上 下
142 / 559
使用人体験

うらのおしごと、じゅうに

しおりを挟む
雪風は俺より背が高い、具体的に言うと八センチくらい。だが、俺の方が体重はある。俺が太ってるとかそういうのじゃなく、俺の方が筋肉があるんだ。俺は太ってない、体脂肪率なら雪風の方が高い、多分。俺は太ってない。

「よっ、と……」

「んにゃあぁっ! ぁ、あっ、はぅ、あぁ……真尋ぉっ、そんなっ、ぁんっ! んんっ! ん、んっ……ゆっくり歩けよぉおっ!」

なんで俺、こんなに太るの嫌がるのかな。いや、嫌がっているのは筋肉が落ちることか。どうして──いや、分かりきっている。雪兎をお姫様抱っこして走ったり、こうして雪風に駅弁してやったり、そういったことが出来なくなるからだ。

「はっ、ぁんっ、ひぁんんっ……! ん、んぅう……」

話が脱線した。俺の方が重いけれど、雪風の方が背が高くて、体重の差というのも大したものではないから、雪風を抱えるのは結構大変だと言いたかっただけなんだ。

「……階段。雪風、駆け上がるぞ。疲れが来る前に一気に上った方が楽なんだ」

「疲れが来るって何……あっ、ぁ、あっ、あぁああっ! ひぁあぁああっ!? んぁあっ! あぁああっ!」

階段を駆け上がると雪風は一際大きな声を上げた。階段を一気に上る振動はどんなものだったろう、肉棒がバイブのように震えたように感じたか? 一段ごとに自分のほぼ全体重で後孔の最奥を突くんだ、かなりの快感だったのだろう。

「当主様っ! どうなされましたか!」

「まぁ……あんだけ叫びゃ来るよな。お疲れ様でーす」

雪風の悲鳴紛いの絶叫で使用人が飛んできてしまった。雪風の視線をそれとなく誘導し、胡乱だろう意識に数人の使用人を認識させてやった。

「ゃ……やぁあっ、みりゅ、なぁっ、みるなぁ、お前ら……ぁっ、は、ぁああっ……見る、なっ。きおく、消せぇ……」

使用人はほとんどが呆然としていたが、その中の一人は雪風を見て生唾を呑み、俺に一瞬羨望の眼差しを向けた。

「……なぁ、あんた名前は?」

その使用人の名前を聞き、脳内にメモ。後で配属を変えるよう進言しておこう。

「雪風、部屋着いたぞ」

「んっ、んぁ、あぁ……?」

扉を抜けて雪風の部屋へ。更に扉を抜け、浴室へ。

「……じゃ、失神するまでイこうか、雪風」

「へ……? ひぁっ!? あぁあっ!? イくっ、イぐぅうっ、あぁああっ!? イった、今イったぁぁあっ! あぁあああっ!」

雪風を抱えて激しく腰を振り、柔らかい腸内を捏ね回す。目を剥いて絶頂に次ぐ絶頂を味わう雪風の顔に興奮し、射精直後からまた雪風の後孔を掘削する。

「イぐっ、ぅうぅんっ! んんんぅーっ! ふっ、ふぅっ、ぅあぁあっ! 今っ、今お前出してっ、んぁあっ! あぁっ、ぁあっ!」

「……っ、あぁ……出しても萎えないな。お前がそんな可愛い顔して喘ぐからだ……」

目も口も大きく開き、涙や唾液を垂らし、甲高さを失った声を張り上げる。そんな雪風を見る優越感は凄まじい、萎えなんてしている場合じゃない。

「雪風、お前が失神しても止めねぇよ、俺が萎えるまで止めない……腰やってもお前を抱き続けてやるからな」

それまでやめてと懇願していた雪風が突然、口角を微かに上げた。

「……っ、まひろぉっ、らいしゅきぃっ!」

今の俺のセリフは雪風的にはときめくものだったらしい。彼は幸せそうに叫んで潮を吹き、失神した。

「雪風……俺も大好きだよ。さ、有言実行だ……失神しても止めねぇっつったよな」

「…………っ、んっ、んんぅっ! んぁあっ!? はっ、ぁっ!? ひぁあっ!?」

快楽はもう要らないと懇願する顔も、快楽を受け入れた幸せそうな顔も、快楽に混乱する顔も、どれもこれも最高だな。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】身売りした妖精姫は氷血公爵に溺愛される

鈴木かなえ
恋愛
第17回恋愛小説大賞にエントリーしています。 レティシア・マークスは、『妖精姫』と呼ばれる社交界随一の美少女だが、実際は亡くなった前妻の子として家族からは虐げられていて、過去に起きたある出来事により男嫌いになってしまっていた。 社交界デビューしたレティシアは、家族から逃げるために条件にあう男を必死で探していた。 そんな時に目についたのが、女嫌いで有名な『氷血公爵』ことテオドール・エデルマン公爵だった。 レティシアは、自分自身と生まれた時から一緒にいるメイドと護衛を救うため、テオドールに決死の覚悟で取引をもちかける。 R18シーンがある場合、サブタイトルに※がつけてあります。 ムーンライトで公開してあるものを、少しずつ改稿しながら投稿していきます。

義兄に告白されて、承諾したらトロ甘な生活が待ってました。

アタナシア
恋愛
母の再婚をきっかけにできたイケメンで完璧な義兄、海斗。ひょんなことから、そんな海斗に告白をされる真名。 捨てられた子犬みたいな目で告白されたら断れないじゃん・・・!! 承諾してしまった真名に 「ーいいの・・・?ー ほんとに?ありがとう真名。大事にするね、ずっと・・・♡」熱い眼差を向けられて、そのままーーーー・・・♡。

タタラン王国の悲劇 〜お国全員淫乱プロジェクトby魔国〜

かいじゅ
BL
初異世界BLです。 これまた催淫師や魔族たちによって、健全な方がどんどん堕ちます笑 相変わらず露骨なので、苦手な方は速やかに避難を…! 文量が少なめスタートですが、リハビリ用なのでご容赦ください。

【R-18】踊り狂えその身朽ちるまで

あっきコタロウ
恋愛
投稿小説&漫画「そしてふたりでワルツを(http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/630048599/)」のR-18外伝集。 連作のつもりだけどエロだから好きな所だけおつまみしてってください。 ニッチなものが含まれるのでまえがきにてシチュ明記。苦手な回は避けてどうぞ。 IF(7話)は本編からの派生。

兄がいるので悪役令嬢にはなりません〜苦労人外交官は鉄壁シスコンガードを突破したい〜

藤也いらいち
恋愛
無能王子の婚約者のラクシフォリア伯爵家令嬢、シャーロット。王子は典型的な無能ムーブの果てにシャーロットにあるはずのない罪を並べ立て婚約破棄を迫る。 __婚約破棄、大歓迎だ。 そこへ、視線で人手も殺せそうな眼をしながらも満面の笑顔のシャーロットの兄が王子を迎え撃った! 勝負は一瞬!王子は場外へ! シスコン兄と無自覚ブラコン妹。 そして、シャーロットに思いを寄せつつ兄に邪魔をされ続ける外交官。妹が好きすぎる侯爵令嬢や商家の才女。 周りを巻き込み、巻き込まれ、果たして、彼らは恋愛と家族愛の違いを理解することができるのか!? 短編 兄がいるので悪役令嬢にはなりません を大幅加筆と修正して連載しています カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。

婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた

cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。 お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。 婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。 過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。 ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。 婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。 明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。 「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。 そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。 茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。 幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。 「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?! ★↑例の如く恐ろしく省略してます。 ★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。 ★コメントの返信は遅いです。 ★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。 ※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません

【R18】幼馴染の魔王と勇者が、当然のようにいちゃいちゃして幸せになる話

みやび
恋愛
タイトル通りのエロ小説です。 ほかのエロ小説は「タイトル通りのエロ小説シリーズ」まで

【R18】ショタが無表情オートマタに結婚強要逆レイプされてお婿さんになっちゃう話

みやび
恋愛
タイトル通りのエロ小説です。 ほかのエロ小説は「タイトル通りのエロ小説シリーズ」まで

処理中です...