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第十一章 婚約発表
第246話:小鳥の挨拶
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入場の合図を受け、ヴィルさんのエスコートで会場に入った。
神薙が顔出しでヒト族のいる舞踏会に出るのはまれらしく、入場と同時にどっわぁーと歓声やら拍手やらで会場が揺れた。
親愛なるヴィルさん。
つい今しがた「あなただけを見ています」と言った舌の根も乾かぬうちにごめんなさい。この状況で「俺だけ見ていろ」はムリがあります。むしろ周りが気になり過ぎて、あなたが見えないくらいです(泣)
すぐ近くにはいつもの護衛騎士がいた。
物々しさを抑えるため、第一騎士団は全員が私服で参加していた。実際は普段よりも警備に動員されている人数は多く、視界の中には見慣れた顔がたくさんあった。
ふとアレンさんと目が合った。
ノーメガネでお洒落をしている彼は、ほぼ大量破壊兵器だ。しかし、彼は歩きながら段取りの説明をしてくれていた。
「この先の階段は五段目まで上がってください。少し広くなっているので分かります。上がり終えたら、来客のほうへ向き直り、そのままで」
さっきまでイケメンビームでわたしをなぶり殺そうとしていた人とは思えぬ安定のお仕事ぶり。
なんだかホッとする。彼はこういうところが少しだけ日本人っぽい気がした。
言われたとおり幅の広い階段を五段上がり、二人で皆さんの前に立った。
壇上には陛下がいる。視界の真ん前に、ぽっかりと空いたダンスホールの中央が見えた。わたし達がオープニングダンスを踊るために空けてあるのだ。
「ついにこの日が来てしまった」と、心の中でため息をついた。
大勢の前で踊ることなんて、できれば避けたかった。ダンスのダの字も知らない素人を、よくこんな場所に引っぱり出そうと考えたものだ。
陛下には色々な思惑や期待していることがあるのだろうけれども、本日のわたしの目標は「平均点ダンス」を踊ることだ。
満点は狙わず、あえて平均を狙う。神薙様だからといって特別な存在は目指さない。慎重で着実な一歩を踏み出せればそれでいい。
普通で在り続けることこそが、わたしにとって最大の生存戦略かも知れないのだ。
期待外れな神薙でいることが生命の危機に直結するのならば、期待に応えるための努力と同時に、期待値そのものを下げてもらう努力もしておきたい。
人間誰しも「ごく普通の人」に対して過度な期待はしないものだ。だから、ごく普通の人であることを皆さまに分かって頂きたい。そこが今日のわたしの「満点」になる。
☟
陛下が二人の婚約と、ヴィルさんの領地相続の発表をした。
ヴィルさん以上に身分の高い夫を取ることはまれであるため、彼が正妻ならぬ『正夫』となり(※マサオではない)これ以降の夫は『側夫』になるという説明があった。
わたしは心の中で「二人目の夫などいない」とツッコんだ。
「残念ながら甥に先を越されてしまったが、これに懲りず二人目の夫の座を狙おうと思っている」
陛下の冗談に会場はドッとウケた。
ことあるごとに「オジサンだけどリアと結婚したい」と冗談を言うので、天人族の人達は「また言うぞ、今日も言うぞ」と、ニコニコしながら陛下のネタ投下を待っていた。
「皆、今日は心も腹も満たし、楽しんで帰ってくれ。まずは主役に踊ってもらおう。若い二人に祝福を!」
劇場型イケオジ陛下の合図で、オーケストラを従えた指揮者がタクトを構える。わたし達は手を繋いでゆっくりと中央へ向かった。
それなりに緊張はしていたけれども、逃げ出したいほどではなくなっていた。
☟
フロアの中央に立った瞬間、会場の照明が少し落ち、淡い光の中でわたし達だけが浮かび上がっていた。こんな演出があるなんて聞いていなかったけれど、細かいことを気にしている余裕はない。ひたすら自分に「わたしは小鳥、わたしは小鳥」と言い聞かせていた。
豪華なオーケストラの演奏が始まり、『小鳥の挨拶』を踊る。
ヴィルさんは王族スマイルを浮かべ、優雅にわたしをリードしてくれた。わたしはその腕に身を任せ、お庭で遊ぶ小鳥のように軽やかに舞う。さすがに周りの人々の表情を見る余裕はなかったけれど、習ったとおりに踊れている実感はあった。平均点は取れているはずだ。
「変な緊張はほぐれたようだな」と、彼が小声で言ったので頷いた。
「次はもう少し速い曲も練習しようか」
「難しいですか?」
「リアならすぐ踊れるようになるさ。こんな舞台にもすぐ慣れる」
彼は隙のない王族スマイルを浮かべながらウィンクをした。
三分は拍子抜けするほどあっという間だった。「あー、なんか楽しいなぁ~」と思い始めた頃には終わっていた。
拍手が鳴り響く中、彼と共に一礼すると途端に祝福の歓声が沸き上がった。
ようやくホッとして、初めて周囲に目を向ける余裕ができた。たくさんの笑顔が溢れ、祝福の言葉が飛び交っていた。見知らぬ人々から「おめでとう」と言ってもらえることは有り難いことだ。
舞踏会を盛り上げるお役目は果たせたと実感できたし、婚約発表という大事な節目を無事迎えられたことに心から安堵した。
ふと彼と目が合い、軽く頷いた。隣で感じる温もりが「大成功だ」と告げていた。
☟
二曲目が始まると皆が一斉に踊り出した。ほかの曲は踊れないので、わたしはこれにて退散だ。
壇上へ挨拶に行くと、陛下が満面の笑みで迎えてくれた。そして「嫌でなければ練習を続けてほしい」と言う。
引き続き習おうと思っていることを伝えると、陛下は満足そうにニッコリと微笑んだ。
豪華な生演奏で踊るのがこんなにも気持ちの良いものだとは思わなかった。音が体に響き、気分が高揚して、練習より優雅に踊れている気がする。
前の世界でライブに行って踊ったときの感覚と少し似ているかも知れない(※あくまでも異世界生活のせいで感覚がズレている個人の感想です)
☟
楽しそうに踊る女子が皆キラキラしていた。参加者には十代の学生さんも多くいるらしい。
明日あたり「昨日ナンチャラ様が素敵で」なんて、きゃぴきゃぴした女子トークをするのだろうか。
いいなぁ……。
宮殿の外に友達がいないことを少し寂しく感じていた。
わたしの周りには女性が大勢いるけれども、いずれも仕事でわたしの近くにいる人達だ。待ち合わせをしてゴハンに行くとか、一緒に気晴らしに出かけるとか、かつて当たり前だった「女友達」という存在が今はない。上下関係、仕事、損得……そういったものと関係なく付き合える普通の友達が欲しかった。
女性も大勢参加している舞踏会は良いチャンスだと期待していたけれど、逆に人が多すぎてどうしたら良いか分からない。
「どうした? 物欲しそうな顔をして」と、ヴィルさんが言った。
「あっ、いいえ。ちょっと、考え事を」
「考え事?」
「そのぅ……女の子のお友達が欲しいなと、常々思っていて」
「侍女では役不足か?」
「お仕事と関係なく付き合えるお友達がいたらいいな、と」
「……確かに侍女は仕事だな」
「待ち合わせして一緒にお出かけしたり、お茶をしたり」
「難しいかも知れないが、クリスに聞けば良さそうな令嬢を教えて貰えるかも知れない」
「くまんつ様の紹介なら安心ですねぇ」
「今日は例の元侍女が来ているのではないか? この人の多さでは見つけるのが大変そうではあるが」
「そうですねぇ」
元侍女のマリンが婚約者と一緒にこの舞踏会に参加している。
事前にやり取りしていた手紙で「会場で会いましょう」と約束してはいたものの、少し読みが甘かった。この状況で待ち合わせもせず、数少ない友達に会えたなら、ちょっとした奇跡だ。
神薙が顔出しでヒト族のいる舞踏会に出るのはまれらしく、入場と同時にどっわぁーと歓声やら拍手やらで会場が揺れた。
親愛なるヴィルさん。
つい今しがた「あなただけを見ています」と言った舌の根も乾かぬうちにごめんなさい。この状況で「俺だけ見ていろ」はムリがあります。むしろ周りが気になり過ぎて、あなたが見えないくらいです(泣)
すぐ近くにはいつもの護衛騎士がいた。
物々しさを抑えるため、第一騎士団は全員が私服で参加していた。実際は普段よりも警備に動員されている人数は多く、視界の中には見慣れた顔がたくさんあった。
ふとアレンさんと目が合った。
ノーメガネでお洒落をしている彼は、ほぼ大量破壊兵器だ。しかし、彼は歩きながら段取りの説明をしてくれていた。
「この先の階段は五段目まで上がってください。少し広くなっているので分かります。上がり終えたら、来客のほうへ向き直り、そのままで」
さっきまでイケメンビームでわたしをなぶり殺そうとしていた人とは思えぬ安定のお仕事ぶり。
なんだかホッとする。彼はこういうところが少しだけ日本人っぽい気がした。
言われたとおり幅の広い階段を五段上がり、二人で皆さんの前に立った。
壇上には陛下がいる。視界の真ん前に、ぽっかりと空いたダンスホールの中央が見えた。わたし達がオープニングダンスを踊るために空けてあるのだ。
「ついにこの日が来てしまった」と、心の中でため息をついた。
大勢の前で踊ることなんて、できれば避けたかった。ダンスのダの字も知らない素人を、よくこんな場所に引っぱり出そうと考えたものだ。
陛下には色々な思惑や期待していることがあるのだろうけれども、本日のわたしの目標は「平均点ダンス」を踊ることだ。
満点は狙わず、あえて平均を狙う。神薙様だからといって特別な存在は目指さない。慎重で着実な一歩を踏み出せればそれでいい。
普通で在り続けることこそが、わたしにとって最大の生存戦略かも知れないのだ。
期待外れな神薙でいることが生命の危機に直結するのならば、期待に応えるための努力と同時に、期待値そのものを下げてもらう努力もしておきたい。
人間誰しも「ごく普通の人」に対して過度な期待はしないものだ。だから、ごく普通の人であることを皆さまに分かって頂きたい。そこが今日のわたしの「満点」になる。
☟
陛下が二人の婚約と、ヴィルさんの領地相続の発表をした。
ヴィルさん以上に身分の高い夫を取ることはまれであるため、彼が正妻ならぬ『正夫』となり(※マサオではない)これ以降の夫は『側夫』になるという説明があった。
わたしは心の中で「二人目の夫などいない」とツッコんだ。
「残念ながら甥に先を越されてしまったが、これに懲りず二人目の夫の座を狙おうと思っている」
陛下の冗談に会場はドッとウケた。
ことあるごとに「オジサンだけどリアと結婚したい」と冗談を言うので、天人族の人達は「また言うぞ、今日も言うぞ」と、ニコニコしながら陛下のネタ投下を待っていた。
「皆、今日は心も腹も満たし、楽しんで帰ってくれ。まずは主役に踊ってもらおう。若い二人に祝福を!」
劇場型イケオジ陛下の合図で、オーケストラを従えた指揮者がタクトを構える。わたし達は手を繋いでゆっくりと中央へ向かった。
それなりに緊張はしていたけれども、逃げ出したいほどではなくなっていた。
☟
フロアの中央に立った瞬間、会場の照明が少し落ち、淡い光の中でわたし達だけが浮かび上がっていた。こんな演出があるなんて聞いていなかったけれど、細かいことを気にしている余裕はない。ひたすら自分に「わたしは小鳥、わたしは小鳥」と言い聞かせていた。
豪華なオーケストラの演奏が始まり、『小鳥の挨拶』を踊る。
ヴィルさんは王族スマイルを浮かべ、優雅にわたしをリードしてくれた。わたしはその腕に身を任せ、お庭で遊ぶ小鳥のように軽やかに舞う。さすがに周りの人々の表情を見る余裕はなかったけれど、習ったとおりに踊れている実感はあった。平均点は取れているはずだ。
「変な緊張はほぐれたようだな」と、彼が小声で言ったので頷いた。
「次はもう少し速い曲も練習しようか」
「難しいですか?」
「リアならすぐ踊れるようになるさ。こんな舞台にもすぐ慣れる」
彼は隙のない王族スマイルを浮かべながらウィンクをした。
三分は拍子抜けするほどあっという間だった。「あー、なんか楽しいなぁ~」と思い始めた頃には終わっていた。
拍手が鳴り響く中、彼と共に一礼すると途端に祝福の歓声が沸き上がった。
ようやくホッとして、初めて周囲に目を向ける余裕ができた。たくさんの笑顔が溢れ、祝福の言葉が飛び交っていた。見知らぬ人々から「おめでとう」と言ってもらえることは有り難いことだ。
舞踏会を盛り上げるお役目は果たせたと実感できたし、婚約発表という大事な節目を無事迎えられたことに心から安堵した。
ふと彼と目が合い、軽く頷いた。隣で感じる温もりが「大成功だ」と告げていた。
☟
二曲目が始まると皆が一斉に踊り出した。ほかの曲は踊れないので、わたしはこれにて退散だ。
壇上へ挨拶に行くと、陛下が満面の笑みで迎えてくれた。そして「嫌でなければ練習を続けてほしい」と言う。
引き続き習おうと思っていることを伝えると、陛下は満足そうにニッコリと微笑んだ。
豪華な生演奏で踊るのがこんなにも気持ちの良いものだとは思わなかった。音が体に響き、気分が高揚して、練習より優雅に踊れている気がする。
前の世界でライブに行って踊ったときの感覚と少し似ているかも知れない(※あくまでも異世界生活のせいで感覚がズレている個人の感想です)
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楽しそうに踊る女子が皆キラキラしていた。参加者には十代の学生さんも多くいるらしい。
明日あたり「昨日ナンチャラ様が素敵で」なんて、きゃぴきゃぴした女子トークをするのだろうか。
いいなぁ……。
宮殿の外に友達がいないことを少し寂しく感じていた。
わたしの周りには女性が大勢いるけれども、いずれも仕事でわたしの近くにいる人達だ。待ち合わせをしてゴハンに行くとか、一緒に気晴らしに出かけるとか、かつて当たり前だった「女友達」という存在が今はない。上下関係、仕事、損得……そういったものと関係なく付き合える普通の友達が欲しかった。
女性も大勢参加している舞踏会は良いチャンスだと期待していたけれど、逆に人が多すぎてどうしたら良いか分からない。
「どうした? 物欲しそうな顔をして」と、ヴィルさんが言った。
「あっ、いいえ。ちょっと、考え事を」
「考え事?」
「そのぅ……女の子のお友達が欲しいなと、常々思っていて」
「侍女では役不足か?」
「お仕事と関係なく付き合えるお友達がいたらいいな、と」
「……確かに侍女は仕事だな」
「待ち合わせして一緒にお出かけしたり、お茶をしたり」
「難しいかも知れないが、クリスに聞けば良さそうな令嬢を教えて貰えるかも知れない」
「くまんつ様の紹介なら安心ですねぇ」
「今日は例の元侍女が来ているのではないか? この人の多さでは見つけるのが大変そうではあるが」
「そうですねぇ」
元侍女のマリンが婚約者と一緒にこの舞踏会に参加している。
事前にやり取りしていた手紙で「会場で会いましょう」と約束してはいたものの、少し読みが甘かった。この状況で待ち合わせもせず、数少ない友達に会えたなら、ちょっとした奇跡だ。
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