降下し、ホカホカのミネストローネとパンが乗ったトレイを渡してきた。定番のCランチらしい――選ぶのは大半が女子らしいが。
上昇する際に細長い尻尾で頬を撫でられ、愛嬌のあるエイを目で追った。
(この子等にも個性があるんだろうな…)
海底から水面を見上げ楽しむような心地を味わい、疲れが吹き飛んだ気がした。
気を取り直して千切ったパンをスープに付けていると、頭にズシリと重みを感じてちょっかいを掛けてきただろう人物を睨みつけた。
「よっ、シリル。…って、おいおい!これっぽっちで足りるのかよ!?女子か。」
まだ湯気を上げる食事を片手に現れたのは、同じクラスの男子生徒エドガー・バウアだ。
編入初日に声を掛けてきた茶髪茶目のモブ男子で、クラスに馴染めるよう友好的に接してくれた有難い存在で、あるんだが。
「バウア。お友達はいいんですか?」
「…アイツ等か。シリルがいいなら、こっちに呼んでもいいか?――お~い!お前等もこっちに来ていいってさぁ!」
「…………(いいとは言ってないぞ)」
人付き合いが良く、友人の多い彼の長所で悪いところ。
――それが、顔色を読む事に長けているのに、敢えて意地の悪い行動する癖。
お友達5人はわりかし良識あるイイ人達みたいで、申し訳なさそうな顔で頭を下げられた。あっ、いや、君等に怒ってる訳じゃないから、自分達のデザートを寄越さなくていい!
7人で使ってもまだ広いテーブルを囲みながら自己紹介をしていき、目立たないながらも整った彼等の顔立ちを眺めながら話を聞いていく。
「へぇ~、皆さん家族ぐるみの仲なんですね。」
6人全員が幼馴染だとは思っていなかったが、親同士が仲良く、ましてや同じ、第二王子の派閥なら納得できる。
そして、噂通り第二王子はまだ幼いながらも立派に職務を果たしていて、派閥関係なく彼を慕う者は多いのだそうだ。
彼等も第二王子の側近や護衛騎士を目指しているらしく、第二王子の話題で大いに盛り上がった。
(そういや、連…ユベール達は第一王子の側近だもんな。聞く限りだと、貧乏くじを引かされたんじゃなかろうか?)
今度連とコンタクトを取るかと考えていると、気が付けば話は第二王子の双子の姉、第一王女の事になっていて、ある単語に思わず首を傾げた。
「第一王女ヴィオレット様も才覚と胆力を有した方だけに、弟であらせられるエリオット様より継承権が低い事に異を唱える方も少なくないですからね…」
「この国は同じ立場である場合、女性の方が不利なのですか。…――そうは思えないのですけど。」
と言いながら私が視線をやった先には、食堂に入ってからずっと見て見ぬフリしてきた集団、一人の少女を中心に談話を楽しむ、異様な光景があった。
陶器然とした色白の肌にペリドット色の大きな瞳が印象的な、可憐な少女。
まさに、神に愛されし子なのか彼女は金色の粒子を纏っていた。
コロコロと変わる表情に周りの男子生徒は翻弄されており、一つのハーレム…宗教が出来上がっていた。
若干失笑しながら同じテーブルの面子に視線を戻すと、彼等の能面と化した表情がそこにあった。
その中でも切り替えの早かったエドガーの友人、エスコ・ハールスが、不愉快さを前面に出して口を開いた。
「…あの者は、かの有名な『光の乙女』ですよ。」
「光の乙女って、あのセルタ地方に現れた黄龍を使役しているって噂の?」
「そう。神に等しき黄龍の使い手だからこそ、王家は彼女を手厚く保護しているんですよ。態々王家直属の騎士をつけているから、彼女の価値は誰が見ても王家同等かそれ以上。…流石に権力者の妃にするつもりはないみたいだけどね。」
この世界の龍は格下扱いされがちだが、黄龍のみは別格。大陸の歴史を遡ると、数か国を様々な災害から護った救世主と呼ばれた過去がある。そんな黄龍を味方につけていれば、他国より権力を誇示できるのだろう。
まだ何かあるのか、顔に影を落としたままエスコの言葉は続いた。
「先日、神殿で彼女こそが『闇の花嫁』だとお告げがあった事で、彼女はより護らなくてはならない存在になったんです。…私としては、戦争のない今、彼女は立派なお荷物でしかないと思いますがね。」
「戦争つったら魔王と対峙する以外ないんじゃないか?今代の光の乙女様は何かしでかしそうだが...」
「あの令嬢が大人しく魔王のモノになるとも思えないもんねぇ~。」
闇の花嫁。聞いた事がある。
数百年を周期に、魔界の帝王――魔王が人間界から花嫁を選び、その代わりに人間界へ侵攻しないという、長年行われてきた『生け贄制度』。
以前、神による選定で闇の花嫁が国王の娘から選ばれた事があった。
国王は渋々娘を差し出したが、魔王を前に娘が拒絶して見せたら、その少女は王国を含め大陸諸共灼き尽くされ灰にされたそうだ。
(闇の花嫁が魔王と一生を遂げたのか、その後の話はかの魔界の住人しか知らないんだろうな。王国史を学ぶうちに思ったんだけど、魔王って他に目的があって地上に降りて来てるんじゃ…?少なくとも花嫁には頓着してないと思う。)
この世界の主人公であろう彼女をぼんやりと見ながら、自分の運命について思考を傾けた。
私は、いまだに死ぬ運命と隣り合わせなんだろうか。
自称神様の言う通り、生まれるべき存在でなかったのなら、どうして私はまだここに居るのだろうか。…少しずつでも生き延びる可能性は出てきたのかな。
「…シリル。午後からの自由活動、どうするんだ?」
「ゼミを見学してみようかな。バウアは決まってるの?」
「おう。こいつらと鍛錬場で模擬練してくる。」
じゃれ合っている面々とは、校舎と鍛錬場への分かれ道で別れ、興味ある魔術研究に携わるゼミに顔を出していく。
そんな事を繰り返していると、廊下の反対側から見覚えのある人物を見つけ、慌てて頭を下げた。
「あら、貴方は…?」
「お初にお目にかかります。一学年クラス・ゼイドに所属しております、シリル・バロンと申します。貴方様にお会いでき光栄です、――コレオナ様。」
ーー彼女が噂の人物、『光の乙女』だ。
敬意を示し頭を下げれば、コレオナはパタパタと駆け寄ってきて、互いの鼻がぶつかりそうな距離まで接近してきた。
近くで見ると一際目立つ鮮やかな翡翠の目が印象的で、一瞬反応に遅れてしまう。
「貴方、美味しそうね…」
「――は?」
意味を理解するより早くコレオナは体を離し、後方に侍らせている男の一人から水色の液体の入った小瓶を受け取ると、再度私に向き直った。
「ふふ、シリルさんなら、私も吝かではないわ。ねぇ、どうかしら?」
「…どう、とは?」
「おかしなことを言うのね。私の配下になってみない、と言ってるの。」
何を言っているのだろう、と思い口を開こうとして――警戒態勢に入った。
突如時が止まったように、眼前の彼女達が固まったまま動かなくなったのだ。
第三者の介入を予期して視線を動かしていると、彼女の傍らに立っていた男性――鎧を纏った騎士が突如動き出した。
「シリル殿。手荒な真似をしてしまって申し訳ございません。こうでもしないと、貴方様を引き留めるのは難しかったもので…。」
彼は頭を覆っていた鎧を外し、ボサボサになった前髪を掻き上げてみせた。
「!…貴方は」
「久しぶりですね、シリル殿。」
私と対面する彼は、魔術省の構成員クライス・ジールマンだった。
ーー何故勤勉で堅物な彼が、この集団に混ざっていたのだろうか。
彼らの背には、私達人間が注文した食事のトレイが乗せられていて、指定のテーブルに辿り着くと愛らしい声で一つ鳴き声を上げ、給仕に勤しんでいた。
私の前にも海色のエイがひらひらと降下し、ホカホカのミネストローネとパンが乗ったトレイを渡してきた。定番のCランチらしい――選ぶのは大半が女子らしいが。
上昇する際に細長い尻尾で頬を撫でられ、愛嬌のあるエイを目で追った。
(この子等にも個性があるんだろうな…)
海底から水面を見上げ楽しむような心地を味わい、疲れが吹き飛んだ気がした。
気を取り直して千切ったパンをスープに付けていると、頭にズシリと重みを感じてちょっかいを掛けてきただろう人物を睨みつけた。
「よっ、シリル。…って、おいおい!これっぽっちで足りるのかよ!?女子か。」
まだ湯気を上げる食事を片手に現れたのは、同じクラスの男子生徒エドガー・バウアだ。
編入初日に声を掛けてきた茶髪茶目のモブ男子で、クラスに馴染めるよう友好的に接してくれた有難い存在で、あるんだが。
「バウア。お友達はいいんですか?」
「…アイツ等か。シリルがいいなら、こっちに呼んでもいいか?――お~い!お前等もこっちに来ていいってさぁ!」
「…………(いいとは言ってないぞ)」
人付き合いが良く、友人の多い彼の長所で悪いところ。
――それが、顔色を読む事に長けているのに、敢えて意地の悪い行動する癖。
お友達5人はわりかし良識あるイイ人達みたいで、申し訳なさそうな顔で頭を下げられた。あっ、いや、君等に怒ってる訳じゃないから、自分達のデザートを寄越さなくていい!
7人で使ってもまだ広いテーブルを囲みながら自己紹介をしていき、目立たないながらも整った彼等の顔立ちを眺めながら話を聞いていく。
「へぇ~、皆さん家族ぐるみの仲なんですね。」
6人全員が幼馴染だとは思っていなかったが、親同士が仲良く、ましてや同じ、第二王子の派閥なら納得できる。
そして、噂通り第二王子はまだ幼いながらも立派に職務を果たしていて、派閥関係なく彼を慕う者は多いのだそうだ。
彼等も第二王子の側近や護衛騎士を目指しているらしく、第二王子の話題で大いに盛り上がった。
(そういや、連…ユベール達は第一王子の側近だもんな。聞く限りだと、貧乏くじを引かされたんじゃなかろうか?)
今度連とコンタクトを取るかと考えていると、気が付けば話は第二王子の双子の姉、第一王女の事になっていて、ある単語に思わず首を傾げた。
「第一王女ヴィオレット様も才覚と胆力を有した方だけに、弟であらせられるエリオット様より継承権が低い事に異を唱える方も少なくないですからね…」
「この国は同じ立場である場合、女性の方が不利なのですか。…――そうは思えないのですけど。」
と言いながら私が視線をやった先には、食堂に入ってからずっと見て見ぬフリしてきた集団、一人の少女を中心に談話を楽しむ、異様な光景があった。
陶器然とした色白の肌にペリドット色の大きな瞳が印象的な、可憐な少女。
まさに、神に愛されし子なのか彼女は金色の粒子を纏っていた。
コロコロと変わる表情に周りの男子生徒は翻弄されており、一つのハーレム…宗教が出来上がっていた。
若干失笑しながら同じテーブルの面子に視線を戻すと、彼等の能面と化した表情がそこにあった。
その中でも切り替えの早かったエドガーの友人、エスコ・ハールスが、不愉快さを前面に出して口を開いた。
「…あの者は、かの有名な『光の乙女』ですよ。」
「光の乙女って、あのセルタ地方に現れた黄龍を使役しているって噂の?」
「そう。神に等しき黄龍の使い手だからこそ、王家は彼女を手厚く保護しているんですよ。態々王家直属の騎士をつけているから、彼女の価値は誰が見ても王家同等かそれ以上。…流石に権力者の妃にするつもりはないみたいだけどね。」
この世界の龍は格下扱いされがちだが、黄龍のみは別格。大陸の歴史を遡ると、数か国を様々な災害から護った救世主と呼ばれた過去がある。そんな黄龍を味方につけていれば、他国より権力を誇示できるのだろう。
まだ何かあるのか、顔に影を落としたままエスコの言葉は続いた。
「先日、神殿で彼女こそが『闇の花嫁』だとお告げがあった事で、彼女はより護らなくてはならない存在になったんです。…私としては、戦争のない今、彼女は立派なお荷物でしかないと思いますがね。」
「戦争つったら魔王と対峙する以外ないんじゃないか?今代の光の乙女様は何かしでかしそうだが...」
「あの令嬢が大人しく魔王のモノになるとも思えないもんねぇ~。」
闇の花嫁。聞いた事がある。
数百年を周期に、魔界の帝王――魔王が人間界から花嫁を選び、その代わりに人間界へ侵攻しないという、長年行われてきた『生け贄制度』。
以前、神による選定で闇の花嫁が国王の娘から選ばれた事があった。
国王は渋々娘を差し出したが、魔王を前に娘が拒絶して見せたら、その少女は王国を含め大陸諸共灼き尽くされ灰にされたそうだ。
(闇の花嫁が魔王と一生を遂げたのか、その後の話はかの魔界の住人しか知らないんだろうな。王国史を学ぶうちに思ったんだけど、魔王って他に目的があって地上に降りて来てるんじゃ…?少なくとも花嫁には頓着してないと思う。)
この世界の主人公であろう彼女をぼんやりと見ながら、自分の運命について思考を傾けた。
私は、いまだに死ぬ運命と隣り合わせなんだろうか。
自称神様の言う通り、生まれるべき存在でなかったのなら、どうして私はまだここに居るのだろうか。…少しずつでも生き延びる可能性は出てきたのかな。
「…シリル。午後からの自由活動、どうするんだ?」
「ゼミを見学してみようかな。バウアは決まってるの?」
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じゃれ合っている面々とは、校舎と鍛錬場への分かれ道で別れ、興味ある魔術研究に携わるゼミに顔を出していく。
そんな事を繰り返していると、廊下の反対側から見覚えのある人物を見つけ、慌てて頭を下げた。
「あら、貴方は…?」
「お初にお目にかかります。一学年クラス・ゼイドに所属しております、シリル・バロンと申します。貴方様にお会いでき光栄です、――コレオナ様。」
ーー彼女が噂の人物、『光の乙女』だ。
敬意を示し頭を下げれば、コレオナはパタパタと駆け寄ってきて、互いの鼻がぶつかりそうな距離まで接近してきた。
近くで見ると一際目立つ鮮やかな翡翠の目が印象的で、一瞬反応に遅れてしまう。
「貴方、美味しそうね…」
「――は?」
意味を理解するより早くコレオナは体を離し、後方に侍らせている男の一人から水色の液体の入った小瓶を受け取ると、再度私に向き直った。
「ふふ、シリルさんなら、私も吝かではないわ。ねぇ、どうかしら?」
「…どう、とは?」
「おかしなことを言うのね。私の配下になってみない、と言ってるの。」
何を言っているのだろう、と思い口を開こうとして――警戒態勢に入った。
突如時が止まったように、眼前の彼女達が固まったまま動かなくなったのだ。
第三者の介入を予期して視線を動かしていると、彼女の傍らに立っていた男性――鎧を纏った騎士が突如動き出した。
「シリル殿。手荒な真似をしてしまって申し訳ございません。こうでもしないと、貴方様を引き留めるのは難しかったもので…。」
彼は頭を覆っていた鎧を外し、ボサボサになった前髪を掻き上げてみせた。
「!…貴方は」
「久しぶりですね、シリル殿。」
私と対面する彼は、魔術省の構成員クライス・ジールマンだった。
ーー何故勤勉で堅物な彼が、この集団に混ざっていたのだろうか。
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