354 / 559
お盆
よっかめ、おわり
しおりを挟む
雪兎に呼び出された使用人は濡らしたタオルでまず俺の身体を清めた。貞操帯のせいで射精は封じられているが、一晩中絶頂し続けていた身体は汗だくだった。
「んっ……つめ、たい……」
「……! 申し訳ございません、温めてきましょうか」
「いい……冷たい方が、気持ちいい」
火照った身体が冷やされていく。雪兎とは違う硬い手のひらが腕に触れても、何故か雪兎に撫でられた時に感じたゾワゾワとする気持ちのいい感覚はなかった。
「……ポチ様?」
「んー……?」
「足を拭かせていただきます」
「おつかれー……」
温かい手のひらに足を支えられ、冷たく濡れたタオルが足を拭っていく。ただたださっぱりとして心地よく、快感はない。
「ポチの着替えスウェットでいいやーっとぉ……ね、何回イった?」
「いえ……まだ一度も」
「えぇ? 君どういう触り方してんの?」
俺の着替えを持ってきてくれたらしい雪兎が俺の頭の隣に屈む。
「ゆきさま……」
「ポチ、もう敏感な時期終わっちゃった?」
使用人は今内腿の汗を拭ってくれているが、何ともない。まだ全身が重だるく動くことは出来ないが、感度だけは普段通りに戻ったのだろう。
「た、ぶん……」
「そっかぁ、残念。他の人に触られてイっちゃって、申し訳なさそうにするポチちょっと見たかったんだけどなぁ」
そう言いながら雪兎は何気なく俺の頬から首を撫で下ろし、肩をさすった。その瞬間、雪兎に触れられた場所からゾワゾワとくすぐったい快感が広がった。
「ひっ……んっ、んんっ!」
「……っ! びっくりしたぁ……何、気持ちよくなっちゃったの? 君今どこ触った?」
「膝の裏を拭いていただけですが……」
「ポチ、どこ気持ちよかった?」
俺は右手の人差し指で雪兎に撫でられた箇所をざっくりと指し、このへんと呟いた。
「ふーん……! そっかぁ、ポチの身体って本当に僕限定なんだね。嬉しいなぁ。服は僕が着せてあげる、朝ご飯も食べさせてあげる。一晩中起きてたから疲れたよね? その後は寝ていいよ」
「はい……」
雪兎に触れられる度にピクピクと身体を反応させながらも何とか着替えを済ませ、雪兎に食べさせてもらう朝食で口腔や喉に快感を覚えた。
「おやすみなさい……」
「まだまだ、まだだよポチ。寝る前にちゃんと歯磨きしなきゃ。僕がしてあげるから安心して」
「……ユキ様にされたらイっちゃいます」
「それが見たいんじゃないか」
楽しげな雪兎の頼みは断れず、歯磨きでしっかりイかされてしまった。眠りに就くのは一瞬で、何時間も眠ったはずなのに体感も一瞬で、気付けば夜になっていた。
「ぐっすり寝てたね、おはよう」
「……おはようございます」
「ちょうどレポート書き終わったし、晩ご飯にしようね」
「はい」
「晩ご飯終わったら……ね」
雪兎の細い指が貞操帯をするりと撫でる。敏感に反応した陰茎は大きく膨らもうとして貞操帯に締め付けられ、強い痛みとそれによる快感を覚える。
「外してくださるんですね……!?」
「約束だからね。たっぷりイかせてあげる」
「あぁっ、ユキ様ぁ……その言葉だけで、もうっ」
「イきそう? いいよ別に、どうせ出せないんだから……」
貞操帯越しに陰茎を撫でられながら囁かれ、溶けた脳が耳から流れ出しそうな錯覚を覚える。
「はぁあぁんっ……! 脳イキしちゃいますぅっ……!」
「あれ、本当にイっちゃった? やっぱり途中から射精禁止にして正解だったね、話しかけただけでイくんだからポチには絶頂禁止なんて無理だもん」
愉しげに歪む赤紫の瞳には恍惚とした表情の俺だけが映っていた。
「んっ……つめ、たい……」
「……! 申し訳ございません、温めてきましょうか」
「いい……冷たい方が、気持ちいい」
火照った身体が冷やされていく。雪兎とは違う硬い手のひらが腕に触れても、何故か雪兎に撫でられた時に感じたゾワゾワとする気持ちのいい感覚はなかった。
「……ポチ様?」
「んー……?」
「足を拭かせていただきます」
「おつかれー……」
温かい手のひらに足を支えられ、冷たく濡れたタオルが足を拭っていく。ただたださっぱりとして心地よく、快感はない。
「ポチの着替えスウェットでいいやーっとぉ……ね、何回イった?」
「いえ……まだ一度も」
「えぇ? 君どういう触り方してんの?」
俺の着替えを持ってきてくれたらしい雪兎が俺の頭の隣に屈む。
「ゆきさま……」
「ポチ、もう敏感な時期終わっちゃった?」
使用人は今内腿の汗を拭ってくれているが、何ともない。まだ全身が重だるく動くことは出来ないが、感度だけは普段通りに戻ったのだろう。
「た、ぶん……」
「そっかぁ、残念。他の人に触られてイっちゃって、申し訳なさそうにするポチちょっと見たかったんだけどなぁ」
そう言いながら雪兎は何気なく俺の頬から首を撫で下ろし、肩をさすった。その瞬間、雪兎に触れられた場所からゾワゾワとくすぐったい快感が広がった。
「ひっ……んっ、んんっ!」
「……っ! びっくりしたぁ……何、気持ちよくなっちゃったの? 君今どこ触った?」
「膝の裏を拭いていただけですが……」
「ポチ、どこ気持ちよかった?」
俺は右手の人差し指で雪兎に撫でられた箇所をざっくりと指し、このへんと呟いた。
「ふーん……! そっかぁ、ポチの身体って本当に僕限定なんだね。嬉しいなぁ。服は僕が着せてあげる、朝ご飯も食べさせてあげる。一晩中起きてたから疲れたよね? その後は寝ていいよ」
「はい……」
雪兎に触れられる度にピクピクと身体を反応させながらも何とか着替えを済ませ、雪兎に食べさせてもらう朝食で口腔や喉に快感を覚えた。
「おやすみなさい……」
「まだまだ、まだだよポチ。寝る前にちゃんと歯磨きしなきゃ。僕がしてあげるから安心して」
「……ユキ様にされたらイっちゃいます」
「それが見たいんじゃないか」
楽しげな雪兎の頼みは断れず、歯磨きでしっかりイかされてしまった。眠りに就くのは一瞬で、何時間も眠ったはずなのに体感も一瞬で、気付けば夜になっていた。
「ぐっすり寝てたね、おはよう」
「……おはようございます」
「ちょうどレポート書き終わったし、晩ご飯にしようね」
「はい」
「晩ご飯終わったら……ね」
雪兎の細い指が貞操帯をするりと撫でる。敏感に反応した陰茎は大きく膨らもうとして貞操帯に締め付けられ、強い痛みとそれによる快感を覚える。
「外してくださるんですね……!?」
「約束だからね。たっぷりイかせてあげる」
「あぁっ、ユキ様ぁ……その言葉だけで、もうっ」
「イきそう? いいよ別に、どうせ出せないんだから……」
貞操帯越しに陰茎を撫でられながら囁かれ、溶けた脳が耳から流れ出しそうな錯覚を覚える。
「はぁあぁんっ……! 脳イキしちゃいますぅっ……!」
「あれ、本当にイっちゃった? やっぱり途中から射精禁止にして正解だったね、話しかけただけでイくんだからポチには絶頂禁止なんて無理だもん」
愉しげに歪む赤紫の瞳には恍惚とした表情の俺だけが映っていた。
0
お気に入りに追加
672
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ずっと女の子になりたかった 男の娘の私
ムーワ
BL
幼少期からどことなく男の服装をして学校に通っているのに違和感を感じていた主人公のヒデキ。
ヒデキは同級生の女の子が履いているスカートが自分でも履きたくて仕方がなかったが、母親はいつもズボンばかりでスカートは買ってくれなかった。
そんなヒデキの幼少期から大人になるまでの成長を描いたLGBT(ジェンダーレス作品)です。
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
僕が玩具になった理由
Me-ya
BL
🈲R指定🈯
「俺のペットにしてやるよ」
眞司は僕を見下ろしながらそう言った。
🈲R指定🔞
※この作品はフィクションです。
実在の人物、団体等とは一切関係ありません。
※この小説は他の場所で書いていましたが、携帯が壊れてスマホに替えた時、小説を書いていた場所が分からなくなってしまいました😨
ので、ここで新しく書き直します…。
(他の場所でも、1カ所書いていますが…)
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる