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夏休み

かいがいでのおさんぽ、なな

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薄手の白シャツにくっきりと形が浮いている乳首を抓られ、喘ぐ。咄嗟に口を閉じたもののかなりの声量だった、慌てて周囲を見回すも、通行人に扮した社員達は幸い近くに居なかった。

「犬が主人の思考を読むな」

「申し訳っ、ありません……でし、た」

謝罪を終えると乳首を抓る力は弱まったが、以前指の間に挟まれたままだ。ピリピリと胸に走る快感は止まない。

「……話を戻そうか。ポチ、君の全ての筋肉、全ての穴は僕を楽しませるためだけに存在するんだ。分かってるね?」

「いえ……ユキ様。筋肉や穴だけでなく、この声も骨も何もかも、俺の全てはあなた様のためだけに存在します」

雪兎は上機嫌そうに歪んだ笑みを浮かべ、俺の乳首を指の間で転がした。

「ひっ……! ん、んん……!」

「うわっ……こりっこり、これは確かに触ってて楽しいね。ここは筋肉じゃないし、ましてや穴でもない。こんないいもの見落としてたなんてもったいないよ。そうだね、ポチの言う通りだ、君の全ては僕のためにある」

「は、い……俺のどこをどうしようが、ユキ様のっ、ん……お心、次第です……」

「うん、犬の自覚が全然薄れてなくって僕感激だよ」

何度も何度も俺の忠誠心を確認して……俺に忘れられるのがそんなに怖かったのか? 可愛い人だ。

「にしても……本っ当にこりっこり、すごいねぇ……こんなガッチガチに勃たせちゃってさ。ここ街中だよ? この変態」

「は、いっ……申し訳、ありません。俺は……変態、ですっ」

雪兎の細い指で乳首をコリコリと撫で転がされ、胸に甘い痺れが広がる。その快感は焦れったくて、後孔が更に強い快楽を欲してしまう。また前立腺で絶頂してしまう。

「どんな変態?」

「は、はいっ……人が大勢いる街中で、乳首ガッチガチに勃たせてっ、歳下の子供に乳首コリコリされてイく、変態ですぅっ……!」

「……ビクビク震えて、何? イったの? 街中で?」

「は、いっ……街中でイきました。さっきの美容院でも、髪切られながら何回もイきました」

俺の絶頂告白を聞いた雪兎は心底嬉しそうに笑い、俺の乳頭をシャツ越しに引っ掻いた。薄手のシャツのザラついた素材が指からの快楽を増幅させる。

「ひんっ! んっ、んんん、んんんっっ……!」

「悪い子……聞いたでしょ? 君は親戚のお兄ちゃん、ワガママな僕のために犬の格好してくれてるだけ……プレイだなんて僕と君以外だーれも思ってないよ」

「は、はいっ……ひ、ぃっ……んんっ……」

シャツ越しに伝わる小さく薄い爪の感触、胸から広がる快感の波は俺の四肢を震えさせる。

「ポチ、犬はね、主人に恥をかかせちゃいけないよ。分かるね?」

「ひゃいっ……ユキ様の思惑はっ、理解……しておりますっ」

無表情でいれば人形のような美顔、その口元が人間らしく醜く歪む。

「……君が何をするべきか言ってごらん?」

「他人の前ではっ、ぁ……お兄ちゃんを、演じますっ……お兄ちゃんを、成し遂げてみせます」

「そう、今日は僕のお兄ちゃんでいてね、僕の可愛いポチ。賢いね、人前で分かりやすくイっちゃダメだってプレイだって、気付いてたんだね」

「美容院の方に……従兄弟と、言われた時にっ……あの人が説明するのは、ユキ様の指示ですか……?」

「指示はしてない、誘導はしたけどね」

全てが雪兎の手のひらの上、という訳か。なんて素晴らしい俺のご主人様!
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