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第十六章 騙し騙され
第362話:死の世界
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テオとショーンは宰相と剣の話で大盛り上がり。小さな子達はムツさん(文官一号)とお菓子の話。ベルソールさんとサナはゴロウさん(文官二号)と学校の話で盛り上がっているようだ。
わたしとアレンさんは、皆とは離れた別のテーブルでお茶を頂いていた。すると、彼がふいにこう言った。
「強くなって、今度は自分がリア姉ちゃんを守りたいと言っているそうですよ」
わたしは「テオがそう言ったのですか?」と質問を返した。
「ロリーが教えてくれました」と言うと、アレンさんは静かにお茶を飲んだ。
「彼女はお喋りですからね。ちょっと聞けば何でも教えてくれます」
わずか十歳の子にまで「守りたい」と言われてしまう自分が悲しい。
「頼りないですよねぇ……わたし」
「そうではありません。例のパン屋に殴られそうになったとき、あなたが飛び込んできたのが衝撃的だったのでしょう。彼は恩を感じているのですよ」
テーブルに飾られたお花をぼんやり眺めた。
あの時のわたしは無策で飛び込むお馬鹿さんだった。そんなわたしごとテオを助けたのはアレンさんだ。目の前であれを見たら、誰でも騎士に憧れる。テオが騎士を目指すのは必然だった。
花を見たまま吐息をついていると、彼がこちらを覗き込んだ。
「リア様?」
「あ、ごめんなさい……」
「大丈夫ですか?」
「はい……」
彼はカップを置くと、テーブルの上で指を組んだ。そしてわずかに顎を引くと「玉座の間での話に戻るのですが」と言った。
「陛下の仰っていた『七色の藍』ですが、おそらく確認する手立てはないと思います」
「そうなのですか?」
「陛下の言うとおり『北の地』にそういう人が稀にいるという話は、私も聞いたことがあります。しかし、北の地というのは、主に北大陸のことを指しています」
「え、北大陸って……」
北大陸。そこは捜索も情報収集も不可能な場所だ。
「今は一切の生物が存在していない。いまだ燃え続けている場所もある。この世で最も明確に『死』を示している地です」
☟
わたしがアレンさんから聞いた近代の歴史的事件の中で、最大の衝撃を受けたのが『北大陸の浄化』と呼ばれる出来事だった。
北大陸には巨大な帝国があり、武力で大陸全土を支配していたそうだ。簡単に言えば、とんでもない独裁者が一人いて、その人が大陸を牛耳って威張りくさっていたということだ。
しかし民も黙ってはおらず、各地で反帝国軍が次々と乱立した。名前も目的も様々で、抵抗軍・反体制軍・民族解放軍・革命軍など色々とあったらしい。
帝国は絶えず戦争をしていたそうだ。
帝国・反帝国、どちらも傲慢さや卑怯なやり方が目についたと言う。争いが長期化すると、国際社会の視線は冷めきっていった。
ほかの大陸の王や皇帝たちは、徐々に北大陸から手を引き、静観の構えをとった。どちらを支持しても自国の民から批判を受けるからだ。
オルランディア王国(今のイケオジ陛下)も北の帝国とは仲が悪かったと聞いている。
欲と憎悪が渦巻く北大陸は、最終的に守護龍による浄化(=すべてを燃やされて焦土になる)という最悪の結末を迎えた。
長年のゴタゴタで、大陸そのものが孤立していたことから、あまり情報は多くないそうだ。色々あった末、そこへ行きついてしまったらしい。
個人的には「龍が焦土にした」という点について、少し疑っているところはある。
大量破壊兵器や大魔法の類が使われたのではないかと思うのだけれども、周りが口を揃えて「龍による浄化だ」と言うので、努めてそのまま受け止めるようにしていた。
何もかもが丸ごと燃えたというのに、それに起因する環境汚染は起きていないらしい。そう考えると、龍の浄化が正しいのかなぁ……と思わないでもない。
「大陸の生物が丸ごと死滅した」と伝え聞いただけでも寒気がするのに、アレンさんはお父様に大陸最北端の地まで連れていかれ、燃え盛る炎を見たそうだ。
教育の一環とは言え、十代には刺激の強すぎる光景だっただろう。さすがの彼も「恐ろしくて震えが止まらなかった」と話していた。
そんな場所にテオのルーツがあったとしても、もう調査のしようがない。
☟
「北の隣国へ調査員を派遣すれば、北大陸と近いこともあって『七色の藍』に関する噂話くらいは聞けるかも知れません」と、アレンさんは言った。
「しかし現在、彼の国とは著しく関係が悪化しており、国境は封鎖されています。オルランディアとの国境で戦も続いていますので、今は噂話レベルの調査であっても叶わないでしょう」
北の隣国との戦争は深刻な問題だった。
侍女だったマリンのお兄様も、北の国境での戦争で命を落としている。危険すぎて調査なんて無理だ。
テオの両親が北大陸から逃げてきた難民なら、北の隣国で生きている可能性があるのではないかと思った。しかし、守護龍の怒りを買った土地の民は、不思議と、元いた場所に戻されてから浄化が始まるとアレンさんは言う。浄化の炎からは滅多なことでは逃げられないのだ、と。
「そうなると、テオは北の隣国の出身?」
「その可能性がありますね。戦が終わるのを待ち、隣国を調査することになるかと思います。ただ、実親が見つかる確率は極めて低いでしょう」
テオ本人は実親のことを何一つ覚えていなかった。意地悪な養父母のことはかすかに記憶がある程度。
しかし、どういう経緯で実親から養父母に引き渡されたのかは謎のままだった。
『真実の宝珠』を使って養父母を問い質したものの、彼らも何も覚えていなかった。
「知らないうちに自分の家に孤児がいた。誰かに育てろと言われたのは覚えている」
それがテオとの出会いだったと言うから皆で驚いた。
テオの周りには不可解なことが多かった。
「身元がはっきりしない人は、神薙と同じ屋根の下では暮らせないのですよね」と訊くと、アレンさんは頷いた。
「身元が分かっていても、親戚や身近なところに好ましくない人物がいれば一緒には暮らせません。子の養育を放棄したり、それにも関わらず補助金だけ手にしているような人物と縁続きになっている者は、調査終了の宣言と共に宮殿を出されます」
それを言ったら六人全員がアウト判定だ。
「身元調査中のままにしておき、施設が完成したら引っ越しです。追い出さずに済む手順を踏んでいます」
子ども達と精神的な距離が縮まる一方で、神薙と彼らの物理的な距離は徐々に広がっていた。
わたしとアレンさんは、皆とは離れた別のテーブルでお茶を頂いていた。すると、彼がふいにこう言った。
「強くなって、今度は自分がリア姉ちゃんを守りたいと言っているそうですよ」
わたしは「テオがそう言ったのですか?」と質問を返した。
「ロリーが教えてくれました」と言うと、アレンさんは静かにお茶を飲んだ。
「彼女はお喋りですからね。ちょっと聞けば何でも教えてくれます」
わずか十歳の子にまで「守りたい」と言われてしまう自分が悲しい。
「頼りないですよねぇ……わたし」
「そうではありません。例のパン屋に殴られそうになったとき、あなたが飛び込んできたのが衝撃的だったのでしょう。彼は恩を感じているのですよ」
テーブルに飾られたお花をぼんやり眺めた。
あの時のわたしは無策で飛び込むお馬鹿さんだった。そんなわたしごとテオを助けたのはアレンさんだ。目の前であれを見たら、誰でも騎士に憧れる。テオが騎士を目指すのは必然だった。
花を見たまま吐息をついていると、彼がこちらを覗き込んだ。
「リア様?」
「あ、ごめんなさい……」
「大丈夫ですか?」
「はい……」
彼はカップを置くと、テーブルの上で指を組んだ。そしてわずかに顎を引くと「玉座の間での話に戻るのですが」と言った。
「陛下の仰っていた『七色の藍』ですが、おそらく確認する手立てはないと思います」
「そうなのですか?」
「陛下の言うとおり『北の地』にそういう人が稀にいるという話は、私も聞いたことがあります。しかし、北の地というのは、主に北大陸のことを指しています」
「え、北大陸って……」
北大陸。そこは捜索も情報収集も不可能な場所だ。
「今は一切の生物が存在していない。いまだ燃え続けている場所もある。この世で最も明確に『死』を示している地です」
☟
わたしがアレンさんから聞いた近代の歴史的事件の中で、最大の衝撃を受けたのが『北大陸の浄化』と呼ばれる出来事だった。
北大陸には巨大な帝国があり、武力で大陸全土を支配していたそうだ。簡単に言えば、とんでもない独裁者が一人いて、その人が大陸を牛耳って威張りくさっていたということだ。
しかし民も黙ってはおらず、各地で反帝国軍が次々と乱立した。名前も目的も様々で、抵抗軍・反体制軍・民族解放軍・革命軍など色々とあったらしい。
帝国は絶えず戦争をしていたそうだ。
帝国・反帝国、どちらも傲慢さや卑怯なやり方が目についたと言う。争いが長期化すると、国際社会の視線は冷めきっていった。
ほかの大陸の王や皇帝たちは、徐々に北大陸から手を引き、静観の構えをとった。どちらを支持しても自国の民から批判を受けるからだ。
オルランディア王国(今のイケオジ陛下)も北の帝国とは仲が悪かったと聞いている。
欲と憎悪が渦巻く北大陸は、最終的に守護龍による浄化(=すべてを燃やされて焦土になる)という最悪の結末を迎えた。
長年のゴタゴタで、大陸そのものが孤立していたことから、あまり情報は多くないそうだ。色々あった末、そこへ行きついてしまったらしい。
個人的には「龍が焦土にした」という点について、少し疑っているところはある。
大量破壊兵器や大魔法の類が使われたのではないかと思うのだけれども、周りが口を揃えて「龍による浄化だ」と言うので、努めてそのまま受け止めるようにしていた。
何もかもが丸ごと燃えたというのに、それに起因する環境汚染は起きていないらしい。そう考えると、龍の浄化が正しいのかなぁ……と思わないでもない。
「大陸の生物が丸ごと死滅した」と伝え聞いただけでも寒気がするのに、アレンさんはお父様に大陸最北端の地まで連れていかれ、燃え盛る炎を見たそうだ。
教育の一環とは言え、十代には刺激の強すぎる光景だっただろう。さすがの彼も「恐ろしくて震えが止まらなかった」と話していた。
そんな場所にテオのルーツがあったとしても、もう調査のしようがない。
☟
「北の隣国へ調査員を派遣すれば、北大陸と近いこともあって『七色の藍』に関する噂話くらいは聞けるかも知れません」と、アレンさんは言った。
「しかし現在、彼の国とは著しく関係が悪化しており、国境は封鎖されています。オルランディアとの国境で戦も続いていますので、今は噂話レベルの調査であっても叶わないでしょう」
北の隣国との戦争は深刻な問題だった。
侍女だったマリンのお兄様も、北の国境での戦争で命を落としている。危険すぎて調査なんて無理だ。
テオの両親が北大陸から逃げてきた難民なら、北の隣国で生きている可能性があるのではないかと思った。しかし、守護龍の怒りを買った土地の民は、不思議と、元いた場所に戻されてから浄化が始まるとアレンさんは言う。浄化の炎からは滅多なことでは逃げられないのだ、と。
「そうなると、テオは北の隣国の出身?」
「その可能性がありますね。戦が終わるのを待ち、隣国を調査することになるかと思います。ただ、実親が見つかる確率は極めて低いでしょう」
テオ本人は実親のことを何一つ覚えていなかった。意地悪な養父母のことはかすかに記憶がある程度。
しかし、どういう経緯で実親から養父母に引き渡されたのかは謎のままだった。
『真実の宝珠』を使って養父母を問い質したものの、彼らも何も覚えていなかった。
「知らないうちに自分の家に孤児がいた。誰かに育てろと言われたのは覚えている」
それがテオとの出会いだったと言うから皆で驚いた。
テオの周りには不可解なことが多かった。
「身元がはっきりしない人は、神薙と同じ屋根の下では暮らせないのですよね」と訊くと、アレンさんは頷いた。
「身元が分かっていても、親戚や身近なところに好ましくない人物がいれば一緒には暮らせません。子の養育を放棄したり、それにも関わらず補助金だけ手にしているような人物と縁続きになっている者は、調査終了の宣言と共に宮殿を出されます」
それを言ったら六人全員がアウト判定だ。
「身元調査中のままにしておき、施設が完成したら引っ越しです。追い出さずに済む手順を踏んでいます」
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