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夏休み

にっぷるりんぐ、はち

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雪兎の足からも床からもトマトを食べ終えた。尻を突き上げてねだるのをやめ、犬の座り方をしてデニムがビビビ……と更に音を立てるのも構わずに雪兎を見上げた。

「……ごちそうさまでした、ユキ様」

「うん、おそまつさまでした。さ、お部屋に行こうかポチ、着たまま抱いてあげる」

「はい……!」

とうとうやってきた、セックスだ。雪兎は俺ほど絶倫ではないからしょっちゅう抱いてはくれない、その分テクニックや玩具で快楽地獄に落としてくれるから問題ないのだが。

「やっぱりいいねぇ、シャツとデニム。若者って感じだよ」

「……アメリカの方はジーンズだけを履いて眠ると某魔人探偵で見ました!」

「うん……? ドラマ? マンガ?」

「はい! 俺は漫画派です。やはり漫画は自分のペースで話を進められるのがいいですね、作者のコマ割りセンスや構図センスも光ります! しかしアニメでキャラが動いた時の感動や上手い声優さんが演ってくださった時の「よっしゃあ!」感も捨てられません! しかしアニメ映画化や吹き替えなどでたまにある広告塔としてクソ下手くそな新人俳優が声優やんのはマジで許せませんね、宣伝問題ありますから声優だけ使えなんてモンペはしませんが上手い俳優いくらでも居るやろがぃ! ってなりませんかユキ様!」

「…………あ、終わった? 急に早口で喋りだしたから怖かったよ、パソコンでレポート作ってる時にアップデート勝手に始まる時くらい怖かった」

そんな恐怖を主人に与えてしまうなんて犬失格だが、少し話しただけでそんな恐怖を感じられるだなんて心外だ。

「……まぁ最近はクソ実写化とか声優初挑戦ド下手くそ俳優とか減りましたよね、いいことです」

「おかしいな……僕アニメの話してないんだけどな……まぁいいよ、好きなこと話してるポチは可愛い。でもその好きなことが僕じゃないのは気に入らないなぁ……ほら、ベッドに手ついてお尻突き出して」

言われた通りベッドに手をつき、足をピンと伸ばして腰を突き出す。背の高い四つん這いといった感じだ。

「……ひゃんっ!?」

「僕以外のこと考えたお仕置き。早く抱きたいから、一旦これだけで許してあげる」

素肌には適わないが、デニム越しの平手打ちもいいものだ。皮膚表面の痛みがない分奥に響く振動に集中出来る、初心者向きだな。

「お仕置きは終わりね。足もうちょっと開いて……そう、いいね、よく見えるよ」

「は、恥ずかしいです……」

割れ目を開かれて後孔を観察されている。雪兎の息遣いを後孔で感じる。

「ヒクヒクしてる……ぁ、なんか濡れてきてる? すごいねぇ、ふふ……抱かれるための身体だなぁ」

雪兎が親指で尻肉をかき分け直す度、腸液が溢れ始めた後孔がくちっ……くちゅ……と淫らな水音を立てる。

「……えいっ」

「ひぁあんっ!? んぁっ、あっ、ぁあっ! ユキ様ぁっ、あ、ぁあんっ!」

後孔にずぷんっと親指を挿入された。雪兎らしくない乱暴なやり方にときめいて締めつけを強めてしまう。

「柔らかいねぇ、ほぐす必要はなさそうかな?」

親指は力強く腸壁を引っ掻く。削り取ろうとする意志を錯覚してしまう。

「ひ、ぁあっ! ぁひっ、ひ、ぅうっ、んぁああっ! お尻っ、ぐちゅぐちゅ好きぃ……もっと掻き回してぇっ」

「だーめ。柔らかさ確認してるだけだもん。気持ちいいのは……こっちね」

親指が抜け、直後に人差し指と中指と薬指が挿入された。三本の指をみちみちと締め付ける穴はまだまだ快楽を欲している。
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